2025年02月10日

富士山の雪のカタチはなぜ左右非対称なのか 2025

2017.3.16にダイヤモンド・オンラインで「富士山の雪のカタチはなぜ左右非対称なのか」という論考を上げました。上空での強風(偏西風など)により風下である東側に積雪が卓越するのだ、というものです。西側は風が強すぎて雪が吹っ飛ばされちゃうんですよね。

そしたらしばらくしてそこに否定的コメントがついたのです。曰く「それは東西で森林限界が違うだけ」「自分が住んでいる東側は森林限界が高く降った雪が消えにくいのだ」というものでした。投稿者の名前を調べたら、その辺りの市会議員さん。地元愛、なのでしょうか。

反論すると面倒そうだったので放っておいたのですが、今さらながら解説しておくと、

・森林限界は基本的には気温で決まる。そして富士山でいえばそれは標高2500m前後。ほぼ円対称


・実際の森林もグーグルマップをみればわかるが、森林限界(黄緑と深い緑の境界線)は東西どっちも変わらない


そして2枚目の写真にあるように、雪は山頂から東側斜面に圧倒的に多いのです。しかも積もり始めのときは森林限界の上の話なので、そもそも森林限界は関係ないのです。

昨日久しぶりに東海道新幹線で往復とも綺麗な富士山を眺め、思い出したので8年越しの解説でした(笑)
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