カテゴリー: 11 一般的考察
2026年07月31日
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カテゴリー: 11 一般的考察
2026年07月31日
AI論考2:生成AIは難しい問題でヒトの「わからない」を消し誤答に導く?
前回予告の続篇である。
これは、7/15に事前公開されたAI論文 “AI advice suppresses people’s willingness to say ‘I don’t know’, even when the advice is wrong and accuracy is incentivized” by Chiara Marcocciaら、を元にした動画「AIは間違う以上に確信を増やしている」をベースにしているので、それを見るもあり。とてもよくできている。ちょっと長いけど、論文自体に関しては前半3分の1でOK。
これは、AIによる「整ったストーリー」が、・ヒトから「わからない(無知の知)」を消し去り・「自信満々の誤答」を増やし・「学習機会や意欲」を奪うとうお話。
行われた実験はある意味シンプルで、Marcocciaらは延べ5回の実験(N=3132)で、被験者たちに「映画問題6問への回答(わからない、もあり)」を迫った。
問題は例えば、Q5:アニメ映画『モモ』で亀は何色か?といったもの。映画オタクも真っ青の難問である。
被験者たちはランダムに2分されていた。
A:自分だけで考える、B:生成AIにアクセス可能。
さて、これで回答はどうなったか。
まず、生成AIを使えるBでは「わからない」が劇的に減った。
・A:わからないが44%
・B:わからないが 6%
この実験では、意図的に「生成AIでも正解出来なさそうな難問」にしてある。しかし生成AIは滅多に「わからない」とは言わない。なんらかの情報を元に、それらしいストーリーをつくり、回答を示す。それをヒトは容易に信じる。
そしてヒトから「わからない」という「判断の保留」をなくす。ソクラテスがヒトの知恵の根幹とみなした「無知の知」を奪ってしまうのだ。
そして、なんとBの「正答率」は3分の1に下がった。
・A:正答率は27.5%
・B:正答率は 9.2%
もともと(Aのように)生成AIなしで3割のヒトが正解を知っていたなら、生成AIはBにおいて(わからないを減らしただけでなく)「誤答への誘導」を大いに果たしたことになる。なんとまあ。
たださらに恐ろしいのは、この回答への「確信度」だ。回答者へ「回答への自信」を0~100で尋ねたら、
・A:平均値が29.6
・B:平均値が75.9
となった。
論文の図表から読み取ってみると、生成AIを使わなかったA群では25%が「60以上の自信あり」と答え、3割が正答した。しかし生成AIを使ったB群では、約7割が「60以上の自信あり」と答えたにもかかわらず、正答率はたったの9%だった。
回答者にもうちょっと慎重になってもらおうと、「正解なら0.1ドル、不正解ならマイナス0.1ドル、わからないなら0」という金銭的インセンティブ(不正解への罰)を与えてみたが、それではこれらの結果はほとんど変わらなかった。「生成AIの出した回答への過度の信頼」は崩れなかったのだ。
結論
・生成AIなしでヒトは「正解 3割弱、不正解 3割弱、わからない 4割強」に分かれた。答えへの自信60以上も3割だった。「結局間違えた、自信なかった 3割弱」「わからない、とちゃんと答えた 4割強」はその次の学習ステップ「調べよう」につながる。
・ところが生成AIに相談するとヒトは「正解 9%、不正解 85%、わからない 6%」に転化する。正解が3分の2がAIの不正解に上書きされ、わからないが7分の1に激減する。答えへの自信60以上が 7割もいたのに…。これでは次の学習につながらない。
論文の考察では、
・ヒトは一般的に独立した判断を持ち、外部の助言にあまり従わない
・しかし生成AIの「流暢な」助言が、ヒトの「わからない(判断保留)」を奪い、根拠なき「確信」を膨らませ、「正確さ」を下げる
などが述べられる。
冒頭の動画では後半、この生成AIの危険さの本質が解説されていく。
・生成AIは、まず答えをつくってからその理由をつくりだす。論拠を探し、出典としてつける。でもその中身までは(突っ込まれない限り)確かめない
・でもその「流暢な」答えと理由を見たヒトは、納得感だけは生まれる。そこから「空欄(わからない)」がなく、は疑問も新しい問いも学びも生まれない。
・組織はいま、速度と見かけの完成度だけを求めている。自信ある話し手を評価し、わからないことをちゃんと確認するヒトを評価しない。そのためにヒトは生成AIにますます「答え」や「強い物語」を求めるようになる。
・「わからない」を守るために、3つのことをやろう。 ①初期の判断記録:AIを使う前にどう考えたか、確信度、どこから推測か、要確認点などを記録する ②AIには確認や反証、一次資料を求める:「この考えの論理構造はどうか」「間違っている点は?」「反対の結論になる情報はあるか」「根拠の一次情報を確認して」。 ③問いを拡げる:AIに「他の可能性はないか」「この他に選択肢を挙げて」を投げるもあり
・ヒトの価値は、「わからない」を拡げる、明確にする、守ること、そしてどう「わかる」に変えていくかを考えることにある
「どんどん賢くなる」生成AIとともに、ヒトはどこまで「ゴロゴロ落ちて」いくのか。
それを止めるには、「わからない」と言える強さと、それを支える能力が必要だ。
AIを使いこなすことは難しくない。でもそれに巻き込まれないこと、そのための発見・探究力を鍛えることこそが重要なのだ。
2026年07月31日
AI論考1:ヨドバシ動画と違和感。Opus4.8との問答
最近、動画(YouTube)で「企業モノ」「AIモノ」を良く見ている。そして(一部の)企業モノの出来が妙に良くなっていると感じる。ちゃんと構成が出来ているし、史実やデータに基づいた表現をしている。ゆっくりさんによる掛け合いも定番の安定感。
昨日はたまたま「ヨドバシカメラ」のを見た。動画のタイトルは「顧客満足度11年連続1位…ヨドバシカメラの最強戦略【ゆっくり解説】」サムネには「Amazonに勝った家電店」とある。
確かにヨドバシ・ドット・コムは、EC(eCommerce:ネット販売)では12年連続 顧客満足度No.1なのだ。講義や研修でもたまに取り上げることがある事例なので、ちょっと見てみた。
なかなか勉強になった。
冒頭で「ヨドバシは実は西新宿の昔の地名」と知ってビックリ。てっきり大阪かと思っていた。後半の配送の話でも、「送料は一個から。全部無料」は「ひとりの客が一生で使う金額を見る」という創業者 藤沢昭和(てるかず)の経営思想から来ているとか。LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)というコンセプトを独自につくり出していたんだね。
さてここからが本論。
10:00辺りで「駅前巨大店は町の真ん中の倉庫でもある」「都市部で配送が速いのは、一番近い駅前巨大店から届けられるから」と言っている。「郊外の倉庫から運ぶより断然近いわね」の合いの手も入る。
違和感があった。これはおかしい。
ヨドバシの駅前巨大店はとんでもなく土地代の高いところに存在するから、そもそも倉庫機能や配送機能は持てないし持っていない。それを代行するのがYACという巨大物流センターであり南関東では川崎と千葉に(だけ)ある。ECもこれを使っての配送だ。ヨドバシのECは、実店舗によるYACからの直送を共有しているからこそ、競争力がある。
ECにおいて「実店舗からの配送」をやってたのはヤマダ電機で、それも郊外型店舗でのはずだけどなあ…
でももしかしたら、最近変えたのかもしれない。と思ってClaude(Opus4.8)に尋ねてみた。
「ヨドバシカメラの通販の配送は店舗から来ているのか?基本は配送センターからのはずだが」
そしたらあっさり、「駅前の大型店舗は販売場所であると同時に物流デポ(中継拠点)を兼ねる設計になっています。出所はJBpressのこの記事」等と返してきた。
おいおい、YouTube動画と同じ答えかね。もうちょっと突っ込んでみた。
「ヨドバシの旗艦店は駅前立地であり、在庫機能もなく配送拠点としては不適と感じる。具体的にどういう風に使っているのか?」
そしたら「which is a fair point I should investigate more carefully.」とか呟きながら、しばらくして「ご指摘はかなり正確で…「店舗が物流デポ」という一般的な説明は、やや盛った比喩です。実態は、駅前店は在庫引き当てプールの末端ノード+受取窓口であって、出荷の主役はあくまで川崎の巨大センターと都市部のDC/TC網」と。
「やや盛った比喩」ってなんだそれ(笑)。比喩になってないよ。それと盛るなよ。ちゃんと「間違いだった」となぜ言わない?
ということでClaude Opus4.8と反省会。
私「ブログひとつや記事ひとつで判断することのないように。それではOpus の価値がない」
Claude「反省点は明確です。一次情報(ヨドバシ自身の発表、社長インタビュー、物流専門誌の取材記事)と、それを二次加工した解説ブログを同列に扱ったこと。しかも「店舗を物流デポとして活用」という、いかにも綺麗な戦略ストーリーになる主張ほど、二次記事では実態から離れて盛られやすい。そこを疑わずに引用したのが失敗でした。」
「さらに悪いのは、あなたが「駅前立地に在庫機能はない、配送拠点として不適」と指摘した時点で、それが実務感覚として筋が通っていることは明らかだったのに、一度目の回答では自分の出した記述と突き合わせて検証せず、二度目の検索で裏が取れて初めて修正したことです。」
「順序が逆でした。今後は、断定する前に主張の出所の階層を分けて示します。一次で確認できたこと、複数の独立した情報源で一致していること、一つの二次記事にしかない話、を区別して書きます。後者は書かないか、「この記事はこう言っているが裏が取れていない」と明示します。」
そう、わからないことはわからないとちゃんと言わないとダメだよ。それらしい話で流すと大失敗する。
私「ではもう一度、回答を再構成してみて」
Claude「決定的な発見がありました。あの記事が脚注「*1」でImpress Watchの藤沢社長インタビューを挙げ、「店舗を在庫拠点として活用するエリア拡大の構造を確認」と書いていた件ですが、実際に当該記事を全文取得したところ、藤沢社長は店舗を在庫拠点として使うという話を一言もしていません。出典の捏造です」
そんなとこだろうと思ったよ。多分、その記事そのものが生成AIで書かれたものなのだろう。だって出典を読まないなんて、ヒトとしては変だよね。
出典付きAI記事に、生成AIが騙され、そこに人が巻き込まれて転げ落ちる、という雪だるま構造だな、こりゃ。
ゴロゴロゴロゴロ。
「どんどん賢くなる」生成AIとともに、ヒトはどこまで「ゴロゴロ落ちて」いくのか。
ここで一旦この論考は、終了。
この話、まだ続くんだよ。次は最新のAI系論文から。
2026年03月07日
男性への子宮頸がん(HPV)ワクチン接種の費用助成について調べたよ(東京都)
男性へのHPVワクチン接種について
2025~26年度におけるHPVワクチン男性任意予防接種の助成状況(東京23区と多摩地区)の表をつくったよ。意外と大変だったがいろいろわかった。
結論としては費用助成やその対象は大分進んできた。既に全自治体が(接種は任意だが)全額補助を行っている。
ただ女性では来年度から感染予防率9割の9価ワクチン(シルガード9)にほぼ全面的に切り替わるが、男性は厚労省の認可が遅く昨年だったので、まだ4価(感染予防率5~7割)が中心。でも中央区など4区は昨年中に対象に含めていた。見込みで予算を立てていたのだろうが流石だね。
また26年度の予算案などを確認したら、26年度から9価も対象と明示しているところが23区で4つ、多摩地区で10も確認された。多摩地区はこれでほとんどすべてだ!
9価への転換は国の方針でありすぐ進むだろうけれど、問題は接種率。まだ「任意」だから全然進んでいない。これでは男女間での感染が続きいつまでたっても「集団免疫」に達しない。オーストラリアではもう集団免疫状態に達していて、子宮頸がんの発症率が激減したというのに。
これまで男性を接種対象としてこなかったのは主要国では日本だけ。毎年3000人弱の女性が亡くなる病気を根絶できる手段があるのに、なぜやらない。それも一生に一度(接種は2回か3回)、1人数万円のワクチン助成で可能だというのに。
これは国家や自治体の問題でもあるが、個人(特に保護者)の問題でもある。少なくとも9価が助成対象になったら、必ず考えて欲しいもの。副反応の日本人データも揃ってきたのだし、親はただ子どもたち(小6から高1男女)に接種の判断を委ねるのではなく、自ら調べて考えて話し合って欲しい。これは明確に、命の問題なのだ。
【追伸】ワクチンJAPANによれば、現状の高1女性の接種率は52%に留まる。都道府県別には山形が断トツで73%。他の県も頑張ろうよ。
2026年03月05日
モノは壊れる。ソフトも然り…
先週、リビングの65型有機ELテレビが故障した。電源入んない。
5年保証を付けてたが、8年目でアウトか、ソニーのBRAVIA A8Fよ。
修理は基板交換で8万円くらい掛かるってさ。元が55万円だったから、それに比べれば安いが、同じ性能のものを今買えば15万円。そう思うと高い。折角ならとまた50万円出して有機ELのフラッグシップ・モデルを買う、をこれまでは繰り返してきた(爆)
でも今回はちょっと考えて、点光源バックライトと量子ドットディスプレイで長足の進歩を遂げたという液晶テレビを調べてみた。結果、元東芝のRegzaの65Z970Rを選んだ。SONY以外は超久しぶり。
実際見てみたら、画面の明るさはスゴい。明暗もちゃんとできてる。そこは期待を大きく超えていた。よしよし。
そしたら配送・設置後の3日間、接続に悩まされた。
イッツコムのSTB(セットトップボックス)と、ONKYOのオーディオシステム、AmazonのFireTV、PlayStationと繋ぐものがいっぱいあるのだけれど、まったく思い通りにならない。
これまでと基本的に同じハズなのに、音が出ない、映像が出ない、テレビと外部スピーカーの両方から出る。結局、最新のHDMIケーブルを4本買って、音は光ファイバー接続でなんとかしたが、機器間の自動的な連動を半ば諦めてのものなので、操作が面倒。リモコン3ついつも傍らに…。これは後日の宿題だ。
と思っていたら、BRAVIA A8Fの修理でもズッコケた。ソニーの修理担当者が来たら、メモリー消去とファクトリーリセットで生き返ったので、これでしばらく様子を見ましょうとなったが、その3時間後にまたつかなくなった。すぐに修理を再予約したが、これがまた手間な上、時間指定ができないので基本的にその日一日空けとかないといけない。前日か当日朝に電話があって「12時から14時までの間で伺います」となる。
2回これをやるくらいなら、1回目で基板交換しとけば良かった。後の祭りだ。これが昨日の話。
そしたら今日は、突然Gmailで返信ができなくなった。Mail Delivery Failureというか、そもそも 自分のmail(私の独自ドメインのやつだがSo-net経由)が認識できないと。めっちゃ調べたら、So-netの送信メール(SMTP)サーバーの名前がいつの間にか変わったらしい(mail.so-net.ne.jp に!)。
これはGmail側の設定の話で、そこでユーザー名とパスワードを入れればいいのだけれど、これがまたややこしい。ユーザー名とは何か? メールアドレスそのものか、ドメインより前の部分だけか? 独自ドメインのそれか、So-netメールのものか? 組合せは多数あり、それをしらみつぶしにやったがダメ。
またChatGPTをお供にいろいろ検討しての2時間は、ムダに終わった。「Gmail側の外部SMTP対応の厳格化が問題」という結論だけが残った。その後、HPなどをお任せしているリップルさんに相談したのだけれど、そこでここまでの経緯やトライしたことを画面共有しながら説明していたら、気がついちゃったよ。誤入力に…。「6」を「3」に打ち間違えてた。
パスワードは自動生成の複雑怪奇なものだからコピペしていたが、メールアドレスは手打ちをしちゃったのよねえ。あーあ。私の時間を返しておくれ、お昼頃の私よ。←いまここ
流石に疲れたよ。いつもはこういう対応、好きだけどね。これだけ立て続けには勘弁して欲しい。かつChatGPTは今回は問題を拡げるだけで、まったく役に立たなかった。「裏技的な」とかでいろんな解法を提案するのだが、一個も掠らなかった。その原因が私の入力ミスとはまさか思わなかったようだ、まだまだだな(AIも私も)
追記:So-netで独自ドメイン管理をしていたのを、xserverに変更した。サーバーが統一されたのと、メール転送速度等がかなり速くなった。怪我の功名か。
2026年01月04日
【2026謹賀新年】
【2026謹賀新年】みなさま、明けましておめでとうございます。明日からお仕事の方も多いですかね。今日は午前中、2時間ケルヒャーの高圧洗浄機で家の周りを綺麗にしました。1ヶ所やるとまだら模様になるので、全部やらないと終われないんですよねえ。家の前の部分だけですが石板歩道も綺麗に!
さてここからは、情報収集とともに即断即決即行動、というお話。
この年末年始は12月30日から1月2日が福井で、羽田・小松空港往復でした。ところが帰り便がまさかのキャンセルに。添付の画像は羽田から小松に向かう便(この折り返しに乗るはずだった)の航路図です。
羽田から一直線で小松に向かっていたのに、無念…
私はこれをスマートフォンアプリでリアルタイムで見ていたので、
①「よしよし、45分遅れたけど羽田を飛び立ったぞ」
②「もうすぐ小松に到着だ!」
③「アレ?!旋回始めたぞ」
④「げ、名古屋方面に…」
⑤「羽田に戻っちゃったよ」
まで一喜一憂でした。
③のところで、自便がキャンセルされることを察して、JALカウンターに駆け込み、④ですぐ3時間後の次JAL便(もともと数席しか空いてなかった)への予約変更に成功。よっしゃー。情報量の勝利です。
ところが3時間待ちを楽しんでいたら途中で「次JAL便はキャンセルされました」と!
その機は羽田を飛び立たないことを決断したらしく、早々とその折り返し便(これに予約変更してた)もキャンセルとなったのでした。
キャンセルとなった原因は、この機体が日本トランスオーシャン航空のものだったこと。もともと那覇周辺とかを飛んでる機だからね。「雪には弱いんです」とJALカウンターの方が言ってました(T-T)
この時点で相当な絶体絶命状態。もちろん新幹線は全部満席(金沢までは行けるがその先は立っていくしかない)、飛行機は直後のANA便(1700発)も最終のJAL便(2030発)も満席、翌1月3日も全便満席…
とりあえずANAカウンターで「空席待ち出来ますかねえ」とか話してたら一瞬、「×(満席)」ばかりだった発着案内ディスプレイに「△」が点灯!
即カウンターで「調べて!」って頼んだら「キャンセルでました!」と。
奇跡的にこれで、帰ってこれました。ただし、このANA便も除雪剤の塗布とかで遅れて、結局ドアツードアで10時間かかった帰路でした。
今年もこんな感じですかねえ。淡々と、とは思うけれど、情報収集とともに即断即決即行動も、し続けるのでしょう。
参考:小松空港から羽田便(午後)
JAL 188 73H 14:50 ← ①元々の予定。羽田からの便が引き返してキャンセルに
ANA 756 738 17:00 ← ③新千歳からの便の折り返し。△をゲット
JAL 190 73H 18:30 ← ②次のJALに予約変更。でも羽田を飛び立たずキャンセル
JAL 192 73H 20:35 ← 最終便
2025年07月12日
豪雨とエアハンマー
関東地域での7/10夜の「猛烈な雨」は、個人的にも巻き込まれて大変だった。
ただ夜のニュースで一番の衝撃映像はこれだった。
「10日午後7時半すぎ、横浜市港北区の交差点」での出来事。
これは、ビビる。映画かよっ。
軽傷者がお二人いたそうだが、バイクの運転手さんは生きた心地はしなかったろう。
さて、この映像から何がわかるでしょう?
解答は下に。
答え:フタを堅く閉めると、いざというとき容器ごと爆発する
・昔、マンホールのフタが外れて落ちちゃう事故が多発した
・今は落ちないようにしっかり止めている
・だから、大雨のときマンホールから水が吹き上がる映像がよく見られるようになった
・でも、あまりに圧力が強いと、フタが吹き飛ぶのではなく、フタが止めてあるマンホールのコンクリートやアスファルトごと吹き飛ぶ(エアハンマー現象と言うらしい)
だから?:なんらかの圧力を逃がす仕組みを取り入れる、だろうけれど、さてどうするか。
追伸:NHK報道より
専門家「今回は、おそらく第2波の『エアーハンマー』が押し寄せたのではないか。噴き出ている水の下に別の場所で圧縮された空気が控えていて、その空気がどこにいこうとなって、アスファルトのわずかな隙間から爆発的な力で構造部分ごと押し上げた可能性がある」
←φ(゚Д゚ )フムフム…
横浜市役所「今後、マンホールの縦穴部分に空気を逃すための配管を新たに設置するなど対策を進める」
←これは大変だね…。マンホールのフタ自体で解決できれば良いけど。う~ん
2025年02月10日
富士山の雪のカタチはなぜ左右非対称なのか 2025
2017.3.16にダイヤモンド・オンラインで「富士山の雪のカタチはなぜ左右非対称なのか」という論考を上げました。上空での強風(偏西風など)により風下である東側に積雪が卓越するのだ、というものです。西側は風が強すぎて雪が吹っ飛ばされちゃうんですよね。
そしたらしばらくしてそこに否定的コメントがついたのです。曰く「それは東西で森林限界が違うだけ」「自分が住んでいる東側は森林限界が高く降った雪が消えにくいのだ」というものでした。投稿者の名前を調べたら、その辺りの市会議員さん。地元愛、なのでしょうか。
反論すると面倒そうだったので放っておいたのですが、今さらながら解説しておくと、
・森林限界は基本的には気温で決まる。そして富士山でいえばそれは標高2500m前後。ほぼ円対称
・実際の森林もグーグルマップをみればわかるが、森林限界(黄緑と深い緑の境界線)は東西どっちも変わらない
そして2枚目の写真にあるように、雪は山頂から東側斜面に圧倒的に多いのです。しかも積もり始めのときは森林限界の上の話なので、そもそも森林限界は関係ないのです。
昨日久しぶりに東海道新幹線で往復とも綺麗な富士山を眺め、思い出したので8年越しの解説でした(笑)
行き
帰り
2024年07月15日
観る将(将棋観戦型ファン)の特殊な遊び方
日本将棋連盟が2021年から6回に渡ってクラウドファンディング(CF)を行った。
目的は、東京・将棋会館と、関西・将棋会館の立替費用の捻出だ。なので、目標はドカンと総額6億円だった。
そして結果は9.4億円! 延べ3万人弱ものヒトたちが支援した。
今回のCFで特筆されるのは、その支援者の拡がりだ。
私の知る寄付型CFの多くはA少数の高額寄付者、とB多数の少額寄付者、によって支えられ、その支援額全体に占める割合は、大体Aが6割といった所だろうか。
しかし今回の結果はまったく違うかたちになった。寄付に対するリターン(返礼品)は最高350万円のものまで数十種類以上あったが、最大の寄付を集めたリターンは「藤井八冠ピカチュウ」だった。
ピカチュウのぬいぐるみだが、ちゃんと藤井聡太が八冠奪取した際の和装をしていて、赤い座布団に座り、本人書き下ろしの「王将」の揮毫入りの将棋のコマを持っている。これは素晴らしい。
寄付額(単価)は最小レベルの1.2万円。しかし支援者は最大の8630人に上り、支援額は約1億円。全支援額の4割弱を占めた。
これぞクラウドファンディング。群衆(Crowd)パワーだ。
私は昔から羽生善治さんファンで、彼の書いた本を読んだり、棋士たちの話を読んだりしてはいた。ただ、若き天才 藤井聡太の登場と、ABEMAによる将棋フル中継、そしてさまざまな将棋系YouTubeチャネルの出現によって、完全なる観る将(観戦型の将棋ファン)となった。
このCFにも第1期からずっと支援し続けている。同時に分析好きな元経営コンサルタントとして、いろいろな分析を行なったりもしている。上記のグラフなどはそのひとつだ。
「観る将の特殊な遊び方」の一例と言えよう(笑)
この4年に渡るプロジェクトを率いた現役棋士がお二人。中村太地(たいち)さんと糸谷哲郎さんだ。棋界の大卒コンビだ。(お二人によるCF説明動画はこちら)
二人は新会館建設プロジェクトのときから関わり、資金獲得のために立ち上げられたCF委員会では棋士側の面倒ごと(?)を引き受けた。特にダイジだったのは「リターンの企画」だっただろう。棋士たちをどう使うのか、棋士だけでなく外部とのコラボレーションをどうするのか、どれだけ多くの支援者に響くものにする活動にしていくのか。
トップクラスで戦う現役棋士だからこそ、この企画は成功したのだと思う。お二人の尽力の賜である。
この一連の活動のテーマは「将棋を次の100年へ」だった。私もその一部となれたことが、とても嬉しい。
2024年01月06日
Haneda Ruwway Collision 2024:考察❶
2024年1月2日に起きた羽田空港での大事故には、いろいろな偶然と必然が絡み合っている。それらを考察していくシリーズのその❶。
JAL516便(以降、JAL機)の乗客・乗員全員の生還に必須だったことのひとつは、2機が互いにほぼど真ん中でぶつかったことじゃないかな。
私は昔から航空機事故に興味があって、本だと柳田邦男の『マッハの恐怖』(1971)に始まって、TV番組だとナショナルジオグラフィックの「メーデー!:航空機事故の真実と真相」(シーズン21x10話)や、YouTubeだと「機場空論(We can see air)」を見ている。
今回のようなrunway collisionの中でも「大型機が小型機などに突っ込む」タイプの事故もいくつかあり、ほとんどで大型機側を含む大惨事となっている。大型機の進行方向が逸れて空港設備に高速で突っ込んだり、機体が斜めになることで横転につながり胴体がバラバラになるからだ。これでは生きていられない。
事故後のテレビ画像で、すぐ不思議に思ったのは「機首のこのへこみはなんなのだろう?」ということだった。
何かにぶつかって大爆発を起こした映像は衝撃的だった。でもその爆発はどうもぶつかられた側のもので、JAL機自体は爆発は起こしていない。何がどうぶつかれば、こんなところに、でも致命的でない破損が起こるのか?
私の思い込みは、「JAL機側が視認できなかったというのだから、海保機(海上保安庁のMA722機)がJAL機の着陸直前に滑走路に進入したのだろう」というものだった。だからこんなピンポイントの衝突痕のイメージが湧かなかった。でも実際には海保機は滑走路上に40秒あまり停止していたとのこと。そこに後ろからJAL機が追突したわけだ。
そう、このへこみはおそらく、海保機の尾翼によってついたもの。重さが10倍あるJAL機があっさりそれを機首でへし折り、海保機の胴体に時速200㎞でのしかかっていった訳だ。
でも、まさに不幸中の幸いであったのは、この衝突痕の場所。ほぼ中央についている。これが1メートルでも左右にずれていれば、JAL機の胴体の回転につながったり、さらにズレていれば垂直尾翼がJAL機の燃料いっぱいの翼を分断してJAL機の即座の爆発を引き起こしていただろう。
これはでも2人の機長(操縦者)の起こした必然でもあっただろう。滑走路の真ん中に停止して離陸許可を待つ機長と、そして滑走路の真ん中に限りなく正確に着陸した機長の。
合掌
2022年07月28日
夏のカケラ2022

二子玉川花火大会は、数年前に10月に移ってしまったので、夏のものではなくなった。でも時々、サプライズでミニ花火大会が行われる。7/23がその日だった。
打ち上がる高さも低いし、楽天のクリムゾンタワーの向こうだし。楽天の土曜出社社員向けかと思うくらい。
でも、国分寺崖線に響く音も、少し涼しい風も含めて、堪能した夏の欠片。

追記:これは花火師さん有志が企画したものだそう。長岡花火大会は開催が決まったけれど、この第7波で中止になった花火大会もあるからね。ガンバレ花火師!


