カテゴリー: 01 発想力

2012年08月24日

askawa 2012 「ぼくらが18才までに受けたかった授業」

大学生向けの就活支援をやっているスローガンが主催で、askawaが行われました。
明日が変わるからアスカワ、です(笑)

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対象は中高生。首都圏のみならず静岡からも意欲ある中高生が、青山一丁目のスローガン新本社に集まりました。
8/23.24の2日間で6人の講師が登壇し、熱い想いを語ります。

「ぼくらが18才までに受けたかった授業」と題されたこのイベントで講師を務めたのは、

8月23日(木)
松浦貴昌 氏 NPO法人ブラストビート代表理事・株式会社フィールビート代表取締役
「可能性は無限!元落ちこぼれバンドマンが語る”夢が叶うコツ”」
今村久美 氏 NPOカタリバ代表理事
「ソリューションをつくりだす力」
吉田正樹 氏 株式会社ワタナベエンターテインメント会長
「chance favors the prepared minds ~チャンスは準備が出来た者だけに訪れる~」

8月24日(金)
山元賢治 氏 株式会社コミュニカ代表取締役社長
「世界で通用する人になるために今知っておきたいこと」
松田悠介 氏 Teach for Japan 代表理事
「中高生の皆さんへ、『自分らしく生きる』とは?ひとりひとりの子どもの可能性が最大限活かされる社会を目指して」
三谷宏治 氏 K.I.T.虎ノ門大学院主任教授
「これからの時代に必要な、発想力と決める力」

の6名。私以外は、若き社会起業家たちを中心に、伝説のプロデューサーや元アップルジャパン代表取締役社長まで。
私はなんかアウェーな感じです(笑)

でも(たまたま)トリなので頑張りました。

約2時間、中高生20名、大学生20名相手に、全力での発想力授業です。
そしてQ&Aも含めて、ちょっとだけ「生き方」を語っちゃいました。

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みなの感想は・・・
「視界が変わるような話だった」
「紙コップでは、自分では絶対違うと思ったことが、実際やってみるとその通りで、行動してみないと本当のことはわからない(後略)」
夢がないならまず自分を鍛える、というのがすごく印象的でした」
などなど。

面白さ評価は中高生95%、大学生95%が「とても面白かった」と。
やったね。

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さあ、この授業は、いやこの2日間は、みんなにとって「明日が変わる」授業になったかな。
後は、キミたち次第。


主催のスローガン伊藤さん、企画・運営をされた大学生スタッフのみなさん、ご苦労さまでした!!!

2012年08月09日

芦花小学校サマーワークショップ2012:失敗と成功のサイクルをつくる

世田谷区立芦花小学校は、蘆花公園の近くにある。
あの徳冨蘆花のロカである。

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(こんなひまわり畑もある)

蘆花の死後、私財の管理を任された夫人が、最後に住まいとお庭を東京都に寄贈したもので、公園内には夫妻の小さなお墓が2つ並び、そのいずれにも兄である徳富蘇峰が文を寄せている。

芦花小学校は世田谷区立小学校64校でも珍しく、同じ敷地内に八幡山保育園、芦花中学校があり、幼小中一体の建物になっている。
数年かけた改築工事が一段落付き(まだプレハブ校舎の撤去が残っているが)、4月から子どもたちはピカピカの新校舎に通っている。

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さまざまな特色ある活動をされていて、ボランティア組織であるアシカ隊(芦花だから)が運営するサマーワークショップは、その1つである。
今年は70以上のコマが設定され、算数教室からお菓子作り、ダチョウの卵での料理教室まで、子どもたちのお楽しみがいっぱいなのである。
講師はすべて地域ボランティア(か教員)で、2年半前からその地域運営委員としてお手伝いをしている縁があり、私も昨年から講師の1人を務めている。

その名も「科学教室 ルークの冒険」

イロのフシギ、円柱を探せ、紙コップのヒミツ、そして最後の大実験、と続く90分ノンストップ、休憩なしの発想力授業だ。

低学年向けのワークショップが少ないということで、1~3年生限定としているが、昨年同様、定員いっぱい40人×2回が集まった。
主体は1年生で、3年生が1/3程度。3年生は各班にばらけさせて、班長さんをやってもらう。

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授業内容は昨年とほとんど同じなのだが、少しだけ、変えてみた。
プログラムエウレカで開発した「イロのフシギをつくる」演習だ。

カンガエル、シラベル、ツクル、をやってみたかったからなのだが、今回も面白い発見があった。
本来、白黒のQRコードみたいな図形に、いろいろな色を塗って揺れ方を試すのだが、なんと連絡の手違いから、みな色えんぴつやクレヨンを、もってきていない!

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ダメかと思ったら、そこはさすがの小学生。「赤えんぴつはもってる~」
じゃあ、赤えんぴつで、となったのだが、これがまた発見の元になった。

ささっと手早く塗る子、しつこくジワジワ塗る子。
手早く塗ると、色が薄いのであんまり揺れないのだ。ところが、濃く塗ると、同じ赤でも凄く揺れる。
色の濃さで、こんなに違うんだねえ~。

「濃く塗ったひとは、周りのみんなに見せてあげて」
「色が薄かったひとは、もう1回、濃く塗ってみよう!」

少し時間がかかった分、もう1つの「イロのフシギをつくる」は出来なかったけれど、お陰で別のサイクルを回せた。
それは、「失敗→成功」のサイクルである。試行と思考(ツクルとカンガエル)の中で、是非もう1つ回したいサイクルだ。

まずはインストラクションなしで、やってみる。で、大部分の子は失敗する。
なぜか考えて・調べて、もう1回やっている。そして、成功する。

しかも、こういうときに、始めからしっかりじっくり塗る子は、いわゆるふつうの「成績優秀タイプ」ではない。その子を必ず見つけて、誉めてあげることもダイジである。



アシスタントの沖田クンは、2年前、6年生として私の発想力授業を受けている。
去年からお手伝いをしてくれていて、受付に、子どもたちの誘導に、八面六臂の活躍である。

最後の大実験、でも、大風船にふっとばされる子どもたちを、しっかり支えてくれた。

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修了後に見学された6年生の担任の先生と感想戦。
「1~2分の短いサイクルで回すリズム感が勉強になった」と言っていただいた。

子どもたちのアンケート(後半)は2人だけ3「ふつう」、あとは全員5「とってもたのしかった」、だった。5が95%、かな?

さて、また来年も、がんばろう~

2012年08月03日

プログラム・エウレカ:day11、前半戦を振り返って

新渡戸文化アフタースクールでこの5月から始めた「プログラム・エウレカ」

子どもたちの発想力を鍛えるための、毎週90分授業です。

1学期の3ヶ月間、11回を行った。基本、同一テーマで2週連続やって来ました。
・イロ
・ペットボトルのカタチ
・紙コップのカタチ
・にんげんスゴロクで決める
・プレゼンテーション
そして最後のday11が
・理想のコップ
でした。

毎回、
・カンガエル
・シラベル
・ツクル
のくり返し。

蛙、ベル、鶴、のキャラクターも駆使して、「まずは、カンガエルだ!」「次は、どうする?シラベル~」、と進めます。

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子どもたちに「わかんない~、知らない~」と言われても、めげません。「知ってるか、なんて聞いてないよ」「考えてって、言っている」とさらりと押します。

面白いことに、ウダウダいいながらも子どもたち(2~3年生)は、とても素直なので、なんとか考えようとします。
すると、ひらめいちゃったりするのです。「あ、わかった!」

さらに面白いことに、それがたとえ間違っていても、一度「わかった!」快感を得ると、こちらが「もう時間だから」と急かしても「だめ、まだあと2つ、カンガエル!」って(笑)

もうこうなれば、大丈夫。子どもたちは自分でどんどん考えたり、調べたり、つくったり。
90分授業でしたが、外にも何回か調査に出かけました。
・コンビニエンスストアでペットボトルのカタチを調査
・カフェでコップの調査
後者は、お店の人たちにインタビューも。事前根回しほとんど無しの、ぶっつけ本番でしたが小学生力で、なんとか突破しました。(ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました!)

最終回はそのコップ調査をうけて、理想のコップをつくる回です。
2人1組になり、テーマを決めて、まずは設計図づくりです。

大きな模造紙に、チーム名、メンバー名、テーマ名、コップの設計図、そのコップの素晴らしいところ、を書いていきます。
みんな、どんどん書いていきます。特に絵を描くのは大得意。

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でも「う~ん」が続くと、大人たちが質問します。
「そのお姫さまコップはどんなとき使うの?」
「自慢するとしたら、なにを自慢する?色かな、カタチかな~」
けっして答えは言いません。手助けも最小限。

自らの試行錯誤こそが、ダイジなのです。
そのあと、その設計図をもとに試作です。
紙コップを材料にして、理想のコップを形作り、色を塗っていきます。

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途中、3年女子Yちゃんが「あっ」と小さく声を上げました。「イロ間違っちゃった・・・」
彼女はしばらくの間、がっくり沈んでいましたが、すぐに復活。

「いいや。わざとにして、ハートでひとつだけイロが違うところを見つけてもらうことにしようっと」

素晴らしい回復力(笑)
そして2チーム(3年男子2名、3年と2年の女子)とも、素晴らしいコップをつくり上げました。

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女子チームはとってもかわいくカラフルな「お姫さまコップ」をソーサー付きで2客、男子チームは見事、高さ約63.4cmの「スポーツ用スカイツリーコップ(!?)」を(笑)

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(テレビの取材陣も)

今回の「プログラム・エウレカ」は、初めての試みだらけでした。
・発想力の授業を、毎週11回やること→飽きさせないコンテンツの作成
・子どもたちのスキル向上に資すること→学びのパターンをつくること
・講師育成を同時にやること→リスクを取って隔回で任せる

まずはグロービスの有志を募り、プロジェクトチームを結成。(というより、グロービス生のE氏が言い出しっぺ)
全体構成と各回のテーマやメインコンテンツは私が考えました。全員が日中毎週はこれないので、2回ずつをセットにして、2~3名ずつ担当者をつくりそのセットの責任者にしました。

そして
・基本、隔回は私が授業をやる。有志メンバーは見学して記録し、次回に備える
・裏の回は有志メンバーがやる。その回の準備・コンテンツは自分たちで責任を持つ

さすが、有志(勇士)たち。小学生(しかも低学年のみ)への初めての90分授業というのに、みな、なんとかこなしていました。がんばったねえ~。


前半最終回の最後には、子どもたちへの表彰式を行いました。
プログラムに参加した記念に、2L版の「表彰状」をルークストラップとともに、ひとりひとり手渡しました。

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みな、満面の笑みです。記念撮影もパシャリ。

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「あ~、楽しかった」「コップ、家に持って帰って、お母さんに見せよう!っと」
「2学期も、またやりた~い」

その笑顔、その言葉で、われわれは、満足。
楽しさから好奇心は生まれる。好奇心を思考やカタチに変えるのが、発想力。
さて2学期の後半戦も、がんばりましょ。

2012年07月05日

プログラムエウレカ:発想力プログラム@新渡戸文化アフタースクールday9。「伝える」だ!

今日は新渡戸文化アフタースクールでのプログラムエウレカday9。前半の11回のうち、残すはあと3回です。 
そして今日のテーマは「伝える」。自分の意見を伝える、プレゼンテーションの練習です。 

もちろん、今日もくり返しです。2回、やります。 

まずは話すテーマを選んで、大きな紙に自分の意見を書きます。 
テーマは「好きなスポーツ・科目」「欲しいもの」「あこがれの職業」から選んでもらいました。発表内容は「なに?」「なぜそれ?」「そのためにどんなことをしている?」です。 

でも早速、Sくんから要望が。「このテーマ以外でもいいですか?」 
もちろん!これに合わなくても、言いたいことがあるなら、それでいいよ。よくぞ聞いた! 

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子どもたちの発表会場をしつらえます。 
椅子15個でお立ち台をつくり、それをみんなが半円状に取り囲むよう椅子を配置します。 
さあ、いよいよ第1回目の発表会です。 

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自信家も、恥ずかしがり屋さんも、います。でもみんな、よい発表でした。 
でもまだまだです。なので「特訓」を行います。みんな中庭に出てください! 
特訓は3つ。 

・特訓1:大声で自分の名前を言う 
・特訓2:前を見てまっすぐ歩く 
・特訓3:2秒間、相手の目を見ながら話す 

8人が3班に分かれて、これらの特訓を順々にこなしていきます。 

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視線が定まらない子、まっすぐの線上を歩けない子、色々です。でも練習です。 
みんな大きな声は出ていたなあ(笑) 

部屋に戻って、もう1回、発表の準備をします。 
さっき書いた紙を改良してもらいます。絵を足したり、言葉を足したり。 
「さっきと違うことでも良いですか?」 
もちろんだ!違うことが話したくなったのなら、それでいい。でも少し急いでね。 

2回目の発表は、みんなとっても上手になりました。 
紙を見ないでも話せる子、もっと理由がはっきり話せた子。 
自信家はより自信たっぷりに、恥ずかしがり屋さんは、私のサポート無しで、しかも聴衆の目をゆっくりしっかり見ながら話せるようになりました。 

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最後にベストプレゼンターを表彰します。 
2位は自信家のSくん。お見事でした。 
そして、1位は・・・・恥ずかしがり屋のOさん。ほんとに上手だったよ~。 

Oさんは3つめのルークキーホルダーを、Sくんは初めてのルークキーホルダーをゲットしました。 
Sくん狂喜(笑) 

子どもたちは、枠をつくってあげると、やりやすい。そしてそれを超えることを憶
える。コツは自由に楽しい雰囲気で、くり返すこと! 

さあ、前半戦、残り2回が締めくくりだ。 
コップを調べて考えて、オリジナルのコップをつくって発表だ!!!!

2012年06月14日

『プログラムエウレカ』もうday6だ!ペットボトルのヒミツ

イロのフシギや紙コップのフシギを発見・探究してきたプログラムエウレカ。

新渡戸文化小学校アフタースクールでの週一プログラムなのですが、いよいよday6です。

前回、コンビニエンスストアで「ペットボトルのカタチ」を調べてきてもらいました。
みなその場で、必死に(床に座り込んだりしながら・・・)スケッチし、観察していたらしい(笑)
(私は2回に1回登場。残りの回はグロービスのメンバー主導でやっています)

day6も、1530からの90分。
参加者は3年生6人、2年生2人、1年生1人。おとなは私を入れて5人です。

やったことは、下記の通り。

1. コンビニエンスストアでの調査情報整理(大きさの大中小を書き入れ、炭酸を区別し、「炭酸は円柱!」を発見)

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2. なぜ円柱かカンガエル。四角柱だと何が困る?

3. 手つなぎ実験でシラベル(4人で四角く手をつなぐ。中に大人が入って圧力をかけると・・・)

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4. つまり四角柱では「圧力」に負けると結論(ここで子どもから「じゃあ、四角柱に炭酸を入れたらどうなるの!」と絶妙なアシスト)

5. しゅわしゅわ実験でシラベル(重曹とクエン酸で炭酸を発生させて、四角柱ペットボトルを丸くする。全員自分で実験)

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6. 炭酸ペットボトルが円柱なのは!でまとめる(2人、円柱ペットボトルに入れていたので「円柱なら変形しない」も言えた)

7. 炭酸以外だと四角柱が多いのはなぜかカンガエル(本当は1.に戻ってやりたかったが時間がないのであきらめた)

8. ペットボトル身体測定実験でシラベル(2人ひと組、円柱・四角柱ペットボトルを渡し、その身長・体重・ウエスト・幅を測定させる。ミリを知らない、整数しか知らない、が盲点・・・)

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9. 身体測定結果から2つの差をカンガエル(結果を聞いて板書する)

10. 最後に2種類のペットボトルを横に並べて、同じ幅でも入る本数が違うことを確認(子どもたちは「同じだろ~」で、数えて(゜д゜)!)

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11. そうすると誰が嬉しいのかをカンガエル。時間がないので「お店のヒトが嬉しいのだ!」と示して終了。

各種実験はとっても盛り上がりました。各種実験自体は今後も使える感じでした。

このプログラムの密かな目標は、「カンガエル、シラベル、カンガエル」のサイクルに慣れること、考動力を高めること、です。

反省点がいくつか。
・ペットボトルはすぐチャンバラに使われる。コントロールが必要
・1.はday5でカバーできればよかった
・身体測定に意外と時間がかかった。なぜなら整数しかしらないから。ハカり方の工夫が必要。電子ノギスとか
・ほんとうはカタチのフシギ全体の振り返りもしたかったが時間切れ

発見!
・ペットボトルのウエストをハカろう!と言ったとき、3年男子はやり方を考えて、すぐ動いて、ゴミ箱から梱包ベルトをゲット
しゅわしゅわ実験では四角柱のペットボトルが基本だが、女子2名が円柱ペットボトルに拘ったために、かえって対照実験ができた

ひょうたんからコマ、でした。
それを見逃さないこともダイジだけどね。

2012年05月24日

プログラムエウレカ:発想力授業@新渡戸文化小学校アフタースクール day3

まだまだ続く、新渡戸文化小学校アフタースクールでの発想力授業。

day1ではイロと円柱の不思議、そしてボールの不思議を大風船実験とともに。
これは私の担当。

グロービス生担当のday2ではその復習で四角柱を探してみたりをやってみた。
ここでは子どもたちが驚異の観察力を発揮して、いろいろな四角柱を見つけたらしい。

なかでもヒットは、
・紙。積めば四角柱になるぞ
・床のタイル。薄いけど四角柱でしょ
のふたつ。

5分かけて美術室内を探検し、24個以上を見つけた猛者もいたと。

かつ、イロの不思議をつくろう、でわかったのは
・問題は簡単すぎても面白くない
ということ。

色を塗れば必ずできるやつは、すぐ飽きてしまった。
でも、イロの組み合わせを考えないとできないやつは「これだめ!」と大人たちが突き返すのに対して、20分あまりも塗り絵を頑張っていた。


そして今日のday3では交差点と紙コップをテーマに実施。
メインは今回ほぼ初物の交差点演習。

まずは中庭の地面にビニールテープで、交差点を2種類つくる。
・2車線道路の信号付き十字路
・信号無しのランナバウト
である。ランナバウトは直径4メートルの大型だ。

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子どもたちは1人6枚の荷札を渡され、各々に書いてあるとおりの経路を通って、その荷札を運ぶ。
A→Cとか。

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運び終えたらそれを一枚ずつ私のところに持ってきて、全部運び終えたら終了というゲームだ。

信号は守らなくてはいけないし、人と接触しても行けない。走ってもダメ。
そういった制約の中で、信号付きの十字路と信号無しのランナバウトの差を体感するわけだ。

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みな、一生懸命。
たったこれだけのタスクでも、楽しいんだねえ(笑)

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結局、3回やった。みな汗かいてたよ。

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でも本当の目的は「考える→やってみる→考え直す」のプロセスを学ぶこと。

まずは事前に2つの交差点を紹介し、そのプロコンを書かせる。
「十字路の便利なこと、困ること」「ランナバウトの便利なこと、困ること」はなんだろう。

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すぐに「わかんない~」「なに書けばいいの~」「どういうこと~」
と音を上げる子どもも。
でもガンバロウと、話しかける。信号がないとどうなると思う?

「わかんない」とむくれていた女の子が突然叫ぶ。「わかった~!」
結局彼女は、「最後まで書く!」と言って、4つの項目全部埋めるまで考えた。えらいね~

そして中庭での演習が終わった後、美術室にもどって、再考の時間。
私が問いかける「どうだった?」「2つの交差点はどう違ったかな?」

ハイ!ハイ!と一斉に手が挙がる。
体感って強いねえ。

そう、ランナバウトって渋滞もしなくて便利だったよね。
でもさ、じゃあ、なんで日本には無いんだろう?

これも男の子が2人、手を挙げて即答。
「日本にはビルがあるからおおきいランナバウトはつくれない!」

大きくつくった甲斐があったよ~(笑)
そのとおり!


紙コップ演習でも同じ。
トップカールのヒミツを、まずはアタマで考えた。
そして問いかける。「わからなかったらどうするんだったっけ?」
そう「比べる」だ!やってみようよ。切って比べてみよう~。

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トップカールを切るの、みんな上手でびっくり。
そして水を注ぎ入れるのを、みんなが自分のコップでやりたがったのが面白かった。

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切ったらすぐわかったね。
トップカールがないと柔らかくなっちゃうこと、口当たりが悪くなること。
そして水を入れたらビックリしたね。
持てなくなるくらいになっちゃうこと。

day4は紙コップの実験・工作が一杯だよ。

お楽しみに~。

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2012年04月25日

4/25 横浜市養護研究総会「発想力の鍛え方」@桜木町

昨年9月、横浜市の主幹教諭向け研修の一環として、 「発想の共育法 ~ 子どものの発見・探究力を伸ばすには~」を行いました。

500人が集まる大イベント。「ひとりも寝させない!」というチャレンジングな目標も達成出来た、と思います(笑)

そのときの参加者が「絶対面白いから!」と推薦していただいて実現したのが今回の養護教員さん向けの講演です。
井島先生、ありがとうございました!

養護教諭とは保健の先生。基本的に学校にお一人しかいらっしゃらない。
担任を持つことも少なく、難しい心(や体)の問題を抱えた子どもたちを日々相手にされています。
その専門領域に私が何かお手伝いできるわけではありません。

でも、「子どもたちの心を刺激し考えることを楽しくさせる」技の例は、いろいろお伝えできたかと思います。
100人の保健の先生たちとの「発想力」研修は、とても楽しいものでした。
みなさんプロなので、あとは現場でさまざま使っていただけるでしょう。

すでに何人かの参加者からは「保健室に来た子どもたちにやって見せたら、ものすごくうけました!是非使わせてください」とかの声もいただいています。もっともっと広がっていくといいなぁ。


そして同時に養護教諭のみなさんは、お一人勤務でありながらその専科に留まらず学校全体の活動を主導していかなくてはならないという面で、ご自身たちの発想力や行動力について、多くの学びを得ていただいたようでもあります。
当日のアンケートには、そんな反省や前向きな意見がいっぱいありました。

これからも、みなさんのご活躍をお祈りします。

2012年04月13日

4/13 名古屋女子勉強会

名古屋まで、行って参りました。


「名古屋女子勉強会」なるナゾの集まりにお招きいただき、「発想力研修」とその後の懇親会をご一緒しました。
名古屋と言いながら、遠くは広島からも参加者がいるというもので、意欲あるみなさんが集い、学び、刺激しあう場のようです。

参加者は20名程度。
事務局をされていたのが、アイシンの方だったので車部品関係、そしてリクルートのような人材系が、多かったでしょうか。

夜の集まりでしたが、あっという間の数時間でした。


その日は名古屋に泊まってさらに連泊し、翌日のGlobis名古屋校での授業に。

2012年04月06日

友遠方より来たる

高校時代の友人と、数時間を過ごした。

ちゃんと話すのは10年ぶりか。
彼は金沢大学医学部に進み、そこで今も医師として働いている。

眼科のプロである。

学会に来たついでなのだが、学会も巨大化していてビッグサイトで数千人を集めてのものらしい。
今回の幹事校は慶應大学。記念抄録の表紙は村上隆。さすがハデ好きだねえ。

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HPにはグルメバイブルまでついている・・・ちょっとやりすぎかな(笑)

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二子玉川まできてもらって、カタリストBAにいったり、ライズをちょっとめぐったり。
街を案内しながら、桜並木を通って自宅へ。

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そこでお昼を挟んで、4時頃までの約6時間。

昔のコトやら、娘(彼の処も3人娘。うちとみな1歳下)たちのコトやら、今と将来のコトやら。
「白目はなぜ白いのか」やら。おっと彼は目の専門家だった。
彼の知見のお陰で、私の目に対する理解もさらに進んだのであった。

最後に「グラス演習」と「紙コップ演習」を伝授。
頭をいっぱい、絞ってもらった(笑)


友遠方より来たる。また楽しからずや。

2012年03月31日

公開情報から、わかること ~『一瞬で大切なことを伝える技術』売れ行き分析

『一瞬で大切なことを伝える技術』が一番売れている書店は?

答えはAmazon。

では、2番目に売れているお店は?

答えは有隣堂ヨドバシAKIBA店、です。
秋葉原駅に隣接する、ヨドバシカメラビルの上にある、書店さんなのですがなぜか、売れている。
しかも、ずーーーーっと。

まずは最初に試験販売を行ったときから。
正式発売前に数十冊を持ち込んだときから、どーんと扱っていただき、どーーーんと売れた。
なので発売第0週から数字があるのはそういうわけである。

そしてスティーブ・ジョブズ本の横暴(スペースをいっぱいとる!)にも負けず、12月いっぱい売れ続け、1月最初の週にはなんとビジネス書で1位を獲得した。
途中3週間だけベスト10から落ちたが、未だに5位前後をキープしているのである。

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この図は、英治出版のブログで公開されている情報をつなぎ合わせたもの。
ちょっとヒマつぶしにつくってみました。
多分、AKIBA店の店員さん自身も、見たことないのじゃないかなあ。

赤が『伝える技術』
タイルスタイルできれいでしょ(笑)

あと、トップ10に入った本でも、売れ方にもいろいろなパターンがあることがわかる。
ふむふむ。