2019年07月01日

ペルテス病という骨の病気を知っていますか?

ペルテス病の大きな記事 が6/29の朝日新聞。メディアでこの病気が取り上げられるのはとても珍しい。元患者による支援の活動が紹介されていた。
https://congrant.com/project/superview0422/830

6歳前後の男子に多い足の骨の病気なのだが、未だに治療法や薬がない。数年間、足を使わずに自然治癒を待つ、ダメなら人工股関節(子どもには向いていない)という難しい病気。
私は小1の入学式直後に発覚し、即40日間の入院。それから完治まで3年半かかった。その間ずっと松葉杖生活だった。・・・治ってよかった。

それが今も難病に指定されることもなく、その人数すらわからず、経済的な支援もないとは。
なにかしなきゃな。

松葉杖時代の写真(小2くらいかな)
ペルテス病

2019年06月26日

8/1「重要思考」研修、一般参加可能です。

パーソル総合研究所主催の「重要思考」研修。次回は8/1となりました。前回の参加者満足度が高かったお陰ですな。 今度は午前午後2時間ずつの1日研修です。

GCDF継続学習の位置づけですが、一般参加も可能です。
https://peatix.com/event/731573
いずれも個人参加の方はこちらからお申し込みください。
多人数派遣の場合には割引もありますので、直接私までお問い合わせください~。


これは前回の様子です。

2019年06月01日

2019年6~7月の講演・研修予定です!

6~7月の講演・研修予定です。

6/7 1900~2100 パーソルGCDF継続研修2「クライアントの意思決定を支援する講座<重要思考編>」
中学生向け!
MANABUYA_omote-212x300.jpg

6/14 1330~1640 AMGファーストレベル 1 重要思考:決める力と伝える力

KIT講義「戦略思考特論」
6/15、29、7/13、27

6/18 13:30~16:40 AMG看護学生実習指導者講習会開講日 特別講

WBS講義「ビジネス思考法」後半
7/2、9、16、23

7/3 1300~1715 京都市役所 リーダーシップ開発研修 「重要思考」
7/3 1830~2030 京都市役所職員 自主研修 「決める力の鍛え方」
7/5 13:30~16:40 AMGファーストレベル2 重要思考:ほめる力と分析力
7/8 1000~1130 芦花小 家庭教育学級「子どもの決める力・発想力の共育法~脱ワンワードから始めよう」
7/18.19 1620~1830 大阪経済法科大学 サマーインターン事前講座
7/20 1000~1200 草の実子ども会 親子講座@原宿の丘
7/24 1300~1430、1500~1630 芦花小サマーワークショップ 1
7/28 1400~1700 教育と子育ての未来を考えるフォーラム 2019(主催 筑波大学附属坂戸高校)
7/30 1315~1615 静岡私立幼稚園研修「発想力の共育法~イロとカタチのフシギ」
7/31 1300~1430、1500~1630 芦花小サマーワークショップ 2

以上です。

2019年06月01日

誤解だらけの「ファーストペンギン」

誤解だらけの「ファーストペンギン」話

第1話:良く言われる「ファーストペンギンになれ!」
「ファーストペンギン」=勇気ある開拓者。そんな本を出した人もいるし、朝ドラでも使われたし、エラい人の訓話でも出てくる。
でもウソ。そんなペンギンはいない。

第2話:時々見かける「セカンドペンギンになれ」
「ファーストペンギン」=後ろ(セカンドペンギン)に押されて落ちた奴。氷の下では天敵のヒョウアザラシが待っているから、セカンドペンギンは落とした奴の生存を確かめてから飛び込む。この話、ときどき物知り顔で「真実」として語られる。出所なしで。
これもウソ。ただ、IT業界ではあり得るかもねえ。Second Mover Advantage!

第3話:ペンギンは集団でブルーオーシャンを生きている
「ファーストペンギン」=たまたまドジって最初に落ちた奴。ペンギン研究者によれば、これが真実。他の者はその後、どんどん飛び込む。何千羽もね。
http://www.works-i.com/pdf/w142_ikimono.pdf

first penguin.jpg

出所:『Works』142号「生き物のチカラに学べ」

そして最初の奴が食べられちゃうかどうかはわからない。そのボチャンという音を聞いてから、ヒョウアザラシはやって来るわけだからね。危ないのはセカンドペンギンかも(笑)
ペンギンはとにかく集団で飛び込むことで、1羽ずつ狩られるリスクを避けている。そして誰も生きていけない極寒の地(南極大陸とか)で暮らすことで天敵を減らしている。だからブルーオーシャン。

ブルーオーシャンの真実、については、また今度。

2019年05月12日

麻布中のコーヒー問題について

本日創刊の朝日新聞エデュア(EduA)。8頁のタブロイド判ですが、特集は「2020 学びが変わる」でした。麹町中の工藤校長がその筆頭を飾っています。さすが。


3面には、今年出された麻布中の「コーヒー問題」が紹介されています。(朝日新聞エデュアが原文を再構成したもの)


麻布中のコーヒー問題1.jpg

麻布中のコーヒー問題2.jpg
〔出所:朝日新聞エデュア(2019.05.12、3面)より抜粋〕

もちろんまずは自分で考えてみてください。
麻布中を目指す小6男子(中高一貫の男子校なので)に挑戦です!

さて、この問題には日能研による解説があり、「必要な力は情報を読み取って仮説をつくり、論証する力」などと書いてあります。これではよくわかりません。仮説がどうのというより、

・未知のモノ(コーヒーやその特殊な焙煎機)やその動作をイメージする力

なのでしょう。いったい回転ドラムに豆を入れたらどうなるのでしょう?
その上で、既存の知識や経験と結びつけて解答しよう、と説いています。

そして日能研の解答例は「むらなく均一に焙煎できる」でした。

10点満点で6点!かなぁ(笑)

そもそも設問には「金網とコンロを用いる場合に比べて」とあります。回転ドラム式をイメージするだけでなく、金網コンロ式もイメージしないとその差(利点)がわかりません。そして「むらなく均一に」って、なにがどう均一なのでしょう?イマイチ曖昧です。

焙煎とはコーヒー豆を適度に熱する行為です。「焙煎度合いに応じて味は大きく変化する」と問題文にあるので、もちろんむらなく温まって欲しいのでしょう。
でもむらには2レベルあります。豆単体でのむら、と豆全体でのむらです。

豆単体:豆の表は温まったが、裏は温まらなかった、とか
豆全体:豆100個のうち80個は温まったが、20個は不十分もしくは過剰、とか

そして、金網コンロ式だとコーヒー豆の温まり方(特に豆単体?)にむらができ易く、回転ドラム式だと全体が混ざりやすく、個々の豆も上下左右万遍なく熱せられるのでしょう。
もしかしたら、豆が温まるのはヒーターの熱に直接当たるからではなく、下部の豆が出す水蒸気で全体が温まったりするのかもしれません。ますます平面状の金網コンロ式より回転ドラム式が良さそうです。

そして何よりそれが「簡単に達成できる」ことが現実には大切です。きっと達人であれば金網コンロ式でも完璧な焙煎ができるでしょう。でも回転ドラム式なら一定速度で回すだけでOKです。

つまり私の解答は「焙煎は豆単体や豆全体でむらがあると味が調わなくなってしまいます。しかし回転ドラム式であれば金網コンロ式に比べて、ベテランでなくとも誰でも、むらのない均一な焙煎ができます」です。

他にも「コーヒー豆の仕上がり」ではありませんが、

・作業スペースが小さく邪魔にならない
・一度に多くの豆が煎れる
など(金網コンロ式に比べての)利点は多くありそうです。

この問題、日能研は「入試改革の唱える『主体的で深い学び』を体現している」ものだと言っています。きっとその通りなのでしょう。そしてそれは、単純な「知識やパターン認識」ではない、「ものごとの本質を捉え、想像する力」です。発見と探究力とも言えるでしょう。

この問題
に挑める力を、さてどう育てますか?

2019年05月03日

5/24、6/7「決める・伝える」研修のお知らせ

下記「決める・伝える」研修、まだ空きがあります。キャリアカウンセラーのGCDF 継続研修ですが、一般の方でも参加できるので、ご興味ある方は、どうぞ!。

日程: 2019年5月24日(金)、6月7日(金)
時間: 19:00~21:00
です。

■プログラム
GCDF継続研修「クライアントの意思決定を支援する講座<重要思考編>」
Day1:決めるとは?
◆イントロダクション
-ジコジマン演習1
◆決める力
-決める、とは何か/「サバイバル」演習/決めるための考え方と話し合い方/
キャリアコンサルタントの役割
◆重要思考の基礎
-重要思考とは何か/ジコジマン演習2/重要思考の使い途
◆振り返り
-反省会とQA/宿題説明
Day2:重要思考で考え伝えほめる
◆前回の復習
-実践シェアとQA練習
◆重要思考の応用
-Suica自販機演習/アンケート分析事例
◆ほめる力
-ほめることの極意/タコジマン演習
◆振り返りとクライアント支援
-QA/クライアント支援について
■担当講師
三谷宏治(みたに こうじ)

2019年04月13日

EHT:事象の果てを見極める直径1万kmの眼

EHT。この3文字の意味は、なんでしょう。

これは先日、始めてブラックホールの直接観測に成功した電波望遠鏡群の名前です。

その中核は先日完成したALMAですが、今回は望遠鏡間の距離の長さが勝負なので、南極点電波望遠鏡も参加(支援)している。その名の通り南極点の直上にあるのだけれど、標高は2800mと高く湿度ゼロの絶好の観測点なのだ! 観測には水蒸気が邪魔だからね。ただし、気温はマイナス50℃、しかも地面が毎日2.5cmも動く!!厚さ3000mの氷の上に乗っかっているからなのだが、超精密測定をする最中に動き続けるとは・・・・・・。これらを統合して運用するのはとんでもない作業なのでした。

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おっと話が逸れた。EHTとはEvent Horizon Telescopeの略。ではこのevent horizonとは?
直訳すると「事象の地平線」。事象とはこの世で起こるすべてのことで、地平線とはそれが観測される限界点。ここから先は重力が強すぎて光すら抜け出せないので、観測はできないただの暗黒になる。つまりはこの「事象の地平線」こそがわれわれがブラックホール(黒い穴)と呼ぶものなのだ。

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ブラックホールの各部を説明するインフォグラフィック。 Credit: ESO, ESA/Hubble, M. Kornmesser/N. Bartmann

EHTはそれに挑んだ。M87のブラックホールは太陽系サイズで超巨大なのだが、M87が余りに遠いので細部まではわからなかった。0.1光年の光の塊(シッポ付き)だったのです。

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引用元:国立天文台
でもEHTの視力では0.01光年の細部までわかる! そしたらちゃんとシミュレーションを元にした想像図通りだったというわけ。

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Two simulations of M87, the image on the right is closer to what we might actually see. (Credit: Andrew Chael)

EHTとは事象の最果てに挑む、究極の望遠鏡なのでした。

2019年04月06日

本日2130からEテレ『ウワサの保護者会』に出演、かも。

スクリーンショット 2019-04-06 20.05.45.png
今回は匿名保護者ではなく、専門家?としてのコメント。
ただし採用されているかどうかは不明(笑)

2019年04月01日

2019年4~5月の講演・研修予定です

4月は毎年、KIT虎ノ門大学院での集中講義から始まります。今年は36名が受講しました。 4/2~5 1900~2210 「戦略思考要論」
そして、4/11からは女子栄養大 食文化栄養学科での必修講義「基礎経営学入門」が始まります。120名と隔週3時間×8回です。
4/6 1000~1200 上尾中央病院 看護師特定行為研修  開講式 特別講演 「発想力とほめる力」
4/15 1320~1630 愛知教育大学1年必修「決める力」850名!
4/17 1045~1235 田園調布雙葉「決める力」
4/18 1530~1830 ジャパネット第8回拡大部門長会議 「決める力と伝える力」@御殿場

5/8 1410~1645 新宿区公私立幼保育園 園長研修
5/15 1410~1645 新宿区公私立幼保育園 副園長研修
5/17 1330~1640 AMGセカンドレベル開講日 特別講議
5/23 1400~1700 AMG主任初任者研修1
5/30 1400~1700 AMG主任初任者研修2
5/31 1000~1200 新潟県 教員向け研修会

割と静かな立ち上がり(笑)

2019年03月18日

本書いてます2『19歳の経営学(仮)』15万文字突破!

いつも感じることですが、本の執筆って最後が大変なのです。


構成決めて書いていくのは、ジグソーパズルに似てるのですが、実はパズルのピースの形がちゃんとは決まっていないので、最後が急に大変になります。

書きやすいところから書きたいように書いていくと、後半のピースはそれまでのピースとの整合性を取らねばならず、だんだん大変になってくるのです。

だから、労力や気の使い方としては、最後の2割に半分は掛かったりします。
つまり、8合目まででまだ道半ばなのです。(今回は図版も多いしね)

ということで、今がようやく8合目。文字数的には15万文字を超えました。
このままだと『経営戦略全史』の17万文字と同じくらいになりそうです。
スクリーンショット 2019-03-18 09.57.12.png