2010年12月22日

Y小学校の図書室に関する私の夢

『三谷文庫』なるいう書棚が、わが母校 Y小学校の図書室には存在する。
これまで寄贈した1000冊ほどが収まっている。
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ジャンルは児童書から写真集までさまざまだが、結構、SFや科学書が充実している。
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もちろん、そんな名前をつけてと言ったわけではないが、寄贈式に行ったらそうなっていてびっくり。

小中学校の図書予算は、地方交付税交付金に入っているが、その使途は地方に任されており、2割程度が医療費など図書費以外に使われている。
それは地方自治の権限だと叫ぶ首長もいるが、情けない話ではある。

図書数が十分な学校は、全体で4割強(小学校)に過ぎないが、都道府県や自体自治体によってバラツキが大きいことにも驚かされる。
小学校で言えば、北海道の16%を筆頭に、青森、富山、鳥取、奈良が20%を切る。
一方、岐阜は85%、山梨74%、沖縄69%である。

これが地方自治というものの結果なのか。

小学校の図書館には規模によらず最低数千冊の本が必要だが、教材として使うことで痛む物もあるし、新作も入れたりで、毎年数百冊は購入が必要である。
20~50万円は毎年かかるのだ。

だから毎年少しずつ、寄付していこうと思っている。

私が人生で本の楽しみを知り溺れた小学時代、お世話になったのは図書室だ。

母校の図書室を、いつか世界最高のものに!
私の密かな野望である。

2010年12月20日

破れた夢は、何ゴミか?

Bump Of Chickenの最新アルバムが出た。

「COSMONAUT」(コスモノート=宇宙飛行士)
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という。

Bumpのシングルはだいたい買っているので、なじみ曲も多いが、新曲も多い。
なじみ曲では

・R.I.P. (ラテン語 Requiescat in Pace の頭文字で、「安らかに眠れ」の意味)
・宇宙飛行士への手紙
・魔法の料理

はもちろん素晴らしい。

でも、ダントツにハマった曲がある。
それが、

・分別奮闘記

である。
これは面白い。
行進曲風で荘厳ですらあるのだが、出てくるのは、ゴミを出したが分別を間違えて、なかなか引き取ってもらえないというドタバタである。

ただ、ゴミとして出そうとしたものは、「夢」なのだ。

持って行かれてないぜ 紙が貼ってあるぜ
なになに「燃えるゴミは月曜日」

燃えるのか これ燃えるのか
燃えなさそうでも 燃えるのか

なやむ主人公に、ある者が語りかける

燃えますよ 灰に出来ますよ
あなたが そうしたくないだけでは

ノリの良い曲で、コミカルで、2000年の「ラフ・メイカー」を思い出させたが、それを遙かに上回る作品と感じた。
もう、50回は聞いた。まだ、飽きてない。

先週までは、つい最近でたシングル「HAPPY」のカップリング曲「pinkie」が今期最高音楽作品と思っていた。が・・・うーーーっむ。

是非、一聴を、オススメする。

今書いている「お手伝い本」の一節に、こんなことを書いた。

「夢は98%破れる」
「夢は破れてからが勝負」
だから
「親は子どもに夢を押しつけてはいけない」
「きっと破れるであろうその夢に、誰も責任が持てなくなるから」
「与えるべきは夢でなく、力」
「自分で夢を作り、実現の努力をする力を、子どもたちに」

2010年12月15日

次女の誕生パーティ、三女の読書

誕生日は一週間前だが、いろいろあったので、今日が誕生パーティ。

5人集まって、歌ってケーキ食べてプレゼント渡してゲームして。
次女は本当に、ウレシそう。


おっと、私は夕方2時間も寝てしまったので、誕生プレゼントを買ってないぞ。

仕方ないので、「ケーキを食べ終わったら高島屋に一緒に行こう!」と提案。
了承されたので、2人でとことこ行ってきた。

まずは三女から頼まれたお使いをこなし、その後CDショップで「好きなの一枚買って上げる」と。

十数分迷って、宇多田ヒカルのベスト盤を。
ふむふむ、これなら良いかもね。


ただ、今日面白かったのはまたもや三女。

本屋で漢検四級の問題集を買ってきたのだが、ついでに単行本も2冊買ってきた、と自慢する。
水嶋ヒロの『KAGEROU』と、太田光の『マボロシの鳥』

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さすが芸能界好きね(笑)

先日渡したエコポイント 図書カードを駆使して買ったらしい。

で、自慢した後、私に言う。
「お父さん、買ってくれない?」

なんと、商売人な・・・。自分で買っておいて、それを私に売り込もうという。
でもまあ、良い本かなと思って一冊買って上げた。

どっちを買って欲しい? って聞いたら、ささっと2冊の裏を見て、「マボロシの鳥」と言う。
なぜか?
それは、マボロシの鳥が1575円で、KAGEROUが1470円だからです(笑)
なんと、商売人な・・・。

でも、私が買い上げたのはKAGEROUでした。カバーデザインが気に入ったので。


長女は先日言っていた。
「私は損をしている」「三女の面白い時期を見られない!」

ある人はそれを「子どもの成長を見られないお父さんの気持ち」と表現したが、そうかもしれない。
長女にとって、6歳離れた三女は、そういう存在なのだ。
私にとって弟がそうであったように。


残念でした。代わりに(?)、楽しんでおいて上げます。

2010年12月14日

『発想の視点力』台湾版、出た!→ 『職場A咖的 超脳思考術』

先ほど、日本実業出版社から大量の本が届いた。 

献本にしては同じものが何冊もとはおかしいなと、出して見たら、見覚えのある字がいくつか・・・ 

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おお、『発想の視点力』の台湾版じゃないの。 

そういうお話が去年の10月にあったが、どうなっていたかと心配・・・いや、忘れていた(笑) 

結構こう言うのは出版時期が不定で、出版されないことすらあるらしい。 


ともあれ、繁体中国語で書かれた我が書を眺めるのも楽しいものだ。 
それにしても「A咖的」とは?? 

検索してもあんまりよく分からない。 
トップリストに入る、みたいな意味なのかなあ。 


本の作りも日本とはあちこち違っていて面白い。 
でも、カバーの文字がインクが盛り上がる印刷になっていて、ちょっとウレシかったりして。 


まずは台湾人の友人に、自慢しようっと(笑)



あ、そう言えば『発想の視点力』、先週、中国本土からの翻訳・出版のオファーもあったのであった。 
これも実際の出版時期はわからないけれど、楽しみなことである。 

『発想の視点力』、中国制覇だ! 

2010年12月13日

執筆生活『ヒマと貧乏とお手伝い本』 第2章

プロローグと第1章を書いたのが、11月末。
それから10日間は他(村上龍さん対談とか)で忙しくてお休みで、一昨昨日から復活した。
 
第2章がこの本の中核である「ヒマと貧乏とお手伝い」の章だ。
 
一昨昨日と一昨日で「お手伝い」を書いた。8600文字。
昨日と今日で「貧乏」を書いている。現時点で7100文字。もう少しで書き上がる。
 
例えば、こんな感じ。
 
——————————————————————
 貧乏で、「計画性」を持たせる
アンケートを採ると、小学生の半分は月いくら、などではなく「必要に応じて」お小遣いをもらって います。
かつ、月決めの子どもでも、その半分は「欲しいものがあるとき」に臨時のお小遣いをもらっています。
 
これでは「計画性」が育ちません。
 
ヒトとサルを分けるものはさまざまありますが、その一つが計画性であり、それはヒトの進化上も大きな役割を果たしてきました。
 
(中略)
 
サルの計画性は、せいぜい2時間分くらいしかありません。他の動物より遙かに長いのですが、それでは家は建てられないのです。
 
ヒトの脳の中でも、そういった高次の機能 を担っているのが前頭前野と呼ばれる場所です。
他の脳の部分と異なり、前頭前野の機能はなかなか完成しません。6歳頃から始まり、10歳前後が発達のピークで、20歳くらいまで続きます。
その時期に、どういう訓練を積むかで、発達の仕方は大きく変わります。
 
計画性を身につけさせたいと思うのであれば、お小遣いを月決めにし、少なめにするのが一番です。
長めの時間の中で、欲しいものをどう手に入れるのか、もしくは日々の支出をどう切り詰めていくのか、という計画性が育ちます。
 
これはお小遣いに限りません。
随時の指示・対応でなく、期間を区切ること。それもなるべく長めに区切ることで、子どもたちを計画的行動に導くことができます。
例えば、
 
・テレビを見ることの制限:随時注意→1日30分→1週間で3時間半
(中略)
 
子どもたちの状況に合わせて、期間設定は変わるでしょう。
でも、欲しいときに上げる、だけはダメ。月決めお小遣いが、子どもたちの「計画性」を育てます。
——————————————
 
この部分だけで914文字。
こういう塊を8~9個ならべると、一つの節ができるわけだ。
 
がんばろっと。

2010年12月10日

『正しく決める力』 増刷決定~

時間はかかったが、ついに『正しく決める力』が増刷になった。 
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ダイヤモンド社の前澤さんから、ご連絡。 


増刷分は少部数だが、初版がだいたい捌けたと言うことであり、また、これからも売れるだろうという判断であり、まことに喜ばしい。 

本当は、全国の大学や企業の新人研修で必読書になって欲しいなあ、と思っている。 
古くなる本でもないし。 


こういうのを「夢」というのかな。 
ま、努力しましょ。

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2010年12月10日

『ルークの冒険』 撮影会!

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ルーク、ミタニ教授、ミラ姉 

それに 

長老やチョーヘイまでもが一堂に会しての、 

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大撮影会が、秋葉原駅近くのmoveにて行われた。 


キャラクターを作って下さったのは、本多メモさん。 
原稿を読みこんで、他にもいろいろな小物を! 
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いやー、楽しかった。

2010年12月08日

12/8 on 日経産業新聞

昨日連絡があって、今朝の日経産業新聞に取材記事が載るとか。
何面かは不明。

テーマはアイデア力?

2010年12月07日

富士ゼロックスでセッション

10名あまりのナレッジワーカーによる、セッションが行われた。


9時から3時間余、とっても刺激的で有意義な対話だった。

ここからどんなビジネスの種生まれるかは、主催者の責任(笑)
ただ、私個人には確実にプラスとなった会だった。

如何に自分が狭い中で生きているのか気がつかされるし、高いレベル(論理より感性の面)での議論を楽しめる。

お題は「Contactivity」
ゼロックスがContact  + Activityを組み合わせた造語らしい。
ニホンゴでは「つながっている」と意味づけされていた。

「つながる」ではなく、「つながっている」
ブロードバンド常時接続、と言うわけである。


私がセッションに提起したのはしかし、そのプラス面、マイナス面両方だ。
そのために最初に提供したのは、3つのアニメ題名。

・ガンダム
・エヴァンゲリオン
・蒼穹のファフナー

ガンダムは言わずとしれた、New Type。宙でも人はつながれる!

残り二つはある意味同じテーマだ。それは、つながることによる「自我境界の消失」なのだ

おっと眠くなってきたので、また明日。


2010年12月04日

村上龍対談『創造者の条件』終了!

外は強風吹きすさぶ恵比寿ガーデンルームに、300人超が集まった。


早いヒトは1830の会場と同時に入場。前の席を確保。
開演定刻の1930には、ほぼ満席となった。

私は1700頃には入って、機材や音のチェックや、進行の確認をしていた。


村上龍さんは、道の混雑もあり直前に会場入り。
数分でブリーフィングを済ませ、8分遅れの開演だ。


最初に20分の、プレゼンテーション。
『キーワード』を提示する。

創造の事例として選んだのは、カンブリア爆発、ヒトの進化、アルファベットの誕生、宮大工の育成、ハンズマンの革命、Pot-in-Potの発明、アップル1の誕生とマッキントッシュのプロポーショナルフォント。
これらから、創造の条件、とくに創造者のあり方を探った。

おっと、6分オーバーだ。


村上龍さんを壇上に招いて、そこから対談。

最初に投げたのはビジネスにおける創造について。
「カンブリア宮殿」の出演者リストも示し、事例を伺う。

はずだった。

ここから何が起こったかは、新年にアップされる、ダイジェストビデオをお楽しみに。


最後の締めの議論は「放っておく」ことの価値とあり方。
任せるではなく、放っておく。でも・・・・

2105頃、終演。

頭の中は真っ白。幸いなことに髪は黒いままだったが。


控え室で数分、村上龍さんとお話。
そこでのサプライズは、来年の3月のお楽しみと言うことで。


観覧の皆さま、ご来駕深謝。
貴重な時間をともに過ごしてもらいました。