カテゴリー: 11 一般的考察

2020年11月08日

NIKKEI STYLE「キャリアをつくる戦略読書」

NIKKEI STYLEでの隔週10回連載もいよいよ大詰め。最後に2回は「私的キャリア論」です。別名「Strategy of Life」これは第9回



最終回は11/10に公開予定です~。

2020年10月29日

子宮頸がんワクチンのだいぶ真剣な話

数日前「2000~2003年度生まれの女子のほとんどは接種しないまま対象年齢を越え、将来の罹患者の増加は合計約17,000人、死亡者の増加は合計約4,000人と推定される」との推計が出た。
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2020/20201021_1

現在、子宮頸がんは毎年1万人が罹患し、3000人が亡くなる病気だ。他の先進国がそれらを激減させている中、日本は唯一、増加の道を辿っている。

子宮頸がんは予防できる病気だ。20歳前(12~16歳)のワクチン接種(無料)で罹患が大きく減らせ、20歳以降の定期健診(2年に1度程度)で前がん状態が見つかれば治療も容易だ。

日本では2010年度から13歳~16歳を対象とした公費助成が開始され、2013年4月からは12~16歳を対象とした定期接種となった。ところが「副反応」への強い反発があって、2ヶ月で「強い推奨はしない」となった。以降、接種率はほぼ0%となった。メディアでも大きく取り上げられた「副反応」だが、2018年以降さまざまな調査研究結果が出され、ほとんどは一過性のものだったこと、重篤なものもワクチンの成分が原因とは考えられない、という結論が出ている。
https://www.kango-roo.com/work/6136/

なのにまだ、定期接種は再開されず、冒頭の結果となっている。厚労省はなにをしているのか? 策があるのに行動せず、4000人を死地に追いやる行為は何と呼ぶのか。

もちろん個々人がワクチンを受けるかどうかは、その意思次第だ。しかし、確率的には原因となるウイルス感染が1/10に減らせるのだから、その価値は非常に高いと思う。
https://gan-mag.com/breast_gynecologic/8907.html
(ちなみに成人女性でも効果はあるそうです)

このことを知ったのは2009年のこと。公費助成の前だったが、そんなの待っている意味ないなと、娘たちにワクチン接種を奨めた。 あれからもう11年も経ったのか。こういったニュースを見る度、本当に胸が苦しくなる。なぜ救える命を救わない。

2020年05月11日

今の「9月入学」議論には大義もなにもない

学校の9月入学について早稲田大学総長が書いている。(5/11/2020 日経朝刊)
一言で言えば、大義も目的も経済性もない、という趣旨だがまったくその通りと思う。

・大義は「国際化」だが、それは9月入学の問題でなく英語で学べるかどうかの問題。早稲田などはそれがあり9月入学も可能にしており既に留学生も多い
・目的は「子どもたちの学習時間の確保」だが、これからさらに8月末まで学習機会が奪われ家庭でストレスを溜めることになる
・経済性上は、学生は卒業後に収入を得るタイミングが半年遅れることに耐えられるのか、私立校は半年分の収入がなくなると2~4割は倒産する、国全体として卒業年齢が欧米より1年遅れることになり労働力はさらに減る(今は半年遅れ)

なんと今朝の世論調査結果によれば、半数以上が9月入学に賛成、なのだそうだ。これは本当に上記のことをわかっていての答えなのだろうか? 「子どもたちの学習時間の確保」という極めて実務的問題を、感情的に捉えているだけに思える。田中総長に言わせれば「抜本的対策が必要という雰囲気に流されている」状態だ。

公立小中高ではオンライン授業が進まない、私立は進んでいるから収入による教育格差だと叫ぶヒトたちもいるが、まったく違う。受け側にスマートフォンさえあれば、オンライン授業は今すぐ出来る。それを阻んでいるのは「できない先生がいるから」「もっていない子がいるから」とかの悪平等主義に過ぎない。極論すれば「できる先生」が学校に一人、いや、都道府県毎にひとりいれば成り立つのがオンライン授業なのだから。スマートフォンなどを持っていない子どもたち(小学生で3人に1人)には、いますぐ供与すればいい。機器は中古でいいから寄付で集めて、auやdocomo、ソフトバンクにつながせてもらおう(当面5月末まで50GB無料)。

この数ヶ月の子どもたちの学習遅れはパンデミックのせいではなくて、日本の教育が準備を怠っていたせい(だけ)でもなくて、今の決断と行動力の欠如によるものだ。
原因はともかく、じゃあ対応は? だから決断して行動すればいい。再開できる学校はすぐ再開しよう。できないところは、いますぐ少数の教員でオンライン授業を始めよう。手の空いた教員はフォロー側に回ろう。

これからだってパンデミックは何度も起こるだろう。その度に日本は半年ずつ入学時期を遅らせていく気なのだろうか。

2020年04月12日

金曜の折り込みチラシで勝負に出た3社とは?

7都府県に緊急事態宣言が出て最初の週末。自宅に届いた金曜日の朝刊は、これほどの非常事態というのにえらく薄かった。

それもそのはず、チラシがほとんどなかったから。いつもなら、金曜は折り込みチラシの方がぶ厚いくらいです。食品、ドラッグストア、住宅展示場にカーディーラー。今の時期なら塾や予備校、バイトの募集も含めてチラシがわんさか入ります。

それがたった3枚だけ!日経と朝日と合わせて3社だけだったのだです。さて、その3社はどこだったでしょう?

①マクドナルド
報道によれば、苦戦する外食産業の中でもっとも善戦しているとか。もともとテイクアウトが多かったせいかもしれないけれど、ただ1社、販促のチラシを入れたのは凄い。

しかも、アルバイト・パートさんの募集広告付き!真っ先にアルバイトがくびになるこのご時世に、これは素晴らしい、というか底力を見せたというか…。

②イエローハット
2社目はカー用品店のイエローハット。創業者の鍵山秀三郎さんは、社員による清掃活動や収益の社会還元活動でも有名です。でもきっと今は店舗に出向く人も少ないはず…。で打ったチラシのキャッチコピーが秀逸でした。

「ロングドライブを快適サポート」
確かに公共交通機関(電車やバス、タクシー)をみんなが避けるなか、自宅カウチポテト以外の週末の娯楽といえば「ドライブ」くらいのもの。それをうまく狙い打ち。素晴らしい。

③ジーニアス世田谷校
中学受験専門塾ジーニアスの世田谷校の独自チラシ。
世田谷区は東京都の中でもっともCOVID-19感染者が多く、かつ塾に対しては休校要請も出ています。ただ、避けるべきは塾に行くことでありそこで長時間密集すること。当然のように「全教科オンライン対応」を謳っています。

でも面白いのは「算数国語は1クラス9名限定」だから感染リスクが少ないこと、そして「学校登校日がある状況」になれば即、通塾授業を開始すると宣言していること。
「受験は1年待ってくれない」とかプレッシャーをかけてもいるけれど、 自分たちの特長を上手に強みとする訴えかけ方ですねぇ。

3社3様。まったく異なる業種のチラシだったけれど、 、3枚それぞれ楽しめました。

2020年03月05日

善意溢れる独裁の存在と影響

雍正帝(ようせいてい)のNHK番組を見た。
雍正帝は 清の第5代皇帝。1678年に第四王子として生まれ育ち、父 康熙帝(こうきてい)の没後、45歳で即位した。

中国の皇帝制は独裁を前提とする。
中でも雍正帝は、全国の数百人の地場の役人たちと直接手紙を交わして叱り、褒めて、まじめに仕事に励ませた。官僚を中抜きして直轄組織をつくり意思決定のスピードを何十倍にも上げた。多くの民たちが、自分たちをちゃんと見てくれている雍正帝を慕った。

その激務によって雍正帝の睡眠時間は4時間を切り、13年の治政の後、過労で倒れて58歳で亡くなった。
彼の父は国に700万両の赤字を残したが、節約に励み産業を興した彼は3,000万両の黒字を残した。なんと素晴らしい。
でも、こういった「素晴らしき独裁」に慣れた民たちは、以降も独裁制を是として受け容れることになった。

過労で死んだ皇帝の後を継いだのは、やはりその第四王子だった。幼少時からその人格、才を認められ25歳で即位。その後60年の長きにわたり帝位を守り独裁を続け、多くの業績を遺した。10回にわたる外征「十全武功」による版図拡大、民衆へのたびたびの減税、国内外古今の良書を集め保存した「四庫全書」・・・・・・。
彼の名は高宗 乾隆帝(けんりゅうてい)。祖父から三代続く治世は「三世の春」と称された。

しかしその春は長すぎた。10回もの外征により国庫は底をつき、政治は乾隆帝の信を得た奸臣へションに私物化され、宮廷内外の規律は失われた。乾隆帝は85歳での退位後も院政を敷き、権力を手放さなさず老害を撒き散らした。彼は晩節を汚しただけでなく、清王朝崩壊への道を開いてしまったのだ。
「素晴らしき独裁」に慣れていた民たちには、この独裁制を止めることができなかった。

善意に溢れた独裁は、結果として悪意となる。
難しいね。

2020年02月26日

AKBシステム考

名古屋へGo!

東京では 電車内のマスク使用率が9割突破していました。
空咳でもするとみんなに睨まれる感じ、、、。でも名古屋では3割くらい。
そう言えば、ナゴヤドームでの公演(2/21~24)に踏み切った乃木坂46はえらいな。それだけでファンになりそう(笑) 握手会は中止でもメンバーののぼりを立てて記念撮影できるようにしたり。

同じ新聞の別の紙面に、AKB48 13期生の村山彩希(ゆいり)さんの記事がありました。この1月18日に劇場公演1,000回を史上初めて達成したといいます(2月21日に1期生の峯岸みなみさんが2人目として達成)。
彼女はいわゆる総選挙にも出ず、メディア出演より劇場公演を優先し、「シアターの女神」の称号を得ました。これはただのオンリーワン戦略ではありません。それを支持する人たちが一定数いてこその「女神」です。でもきっと本当は、彼女はただ自分の価値観を信じて、ファンを信じて、やり続けただけなんだろう。これも素晴らしい。

AKBシステムには多くの問題もあると感じるけれど、アイドルたちに自立やセルフプロデュースを促したことは、とても面白い。歴史、憲法、鉄道、、、いろんな専門テーマに進出しています。これからもいろんな人材が輩出されるといいねぇ。

富士山を見ながらのAKB考でした。

2019年12月05日

秋と言えばうろこ雲とおみそ汁。ベナール対流の妙味

うろこ雲は秋の風物。今朝は綺麗なうろこ雲が空高くに!





いわし雲もひつじ雲もみな同じ。秋の典型的な雲で5000~15000mも高所に出来る巻積雲の一種です。
細かい氷の結晶から出来ているので、太陽にかかると回りに虹のような模様が現れる。

このウロコのような模様は、「細胞状対流」の産物なのだが、つまりはおみそ汁のあれである。


https://www.youtube.com/watch?v=jHdPnWidcsU

横幅が広い状態で上下に温度差が出来ると、細胞状に対流が起こりさまざまな模様を形づくる。ベナールさんが見つけたからベナール対流という。

空高く薄く拡がる巻層雲は、上部がとても冷やされるので自然に細胞状対流が起きるわけだ。それがまるで、サバだったりイワシだったりウロコだったりヒツジだったり、と。

秋の空はうろこ雲。そしてそれはみそ汁の真理に通ず。

2019年11月12日

プレアデス星団は7姉妹ではなかった!

和名は昴(すばる)。プレアデス星団は冬の代表的な星座です。
先日、永平寺町立 上志比小学校で講演をした際、夜に小松空港経由で帰福。バスで福井北インターまで行った後、家まで歩きました。そしたら正面、東の山々からはオリオンが!


そしてその勇者オーリオーンが生前(?)追いかけ回していたのがプレイアデス7姉妹。それを見かねて、かのゼウスが彼女らを天空に上げたのだ、と。

見えやすいように白黒反転していますが、右端にある星の一群がプレアデス星団です。(Galaxy S10のナイトモードで撮影)


あなたには、いくつ見えますか?

ここからが本題です。私は昔から6つくらい見えていて、一つ見えないのは5等星以下の暗い星。その一つは、神話(というより後年つくられた説話)によれば「7姉妹のひとりが恥ずかしがって身を隠している」からだと思い込んでいました。でも、違いました。

少なくとも現在の天体図的には、肉眼で見える6つの明るい星のひとつは父アトラスだったのです! 天空に上げられたのはプレイアデス7姉妹とその両親(アトラスとプレイオネ)で、私が7姉妹のうちの6人と思い込んでいたのは、父と5姉妹だったのでした。

写真を拡大して、輝度カーブを調整してみたら、星がいっぱい写っていてびっくり。

肉眼で見えていなかったのは、母プレイオネ(5.1等星)、姉妹のケラエノ(5.5)とアステローペ(5.8)でした。プレイオネはアトラスに近すぎ、ケラエノやアステローペは暗すぎます。

だからこそ、昔は船乗りの視力検査に使われたとか。

プレアデス星団のお話しでは、いつもプレイアデス7姉妹だけが伝えられ、両親がともにプレアデス星団の一部となったとは聞きません。それがとても不思議に思ったことでした。

そして、隠れていた母と2姉妹を見つけだした、スマートフォンカメラの威力には(゚◇゚)びっくり。今度はちゃんと固定して撮ってみよう。

2019年07月01日

ペルテス病という骨の病気を知っていますか?

ペルテス病の大きな記事 が6/29の朝日新聞。メディアでこの病気が取り上げられるのはとても珍しい。元患者による支援の活動が紹介されていた。
https://congrant.com/project/superview0422/830

6歳前後の男子に多い足の骨の病気なのだが、未だに治療法や薬がない。数年間、足を使わずに自然治癒を待つ、ダメなら人工股関節(子どもには向いていない)という難しい病気。
私は小1の入学式直後に発覚し、即40日間の入院。それから完治まで3年半かかった。その間ずっと松葉杖生活だった。・・・治ってよかった。

それが今も難病に指定されることもなく、その人数すらわからず、経済的な支援もないとは。
なにかしなきゃな。

松葉杖時代の写真(小2くらいかな)
ペルテス病

2019年06月01日

誤解だらけの「ファーストペンギン」

誤解だらけの「ファーストペンギン」話

第1話:良く言われる「ファーストペンギンになれ!」
「ファーストペンギン」=勇気ある開拓者。そんな本を出した人もいるし、朝ドラでも使われたし、エラい人の訓話でも出てくる。
でもウソ。そんなペンギンはいない。

第2話:時々見かける「セカンドペンギンになれ」
「ファーストペンギン」=後ろ(セカンドペンギン)に押されて落ちた奴。氷の下では天敵のヒョウアザラシが待っているから、セカンドペンギンは落とした奴の生存を確かめてから飛び込む。この話、ときどき物知り顔で「真実」として語られる。出所なしで。
これもウソ。ただ、IT業界ではあり得るかもねえ。Second Mover Advantage!

第3話:ペンギンは集団でブルーオーシャンを生きている
「ファーストペンギン」=たまたまドジって最初に落ちた奴。ペンギン研究者によれば、これが真実。他の者はその後、どんどん飛び込む。何千羽もね。
http://www.works-i.com/pdf/w142_ikimono.pdf

first penguin.jpg

出所:『Works』142号「生き物のチカラに学べ」

そして最初の奴が食べられちゃうかどうかはわからない。そのボチャンという音を聞いてから、ヒョウアザラシはやって来るわけだからね。危ないのはセカンドペンギンかも(笑)
ペンギンはとにかく集団で飛び込むことで、1羽ずつ狩られるリスクを避けている。そして誰も生きていけない極寒の地(南極大陸とか)で暮らすことで天敵を減らしている。だからブルーオーシャン。

ブルーオーシャンの真実、については、また今度。