2020年04月12日

金曜の折り込みチラシで勝負に出た3社とは?

7都府県に緊急事態宣言が出て最初の週末。自宅に届いた金曜日の朝刊は、これほどの非常事態というのにえらく薄かった。

それもそのはず、チラシがほとんどなかったから。いつもなら、金曜は折り込みチラシの方がぶ厚いくらいです。食品、ドラッグストア、住宅展示場にカーディーラー。今の時期なら塾や予備校、バイトの募集も含めてチラシがわんさか入ります。

それがたった3枚だけ!日経と朝日と合わせて3社だけだったのだです。さて、その3社はどこだったでしょう?

①マクドナルド
報道によれば、苦戦する外食産業の中でもっとも善戦しているとか。もともとテイクアウトが多かったせいかもしれないけれど、ただ1社、販促のチラシを入れたのは凄い。

しかも、アルバイト・パートさんの募集広告付き!真っ先にアルバイトがくびになるこのご時世に、これは素晴らしい、というか底力を見せたというか…。

②イエローハット
2社目はカー用品店のイエローハット。創業者の鍵山秀三郎さんは、社員による清掃活動や収益の社会還元活動でも有名です。でもきっと今は店舗に出向く人も少ないはず…。で打ったチラシのキャッチコピーが秀逸でした。

「ロングドライブを快適サポート」
確かに公共交通機関(電車やバス、タクシー)をみんなが避けるなか、自宅カウチポテト以外の週末の娯楽といえば「ドライブ」くらいのもの。それをうまく狙い打ち。素晴らしい。

③ジーニアス世田谷校
中学受験専門塾ジーニアスの世田谷校の独自チラシ。
世田谷区は東京都の中でもっともCOVID-19感染者が多く、かつ塾に対しては休校要請も出ています。ただ、避けるべきは塾に行くことでありそこで長時間密集すること。当然のように「全教科オンライン対応」を謳っています。

でも面白いのは「算数国語は1クラス9名限定」だから感染リスクが少ないこと、そして「学校登校日がある状況」になれば即、通塾授業を開始すると宣言していること。
「受験は1年待ってくれない」とかプレッシャーをかけてもいるけれど、 自分たちの特長を上手に強みとする訴えかけ方ですねぇ。

3社3様。まったく異なる業種のチラシだったけれど、 、3枚それぞれ楽しめました。

2020年03月14日

最近のネットメディア記事です

最近ネットに上がった記事です。やっぱり『新しい経営学』関連が多いです。

その1: Goodfind College(スローガンが運営)
コーヒーで学ぶ最強の企業分析フレームワーク


これは次女がエディターをやったので、原稿のやり取りは家族LINEでという家内工業的作品(笑)
でもなかなかのもの。

その2: プレジデントonline〔PRESIDENT 2020年1月17日号〕より
とにかくわかりやすい「女子大生向け」経営入門
“百戦錬磨”MBAホルダーも目から鱗



PRESIDENTの1月17日号で掲載されたものの転載。確かに東京駅構内の本屋さんに聞いたら「コンサルタントが買っていきますよ」と。

その3: プレジデントonline〔 PRESIDENT 2020年2月14日号 〕より
「知っていると評価が上がる」経営学を理解できない人のための3分講座
小難しい経営学をさくっと俯瞰する



これも PRESIDENT からの転載。たまたま企画が2本も(ほぼ)連続した珍しい例。

その4:ビジネス書評はペライチで(2019/11/11)
【1枚でわかる】『新しい経営学』三谷 宏治


いわゆる書評ブログですが、手法が割り切ってる。図1枚に命を賭ける私としては、嬉しいですね。

その5: 荒木博行のbook cafe(2019/10/02)
『新しい経営学』三谷さん対談その1~3


元グロービスでお世話になった荒木博行さん、独自メディアや書籍で強力な発信者になってます。楽しい対談、3連発。



2020年03月05日

善意溢れる独裁の存在と影響

雍正帝(ようせいてい)のNHK番組を見た。
雍正帝は 清の第5代皇帝。1678年に第四王子として生まれ育ち、父 康熙帝(こうきてい)の没後、45歳で即位した。

中国の皇帝制は独裁を前提とする。
中でも雍正帝は、全国の数百人の地場の役人たちと直接手紙を交わして叱り、褒めて、まじめに仕事に励ませた。官僚を中抜きして直轄組織をつくり意思決定のスピードを何十倍にも上げた。多くの民たちが、自分たちをちゃんと見てくれている雍正帝を慕った。

その激務によって雍正帝の睡眠時間は4時間を切り、13年の治政の後、過労で倒れて58歳で亡くなった。
彼の父は国に700万両の赤字を残したが、節約に励み産業を興した彼は3,000万両の黒字を残した。なんと素晴らしい。
でも、こういった「素晴らしき独裁」に慣れた民たちは、以降も独裁制を是として受け容れることになった。

過労で死んだ皇帝の後を継いだのは、やはりその第四王子だった。幼少時からその人格、才を認められ25歳で即位。その後60年の長きにわたり帝位を守り独裁を続け、多くの業績を遺した。10回にわたる外征「十全武功」による版図拡大、民衆へのたびたびの減税、国内外古今の良書を集め保存した「四庫全書」・・・・・・。
彼の名は高宗 乾隆帝(けんりゅうてい)。祖父から三代続く治世は「三世の春」と称された。

しかしその春は長すぎた。10回もの外征により国庫は底をつき、政治は乾隆帝の信を得た奸臣へションに私物化され、宮廷内外の規律は失われた。乾隆帝は85歳での退位後も院政を敷き、権力を手放さなさず老害を撒き散らした。彼は晩節を汚しただけでなく、清王朝崩壊への道を開いてしまったのだ。
「素晴らしき独裁」に慣れていた民たちには、この独裁制を止めることができなかった。

善意に溢れた独裁は、結果として悪意となる。
難しいね。

2020年02月26日

AKBシステム考

名古屋へGo!

東京では 電車内のマスク使用率が9割突破していました。
空咳でもするとみんなに睨まれる感じ、、、。でも名古屋では3割くらい。
そう言えば、ナゴヤドームでの公演(2/21~24)に踏み切った乃木坂46はえらいな。それだけでファンになりそう(笑) 握手会は中止でもメンバーののぼりを立てて記念撮影できるようにしたり。

同じ新聞の別の紙面に、AKB48 13期生の村山彩希(ゆいり)さんの記事がありました。この1月18日に劇場公演1,000回を史上初めて達成したといいます(2月21日に1期生の峯岸みなみさんが2人目として達成)。
彼女はいわゆる総選挙にも出ず、メディア出演より劇場公演を優先し、「シアターの女神」の称号を得ました。これはただのオンリーワン戦略ではありません。それを支持する人たちが一定数いてこその「女神」です。でもきっと本当は、彼女はただ自分の価値観を信じて、ファンを信じて、やり続けただけなんだろう。これも素晴らしい。

AKBシステムには多くの問題もあると感じるけれど、アイドルたちに自立やセルフプロデュースを促したことは、とても面白い。歴史、憲法、鉄道、、、いろんな専門テーマに進出しています。これからもいろんな人材が輩出されるといいねぇ。

富士山を見ながらのAKB考でした。

2020年02月26日

2020年3~5月の講演・研修予定です

新型コロナウィルスの影響で、2月下旬~3月上旬のイベントは、バタバタキャンセルとなってしまいました。延期のものはまだいいですが、中止のものも結構あってガッカリです。
大学院の修了式、入学式も専任教員と当事者だけという「無観客試合」となってしまいました。いつもは家族や在学生がいっぱい集まって、その後の立食パーティはとても楽しいものだったのに・・・・・・。
さて、これからまたキャンセルが相次ぐかもしれませんが、3~5月の予定です。

3/5 1330~1530 多様な学びプロジェクト@Setagaya”まちの先生”「発想力の鍛え方~イロとカタチのフシギ」
3/6 945~1700 中小企業大学校瀬戸校(中止)
3/13 1300~1700 加和太建設「事業企画:ビジネスモデル」KIC(4月14日に延期)

KIT 戦略思考要論A
4/1、2、3 7,8時限。4/4 1,2時限

4/14 1300~1700 加和太建設「事業企画:ビジネスモデル」KIC
4/15 1540~1710 日本製粉@ベルサール九段「イノベーションとビジネスモデル」
4/16 0900-1200 加和太建設「重要思考:決める力」新入社員
4/16 1300-1700 加和太建設「事業企画:ビジネスモデル」
4/20 1320~1630 愛知教育大学1年必修「決める力」
4/21 PM 豊田市立竜神中「決める力」

5/14 1345~1725AMG主任初任者研修A
5/15 1330~1640 AMGセカンドレベル開講日 特別講議
5/20 AM 牛込成城幼稚園
5/22 1330~1640 AMGファーストレベル開講日 重要思考 
5/28 1400~1700 AMG主任初任者研修B
5/29 09:00-12:00 加和太建設「重要思考:決める力」



2020年01月26日

板橋アカデミーで「発想力と決める力の共育法」

板橋区 に始めて突入してきました。 「板橋アカデミー」という区立小中学校の校長たちの勉強会で、2時間研修です! 二子玉川からだと1時間弱掛かるけれど、会場が駅の上だからそれは楽。

やれたのは発想力研修が中心だったけれど、「錯視」「イロ」「紙コップ」と、みんな熱心に取り組まれてました~。
中川教育長の呼びかけで、PTA会長さんたちも何名か参加。いや~、楽しかった。

でも問題は、ここからどう展開していくかだぞ。
私をどう使うのか、あとは参加された皆さん次第。期待してますよ~(^_^)

2020年01月18日

2020年のご挨拶

大変遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。

1月ももう中盤ですが、来年度への動きを着々と続けています。
私の日頃の活動は、4種に大別できます。

大学/大学院での講義
・KIT虎ノ門大学院での教授業(土曜日が中心)、がメインですが
・早稲田大学ビジネススクールでの講義「顧客関係マネジメント」か「ビジネス思考法」(4~7月の平日夜)
・女子栄養大学 食文化栄養学科での講義「基礎経営学入門」(4~4月の木曜午前)
これらは来年度も続くでしょう。大きな変化はありませんが、年々改善を続けている分野でもあります。

ビジネス系の研修や講演
・AMG(上尾中央医科グループ)での主任初任者研修(年3回)と認定看護管理者研修(FL・SL・TL)「重要思考」など
・パーソルGCDF研修「重要思考」
・京都市役所リーダーシップ開発研修「重要思考」
・海上自衛隊 幹部高級課程 「管理」 演習
単発では他に年間数十回行っていますが、2月以降来年度は三島の加和太建設での「加和太アカデミー」のお手伝いをすることになりました。重要思考からビジネスモデル論まで!

子どもや親・教員向けの授業や講演
・豊田市役所「生き抜く力を育む事業」(年間7日、小中学校14校)
・ルネサンス「科学教室ルークの冒険」(年間8施設程度)
・世田谷区立芦花小サマーワークショップ、6年向け授業など
・長岡市立上通小4.5.6年授業
・愛知教育大学1年全員「決める力」
・半田市役所 保育士・幼稚園教諭研修「決める力と発想力の共育法」
その他、単発のPTA向け講演や子ども向け授業、教員研修が多数。1月末の板橋アカデミーから何か拡がっていくかなあ。

出版やメディア対応など
今は定期的なものはないけれど、毎年本を1~2冊上梓して、もう30冊くらいになりました。びっくり(゚◇゚)。来年度も既刊の文庫化が決まりました。6月出版予定です。もちろん原本そのままではなく、増補改訂版となります。
完全な新刊を出すかどうかはまだ決まっていませんが、じわじわ頑張りマス。

意外と手間がかかるのがメディア対応で、取材を受けること自体はいいのですが、その後の記事の校正にいつも苦労します。自分で書いた方が速かったなあと。でもたまに良い聴き手、良い書き手に出会うことも。

さあ、2020年はどんな年になるでしょうか。気負わず匍匐前進を続けたいと思います。

2019年12月14日

2019年12~20年2月の研修予定

12月~2月の研修・講演予定です。1月はヒマだね(笑)
でも1/9にまた『新しい経営学』セミナーをKITでやります。
ご希望の方はお早めに申込みを~。

12/3 1030~1150 神栖市立息栖小学校 小6・親「決める力の鍛え方」
12/6 1000~1120、1300~1430 若園小「発想力」、益富中「伝えるほめる」
12/9 1300-1430 横須賀市立山崎小 保護者向け「発想力と決める力の共育法~ヒマと貧乏とお手伝い」
12/17 1045~1235、1300~1400 金光学園 中1、親
12/18 1030~1150、1350~1520 平井小、衣丘小「発想力」

1/9 1900~2100 『新しい経営学』イベント@KIT
1/18 1400~1530 鳥取県琴浦町PTA連合会
1/19 1200~1240 MBA6校合同イベント 「イノベーション・オブ・ライフ」
1/23 1800~2000 板橋アカデミー(教員管理職)「発想力と決める力の共育法」

2/1 950~1110 八王子東高PTA 「子どもたちの決める力の鍛え方~大人のするコトしないコト」
2/6 1400~1700 AMG主任初任者研修3
2/10 終日 海上自衛隊 幹部高級課程 「管理」 演習
2/15 13000~1700 パーソルGCDF研修「重要思考」
2/16 930~1200 坂戸市放課後児童(学童)クラブ勉強会 「楽しく未来を生き抜く力を育てよう~発想力と決める力」
2/21 1800~2130 加和太建設 「重要思考:決める力」
2/22 1500~1620 第46回上尾市PTA研究大会 「子どもたちの未来を生き抜く力の鍛え方」(中止)
2/24 1330~1530 名古屋「戦略子育て」イベント
2/28 AM ジャパネット幹部研修「プレゼンテーション」(延期)
2/29 1430~1630 AMG「新しい経営学」(延期)

2019年12月05日

秋と言えばうろこ雲とおみそ汁。ベナール対流の妙味

うろこ雲は秋の風物。今朝は綺麗なうろこ雲が空高くに!





いわし雲もひつじ雲もみな同じ。秋の典型的な雲で5000~15000mも高所に出来る巻積雲の一種です。
細かい氷の結晶から出来ているので、太陽にかかると回りに虹のような模様が現れる。

このウロコのような模様は、「細胞状対流」の産物なのだが、つまりはおみそ汁のあれである。


https://www.youtube.com/watch?v=jHdPnWidcsU

横幅が広い状態で上下に温度差が出来ると、細胞状に対流が起こりさまざまな模様を形づくる。ベナールさんが見つけたからベナール対流という。

空高く薄く拡がる巻層雲は、上部がとても冷やされるので自然に細胞状対流が起きるわけだ。それがまるで、サバだったりイワシだったりウロコだったりヒツジだったり、と。

秋の空はうろこ雲。そしてそれはみそ汁の真理に通ず。

2019年11月22日

『新しい経営学』もう4刷。好調です!

9月27日に発刊となってもうすぐ2ヶ月。
多くの書店で平置き、タワー積み、面陳の展開をしていただいたお陰で、増刷が続きもう4刷となりました。

紀伊國屋書店の全店ランキングでは経営ジャンルで週間1位も!



これは嬉しい。特定ジャンルとはいえリアル書店の1位はなかなか取れないので。
特に大都市圏のターミナル駅周辺での動きが良いとか。もっと多くのみなさんに読んでいただけるよう、頑張りマス~。