誤解だらけの「ファーストペンギン」
誤解だらけの「ファーストペンギン」話
第1話:良く言われる「ファーストペンギンになれ!」
「ファーストペンギン」=勇気ある開拓者。そんな本を出した人もいるし、朝ドラでも使われたし、エラい人の訓話でも出てくる。
でもウソ。そんなペンギンはいない。
第2話:時々見かける「セカンドペンギンになれ」
「ファーストペンギン」=後ろ(セカンドペンギン)に押されて落ちた奴。氷の下では天敵のヒョウアザラシが待っているから、セカンドペンギンは落とした奴の生存を確かめてから飛び込む。この話、ときどき物知り顔で「真実」として語られる。出所なしで。
これもウソ。ただ、IT業界ではあり得るかもねえ。Second Mover Advantage!
第3話:ペンギンは集団でブルーオーシャンを生きている
「ファーストペンギン」=たまたまドジって最初に落ちた奴。ペンギン研究者によれば、これが真実。他の者はその後、どんどん飛び込む。何千羽もね。
http://www.works-i.com/pdf/w142_ikimono.pdf
出所:『Works』142号「生き物のチカラに学べ」
そして最初の奴が食べられちゃうかどうかはわからない。そのボチャンという音を聞いてから、ヒョウアザラシはやって来るわけだからね。危ないのはセカンドペンギンかも(笑)
ペンギンはとにかく集団で飛び込むことで、1羽ずつ狩られるリスクを避けている。そして誰も生きていけない極寒の地(南極大陸とか)で暮らすことで天敵を減らしている。だからブルーオーシャン。
ブルーオーシャンの真実、については、また今度。