カテゴリー: 04 講演・講義

2011年08月10日

8/9 武雄市で市職員・教員向け研修 実施!

8月9日の午前中、若手職員さん30名+α向けに120分、午後は教員36名+αのみなさん向けに150分。
テーマは『発想力 〜発見と探究の共育法』
6月に武雄市の3小学校でやった『ルークの冒険 特別授業
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の拡大版だ。


市職員は採用3年目までの方。中途採用の人もいるが基本は20代(もしくは10代!)である。
そして後列には、希望で来られてた職員・議員(!)のみなさん。6月、子ども向けバージョンを子どもたちと一緒に受けられた樋渡市長も真ん中に陣取っている。

そういう、プレッシャーのある中(?)ではあったが、若手のみなさん、ガンバッタ。
イロ、常識、グラス、紙コップ、共育論、と135分一気に進んだが、緊張は途切れず最後まで熱心に取り組んでおられた。
ときどき、議員さんたちの不規則大声が挟まったが(笑)

アンケートでのコメント集
身近にあるひとつひとつのことについて、たくさんの考えや思いがあることは、今考えれば当たり前ですが気付こうともしませんでした。自分さえ見ようとすれば見えること、得られることがたくさんあることがわかりました
・2時間休憩なしでの講義に私だけでなくみんな集中していて、この空間・時間に居れたことが嬉しかったです。仕事はもちろん、子育てにも活かしたいと思います
・引っかけ問題にはすべて引っかかり、だいぶ頭が堅くなっているのだなと感じました。家族にも試してみます
・大人は行動せず、すべて頭で考えてしまうことがよくわかった


さて、問題は午後である。教育のプロである教員のみなさんへの講義だ。
校長に言われてきたヒトもいるが、半分以上は希望で来ている。子どもたちのために、このみなさんの気持ちと行動を「変える」こと(少しでも!)が私の今回の目的だ。

小中学17校から、若手・ベテラン・教頭校長さん、そして栄養や養護と行った幅広い職種のみなさんが一堂に会した珍しい場でもあった。
一般的に教員のみなさんのノリは、よい。女性が多いせいも多分にあるが。

教員の方向けなので、2種類の話を混ぜながら進める。
・子どもたちにやるとどうなるか。どうするとうまく進むか
・本当の深いところは何か
みなさん理解力はもちろん高いので、だいたいはスムーズに進む。
それでもやっぱり手が動かない。チームで話し合いや役割分担が出来ない。

そういうときには時間をかけて、各チームを回り、直接お話しする。
そして、気がつくと(ウソ)2時間20分経過。質疑応答をちょっとして、150分ぴったりで終了。

その後、アンケートをみなさんぎっしりと書いてくださった。

アンケートのコメント集
・おもしろかったぁ!!探究するって楽しい!!だけど自分の頭のかたさがくやしい!
・子どもたちの発見力・探究力を培うために、私自身が勉強し実際に試したり行動してみたりすることが必要だと思った
・非常に来てよかったと思えた時間でした。基本的に講義とか嫌いなんですが・・・
授業の中で、意思決定の場や判断する場を設定したいと思います。
・自分の子育てで使います!

多く、講義での感動と、これからの実践、を書いてくださった。楽しみである。
そして、

・今までには受けたことのない講義だった。さすが市長、目の付けどころが違う!

とも(笑)

昼は樋渡さん以下 市の職員さんたちと、夜は教育長の浦郷さんら教育委員会のみなさんと会食。いろいろお話できて楽しかった。
これからも、呼んでいただけますかね~。

もちろん武雄市が、自立的にこういう研修や行動を進められるようになるのが、目的。


そうそう、発見は?
2時間半休憩なしでも大丈夫、ってことかな(笑)
いや、ふつうは休憩入れますよね、はい。

2011年07月29日

7/28芦花小で低学年向けに『科学教室 ルークの冒険』を実施!

ついに7/28、世田谷区立芦花小学校で、低学年向けの「科学教室」授業を行った。

(芦花小HP その1その2その3その4その5その6

応募人数が多かったので、900~1030で40名、1100~1230で40名、プラス保護者10数名の参加。
家庭科室で5人ずつの8グループ。
構成は1年生が半分、2、3年が残りの半分ずつ、である。

90分で
・イロのフシギ
・ミューラー・リヤの逆襲
・円柱を探せ
・紙コップ、トップカールの意味
・ボールの衝突
・最後の大実験、空気の重さ(ジャイアントバルーン)
を一気にやる。

最後の大実験、は場所を変え、広い場所で直径2m近くのジャイアントバルーンを子どもたちにぶつける、というもの。
全員ひとりひとりにぶつけていくのだが、これが、一番ウケた(笑)
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運営上工夫したのは、各テーブルをチームにして、バラバラに座らせた3年生を「リーダー」に任命したこと。立っての自己紹介もしてもらった。

あとはすべて、3年生主体で回したのであった。
2年生が「リーダーだけやって私たちにはやらせてくれないんです」と訴えてきたこともあったけれど、ま、なんとか。


途中何回も、フシギの見つけ方、を復唱してもらう。

・座って悩ままず動いて考える
・動くって、きる、かさねる、はなす、はかる、くらべる、こと!


90分休み無しの授業。
脱落者無く、最後は副校長先生に促されて「ありがとうございました~」で終了。

去年6年生として「ルークの冒険」授業をうけた沖田クンが手伝ってくれた。
主催の芦花小ボランティア団体 あしか隊のみなさんもしっかりサポートしていただき感謝。


発見!
1年生は家庭科室にたどり着けない(使ったことがないし、3階にほとんどこないから)
・1年生は、ワークシートに最初に名前を書くだけで一苦労(笑)

・3年生でも「紙を6つに切って」がうまくできなかったりする
・でも3年生は高学年に混じるとついていくだけだが、1.2年生とだと中核になれる
・つまり、3年生がいれば低学年だけでも「ルークの冒険」授業は成立する

すごい発見をした子が、1人いた。気が弱そうな2年生の男の子。授業の後にそっと教えに来てくれた

2011年07月18日

7/27芦花小サマーワークショップ 1~3年が87名!の予定

7/28に行う芦花小学校でのサマーワークショップ。 
「科学教室 ルークの冒険」という。 

ボランティア団体である「あしか隊」(芦花の読み替え)が主催されているのだが、隊長さんから 
「低学年向けが例年少なくて~」と言われて、 

「では、1~3年限定コースとしましょう。人数制限無しで!」 
と安請け合いした。未経験なのにね。 

先日、隊長さんから電話があって 
「応募が87名もいます。午前中に2回、できませんか?」 

「では、90分x2で!」 
と即答。大人も十数名いるそうな。 


それにしても、半分が1年生というこの集団をナントカできるのか。 
これまでの技を駆使するとともに、最大限の想像力を働かせて企画しよう。 

5~6人でまとめれば各チームに1人ずつ3年生がいるはずなので、彼・彼女らを最大限活用する予定。 
さてさて、どうなるやら。 


そうしたら、私のファンである芦花小OB(芦花中1年)のオキタくんからメールが。 
「妹と母親が出席します」 

あ、妹さんが何年生か、聞くの忘れたや。

2011年06月27日

坂井市 東十郷小学校でPTA文化講演会

10の郷があったから十郷。
その東部分だから東十郷。
田んぼと十郷用水に囲まれた、農業の地。

そう校長先生に伺った。

ばりばりに働くお母さんたちと、数名のお父さんたち、それに教員の方々、60名を集めての講演会。
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決める力:サバイバル演習
子育て論:ヒマと貧乏とお手伝い

で85分ほど。最後には何名かの質問もでた。
「子どもたちにやらせたいから、子ども向けの資料も欲しい」と言ってくださった教員の方も。

終わってから、椅子を丸く並べて、10名ほどと懇談タイム。
私へのQ&A、というよりは、みなさんそれぞれのご苦労やチャレンジ、スタンス、をイロイロ伺えてよかった。


懇談タイムに移る間に、事務局のみなさんが書籍販売をしていただいたのだが、なんと8冊売れていた。
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しかも、5冊用意したルークの冒険は完売。「もうないの?」の声もあったとか。

講演では全く取り上げなかったのだが、手にとって見て、良いと思ったから、なのだろう。だいぶ、うれしい(笑)


私を呼ぶ中心になっていただいた佐々木さんは、昔「トップコンサルタントがPTA会長をやってみた ~発想力の共育法」を読まれていて、いつかきっと、と思っておられたとか。
ありがたいことである。


さて、今日は午前中は母のあっしー。昼は庭師さんと相談。午後は原稿書き。夜は講演とちょっと忙しかった。
明日は午後、秋葉原で「ペンギン、カフェをつくる」の打ち合わせである。

がんばろー

2011年06月21日

「大人と話そう」神奈川県立希望ヶ丘高校3年生

神奈川県立希望ヶ丘高校には、岩田晴之さんという吹奏楽の鬼がいる。

いや、ふだんは柔和な先生なのだけれど、きっと鬼に決まってる。
そうでなきゃ、逗子高校時代にあんなに吹奏楽が強かったわけがない(笑)

それはともかく。
彼の担当する3年生の総合学習の時間のテーマは「大人と話そう」
彼がいろんな「面白い」大人を連れてくるから、そのヒトと話してみよう、というもの。
もちろん生徒たちもただ聞くだけではすまない。

事前の連絡から当日の運営、お土産準備にお見送り。
いろいろなことを体験することになる。

一人は事前の連絡で「連絡内容が不親切」と私に怒られ(笑)、一人は頑張って発言したのに「考えてないな」と返される。そう、これが大人と話すと言うことなのだ。


もちろん授業自体は楽しんでもらった、と思う。
なぜか女生徒が9割なのだけれど、授業後のランチも含めて、楽しい2時間でした。

2011年06月17日

武雄の子どもたちのつぶやきと発見

武雄ツアー報告の続きである。

今回、武雄市 3小学校の授業の際、教育委員会の方が何名か同席された。
(初日は樋渡市長と教育長も)

そのお一人が、iPad片手に「子どもたちのつぶやき」を蒐集して下さった。
その一部は、方言のため私には(耳に入ったとしても)分からなかったもの。

例えば
・「水のこぼるっごとしてえすか」

トップカールを切り取った紙コップに水をたっぷり入れて、持ち上げようとしたときのつぶやき(叫び?)だ。
意味は、「水がこぼれるようで持つときに怖い」

注:えすか=怖い

である。
これこそが驚きの瞬間であり、体感経験であり、この授業の「真実の瞬間」であるのだろう。


担任の教員のみなさんにも、「子どもたちの様子を観察していて下さい」「いつもとは違う子が活躍するかもしれません」とお伝えした。
その感想も、いつか伺えたらと思う。


他にも全員に短い「感想や質問」をその場で書いてもらった。
その中で鋭い質問がいくつか、

「トップカールがあるとなぜ、あんなに強くなるのか」(5年男子)

これは授業後、餃子会館でのランチ中に、私に樋渡さんが発したのと、全く同じ質問であった。素晴らしい。これはほぼイコール「円柱はなぜ強いのか」ということでもある。
ぜひ、探究してみて欲しいなあ。

さらに極めつけは、

「ペットボトルはなぜ四角いのがあるんですか」(4年男子)
「ペットボトルはなぜ四角いの?」(4年女子)

これはたまたま若木小で、すべてのテーブルに載っていた水入り500mlペットボトルが、四角柱のモノだったからでもあろう。
それにしても、見事である。円柱は持ちやすい。だからコップは円柱だ!とさんざんやったあと、その疑問がちゃんと出るとは。

『ルークの冒険』には、そのなぞの答えだけでなく、「解き方」が、あります。
読んでみてね。

もうひとつ、

「ペットボトルの底はみんな凹んでる!」

西川登小ではテーブルに、2Lペットボトルが列んでいた。
そこでそのカタチのヒミツをいろいろ話したのだが、その直後、出たつぶやきである。
これまた素晴らしい。

言われたことだけでなく、すぐ他のヒミツに目が行ったね。


あ、東川登小の5年男子からはこんな質問も

「紙コップは紙でできているのに、なぜ漏れないのですか」

これも答えは簡単ではないねえ。
切ったり作ったりしてハカって見て欲しい。

紙コップの底の構造とは!
普通の紙で紙コップを作ったら!


私もさっそく日曜にでも、やってみようっと。


子どもたちの様子はこちらの 武雄市長物語 と 市役所HP で。

2011年06月16日

『特別講義ルークの冒険』@武雄市 報告!

昨日の若木小に続き、今日は東川登小、西川登小にお邪魔した。

若木小は四五六年だったが、今日は五六年。
なので、若干落ち着いている。

それでも、校長先生が、「こんなに生き生きしているのを見たことがない!」という盛り上がりを、ゲット。

雰囲気を見て3校で、若干変えた部分もあるのだけれど、うまくいったと思う。

若木小では樋渡市長も、参戦。元気に手を挙げられていた。詳しくは彼のブログで。


「最高だ!」と叫んだ彼の指示により早速、8月に再訪か(笑)


学校教育課の皆さんとのランチの後、市立図書館へ。そこには蘭学館なるものが!
なんと、武雄は江戸時代、蘭学の都でもあったのだなあ。
休館日にもかかわらず、ご案内いただき深謝。

武雄市の子どもたちは、みな元気だった。これからも、動き調べ、考え続けて欲しい。
それが科学する心。それが生きる力。

2011年06月15日

名古屋でMESセミナーとジム・ダイン

今日は名古屋の金山駅隣接のANAホテルで講演。
中部地区の若手経営者のみなさん、80名が集まられた。

テーマは「決める力」
90分で、サバイバル!2本なので大忙しではある。

終わった後の休憩時間中、数名と名刺交換をしたが、なんと福井から参加された方も。
そして、講演中 話題にもした福井経済同友会での講演にもいらしたとか。なんという奇遇。

私の次の演者は岩松正記さん。仙台から来られた税理士さんで、本も出しておられるのだが、私の『ハカる考動学』をご愛読いただいていたそうで、わざわざご挨拶いただいた。(お土産も・・・)
「この本を読んだときには、やられたっ!て思いました」とはうれしい言葉。


金山駅には予定より少し早めについたので、名古屋ボストン美術館で「ジム・ダイン」展を見た。
im_home_08.jpg ダインTシャツ.jpg
20分でざっと回っただけだったが、長く、かつ、独自のモダンアートを追究し続けているジム・ダインの強さが伝わってきた。

モダンの旗手として評価され、それをある種裏切って次の境地へ。当然批判される。でも負けず、それを繰り返してきた彼の強さ。

こうありたいものだ。


いよいよ明日は、佐賀県武雄市。
648発の特急に乗って中部国際空港へ。福岡空港からは車でびゅん、の予定。

特別講義 ルークの冒険 60分バージョン。
さてさて楽しみなことである。
武雄の子どもたち、どんな子たちかな~~~。

2011年05月29日

新潟県立加茂高校で授業とPTA講演

7時過ぎの電車に乗って、東京駅へ。
上越新幹線で終点新潟の一つ手前が燕三条だ。

そこから車で20分ほどのところに新潟県立加茂高校がある。
天体観測ドームが輝く高校だ。地元加茂市やお隣の三条市から数百名が通う。

3年生向けに授業を45分、そしてPTA総会前の講演を90分やらせて頂いた。
校長の林先生らが、昨夏、福井で行われたPTA北信越大会に来られていたのが縁である。

PTA向け講演では、そのときにお話しした「高校における、生徒同士の学び合いの場」について、と、『ヒマと貧乏とお手伝い』について、を題材とした。

途中、新しい試みでばたついたところもあったし、最後のQ&Aももっと盛り上げたかったけれど、まあ、これで良しとしましょう。
あとで回収したアンケートには、多くのコメントを寄せて頂いたので。

終了後、少し待って林先生やPTA前会長さんとお話をし、また燕三条から帰宅した。
door to doorで4時間ほど。

それなりに疲れたかな。でも車中、アンケートコメント見て、ちょっと元気になった(笑)


参加者の主なコメント

・自分で決める力をどうつけるのか、明日から今日の講演を生かしてみたいと思いました(小1の担任教員の立場として&保護者として)

・私自身子どもの頃にお手伝いをよくやらされ嫌いでしたが、親になってからはその大切さに気がつき、子どもには少しやらせました。やはりやらせて良かったと思いました。

・男の子3人ですが洗濯ものも干させます。もっと上手に使っていこうと思いました。

・ジジババ対策が大変ですが、今日から、できることから実践してみようと思います。

2011年05月28日

特別講義ルークの冒険@佐賀県武雄市6/15.16開催!

さて、行きますよ、武雄市。 
あの温泉と市長さんで有名な、佐賀県武雄市! 

Z会の寺西さんの紹介〔宣伝〕で、市役所から申し込みが来たのが3月。 
そして震災のバタバタで途絶えていたが、先週、6/15.16開催と決まった。 

・6/15 12:00~ 若木小学校     56年 
・6/16 09:35~ 東川登小学校   56年 
       11:35~ 西川登小学校  456年 


見学希望の方は、各校にお問い合わせを。


地図で調べると、なぜか3校とも市街地から離れた田舎の学校である(笑) 
田舎の学校、大好き。 

無理を言って60分授業を確保していただいた。 
60分で何ができるか、もう一回、考え直して構成してみた。 

あとはその場の対応力勝負だ。 


あ、でもまだ準備出来ることがひとつ。

武雄出身のヒト、小学生相手に使って面白そうな武雄ネタあったら教えて~