カテゴリー: 08 執筆生活

2010年09月04日

『ルークの冒険』 詰まると調べる考える

詰まると、調べる。 

私が本を書くときの常套手段だ。 

関係ない方向に暴走するときもあるが、いつも、意外な知識を私に与えてくれる。 
そこからまた新しい見識やアイデアが生まれる。 


今日は、 

・水中生物の移動速度 
・日本モンキーセンター 

を調べていた。 


前者は、昨日からの引き続きだが、シャチの最高速がなんと時速82kmに達することや、そのクジラ狩りの利口さに感心しきり。 

魚類ではバショウカジキが時速110kmと言われている。まあ、実はちゃんとした測定をしていないので相当怪しいのだけれど。 

ただ、バショウカジキは最大でも100kgくらい。(シロカジキは750kg) 
それに対して、シャチは9トン、9000kgである。アフリカ象よりゾウアザラシより重い。 
大型ダンプカーと同じくらいなのだ。 

これが水中で時速82kmの体当たりを食らわせたら、たいていのものは粉砕されるであろう。 
実際それでサメをやっつけることもあるらしい。 

う~っむ、お利口なんだろうけれど、水中では会いたくないなあ。



さて、愛知にある日本モンキーセンター。 
飼育70種、900頭は世界一だそうな。 

学術目的の施設なのでまじめなのかと思いきや・・・面白すぎ。 
http://bit.ly/addEd6 

地上30mの樹上生活者、フクロテナガザルにあやかった、「絶対落ちない君」絵馬を絶賛発売中らしい。 
誰が考えたのやら・・・ 
20090223ema2.jpg

ちなみにフクロテナガザルは1メートル間隔の雲梯を、4つ飛ばしで瞬速移動するらしい。 
そのスピードはなんと時速38km。 

100mを9.47秒で突っ走る(いや、走るじゃないが・・・)ウサイン・ボルトも真っ青のスピードだ。 

しかも、絶対、雲梯を掴み損ねることはない。 
ミスったら15m下に落下なのだから。 

その仕組みこそが、すばらしい。予測力と対応力の塊だ。


この話、果たして『ルークの冒険』に使われるでしょうか~~~

2010年09月01日

『ルークの冒険』執筆、本格スタート

暑い暑い夏休みが終わった。
そして『ルークの冒険』を、本格的に書き始めた。

図や絵がとっても多いので、パワーポイントで作っている。あとで文章の編集に苦労しそうだが仕方がない。

まずは全ページを仮に作って台割りをすることから始めるつもり。
200ページにわたって、章立て、小見出しを決め、ページごとの構成を決めること。
まあ、これはコンサルティングの報告書を作るのと変わらないから、慣れてはいる。

ただ、こここそが勝負でもある。
今日明日、これに取り組もう。


なのだが、まずはプロローグを書いている。

題は「ペンギンたちの遠い記憶」


この本の半分は発想力ワークブック。半分はルークのストーリー。
いずれも初の試み。

うまく、書けるかな。

2010年08月18日

2010夏の後半。準備完了、かな

残り半分を切った8月の予定。 


1. 8/22.23 
伊豆で合宿。カラケンという伝統行事だ。 
烏山地区の公立小中学校 歴代PTA会長や校長さんが、一堂に会するらしい… 
そこで1時間お話しする。 

テーマは、「生きる力」。サバイバルとヒマと貧乏とお手伝いの話を。 
サバイバルは珍しく「灼熱」を使う。 


2. 8/24 
Sloganで大学3年生(と院1年生)相手に研修。 
夜の2時間@KIT虎ノ門。 

テーマは「整理術」。最新刊をもとに仕事術やスタンスを話す。 
新ネタなので、新規にイロイロ作っている。人からアドバイスも受けながら、手探りだが、ま、なんとかなるでしょ(笑) 
http://www.goodfind.jp/2012/seminar/detail.html?sc_id=93 


3. 8月末 
季刊のビジネス誌『Think!』秋号の原稿の〆切だ。 
テーマは「問題発見力」 

特集全体は「問題解決力」なのだが、なぜか私だけ「発見力」(笑) 
初期インタビュー、初期分析、初期仮説の失敗、から入り、日経ビジネスのサービス満足度調査を深掘りし、ハカる考動学へと。 


進捗状況 
・1.2.3ともほぼ準備完了 
・3は昨日書き上げて、編集長の齋藤さんに送った 
・2も昨日作って、推敲・議論中 
・1は昨日手をつけて、さっき完成 


これで週末まではのんびりしていられるなあ。 
あ、土曜は花火か。

2010年07月30日

『ルークの冒険』執筆スタート!

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今日会議があり、企画が正式決定されたとのこと。 

編集者は「3巻同時刊行」という恐るべきことを考えていたらしいが、まずは1冊しっかりと、ということに落ち着いた。 

十分である。 


行動的ワークブックであり、 

楽しいキャラがいて、 

紡がれる深いストーリー。 


小学生に楽しめて、 

親も一緒に引き込まれ、 

親子で話したくなる本。 



そんな本に、是非したい。 

今年最大のチャレンジが、始まる。いや、人生最大、か。

2010年07月28日

7/28日経朝刊 2面に広告!『特別講義 コンサルタントの整理術』、そして…

さっき、気がついた(笑)

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そしてまた、何気なくAmazonをみたら、なんと総合ランキングで400位台に上がっていた。
仕事術・整理法のカテゴリーでは7位!

さらに今(11:00)見たら、総合242位、仕事術・整理法カテゴリーの5位に。


実は最近、「新聞広告は本の拡販に繋がらない」というのが、感じとしてあったのだけれど、今回は違った。
やはり、発刊時でなく、重版時に出したのが良かったのだろうか。


ともかく、売り切れていた書店さんにも増刷分が回り、またちゃんと列べていただけるようになった。
店頭でも動くと良いな。

今回は、多くのヒトに手にとってもらい、読んでもらうための工夫をいっぱいした本、なのだ。

2010年07月26日

ロウソク問題の解答例~『特別講義 コンサルタントの整理術』重版記念!

『特別講義  コンサルタントの整理術』の重版が刷り上がってきた。
これまでお買い上げいただいた皆さんのおかげであり、また、全国の書店さんが扱っていただいているお陰である。

さて、もう独自に調べられた方も多いだろうけれど、予告通り、こちらのHPでも「ロウソク問題」の解答例を示そう。
(以下は先日、「学びの源泉」で書いた内容と一部を除いて同じである)


#難しい問題、の存在

通常、日々取り組む作業テーマには、さまざまな難易度のものがある。

超簡単:誰でも出来るが、振る相手がいないか、暇つぶしでやるもの(大抵前者…のハズ)
超難問:全く解決策が見えないが、振る相手がいないか、一攫千金狙いでやるもの
難問:頑張れば出来そうだが、新しいアイデアと労力が掛かりそうなもの
簡単:労力は必要だが解決策は見えているもの

問題は、難問、の扱いだ。

超難問は基本的に避けるべきで、よほどの余裕があるときに取り組めばよい。でも、難問クラスにトライしないと、儲けたり稼いだりしたりはしにくい。
簡単な問題の解決で儲けられるほど、世の中は甘くない。いや、甘くなくなってきた、というのが正しい表現だろう。
でも、その扱いがみな、上手ではない。ただ頑張ったって、ダメなのだ。

#ドゥンカーのロウソク問題

心理学者のKarl Dunkerは、ある実験をした。被験者に図を見せて「マッチと箱一杯の画びょうがあります。テーブルに蝋がたれないようにロウソクを壁に取り付けてください」と尋ねたのだ。

07candle.jpg

被験者たちはなかなか正解に辿り着けない。この問題は、ちょっとした発想の転換を必要とする(でも労力は要らない)、結構な難問なのだ。
この実験では、もう一枚の図が用意されている。大きな差はない。パーツは全て同じだ。
でもその図(下図のA)では、画びょうが箱の外に出ているものだ。テーブルの上にあるのは、マッチと画びょうとロウソクと、箱。
これで同じことを被験者に求める。「テーブルに蝋がたれないようにロウソクを壁に取り付けてください」
こうすると、被験者たちは易々と正解に辿り着く。(下図のB)

300px-Genimage.jpg

もともとの問題が解けない理由は「機能的固着」のためだとされている。
人々は、画びょうが入っている箱の存在に気がつかない。気がついてもその真の価値に気がつかない。「箱」の機能を無意識に固定してしまっているからだ。画びょうの入れ物、と。

#グラックスバーグのロウソク問題

17年後、ニューヨーク大学 の大学院生だったグラックスバーグ氏は、同級生たちを集めて実験を行った。
「この『ロウソク問題 』を解いて欲しい」
示したのはドゥンカーのもともとの図だ。

< font class="Apple-style-span" style=" ">彼は被験者たちを2グループに分け、こう説明した。
・グループ1 「この問題をどれくらいの時間で解けるのか平均を知りたい」
・グループ2 「速く解けた人には5ドル払うよ。一番だったら20ドルだ」

片方には無償で問題を解かせ、片方には報酬を出して急かしたわけだ。被験者たちは校訓に従いこの難問に、屈せず立ち向かった。

グラックスバーグは、被験者たちが何分で正解に辿り着くかを、ハカっていった。
結果は、
・グループ1(無償) 平均7分
・グループ2(有償) 平均10.5分
だった。なんと金銭的報酬を約束された方が、3分半、5割も余計にかかったのだ!

#なぜ「ご褒美」が効かないのか

この結果は、こう説明されている。
「答が明らかでない問題の場合、解くには試行錯誤や発想の転換が必要になる」
「しかし、報酬や〆切りに急かされると、ヒトは一つの考えに固執し、離れようとしなくなる」
「結果的に、気軽に取り組んだ方が早く答に辿り着く」
と。

ドゥンカーがロウソク問題で機能的固着を示したのが、1945年、そしてグラックスバーグがこの実験で難問における報酬系の失敗を示したのが62年。もう50年近く前だ。
そしてまさに今、世の中は「答が明らかでない問題」に満ちている。

故に、「早めにやる」ことが大切なのだ。
〆切り間際の追い込みは、あなたの意欲を高めるかも知れないが、創造性は抑圧する。

また、チームを叱咤激励やアメとムチだけで引っ張ることもリスクがある。それも、チームの柔軟で自由な発想を阻害するからだ。
アメとムチでなく、楽しさと自由でこそ、難問に立ち向かえる。そういった自分とチームを作り上げよう!

2010年07月20日

小学生向けの本を作ってハカる!

今日は一日、次の本の「サンプル」を作っていた。 

出版社内で企画を通すのに、担当者さん曰く、 
「編集部内はOKだが全社会議で議論するのに数頁分でも良いから」 
と。 

結局、昨日ちょっと考えて、今日一日まるまる掛けて、書いた。 

20頁分(笑) 

このペースで行けば、2週間で書き上がる・・・なんてことは、ない。 
部品と全体は全く違う。 
ストーリーや全体のトーン合わせにはまだまだ時間が掛かる。 

それでも本気でやれば1ヶ月で書けるかも。 

小学生向けの本が、いよいよ現実になりつつある。 



それにしても「サンプル」を書いたことは良かった。 
感じやページの使い方(横書きで絵を多用)がよく分かった。 

一つのテーマを扱うのに何ページ掛かるかとか、それを書くのにどれくらい時間が掛かるかとか。 

今回の原稿は間違いなくワードでなく、パワポで書くことになるだろう。 
それほど絵が多い。 



分からないものは「作ってハカる」 
試作品の力だ。 

自分でまさか、即実践することになるとは(笑)

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内容(あくまで仮)を、ちょっとだけ、公開。

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主人公は、ルーク 

イワトビペンギンの子どもだが、近所の小学校に通っている。 

第一巻は、彼が挑む、カタチのフシギたち!

2010年07月08日

重版決定!『特別講義 コンサルタントの整理術』

昨日、実業之日本社より連絡あり。「重版決定」と。


これは素直にウレシい。

Amazonでも300位くらいにあがったりしているが、書店さんの店頭でも動きは良いみたい。
10冊仕入れてほとんど売切った、とか40冊仕入れて半分売った、というお店もある。

面白い(?)のはそうでもないお店もあること。
列べ方の力なのかなあ。

先日作った、POP再掲。
POP_0003.jpg

ベスト16、で終わったなあ…
さて、後は決勝戦を残すのみ。

2010年07月02日

7月の進行。反省と本と講演と

昨晩、自宅でくつろぎながら「岡田ジャパンの凱旋インタビュー」を見ていた。

途中、携帯が鳴る。
何気なくとったらISLの方から「今日の会議は出席ですよね・・・」

うわっ。先週に引き続き2回目である。

事後処理として
・シャワーを浴びてからバイクに乗って首都高でびゅん。30分で到着
・会議終了後、事務局に「私に、ど忘れはあっても遅刻はない。5分来なかったらすぐ電話して!」と頼む

夏に全国から高校生らを集めて行う6日合宿だ。準備は着々・・・・もう一歩。
楽しいものにしたい。


それにしても、困ったもんだこりゃ。
深く反省。


今日は次の本の企画をスタートさせるために、平河町へ。

初回打ち合わせなので、この先どうなるか不明だが、うまく進めたい。
これはズバリ、親向けの本である。

もう2つ、話が進みつつある。1つはビジネスの電子書籍。
そしてもう1つはなんと児童(=小学生)向けである。

ずっと「書く」自信が無くて、オファーをペンディングにしていたのだが、できそうな気分になってきたので、企画案を出してみた。

『ルークの冒険』

さてさて。



7月はいろいろな講演・研修も控えている。

7/6(火)には神奈川県立希望ヶ丘高校 1年生向けに「キャリア教育講演」
もちろん、普通のをやる気はないし、求められていない。

演題は『iPadの創り方』
一般の方の参加も可能のようである。


7/9.(金)10(土)は北信越地域高校PTA研究会 福井県大会をお手伝い。
・特別分科会での発表とファシリテーション
・全体会での発表とファシリテーション
結構、荷が重いのである。


7/12(月)世田谷区立芦花小学校で家庭教育学級講演。
これは「決める力」がテーマである。もちろんサバイバル演習付!


なんだか7月は忙しそうである。

2010年06月26日

『特別講義 コンサルタントの整理術』で書店さん回り

金曜日に、一挙10店13売場にお邪魔した。

【池袋】
実業之日本社の編集 石塚さんと、朝1030に池袋で待ち合わせて、
LIBROとジュンク堂さんに。
LIBROでは担当の方が不在だったが、あとで丁寧にフォローのメールをいただく。

【秋葉原】
それから有楽町線とJRで秋葉原に移動し、
有隣堂AKIBA店に。

こちらはヨドバシカメラの巨艦店の上にあるという変わり種。
ソフト系も多いが、ビジネス書もよく売れる。

【東京】
JRで東京に行って、丸善オアゾ店(本店)に。
担当の方がお昼だったので、歩いて日本橋店(旧本店)へ。

近いが流石に暑かった。
東京駅の地下街を利用して最短&最も涼しい経路を選ぶ。

オアゾ店に戻ってお話。
マーケティングの名著コーナーに「CRM」があって感激。

【新宿】
JRで新宿へ。ここには一杯ある。

まず紀伊國屋本店に。
ここでは3階のビジネス書売場だけでなく、1階新刊売場にも置いていただいていた。
藤巻さんのコミュニケーション学とお隣だ。

更に交渉の結果(笑)3階ビジネス書売場でも、MBAコーナーだけでなく、仕事術コーナーにも!

それからお向かいのジュンク堂新宿店へ。
このお店は、本の列べ方が面白い。テーマでの棚が多いのだ。安斎さんのセンスが光る。
「観想力」もいつもpushしていただいている。深謝。

それから炎天下を南口まで歩いて紀伊國屋の南口店へ。
ここでは担当の方がつかまらず、30分立ち読み(笑)

でも待った甲斐はあった。

駅に戻ってルミネ1の上に。Book1stだ。
ここは場所柄、女性客ばかり。ビジネス書も奥の方だったりする。

ここでも1時間近く待つ。仕方がないので書店ウォッチング。
デザイン系の本が多い。座るところがある。なんと隣のスタバの中でも座り読み可能!?

ここで編集さんと解散。

【渋谷】
帰り際、渋谷の駅地下から歩ける、Book1stに。
地下通路からの正面に、青い表紙が見えた!

こちらも毎回、お世話になっている。
ノーアポではあったが、担当の岩崎さんがいらっしゃった。

もう夕方なのでお店も混み始める。
ちょっとだけ立ち話で、また今度。


こんなのを、POPとして各店で配った。2種類ある。

POP_0002.jpg   POP_0003.jpg
下部の棒人間は、もちろん次女の作品。
二人で、デンマーク戦を見ながら作ったのだ(笑)