カテゴリー: 01 発想力

2011年02月16日

芦花小保護者 『ルークの冒険』講演!

21/21.22、芦花小で6年生全員を対象に『ルークの冒険』授業を行った。 (ベストコメント集はこちら

今回はその大人向けである。 

参加者は20名くらい。 
中学の副校長さん以外は女性であったが、OG(子どもはもう卒業)さんも混じって、和気藹々。 

子どもが6年生で、授業のことを聞いて受けたくなった人が3名、 
前回家庭教育学級で「正しく決める力」講演を受けてまた、という人が10名弱、 
という構成だったが、みなさんとっても熱心に取り組んでいただいた。 

円柱を動いて探しましょう! 
席に座ってちゃダメですよ。 
2分! 

という演習でも、教室から飛び出して、とってもアクティブ。 


なので満足度も高く、「とても面白かった」率は95%。 


最後に『ヒマと貧乏とお手伝い』のこともお話しした。 
そのせいもあって、アンケートコメントには「お手伝い」に関してのものも多かった。 

以下、一部を。 


・前回参加させていただいてお手伝いをさせましたところ、夏休みにはとてもいい成果が出ました。でも継続できていないのでこれから頑張ります 

・社会の単位、家族の大切さを感じました。話し合える、考えあえる、尊重しあえる家庭をめざしたいと思います 

・「座って悩まず動いて考える!」とても勉強になりました。子どもたちに日常の中で伝えていきたいと思います 

・子どものチャレンジしてみる気持ちを摘み取ってしまわないように、気をつけようと思います 

・これからの子育てが楽しくなりそうです

2011年02月08日

徳島日記 + Diamond Online Début

徳島に行った。 

羽田から1時間強。B737という小柄な飛行機で。 
距離的には関空と大差なく、あっという間。 

降り立ったのは「徳島阿波おどり空港」という新空港。 
羽田と同じ、沖合移転型のもので、旧空港の隣の埋め立て地に作られたものだ。 

B747の離着陸に耐えるように、長い滑走路を備えた新空港だったが、B747が退役することになり、実は意味がなかったという・・・。これはタクシーの運ちゃん談である。 

ともかく、この思い切った名前の空港から、タクシーで30分。 
徳島大学付属病院に到着。 

1700~1830の予定で、約50名の皆さん相手に「発想力研修」を行った。 

今回のユニークさは、なんと言っても、FD(Faculty Development)の一環として行われたことだ。 
大学教員向け、の公的研修として。 

しかも対象は医学部。 
半数くらいが医学科で、残りが、看護科、栄養学科、だっただろうか。 


最初のノリは堅めであったが、担当の教授のアシストもあり、だんだん乗ってきた感じ。 
最後はちょっとお手伝い至上主義の話も絡めて、終了。 


定型のアンケートであったのだが、「自身の仕事に有用か?」で 
・そう思う 5割、まあそう思う 4割 
くらいだっただろうか。 

完全とは言わないが、まあまあの出来であっただろうか。 

最後に皆さんに 
「この紙コップ演習が、どう皆さんの業務につながるかは、知りません」 
「でも役立つはずです」 
「それは皆さん自身で考えて下さい!」 
と言い切ってきた(笑) 


夜、担当の皆さんたちと5人でお食事。まさに歓談を楽しんだ。 
鯛飯も、美味しかった! 
紺屋町の夜であった。 


翌朝、ゆっくり宿を出て、ふらふら歩いて眉山(びざん)に向かう。 
まずは、高いところから徳島を眺め渡そう! 

でも、なんとロープウェイは点検中で動かず。 
あららと思って阿波踊り会館を出たが、なんだか脇の道に怪しげな石段が。 

登っていくヒトもいる。 

ついていくとすぐに立派な神社が。天神社という。

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でもさっきのヒトたちがいない。 
よく見ると、社殿の横からまた奥が。 
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登っていくと、やっぱり頂上までの石段だった。 
しばらく登って展望台。 
「頂上まで20分」とある。 


もういいや。ちと疲れた(笑) 
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しばし眺望と鳥の音を楽しみ、下山。 
観光標識に従い、寺社町を歩き、川の舗道を歩き、散策三昧。 
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不思議なものが、いくつか(笑)

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空港に戻って、徳島ラーメン食べて、帰京。 
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大塚美術館は、また次回。 
待ってろよー!


最後になったが、今日朝、ダイヤモンド オンラインでの連載が始まった。
題して「三谷流 構造的やわらか発想法」である。
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これまでの書籍の内容も含めて、隔週で私なりの発想法を紹介していきたいと思う。

乞う御期待。

2011年02月06日

東京→名古屋→東京→徳島→東京

明日、徳島大学医学部(医学科、保健学科、栄養学科)教員の方向けに研修をやる。 
テーマは発想力。 

うけるかどうか、不明だが、紙コップ演習等々を90分間行う予定。 


今日はグロービス名古屋校で、イノベイティブストラテジーの講義だったので、そのまま直接徳島に移動するつもりだったが、ネットで調べたら最短時間経路は羽田経由だった(爆) 

名古屋から徳島へは、東京経由で行った方が、速いらしい(笑) 


なので、いったん世田谷の自宅に帰って、明日、羽田経由で徳島に向かうことに。 


学生時分以来だから、25年ぶりである。 
とりあえず、徳島ラーメンは食べてきます~

2011年02月03日

『ルークの冒険』 村上龍さんに帯コメント!

昨日は、実務教育出版さんと、三省堂本店へ。
『ルークの冒険』の営業である。

なにしろ三省堂本店はガクサン、つまり学習参考書に強い。
ここで露出しなくてどこで!

ということで著者イベントも予定。


これからいよいよ本格的に、書店さんへの営業が始まる。
(これは書店さん向けのチラシ)
書店チラシ.jpg

そして書店でも、ルーク ストラップ&キーホルダー付きのが、500冊だけ出回るはず。
さてさてどうなるか!
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どきどきだなあ。


そう、帯コメントはなんと、村上龍さん!!!

「楽しい物語から、のびのびとした発想力を!」

といただきました。帯も含めてどんなデザインになるのか、これまたどきどきなのでした。

2011年01月30日

祝優勝、アジア杯決勝で見つけたこと:面白編

早朝4時までテレビに釘付け。日曜は朝から仕事だったというのに・・・


でも、いくつか面白いことを見つけた。いや、別に意識して見つけたわけでなく、ただ素直に面白いと思ったことなのだけれど。


その1. 
「後半27分 豪州のキューエルとGK川島が1対1となり左足からのシュートを川島は右足でなんとか止めピンチをしのぐ」

この場面、川島の体の動きがすごかった。
体全体は一か八かで、左に動かしつつ、キューエルのシュートが右に来たのを感じて、右足だけがその場に残った。そして、そこにボールが当たった。

あんな動き、人間に出来るのね。


その2.
「延前14分 豪州のヘディングシュートをGK川島が右手一本で止める」

これもGK川島ネタ。
物理法則に従って空中を粛々と、ゴールポスト左上隅に向かって進むボール。
それにジャンプ一番、斜め後方に跳びつく川島。なんとか空中で追いつくも、そのままでは一緒にゴールの中。
そこでこれも物理法則、運動量保存則に則って、自分が勢いよくゴール内に突っ込む代わりに、ボールには戻って貰う作戦を敢行。

見事、成功。代わりに彼はゴール内へと空中を移動し続けるハメに。
しかし彼の真骨頂はここから。

ボールはまだデッドじゃない。
だから、空中をゴール内に跳んだにも拘わらず、着地前からサイドネットをつかんで、自らをゴール外へ強制送還。無事、ゴールを守りきった。
この藁をも掴む、ど根性と反射神経に、しびれた。

ちなみに彼はこの試合で、数度、きつーい、キーパーチャージを受けたが、痛がったり倒れたりしたのは、必ず、ボールがデッドになった、後だった。
これもさすがのプロ根性。


その3.
「延後4分 日本は長友からの左サイドからのクロスを途中出場の李忠成が左足でボレーシュート。値千金のゴールを決めた」

日本中が沸いたこのシーン。
私が感動したのは、李忠成の着地シーンであった。
彼は完璧なボレーシュートを、やはり完全に空中で行った後、そのまま転倒とか回転とかすることなく、そこままストンと着地した。
キックの時の強烈な回転エネルギーを、腰と上半身のひねりで吸収した、ネコのごとき軽やかでしなやかな着地であった。

美しい。


もちろんこの試合のベストパフォーマーは長友である。
その敵陣深く突っ込んだ後の、切り込みや切り返しの技こそ最高だった。

その4.
「後半21分 日本は左サイドの長友からのボールを岡崎がヘディングシュートを放つが、決まらず」

この時だっただろうか、岡崎が国民的ヒーローになり損ねた瞬間のちょっと前、長友は相手ディフェンダーのタックルを、スカッとジャンプでかわして、センタリングへとつなげた。

それは久しぶりに、あの忍者ハットリくんを思い出した瞬間でもあった。
ちょっと似てる?


さて、これくらいにしておこう。

あなたには、いくつ、見えただろうか?

2011年01月24日

芦花小6年 授業『ルークの冒険』ベストコメント集

1/21.22日に行われた授業の様子は、こちらこちらで。

以下、数分で書いてもらったアンケートでの、ベストコメント集。

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私は理科が苦手で今日の授業もあまり楽しくできないかも・・・。って思っていました。
けど、とってもおもしろくできてビックリ!科学・理科がたのしくできるコツがわかったのでよかったです。(女子)

ものには理由がある。と父は言っていましたが、目で見てわかりました。(男子)

今までの考えが全てくつがえされました。
わたしはねる時とかに、よくイスのこととかケーキのこととかを考えるのですが、またたくさんのことが考えられるようになった、と思いました。(女子)

私が思ったのは、これは「科学のナゾ」で終わるんじゃなくて、「発想力」のこととか、「疑わしきはハカる」とか、生きていくうちに必要な力になると思いました。
なんか脳のスイッチを一つ入れてもらった気がします。(女子)

「あれ?」と思ったことはあったんですが、行動にうつす所までしてませんでした。このことの大切さを(とっても遊びのように)学べ、いい経験になりました。(女子)

なぜそう思うのかを考えることで疑問がふえて、いろいろと頭をうごかしていければいいなあ。(男子)

なにげなくつかっている物が、いろんな理由があって『今』なんだ、と思った。(女子)

理科がにがてなぼくでもよくわかりました。(男子)

私もこういうものを発見してみたいです。イロのふしぎはどうやってみつけられるのですか?(女子:評価は全部5を5重丸)

今日やるまでは、うごかなくても答えは出ると思っていましたが、動いたりすると新たなことを考えついたりすることを学べました。(女子)

毎日 なぜ? を考えて、生活したいです(女子)

いつもは座ったまま物事を考えていたけれど、これからは行動に移していきたいと思います!(女子)

不思議に思ってることを、ずっと調べていったらちゃんと答えにたどりつくのですかねー。
深いです。面白いです。世界中不思議だらけかもですねー。(女子)

これからはパソコンとかで調べる前に、自分の頭でよく考えて、最終手段としてパソコンを使うようにしたい。(女子)

考えることが多くて楽しかった(女子)

すごく深いところまで調べる(考える)ことで、おもしろみが よりありました。(女子)

イロは自分で見ている色が本当の色ではないことにびっくしした。(男子:でもなぜかイロの評価は3で他は5)
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はい、終了~。
こういうことの言語化においては、やはり女子圧勝(笑)
でも、とにかくみんな、楽しんで、驚いて、そして動いて考えてもらった感じ。

なお、「面白かったか」の5段階評価(満足度、ではない(笑))の結果は、
約90人中、90%が「5」だった。

よし!

2011年01月21日

1/21 芦花小学校 理科授業『ルークの冒険』90分!

今日明日、世田谷区立 芦花小学校で6年生向けに、3回授業をやる。
90分授業だ。

今日は1組と3組。
明日は2組。

テーマは同じで「イロとカタチの不思議」である。
(授業の様子はこちら!)

今日の2クラスは、ちょっと感じの違うところもあったが、両方、うまく行ったように思う。
(一応、アンケートでは、5段階評価で5が92%!)


授業のウリはもともと色々あるのだが、今日、担任教員の方々と感想戦をやっていてひとつ気がついたこと。
それは、「いろんな子が活躍できる」ということ。

情報処理スピードや記憶力中心の「学力」だけでなく、もちろん「センス」のいい子や、体をすぐ動かす「動き」のいい子、工作系が得意な「器用さ」に優れた子。
そういった子どもたちが、いっぱい貢献できる。

発言は活発だったのだが、どういう子が手を挙げていたのか、ということを話し合っていたときに、そういうお話が担任や見学されていた校長先生から出てきたのだった。


これからも、そういう教材を、多く作っていきたい。

明日は、2組。1.2限だ。
学校公開週間でもあるので、気合いを入れて、頑張りましょう。


そうそう、今日『初めての経験』があった。
それは、直後に、HP経由で参加者から問い合わせが来たこと。

もちろん、社会人相手だと良くあるのだが、小学生、では最初である。
「観想力とかを読んでみます!」と。
やるねぇ~

頑張れ、ふぁいとー(o゜▽゜)o

2011年01月19日

1/19大田区役所 保育士・児童館職員さん研修 無事終了

朝、バイクで環八を下る。25分で、池上本願寺隣の、池上会館に着く。
大田区役所の研修施設だ。

保育士さんを中心に、児童館職員さんも加えての34名向けの研修を、丸1日行った。

午前の「イロ」「グラス」「紙コップ」は、これまでの発想力演習の、そして午後の「サバイバル!」は決める力演習の鉄板ネタである。
ただ、お昼の「ペットボトル演習」は、今回初めてのモノ。

近隣のコンビニエンスストアを調査してもらい、そこでの情報整理と発見を、試みてもらった。

発見のための情報整理とは!
なかなかに、面白い。


改良も必要だが、行けそうな感じ。
これはまた、次回、品川女子学院でやるので、もっと考えよう。


最後1時間は、「ヒマと貧乏とお手伝い」をお話ししてピッタリ17時終了。

机を片付けて、1730から駅近くのお店で懇親会である。
10数名が参加し、もりあがった。


そこで知ったのは、保育士さんたちの出席のためのご苦労。
1日空けるためには、自分の担当の子どもたちのお世話を同僚たちに分担してもらわなければならない。
園長と同僚たちの理解と協力があってこその、出席だった。


みなさん、ありがとう。
今日一日が、みなさんの、そして子どもたちの役に立ちますように。

2011年01月07日

1/19 大田区の保育士さん向け研修

1/19に、大田区役所で研修を行う。

「自治体経営研究講座」という。
昨年度も同じ枠で行い、若手を集めて発想力と決める力演習を4時間ほど行った、と思う。

今年度はどうするか、というお話の中で「教育系がやりたいなら、保育士さん対象ならどうか」という申し出があり、即引き受けた。

大田区には70以上の区立保育所と、70以上の児童館がある。
その専門職員さんたち向けの一般的研修が、区としてもおそらく初めて実施される。
(23区合同の、専門研修は別途存在する)


私自身が幼児向けの授業経験があるわけではないので、「これをやりなさい」というタイプのものにはならない。
これまでと同じく、参加者自体の覚醒を促すものなのだが、根本を伝えられればあとは応用頂けるのではないかと期待している。


発想 = 発見 × 探究

・発見とは常識を廃し、動いて見つけるもの。
・探究とは誰にとって何の価値があるかを繰り返すこと。

そして、親向けの講演の中から「ヒマと貧乏とお手伝いの重要さ」を訴える作戦だ。


9時スタートで、17時まで!
こんな長いのは、ISLでやって以来。

しかも新ネタの「ペットボトル演習(コンビニ調査つき)」もある。
どきどきである。


本人、気合いが相当入っていて、ここ数日、ずっとPCに向かっている。ほぼ引きこもりである。

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当然、MacBook ProのKeynoteで作成している。
かわいく、わかりやすく、印象的に。

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もちろんそのまま、芦花小学校や、品川女子学院でも使うつもり(笑)



ワークシートも作ったし、配付資料100頁も、途中の振り返りのために4分割した。
あとはアンケートくらいかな。

これでしばらくおこう。
来週早々には配付資料は送らなくてはいけないけれど、プレゼンテーション資料自体は見直せば、またよくなるだろう。

これが「早めにやる」の価値(笑)

2011年01月06日

紙コップ演習2:破壊と創造

これまで、数限りなくやってきた紙コップ演習。 


最近付け加えてみたのは、紙コップタワー。 

日本紙コップタワー協会という、力強い存在もあり 
http://yaplog.jp/jupta/category_2/ 
学生相手にやってみた。 

でも、10分くらいじゃ、たいした発想が出ないんだよねえ。 


なので、他の面白系の競争型演習を、考えていた。 

そうしたらたまたま品川女子で去年やったヤツを聞いた。 
「紙コップの上に板を載せて人が乗る」 
「紙コップをいくつまで減らせるか!」 

すごく盛り上がったらしいので、自分でもやってみた。 



なかなか、楽しい。 
特に失敗した時の感触が(笑) 


下手だと、一瞬で崩壊する。クシャッ! 

うまくやれば、じわじわ崩壊する。 グシュグシュ・・・ 


3個までは簡単に減らせるが、そこからが難しい。 
大人ではこれが限界かなあ。 

三女だと2個までぎりぎり行ける。 

でもそこまで。 


一晩考えて、全く別のアプローチを得た。 
三女に実験台になってもらって、1個でも数秒だが成功した。 

それは普通の方法ではないのだが、ここではヒミツ(笑) 


結構、奥が深い気がしてきたので、どこかで使うかな~ 

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写真は、尊い実験の犠牲者たち。 
約50個。 


合掌。