プレアデス星団は7姉妹ではなかった!
和名は昴(すばる)。プレアデス星団は冬の代表的な星座です。
先日、永平寺町立 上志比小学校で講演をした際、夜に小松空港経由で帰福。バスで福井北インターまで行った後、家まで歩きました。そしたら正面、東の山々からはオリオンが!
そしてその勇者オーリオーンが生前(?)追いかけ回していたのがプレイアデス7姉妹。それを見かねて、かのゼウスが彼女らを天空に上げたのだ、と。
見えやすいように白黒反転していますが、右端にある星の一群がプレアデス星団です。(Galaxy S10のナイトモードで撮影)
あなたには、いくつ見えますか?
ここからが本題です。私は昔から6つくらい見えていて、一つ見えないのは5等星以下の暗い星。その一つは、神話(というより後年つくられた説話)によれば「7姉妹のひとりが恥ずかしがって身を隠している」からだと思い込んでいました。でも、違いました。
少なくとも現在の天体図的には、肉眼で見える6つの明るい星のひとつは父アトラスだったのです! 天空に上げられたのはプレイアデス7姉妹とその両親(アトラスとプレイオネ)で、私が7姉妹のうちの6人と思い込んでいたのは、父と5姉妹だったのでした。
写真を拡大して、輝度カーブを調整してみたら、星がいっぱい写っていてびっくり。
肉眼で見えていなかったのは、母プレイオネ(5.1等星)、姉妹のケラエノ(5.5)とアステローペ(5.8)でした。プレイオネはアトラスに近すぎ、ケラエノやアステローペは暗すぎます。
だからこそ、昔は船乗りの視力検査に使われたとか。
プレアデス星団のお話しでは、いつもプレイアデス7姉妹だけが伝えられ、両親がともにプレアデス星団の一部となったとは聞きません。それがとても不思議に思ったことでした。
そして、隠れていた母と2姉妹を見つけだした、スマートフォンカメラの威力には(゚◇゚)びっくり。今度はちゃんと固定して撮ってみよう。