カテゴリー: 01 発想力

2019年11月12日

プレアデス星団は7姉妹ではなかった!

和名は昴(すばる)。プレアデス星団は冬の代表的な星座です。
先日、永平寺町立 上志比小学校で講演をした際、夜に小松空港経由で帰福。バスで福井北インターまで行った後、家まで歩きました。そしたら正面、東の山々からはオリオンが!


そしてその勇者オーリオーンが生前(?)追いかけ回していたのがプレイアデス7姉妹。それを見かねて、かのゼウスが彼女らを天空に上げたのだ、と。

見えやすいように白黒反転していますが、右端にある星の一群がプレアデス星団です。(Galaxy S10のナイトモードで撮影)


あなたには、いくつ見えますか?

ここからが本題です。私は昔から6つくらい見えていて、一つ見えないのは5等星以下の暗い星。その一つは、神話(というより後年つくられた説話)によれば「7姉妹のひとりが恥ずかしがって身を隠している」からだと思い込んでいました。でも、違いました。

少なくとも現在の天体図的には、肉眼で見える6つの明るい星のひとつは父アトラスだったのです! 天空に上げられたのはプレイアデス7姉妹とその両親(アトラスとプレイオネ)で、私が7姉妹のうちの6人と思い込んでいたのは、父と5姉妹だったのでした。

写真を拡大して、輝度カーブを調整してみたら、星がいっぱい写っていてびっくり。

肉眼で見えていなかったのは、母プレイオネ(5.1等星)、姉妹のケラエノ(5.5)とアステローペ(5.8)でした。プレイオネはアトラスに近すぎ、ケラエノやアステローペは暗すぎます。

だからこそ、昔は船乗りの視力検査に使われたとか。

プレアデス星団のお話しでは、いつもプレイアデス7姉妹だけが伝えられ、両親がともにプレアデス星団の一部となったとは聞きません。それがとても不思議に思ったことでした。

そして、隠れていた母と2姉妹を見つけだした、スマートフォンカメラの威力には(゚◇゚)びっくり。今度はちゃんと固定して撮ってみよう。

2019年07月28日

筑波大学附属坂戸高校で講演など

今日は午後、筑波大学附属坂戸高校で親・教員向け講演とパネルディスカッション。
場所は若葉駅で 女子栄養大の近くなので知っていたが、よくあることだが校門の位置がわからない。大きいので間違うと熱中症のリスクあり・・・・・・。Googleマップでもだめ。イチかバチかで歩いていったら正解だった。



校門をくぐり、 構内の指示通り並木道を歩いて行ったら玄関。
そこでは受付や案内などの運営を、何人もの附属校生徒たちがボランティアでやっていた。えらいな~

埼玉西地区の熱心な保護者や教員のみなさんが、会場に集まった。



テーマは「子どもたちの発想力の鍛え方」だったのだけれど、実は中身を直前に大分入れ替えた。親たちが集まる前だったのだけれど、なんとなく気配で(笑)



パネルディスカッションを講演後にやったよ。
いろんな話が聞けて勉強になった φ(゚Д゚ )フムフム…

2019年05月12日

麻布中のコーヒー問題について

本日創刊の朝日新聞エデュア(EduA)。8頁のタブロイド判ですが、特集は「2020 学びが変わる」でした。麹町中の工藤校長がその筆頭を飾っています。さすが。


3面には、今年出された麻布中の「コーヒー問題」が紹介されています。(朝日新聞エデュアが原文を再構成したもの)


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〔出所:朝日新聞エデュア(2019.05.12、3面)より抜粋〕

もちろんまずは自分で考えてみてください。
麻布中を目指す小6男子(中高一貫の男子校なので)に挑戦です!

さて、この問題には日能研による解説があり、「必要な力は情報を読み取って仮説をつくり、論証する力」などと書いてあります。これではよくわかりません。仮説がどうのというより、

・未知のモノ(コーヒーやその特殊な焙煎機)やその動作をイメージする力

なのでしょう。いったい回転ドラムに豆を入れたらどうなるのでしょう?
その上で、既存の知識や経験と結びつけて解答しよう、と説いています。

そして日能研の解答例は「むらなく均一に焙煎できる」でした。

10点満点で6点!かなぁ(笑)

そもそも設問には「金網とコンロを用いる場合に比べて」とあります。回転ドラム式をイメージするだけでなく、金網コンロ式もイメージしないとその差(利点)がわかりません。そして「むらなく均一に」って、なにがどう均一なのでしょう?イマイチ曖昧です。

焙煎とはコーヒー豆を適度に熱する行為です。「焙煎度合いに応じて味は大きく変化する」と問題文にあるので、もちろんむらなく温まって欲しいのでしょう。
でもむらには2レベルあります。豆単体でのむら、と豆全体でのむらです。

豆単体:豆の表は温まったが、裏は温まらなかった、とか
豆全体:豆100個のうち80個は温まったが、20個は不十分もしくは過剰、とか

そして、金網コンロ式だとコーヒー豆の温まり方(特に豆単体?)にむらができ易く、回転ドラム式だと全体が混ざりやすく、個々の豆も上下左右万遍なく熱せられるのでしょう。
もしかしたら、豆が温まるのはヒーターの熱に直接当たるからではなく、下部の豆が出す水蒸気で全体が温まったりするのかもしれません。ますます平面状の金網コンロ式より回転ドラム式が良さそうです。

そして何よりそれが「簡単に達成できる」ことが現実には大切です。きっと達人であれば金網コンロ式でも完璧な焙煎ができるでしょう。でも回転ドラム式なら一定速度で回すだけでOKです。

つまり私の解答は「焙煎は豆単体や豆全体でむらがあると味が調わなくなってしまいます。しかし回転ドラム式であれば金網コンロ式に比べて、ベテランでなくとも誰でも、むらのない均一な焙煎ができます」です。

他にも「コーヒー豆の仕上がり」ではありませんが、

・作業スペースが小さく邪魔にならない
・一度に多くの豆が煎れる
など(金網コンロ式に比べての)利点は多くありそうです。

この問題、日能研は「入試改革の唱える『主体的で深い学び』を体現している」ものだと言っています。きっとその通りなのでしょう。そしてそれは、単純な「知識やパターン認識」ではない、「ものごとの本質を捉え、想像する力」です。発見と探究力とも言えるでしょう。

この問題
に挑める力を、さてどう育てますか?

2018年11月30日

豊田市での小中学校「出前授業」。発見と感動と

豊田市役所の次世代育成課が取り組むさまざまな活動。その中のひとつが市立小中学校への出前授業です。私が係わってもう4年目。今年度は加納小(2回)、根川小(2回)、朝日小、若林東小、藤岡中、美里中ときて、井郷中、豊南中と続きます。

小学校では「発想力(イロとカタチのフシギ)」、中学校では「決める力(サバイバル)」がテーマの90分授業なのですが、毎回私なりの発見や感動があります。

ある小学校でのこと。
イロのフシギをつくってみよう!という演習をやっていました。12年生合同です。
白黒図形の真ん中を好きな色に塗って、どうなるか確かめるというものなのですが・・・・・・

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良く見ると・・・・・・

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かわいい男の子と女の子の顔が描かれていました(笑)
確かに私は好きに塗っていいって言いました。
多くの子どもは単色に塗ります。何割かは虹色とかいろんな他色塗りに挑みます。でも、顔にしちゃうのは初めて見ました。流石1年生!

素晴らしい発想力。参りました。そしてそこから私自身、気づくこともありました。ありがとう~。


ある中学校でのこと。
サバイバル演習です。5分で個人の意思決定。その後、7分でチームでの意思決定です。体育館に200人の1年生たちが丸く集まり話し合いです。

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授業事前には「生徒たちは自己主張がまだうまく出来なくて、話し合いも上手くいかない」ということだったのですが、あに図らんや、なかなかに活発です。中学生なのに男女関係なくわぁわぁやっています

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だいぶん前のめりな感じデス(笑)
終盤の私のお話し(未来とキミたち、みたいなやつ)への食いつきも凄くて、過去最高レベルの集中力でした。

教員の方たちも、「こんな子どもたちの姿を今まで見たことない!」と。授業には担任の先生はじめ、10名弱の教職員も参加していたのですが、途中、教頭、学年主任、担任らが体育館の隅に集まって、「どうやったらこんな風に議論させられるんや?!」と早速の鳩首会議をされていました。

子どもたちに、そして教職員たちにインパクトを与えられた、という点で大成功でした。これはもう私の中学校講演での頂点かもしれません。

発見と感動に満ちた、豊田市小中学校への出前授業報告でした。

2018年04月15日

スティーヴと竜巻の意外な関係~余剰知の集積

昨日、一昨日とテレビの科学番組を見ました。


NHKの『コズミック フロント☆NEXT「市民科学の最前線 謎の発光現象”スティーヴ”」』と『ブレイブ 勇敢なる者「Mr.トルネード~気象学で世界を救った男~」』です。

後者の主人公である藤田博士については原稿を書いたこともあり、8割方既知の内容でしたが、知らなかったこともありました。そしてそこには、最新の知見である「Steve(スティーヴ)」と驚くべき共通点があったのです。

まず前者の内容を簡単に紹介しましょう。

1. スティーヴ(1997~2017)
米アルバータ州のオーロラ追っかけ隊(Alberta Aurora Chasers)のひとりが1997年、不思議な光の帯を捉えました。

オーロラとは違う方向に出現し、紫色に輝く長い帯状の発光現象です。

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彼は仲間たちとともにこれを追い、ある日NASAのHP上で似た写真を見つけました。Proton Arc(陽子オーロラ)だとされていたので、そう呼ぶことにしました。ところがある日、専門家(カルガリー大学のエリック・ドノヴァン教授)に言われます。
「君たちのは未知の現象だ!」「NASAが間違ってる。それをProton Arcとは呼ばないでくれ」

追っかけ隊のひとりが映画『森のリトル・ギャング(Over the Hedge)』を思い出し、「じゃあ、Steve(スティーヴ)と呼ぼう」と提案します。動物たちが正体不明の壁のことを、そう呼んでいたからです。

ドノヴァン教授の学会発表後、TVやSNSで取り上げられ「スティーヴ」は一躍有名になりました。スティーヴの観測記録サイトが整備され、市民科学者(Citizen Scientist)たちのパワーが加速されます。専門家裸足の観測機器と技術と、そして情熱を持った市民科学者たちは、どんどんスティーヴの記録をアップし始めました

専門家が「地磁気観測衛星SWARMのデータと照らし合わせたいから、この時間にここで出たスティーヴの写真はないか?」と問いかければ、数分で答えが写真とともに返ってきます。市民科学者たちのお陰で、スティーヴの正体が解き明かされようとしているのです。

ああ、これこそが「知の余剰」の時代におけるITネットワークの力、「分散知の集積」だなあと感心しました。

そして次に見たのが竜巻研究・マイクロバースト研究の巨人、藤田哲也博士の物語です。

2. 藤田哲也博士(1920~98)
この異端の気象学者(もともと物理学専攻で気象は素人)こそが、竜巻を強度を図る「Fスケール」の生みの親であり、何機もの飛行機を墜落させたマイクロバーストを発見し、その対策を世界に働きかけた救世主なのです。

彼は徹底した観察のヒトでした。思い込みを排し、真実を見極めるために、常にカメラを持ち歩き、竜巻被害の状況をつぶさに記録し続けたそうです。

でも、竜巻は台風と違って非常に局所的かつ短時間の現象なので、そのものを観察することがなかなかできません。できることは被害が出た後の、瓦礫の山を歩くだけ・・・・・・。

藤田博士はある日、ふつうの専門家がやらない手法に打って出ました。地元のラジオやテレビで市民に呼びかけたのです。
「被災地のみなさん、もし竜巻の写真を撮っていたら提供してください」

あっと言う間に200枚が集まり、彼はそれを綿密に計測し、竜巻の形状だけでなくその大きさや進路、風向きなどを、導きだしました。これも市民パワーの結集の成果です。

「分散知の集積」は、科学の世界で昔から行われていたことだったのです。

そういえば、古地震の研究もそう。研究者たちは日本中の「古い日記」を集め、その記述から古代の地震の発生日時や震度、規模(マグニチュード)を推定しています。これは時間を超えた「分散知の集積」と言えるでしょう。日本人にはマメなヒトが多い(毎日日記や手紙を書く)のと、和紙に墨なので保存性が高いことが功を奏しているとか。

さあ、他にはどんな例があるでしょう。これからどんな事例が生まれるでしょう。
知の余剰時代の分散知の集積、つまり「余剰知の集積」が楽しみです。


参考:『竜巻を図る「藤田スケール」』ダイヤモンド・オンライン

2018年03月11日

親子で学べる発想力講座レポート

ここ数年、ご要望が多く、「親子で参加できる」発想力講座をやっています。

まあ実は、子ども向けのものに親も参加する、というだけなのですが、たいてい親の方が熱心に取り組んだりします。親と子は、子どもが前で親は後ろ、といった風に離れて座るので、最初は子どもたちのことを気にしていた親たちも、すぐに問題そのものに真剣に取り組み始めます。

それもそのはず、子ども向けといってやっている内容は、大人向けのビジネス研修でやっているものと同じなのですから・・・・・・。ん? つまり、私の場合、大人向け研修と子ども向け授業に内容の差はほとんどないのです。そして「成績」は子どもたちの方が上だったりします。

ただ難しいのは、こういうイベントの場合、子どもの対象年齢が広いこと
小学1年~6年、とか、小中学生、とか。これは相当の難題なのです。興味の対象、語彙の幅、コミュニケーション力。子どもの頃の1年差は、大人のそれの比ではありません。
でも任せなさい、なんとかしましょう(笑)

2017年

10/28 福井市立東郷小

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体育館にて。前は全学年230名、後ろは親たち150名です~


11/4 AMG親子向け講座


12/17 上尾市大石南スポーツ少年団

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少年団のお父さんたち、もう子どもの方なんて見ていません(笑)

2018年

1/7 探プロ親子イベント@KIT虎ノ門大学院
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座ってないで動いて考えよう! 虎ノ門に100人の親子が集まりました~

3/4 Nei-Kid・ミサワホーム@新宿NSビル

こちらも小学生と親たち120人! やってみなくちゃわからない、みんなで塗り塗り。


もし親たちが発想の本質を理解したとしても、子どもたちへの接し方を変えないと意味がありません。だからこそ一緒の研修が役立ちます。親自身が「自分は頭が堅い」「子どもの方が発想豊か」と気がつくからです。

参加者からは「家に帰るまで、みんなでずっと円柱を探してました~」などのfeedbackが。
みんなで楽しく学べる親子講座「科学教室ルークの冒険」のレポートでした。

2018年01月07日

保育士・幼稚園教諭による実践事例!

ここ数年、愛知県半田市で研修をやっている。昨年9月に行った「保育士・幼稚園教諭研修」の振り返りアンケートを見せていただいた。
なぜ今頃かと言えば、これが受講後3ヶ月経ってから「業務で活用できているか?」と尋ねるシビアなものだからだ(笑)

今回素晴らしかったのは、7時間研修で行った発想力や決める力・伝える力・ほめる力などについて、多くの実践例が出てきたこと。しかも職員間だけでなく、園児向けの活動でのものが!
アンケートの採り方をちょっと変えた甲斐がありました (T-T)

私自身はこれまで結構ナゾだったのです。どうやって幼稚園児や保育園児向けに、私の「技」を実践するのだろうと。自分では、自信がない(笑)

H保育園 Sさん
「子どもと一緒に考えるときに、座って考えるのではなく、実際に動いて試せるよう、声掛けをしたり、環境を整えたりした。(運動会でどうやったら速く走ることができるか友達の走りを観察したり、実際に走ってみて考えた)(どんぐり落としゲームの制作で、実際に作りながらどのように落ちていくか考え、作っていった)」

O保育園 Wさん
「遊びに必要な物を作っている時、机に向かいアイデアを考えたり出し合ったりしている子どもたちだったが、なかなか具体的に浮かばない様子であった。そのためいろいろな素材を用意し、実際触れたり試したりすることで発想できるようにした。頭の中で考えているよりもアイデアがわき楽しんで作ることができた」

H保育園 Nさん
「察しの悪い親になれということを聞き、保育の中でも何でも+の関わりをするのではなく、意識して関わらない、見守るということをしたところ、子どもたちだけで解決したり自分でしようとしたりする姿が見られ、引き算の関わりも大切だなと実感しました。」

O幼稚園 Mさん
「子どもたちが不思議に思ったことを試すことができる環境づくりを意識するようになった」

H幼稚園のNさん
「保育の場面で、子どもたちと話し合いをして物事を進めることがよくあるが、まずは目的をはっきりさせ、共有することを意識するようになった」

凄いなあ。やっぱり出来るんだ。今度、実践風景を見学させてもらおうっと。
半田市、来年度もお邪魔します (^_^)ゞ

2017年08月30日

飲料配送の現場にて。留置とダンボール

ある駅前のロータリーで、こんなトラックを見かけました。


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トラックの運ちゃんに何が!と一瞬驚きました。
でも、りゅうち、でなく、とめおき、なんですねえ。

みなさん、ここを拠点に駅構内への配送を行っていました。
店や自販機別の仕分けをここでやり、青いコンテナに詰め替えます。
そしてそれを手押しのコンテナキャリーで数個ずつ運ぶ、の繰り返しです。

そしてそのお隣ではこんな風景も。

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飲料が入っていたダンボールに、こんなまとめ方があったとは。
若い運ちゃんたちはこれをポンポン放り投げては、空になったトラックに詰め込んでいました。

面白い。

今度もっとよく観察してみようっと。

2017年08月26日

夏のルネサンス巡業「科学教室ルークの冒険」2017

今年もルネサンスの協力で、全国各所の子どもたち向けに「科学教室ルークの冒険」を行えました~。

たいてい親も参加するので一石二鳥なのであります。

7/26 ルネサンス幕張
8/4 ルネサンス経堂
8/11 ネサンス港南中央
8/17  ルネサンス北砂
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8/18 ルネサンス登美ヶ丘

教育講演で初めて訪れた奈良!
二子玉川を朝5時半前に出れば当日移動も可能なのだけれど、危険すぎるので京都駅で前泊。
当日は、京都駅から近鉄京都線の特急で大和西大寺。近鉄奈良線に乗り換えて生駒。近鉄けいはんな線に乗り換えて学研奈良登美ヶ丘駅へ。

そうここは森に囲まれた高級住宅街であり、研究都市なのでした。
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そして、知的好奇心旺盛な子ども(と親たち)がいっぱい集まりました。
でも「知ってる!」と叫んでどんどん撃沈していくのでした(笑)

やってみなくちゃ、わからない。
さあみんなで塗り塗りだ。
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8/25 ルネサンス名古屋小幡

延べ200名以上の親子が参加しましたかね。

今年は埼玉県ふじみ野市うれし野のわらわらでも、子ども・親向けにやりました。
・1-2年生 子ども17名 親17名 合計34名
・3-6年生 子ども24名 親20名 合計44名
の申し込みがあり盛況でした~。

2017年01月12日

豊田市立 小原中部小からお手紙と色紙が!

昨年11月10日、愛知県豊田市の北部にある小原中部小学校にお邪魔しました。

豊田市役所の次世代育成課による出前授業の一貫だったのですが、それまで小学校での授業は高学年対象としていました。
ところが小原中部小の校長先生から「ぜひ全校児童に!」というご要望があり、であればと早め(5時起きで始発に乗って……)に行って、低学年向け90分と高学年向け90分の連続授業としました。テーマは発想力。

実は小原中部小は全校で48名の小さな学校です。
旧小原村が2005年、豊田市に編入されてその中核であった中部小が改名して小原中部小となりました。
学校名を変えるのは珍しいことですが、聞けば「むしろ小原という元の地域名を学校名に残したかったのでしょう」とのこと。郷土愛にあふれた地域なのです。

さて、当日の様子はこちらで。みんなの元気な授業の様子がわかります。

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お昼を一緒に食べて、校庭でみんなで記念撮影をし、なんと最後はお見送りまで!

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その小原中部小から数日前、お手紙と色紙が送られてきました。
色紙は児童会の有志からだそうでこんな感じです。
ハートは地元の「小原和紙」でしょう。もしかしたら子どもたちの手造りかもしれません。

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1年生から6年生まで、女の子が中心ですが、感謝の言葉や感想、そしていくつかの実践報告が。
曰く、
自分に見えるものがすべてではないと知りびっくりしました」(3年女子)
ふだんでも、座って悩まず動いて考えろ、を使っています。その方が楽だしわかることも多いので、これからも使っていきたいです」(4年女子)、
「動くことを心がけたら、わからなかったことがわかるようになりました」(5年女子)
「授業を受けてからは、動いて考えることで新しいものが見えてくることがわかりました」(6年女子)

なんと素晴らしい!

お手紙は担当の先生からで、読むと
「三谷先生の授業を受けた子どもたちは、「座って悩むな。動いて考えろ」という言葉に背中を押され、「後ろの掲示物を見に行っていいですか」、「図書室に調べに行っていいですか」など、まずはやってみようと動き出す姿がとても多く見られるようにもなってきました」
と。この色紙も、児童会が自発的に「お礼の色紙を届けたい」と作られたものだとか。

これだけ即、学校ぐるみでの実践につながる例は本当に珍しい。
小規模校であること、教員のみなさんも全員授業を受けて理解いただいたこと、などなどのお陰でしょう。

たった一度の90分授業で、変えられることもある。
みんな、このまま頑張れよ~