カテゴリー: 03 生きる力

2010年04月21日

気仙沼JCでの講演と、仙台でのお散歩

気仙沼は県都 仙台から2時間弱。

今回は新幹線の一関駅(岩手県)まで、お迎えに来てもらった

駅には、平泉を世界遺産に、の看板と大槻三賢(玄沢、盤渓、文彦)の像。
この三人が祖父、父、息子だったとは!
特に日本初の国語辞典『言海』を編纂した大槻文彦は、『言葉の海へ』を昔読んで、非常に尊敬していた明治初めの国語学者。(なのでうちには『大言海』の復刻版がある…)

気仙沼では青年会議所の方、地元の教員の方、各々30余名の皆さんに、
『ヒマと貧乏とお手伝い』を講演。
教員は管理職中心だが若い方、幼稚園の保育士の方もいらしていた。

講演後、何名かとお話したが、「お手伝いの大事さが再確認できた」の声が多かった。
「自分の子育てでの失敗理由が分かった」との反省の弁も…


その後、ちゃんこやさんで青年会議所の方々と12時近くまで宴会。
理事長の斎藤さんは、うちより更に厳しく楽しい子育てをされていた(爆)

今回の講演で、気仙沼青年会議所の活動に対して、あえて具体的な提案はしなかった。皆さん自身の思いのなかから、見つけてもらいたい、と思っている。

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翌朝、ホテルの温泉で朝風呂を楽しみ、また一関に送ってもらい、新幹線に。
仙台に2時間立ち寄り、青葉城へ。
途中で道を間違えて、たどり着けなかったが、代わりに伊達政宗が眠る、瑞鳳殿に到着。
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みちみち、桜がきれいだった
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青年会議所の小野寺さん、ご苦労さまでした。屋号の話、またしましょう

2010年04月19日

麻布中学の入試問題を解く

ある雑誌の取材を引き受けた。 

親たちに「言語力」や「問題解決力」の向上を呼びかける特集だという。 
そして、依頼されたのが、有名私立中学の入試問題の模範解答だ。 

正確には答えそのものだけでなく、「解答法」を示すこと。 

知識だけでは解けない問題が、徐々にだが増えている。 
昨年度の大学入学のセンター試験においても、そういった「思考力を問う」問題が増えて話題になった。 
新聞記事は言う。 「平均点は下がったが、思考力のある上位の点数は変わってない」 

私に送られてきたのは、麻布中学の国語の入試問題。昨年度の最新のものだ。 
5ページ、数千文字に及ぶ長文の問題文に対し、13の設問が列ぶ。 

最後の設問が、私の解くべきもの。 120~140文字で自分の意見を述べる論述問題だ。 

難易度や普通の考え方を探ろうと、とりあえず高2の次女にやらせてみる。 
20分ほど掛かってなんとかかんとか書いている。 

ふむふむ、こんなもんね。 

この問題は、はっきり言って、難しい。 それは、問題を読んだだけでは大した解答が出来ないという面において、そして、解答方法の自由度の高さにおいての難しさだ。 

問われているのは「XX計画」の提案。 
問い自体は一般的だが、大人だからと言って、良い答えが書けるとは限らないものだ。 
次女の答えを私が採点したら10点満点で4点かなぁ。 

自分でもやってみる。 
基本的な作法は簡単だ。 
『ハカる考動学』でいうところのトップダウン式ハカる、ボトムアップ式ハカると同じである。 

・問題文の前に設問を読んで、トップダウン式にハカる。つまりは答えに求められる構造や要件を明らかにする。 
・そして問題文を読んで、そこからボトムアップ式にハカっていく。一次情報からのインサイトの抽出だ。 
・それを組み合わせて足りなければ、自分の考えで補って答えの原案を作り、それを推敲して140文字に収める。 

解答案を作った後に、考え方のプロセスも書き下す。 
ああ、楽しい(笑) 

それにしても、これを読み、かつ答えるのが小学6年生だとは恐るべきコトである。学問だけでなく社会常識にあふれ、かつ、論理性やセンスが無くては、決して満点は採れない。 

生まれて初めて麻布中学の入試問題を解いた、私の感想はそれに尽きる。 
スゴい。 
なのになぜ、その卒業生たちは、必ずしもその延長線上にいないのか(爆)

2010年04月13日

福井市立 至民中学校 見学。新しいカタチとナカミ!

昼前、小松空港に着き、バスとタクシーで福井の家に。 

母とお昼。なぜかステーキ。 

15時から福井市立至民中学校を見学。 
建物も教え方も学級編成も、ものすごく斬新。 
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・異学年クラスター
・教科センター方式
・70分授業

新しいナカミのために、新しいカタチを実現している学校だ。
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すべてが子どもたちの自主、自立のために。 
そして、先生相互の学びとスキルアップ・支援に向けて。
内容は後日、また書こうと思う。

その後、PTA連合会の打ち合わせ。 


途中でお暇し、家で不動産屋さんとお話。 
直後に友人一家が、家の見学に。 子どもたちにはやはり登り綱と室内ブランコがうけていた(笑)

その後、ハモネプ見ながら、母と夕食。 


明日は大阪へ。

2010年04月04日

『「お前は何様だ!」と怒鳴られた就活生』について

mixi経由で見つけた記事。本の紹介記事だが、

というもの。
内容は読んでいただくのが良いと思うが、要は生意気な就活生が企業のベテランに一喝され、かつ、そのベテランは実はその就活生を評価していた、と言う話。
とがったモノがない学生が、あまりに多くなってきたから、かな。
みな、マニュアル通り。つまらない。
なのでこの話は、とってもよく分かる。 
私も結構、「無知の知って知ってる?」とか言ったりしていた。 

自分探しの前に、自分を作ったら?という若者は一杯いる。 
最近の短絡的キャリア教育のせいだという説もある。 

ビジョンを持て、ステップを刻め、それに向かって努力せよ。 
れもいいし、それが決まっているなら努力すべき。 

ただ、無理やり作るくらいなら、パワーやスキルを上げること。 
同年代とつるむのではなくて、上の世代にぶつかっていくこと。 
数年のムダを覚悟すること(無駄にはならないから)。 

それもこれも、自分で悩んで、決めて進むこと。 
人のアドバイスに振り回されないこと(笑)

2010年03月31日

Dialog in the Dark に突入

ダイアログ・イン・ザ・ダーク
暗闇での対話…

8人一組で、闇の中へ。
アテンドは、暗闇のエキスパートである視覚障害者が、務める。

そこで始まる90分間のダイアローグ。


以前から面白そうだとは思っていたのだが、まずは高1の次女を実験台に派遣(笑)
昨日の夜、ネットで予約した。今日の分が何席か空いていた。

場所は銀座線の外苑前から5分。
ベルコモンズの角から北上すればすぐだ。


次女は夕方、楽しそうに帰ってきた。
私も行くかもしれないしと、内容を細かくは聞いていない。

ただ、彼女曰く、

「大きくではないけれど、全てのことが少しずつ変わったような気がする」

と。

「少しだから、うまくは説明できない」らしいが、いつかそれを言葉に出来ると良いね。
いや、言葉には出来ずとも、その感覚を、大事にして欲しい、と思う。

2010年03月23日

かわいい子には・・・家探し? 3

明日、長女の引っ越しである。
結局、私が義父の車を借りて、埼玉まで引っ越し荷物6箱を運ぶことに。
次女もおまけで乗せていく。
その前に、もう一つ彼女には試練があった。
それは、契約交渉。
不動産屋さんから後日送られてきた契約書には、2カ所、納得できないところがあった。
1カ所は、延滞金の利息が36.5%であること。
もう1カ所は「補修費分担金(家賃1ヶ月分)」なるものの存在。
いずれも、消費者契約法上、違法なものである。
前者は14.6%が上限であり、後者は(関西の敷引きと同じで)無効である。
さて、ということで長女に指令。
「不動産屋と交渉せよ」
私がメールして、そのあと長女が電話。
でも、単に「説明」を聞いただけで終わった。
曰く「実際には利息は取ってない」「大きな補修が発生してもそのなかで処理している」等々。
これではダメ。
実際に、行って、話してきな。

行った先から電話してくる。
しばらく電話で相談する。相手も困っている=悩んでいる様子。
なのでちょっと長電話にしてみる。
結局、当該条項の削除と言うことで決着。
修正自由の契約書テンプレートを2枚もらって帰ってきた。
素晴らしい。
私もそんなことやったことない(笑)
明日から一人暮し。
あんまり帰って来ちゃダメよ(笑)

2010年03月18日

県立横須賀高校「生涯構想」発表会

2年生のあるクラス、37名全員の発表を、2時間強掛けて聞いた。
もともとは「全員分を聞いてから講評と講話」ということであったが、私らしい価値提供、ということで「プレゼンテーション」へのひと言、を各人にその場でfeedbackすることにした。
みんな急に緊張感が上がる(笑)
面白かったのは
・運動部の人たちは声が良いし物怖じしない
・原稿に頼らずスピーチできる人も数名いた
こと。
同時に何名かは、全く一年間のキャリア学習・調査をやらなかったのね、という人も居た。
その中でも、話や作文は出来て場をもたせることが出来る人も。
その人たちには
「う~~ん、しゃべりは良いけど内容は、無いよね」
と指摘。
本人たちも分かっていることだから、苦笑しながらうなずいていた(笑)
もうひとつ目立ったのは、時系列的記述。
要は日記風のヤツだ。
まずこれをして、つぎにこれをしました。そして最後にはこう思いました。おしまい。
これは、再構成力と努力の問題かな。
ただ、大部分の人は、この一年の活動によって、多くのことを得たようだ。
・自分の好き嫌いややりたいことの理解
・好き嫌いを超えたシゴトの意味
・生涯構想を考えるためのアプローチ作り
自由度の高いテーマからは、皆は勝手に学んでくれる。いいことだ。
最後に「講話」としてkeynoteで30分ほどお話。
・目的意識をもつことの大切さ。ただ座っていることの無意味さ
・シゴトとは「業種x職能」てで区切られたツブツブである。ゆえに専門的能力が必要で、これは早めに将来を見定めたヤツが強い
・同時にシゴトには普遍的能力が必要とされる。コミュニケーション緑野発想力や決める力など。ビジョンが決まらないならこれだけで勝負するしかない
・しかしその力はいつどこでも磨ける。まずは「問題が分からなくてもすぐ答の頁を見ない」から出来る
などなど。
その他
行き帰り、第三京浜、横浜新道、横浜横須賀道路経由で、50分弱。
衣笠ICから学校までがちょっと迷ったが、余裕で到着。
横須賀高校が提携する、文教大学、横浜国立大学からの方々が半分。一般社会人が半分、の布陣であった。
全発表者に対して、全員がいくつかの評価やコメントを書く、という方式も面白かった。
文教大学の指導によるものだろうか。今度、担当の中條さんとお話しするつもり。
で家に帰ってからは、Jの原稿修正中・・・

2010年02月28日

かわいい子には・・・家探し? 2

今日、朝、630に起こされた。 
730に家を出て、( ゚∀゚ )に向かうのに、長女が1時間前に起こしてくれたわけだ。 

そんなに早くに起こさなくて良いのに・・・ 
もう一度寝て、700から準備。 

大学まではドアツードアで110分くらいかな。 
日曜朝の逆方向で、東武東上線は当然空いている。 

目当ての2軒は、同じ不動産屋さんの物件。 
そちらですぐに現地に案内してもらう。 

大きなロフトが付いていて、南西向きの大学に近い古い物件か 
ロフトは小さくて北東向きの、駅に近い新しめで玄関オートロックの物件か。 

ふむふむ 

判断は任せるとのことだったので、前者に。 

本人はお気に入りだったらしくウレシそう。 

一昨日「新しいのが良い!」と泣いて訴えていたのは誰!? 


手続きを済ませ、3/24引っ越しと決定。 


ところで、お世話になった不動産屋さん。 
親子三人で営むアットホームな感じ。 
昔、おじいさんが脱サラして始めたのだそうだ。 

みんなして「昨日は女の子がひとりで入ってきてビックリした」と。 
ただ、おじいさんが思い出して曰く 
「そういえば昔、岡山か広島の子が、一人で尋ねてきて契約して、出るときも一人だった。親とは顔合わせなかったなあ」 

上には上がいるもんだ(笑) 
私も28年前、そうだったけれど。 


写真はロフトからの風景と、狭い狭い玄関・洗濯機置き場・キッチン。

 

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2010年02月27日

かわいい子には・・・家探し?

高3長女、数日前、最終的に行く大学が決まり、住居を探すことになった。 

場所は( ゚∀゚ )。(←埼玉って入れたらこう変換された!) 

学校の寮(といっても個室でマンション風・・・)に入れようと思ってたが、遠方優先で満室とのこと。 
ということで学校周辺で家探し。 

学校から近隣の物件リストが送られてきたので、それをベースに自分で調査してきてと、昨日、送り出した。 

そうしたら、夕方早々に帰ってきて、しかも、隣駅の不動産屋 一軒に行っただけという。 
しかも居住中で物件は1つも見せて貰えなかったと。 

その不動産屋曰く、「大学周辺ではもう物件はない、この駅のも今日明日で決めないと無くなる」 
そう言われて「明日決めたいから一緒に行って欲しい」とのたまう。 


何言ってるの (-_-メ)。 
そんな調べ方で、十分なわけがない。 
やりなおし! 


長女、「なんでそんなにやんなきゃいけないの」「自分が住むところなのに好きに決めちゃダメなの」とメソメソ。 


ダメです。 


長女は仕方なく、深夜まで掛かって、大学からのリストを確認し、地図をプリントアウトしまくって、今日は早朝から一人で出かけた。 

そして個人管理の物件や駅周辺の不動産屋にアタック。 

昼頃、調子はどう?とメールしたら、


「もう6軒回った!楽しくなってきた!」 

と。 

結局、10軒近くの物件を回り、2軒ほどに候補を絞り込んできた。 

各物件(や家主の身の上話)を嬉々として説明しながら「私、結構、てきぱき効率的にやれることが分かった!」 
だとさ。 

昨日のは何なのさ (-_-;) 


かわいい子には、家を一人で探させろ、か(笑)

2010年02月24日

3keys バーチャルボードミーティング

3keysという団体がある。

児童養護施設にいる子どもたちの、学習環境整備を支援し、その能力向上を図ること、そしてその将来の可能性を広げることを目指している。
具体的には、学生を中心とした質の高いボランティアを、児童養護施設に派遣している。
まだ対象は数施設であり、昨年から始まった活動だが、森山誉恵さんという学生さんが中心となり、数名のスタッフ(含む社会人)が、熱心に活動している。
ただ現状はみな、ボランティア。つまり無償での活動だ。
さて、昨晩は任意団体である3keysのVBM(バーチャルボードミーティング)なるものが、渋谷の某所で開催された。
それが何ものかも分からずに、私も参加してみた。
集まったのは3keysメンバー5名と、いろいろなヒトたち・・・7人。いずれも(私を除き)、
・児童養護施設
・社会起業家育成
の現場に立つ最前線の方々だった。
3keysからの現状および将来計画報告に対し、鋭く、厳しく、かつ温かい意見が飛び交う。
あっという間の3時間。
でも、何より感動したのは、森山さんたちの真摯さ、熱意。
(不足はあったものの)資料も分かりやすかったし、説明もそう。
質疑応答も、逃げずに当を得たものであった。
これからも頑張って欲しい。
児童養護施設に暮らす子どもたちは全国で3万人という。
その子たちの、自信と未来の可能性を高めるために。