カテゴリー: 01 発想力

2010年12月14日

『発想の視点力』台湾版、出た!→ 『職場A咖的 超脳思考術』

先ほど、日本実業出版社から大量の本が届いた。 

献本にしては同じものが何冊もとはおかしいなと、出して見たら、見覚えのある字がいくつか・・・ 

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おお、『発想の視点力』の台湾版じゃないの。 

そういうお話が去年の10月にあったが、どうなっていたかと心配・・・いや、忘れていた(笑) 

結構こう言うのは出版時期が不定で、出版されないことすらあるらしい。 


ともあれ、繁体中国語で書かれた我が書を眺めるのも楽しいものだ。 
それにしても「A咖的」とは?? 

検索してもあんまりよく分からない。 
トップリストに入る、みたいな意味なのかなあ。 


本の作りも日本とはあちこち違っていて面白い。 
でも、カバーの文字がインクが盛り上がる印刷になっていて、ちょっとウレシかったりして。 


まずは台湾人の友人に、自慢しようっと(笑)



あ、そう言えば『発想の視点力』、先週、中国本土からの翻訳・出版のオファーもあったのであった。 
これも実際の出版時期はわからないけれど、楽しみなことである。 

『発想の視点力』、中国制覇だ! 

2010年12月10日

『ルークの冒険』 撮影会!

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ルーク、ミタニ教授、ミラ姉 

それに 

長老やチョーヘイまでもが一堂に会しての、 

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大撮影会が、秋葉原駅近くのmoveにて行われた。 


キャラクターを作って下さったのは、本多メモさん。 
原稿を読みこんで、他にもいろいろな小物を! 
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いやー、楽しかった。

2010年10月25日

『創造者』について・・・その1

ビジネス界では普通、独自の大きな変革をイノベーションと言い、その主体者をイノベーターと言う。 

でも今回、創造者、と言ってみた。 
そうしたら、イメージが拡がった。 

破壊と創造、創造と継続、それに創造主。 

いつもはイノベーターから神サマには繋がらない。 
そう、宗教とは創造主を造ってという意味において、革新的だったのだ。 


生物種の上での創造者とは自分自身だが、要は大きな進化を遂げられるかどうかだ。 
本にも書いたが、進化とは退化の反意語ではない。 
進化の反意語は停滞であり、退化の反意語は発達である。 

つまり、進化とは発達と退化とを同時に含んだ発展なのだ。 
そこに意思としての方向性はないが、淘汰の結果としての流れが出来る。 
そしてその流れは、ときおり大きく速くなるように見える。 

それは、なぜか。 
そこに関わるのが環境の断絶的変化による大絶滅と、競合の断絶的強化による淘汰圧の上昇だ。 
そして、ほ乳類は大発展した。その小さく平凡な体と、短い寿命という「武器」を携えて。 


話をビジネスに戻すと、マドンナという創造者がいる。 
昨年度の収入は100億円に上り、世界の全てのミュージシャンのトップに君臨する。

そしてその収入の大部分が、リアル、である。 

つづく。

2010年10月16日

Think! 2010秋号 特集巻頭記事!「ハカる考動学」

秋号に『問題発見力』を主題に「ハカる考動学」の記事を書いた。 
特集の、トップバッターである。 

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9ページ。 
自宅での写真付き。 
よく見ると、バックの本棚は、びっしり漫画だったりする(笑) 

内容は「ハカる考動学」と「発想の視点力」の合成。 
でも、新ネタが結構ある。 


1. プロジェクト初期の3つの失敗 

・つまらない初期仮説 
・深まらない初期インタビュー 
・動かない初期分析 


2. サービス満足度調査の深掘り 

・家電量販データから読み取れること 
・個別時系列から因果がわかる 


KIT虎ノ門に見本刷りがいっぱい届いていた(広告主だから(笑)) 
でももって帰るの忘れた・・・ 

今に著者見本が送られてくるだろう~

2010年10月09日

このヵヮ。゚+.(・∀・)゚+.゚ィィ!!傘は、何色?

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だ?














問題の意図が、分かっただろうか。

そう、答えはひとつでは、ない。


これで分からないヒトは、もう一回考えよう・・・








答えは、2つあり得る。

1. 虹色(もしくは様々な色)

2. 24色



つまり問題を、「なにいろ」と読むか「なんしょく」と読むかによって、答えが異なるわけだ。

これを普遍化すると、「同音異義語」ならぬ「同字異義語」ということになる。
同じ字なのに、読み方によって全く意味が異なる言葉のことだ。


さて、ここでの思考プロセスは『1事例→普遍化』ときたわけだ。
では次はどうする?

ここではもう一回、他の事例を探してみよう。他にどんな「同字異義語」がある?

大分
お札
辛い
心中
大事
見物
生物
最中
下手
細目
金星
分別
何人

う~ん、こんなもんか。

『1事例→普遍化→多事例』ときた。その先は?

いろいろあるだろう。
数あるんだから、どうとでもなる。事例の分類、や、成立の要因分析等々。

もし見つかった事例が少なくても、「なぜ少ないのか」を考えればいい。


こういうことが、『探究』なのです。
決して「アハ!」で終わらないこと。そんなもったいないことはない。

せっかく見つけた驚きは、奥の奥まで味わい尽くすこと。
せっかく見つけた不思議は、どんどん探究してその真実の果てを探り当てること。
決して、果てはないのだけれど。



そしてこれは、MoMA Storeで買った、「カラーウィールアンブレラ」でありました。

2010年10月06日

iCollege「知の最前線」『発想の行動学~演習編』本日開催

サンケイビジネスアイ主催の「知の最前線」も3年目。

今年は『発想の行動学~演習編』として行う。

場所はKIT虎ノ門で1900~の90分間。

なぜ「知の最前線」なのに演習なのか?
その疑問も解き明かしながら、ミニミニ演習でいっぱいの90分を過ごしてもらう。

・直列演習 vs 並列演習
・満足度データ分析
・紙コップアトラス

いずれも、新作の演習たちだ。
飛び入り参加可能なので、ご興味ある方は直接、虎ノ門までおいであれ。参加費1000円。

2010年09月30日

『ルークの冒険』 第4章。紙コップはケナフ製?

環境問題はいったん収めたつもりだったが、ルークが「紙コップは資源浪費」と騒ぎ始めたので、また環境問題に(笑)

でも、まずは「紙コップの形のナゾ」を解いてもらう。

ここでも手を動かし、作って、試して。


そこから分かったことは、上端の輪っか(トップカールと言う)の意味と役割。
それは「使い捨てだからこその工夫」

だてに使い捨ての代表格じゃないってことか。


そして、最後にはまた紙コップの「3つのR」の話に。
Reduce、Reuse、Recycle。

イロイロ調べたけれど、ReduceもRecycleもまだまだ浸透はしていない。
でも「ケナフ製を買おう」と言わせてしまったので、私も実践しないとなあ・・・



節約だけじゃつまらないので、「日本紙コップタワー協会」も、紹介する予定。

2010年09月29日

『ルークの冒険』 第3章まで。石油とは何か・・・

第1章完成から、約1週間。 

第3章が出来た。 


第1章、円柱を探せ 
第2章、グラスの形のヒミツ 
第3章、ペットボトルの形 

である。まあ、順調でしょう。 


基本、パワーポイントのA4設定で原稿をつくって、ポスター印刷でA4二枚に伸ばして印刷している。 
それを重ねてB5版に切りそろえて、糊でぺたぺた貼り合わせれば試作品のできあがり。 

今日は各章の扉の絵もつくった。これは第7章まで完成。 
とはいえ、このままのデザインで生き残ることもないだろうし、原稿が完成したら「手作り試作刷」でもつくろうかしらん(笑) 


第3章を書いているうちに、今日、ふと思い立って書き加えたのが 
「石油は悪か?」というページ。 

もともと別のことが書いてあったページだが、思い切って全部落として書き加えた。 


ルークが尋ねる。 
「そもそも石油を使うことが、なぜダメなんですか?」 
「石油からつくったプラスティックはダメで、植物からのはいいのはなぜ?燃やせば両方、二酸化炭素出しますよね」 

それに対して、どう一言で答えるのか。 



答えるのは、ミタニ教授でなく、ミラ姉に任せた。 

「石油は地球が長年かけてつくってきた貯金なの」 

そしてその貯金には、過去の地球にあった二酸化炭素が詰め込まれている。 
それを今吐き出すのが、石油からつくったプラスティック。 

植物からつくったものは、今の地球から吸い上げたものを、また返しているに過ぎない。 
だから大丈夫。 


でも環境系の話は、ここまで。 

また、ルークは形のナゾの探究に戻るのでした~

2010年09月07日

「見る目」から「見られる目」、「見せる目」へ

『ルークの冒険』を書く上で、改めて「目」に関して調べていた。
おっとそうそう、ハカる考動学の時、論文集を買ったんだった。

『読む目・読まれる目』東京大学出版会 2005年
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副題は
「視線理解の進化と発達の心理学」
という。

ここに小林洋美さん(現 九州大学 学術研究員)らによる
「コミュニケーション装置としての目」
が収録されている。

彼女が世界で初めて「サルの目」を測定したひとだ。(たぶん)

愛知県にある日本モンキーセンターで
「顕著な表情表出のない正面顔でカメラに視線が合っている画像を収集」
したのだが、その数、88種874個体というから、同センターにいるほとんどすべてのサルの正面顔写真を撮影したことになる。

いったいどうやって、漏れなくダブり無く、900頭弱の写真を撮ったのやら・・・


彼女が2002年に書いた論文の題名は
「「見る目」から「見せる目」へ」
だった。

測定したのはサルの白目の色、と目の縦横比。そして
 ・ヒトを除いてすべてのサルの白目は(事実上)黒い
 ・ヒトが例外的に横に開いた目を持っている
ことなどを証明した。

のみならず、各サルの大脳新皮質率(つまり知能が発達したサルかどうか)と比べることで、
・横に開いた目を持っているサルほど知能が発達している
ことを示した。

そして知能の発達したサルほど群れのサイズが大きい。
より強く安定するために。

しかしその群れを統率するために、どうコミュニケーションをとるのかが問題だった。
サルお得意の毛づくろい(グルーミング)だけでは、足りない。


そこで出てきたのが「ボーカル・グルーミング仮説」だった。
特別弱く、特別知能が発達した「ヒト」は、声や言葉によって群れの維持を図ったのだと。
これはおそらく正しい。

でも、それだけなのか。言葉の獲得までには、長い時間がかかる。
他に有効なコミュニケーション手段はなかったのか。


「「見る目」から「見せる目」へ」で示されたのが「ゲイズ・グルーミング仮説」だ。
白目を白くし、目を横長に開くことで、「視線」を際立たせ、コミュニケーション手段とする。

それは、見るための目ではなく、自分の視線を見せるための進化だ。
ゲイズ= gaze=見つめる

ある意味ではとても安上がりで、価値のある、かつ素早い進化だっただろう。
白目が白くなる突然変異が起こったとき、目は相手を見るものから相手に見られるものになり、見せるものとして強く機能し始めた。
それによる統率力の獲得・向上が図れ、群れの安定性が増し、その遺伝子の生き残る確率が格段に高くなる・・・


残念なのは、白目の色が化石では証明できないこと。
でも研究者はあきらめない。ヒトやサルの幼児期の発達段階を追うことで、それらをまた証明しようと、試みる。


研究者たちによる本を読んでいて、改めて、その探究心、そして発想力に感心した。
負けないよう、頑張りましょう。


論文の概要はこちらに。
http://www.ieice.org/jpn/books/kaishikiji/199906/19990601.html

2010年08月20日

さらば、マットレス

子どもたちが数年使ったマットレス。 

何年か前に、長女が数日敷きっぱなしにしていたら、寝汗のお陰でカビまで生えた・・・ 
シンジラレナイ。

なので、もう御役御免に。 



捨てると決まったら、次女が落書きを初め・・・ 

三女も便乗してこうなった。

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オモテウラ、イロイロ細かく、ストーリーもある。 

開くと大きな目玉が描いてあって「見たな・・・」とか(笑) 
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そしてこれは落書き後、粗大塵にしないために切り刻まれたマットレスの、最後の作品。次女作。
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