2012年01月13日
2012年01月12日
2012年01月08日
2012年01月02日
2012年01月01日
2011年12月26日
2011年12月21日
2011年12月20日
2011年12月17日
2011年12月10日
2012年01月13日
美智子皇后のお歌によせて
いつも特に関心は無いのだが、たまたま1/12に行われた「歌会始」のニュースを見た。
天皇陛下
津波来(こ)し時の岸辺は如何なりしと 見下ろす海は青く静まる
美智子皇后
帰り来るを立ちて待てるに季(とき)のなく 岸とふ文字を歳時記に見ず
と詠まれたという。
天皇のものは、ああ実直な方なのだな、と思った。
天皇の歌に評価など誰もしない。だから思ったそのままを詠めば良い。
ストレートで、でも海の怖さと深さを感じさせるものだった。
美智子皇后の歌は、初めはよくわからなかった。
すぐには上の句と下の句が、つながらない。
上の句:ずっと立って待ち続けている
下の句:「岸」は歳時記にない
「岸」がお題であることは知っていたが、それが歳時記にないからどうだと言うのだろう。でもそのときひらめいた。
上の句で「季」を「とき」と読ませているのはなぜだ?そうだ、季語だ!
歳時記にないとは季語ではないということであり、つまりは「どの季節であろうがいつでも」という意味なのだと。
津波に家族を流されたものは、岸に立ってその帰りを待ち続ける。
季節も年も関係なく、いつまでも。
きっとそういう意味なのだろうと直感した。
まさに美智子皇后の知性と感性と慈愛の結晶である。
実は結構、美智子皇后は好きである。
昔、『橋をかける』を読んだからだ。
国際児童図書評議会(IBBY)の名誉総裁である彼女は、1998年夏、ニューデリー大会の基調講演をビデオで行った。
大会のテーマは「子どもの本を通しての平和」
彼女はそれに対して「子ども時代の読書の思い出」と題して、幼少時からのそして母となってからの読書経験を語った。
そして最後子ども時代の読書の価値について、述べている。少し長いが、抜粋しよう。
「今振り返って、私にとり、子供時代の読書とは何だったのでしょう」
「何よりも、それは私に楽しみを与えてくれました」
「それはある時には私に根っこを与え、ある時には翼をくれました。この根っこと翼は、私が外に、内に、橋をかけ、自分の世界を少しずつ広げて育っていくときに、大きな助けとなってくれました」
「読害は私に、悲しみや喜びにつき、思い巡らす機会を与えてくれました。本の中には、さまざまな悲しみが描かれており、私が、自分以外の人がどれほどに深くものを感じ、どれだけ多く傷ついているかを気づかされたのは、本を読むことによってでした」
「悲しみの多いこの世を子供が生き続けるためには、悲しみに耐える心が養われると共に、喜びを敏感に感じとる心、又、喜びに向かって延びようとする心が養われることが大切だと思います」
「そして最後にもう一つ、本への感謝をこめてつけ加えます。読書は、人生の全てが、決して単純でないことを教えてくれました。私たちは、複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても。国と国との関係においても」
美智子皇后は語ります。この世界がいかに複雑で悲しみに満ちていて、苦しいものであるか。
そして読書こそが、それを理解し、それに耐えるための喜びを与え、違いを乗り越えて平和へとつながる「橋」をかけてくれるのだと。
書題の『橋をかける』はきっとここから来ているのでしょう。
この基調公演ビデオは、NHKによって収録され、放映されました。多分私はそれを見たのだと思います。
衝撃でした。
彼女がこの世界の困難さを、正面から受け止めていることに。
そして、本という私の最も好きなものにこそ、それを乗り越える力があるのだということに。
それからずっと隠れファン。
美智子さま、ご健康に、気をつけて。
2012年01月12日
マンガ考 ~『デビルマン』の歌は歌えないけれど・・・
このブログは、今週のダイヤモンドオンラインで好評だった
『特別講 ヒトの「幸せ」をマンガから学ぶ 年末年始の読書のススメ!2 ~ナウシカが真に戦った相手とは』
の続編です。
私が高校を卒業し福井から東京に出て、すぐ感じた違和感が2つありました。
昼間でも中高生が街中をウロウロしていることと、夜の雲が明るいことでした。
福井ならそんな子どもは即、補導されます。
そして福井(というか永平寺)の夜の雲は暗闇です。星の見えないところが、雲。
東京ですぐにはわからず、浪人時代を経て大学生になって感じた違和感がありました。
それが『デビルマン』でした。
カラオケに行くと、みんなが『デビルマン』のアニメ主題歌を歌えます。
福井では放送してなかったので私は歌えません。
まあ、そんなことは多いのでたいして気にはなりません。気になったのは、みんながデビルマンを「楽しい思い出」として語ることでした。
デビルマンが「格好いいヒーロー」として、位置づけられていることでした。なんだかビームも出すらしいじゃないですか。見たことないけど。
私にとってデビルマンとは、コワイ思い出いっぱいの恐怖マンガであり、黙示録的作品でした。
登場する勢力は4つです。
・サタン+デーモン
・デビルマン(人類とデーモンの合体種族)
・人類
・神
マンガのほとんどは、デビルマン(不動 明)とデーモンとの戦いですが、その後、一気に黙示録的世界が浮かび上がってきます。
昔、神がデーモンたちを滅ぼそうとしたとき、サタンは堕天使となって神と戦いました。
そして今、サタン+デーモンが人類を滅ぼそうとするとき、デビルマンたちは戦いました。人類を、守るために。
しかし、人類はあえなく滅んだのです。
人類は、デーモンによってでも、ましてやデビルマンによってでもなく、恐怖に耐えかねて互いに殺し合い、自滅してしまったのです。
人類の敵は、人類でした。
デーモンたちは残忍で暴力的でしたが、ヒトに対して最も残虐であったのは、ヒト自身だったのです。不動 明は絶望します。
そして訪れる、ヒト無き世での最終戦争。
このマンガ版『デビルマン』は、是非読むべきだ!と簡単にオススメはできません。
アニメは設定や世界観だけを共有し、違うシナリオライターによって描かれた、勧善懲悪の物語であったと聞きます。
しかしマンガは、『少年ジャンプ』での連載を読んでいた私(小学生)に、ある種のトラウマを残すほどの衝撃的ストーリーであり描写のものでした。
永井豪さんが、読者に突きつけたものは、それほど重いものなのです。
さて、まだ読んでいないあなた。どうしますか?
中古なら全5巻が1500円で読めますよ・・・
2012年01月08日
「挨拶ができない若者」考
なんだか、新書の本の題名みたいである。
今頃の若者ってヤツは、みたいでやな感じである。
でも最近、こんな話に3つも出会った。
その1
プレミアムウォーターの萩尾陽平さんから。彼は若き起業家。
・留学資金を稼ぐためにアルバイトとして販促営業に従事
・3ヵ月後に販促支援で起業
・全国に組織を拡大し、従業員数はグループ全体で930名に
この販促での起業で勝機を見いだしたのは「挨拶」だったと。
「人として当たり前のことは当たり前にやる(挨拶、振る舞い、言葉遣い)」
販促支援の業界ではそれができない人たちばっかりだったから、それさえちゃんとやればなんとかなる!と見切って、成功した。
その2
昨日のKIT虎ノ門大学院での「戦略思考演習」最終日、大逆転戦略の発表会での議論中でたこと。
システムエンジニアの人材派遣業界での「標準化」というテーマだったが、でもそれは実際にはなかなか難しい。
そのときクラスの一人が言った。
「SEの派遣を頼むときには『ちゃんと挨拶できる人を』ってだけ頼む」と。
細かなスキルがどうとかでなく、ちゃんとした人、が欲しいのだ。
一緒に働こうと思えなければ、派遣してもらっても意味がない。
その3
改めて思った。「挨拶」は強みになり得る。
それくらい「挨拶」できない若者が増えている、人間関係の第一歩を築けない人が増えているのだ、と。(ここは要検証)
わが家で20年以上続くイベントがある。「お花見パーティ」(と花火パーティ)である。
3月末に2日間、1200~2400でいつ来ていつ帰ってもいいホームパーティだ。
2日間の来場者は老若男女合わせて200名前後(笑)
娘たちにはお手伝いと社交の場だ。
長女に聞いたら、こんなことを言っていた。
「小さいときは『挨拶タイム』がすごくイヤだった。名前と学年くらいだけどさ」
「長女だから一番に言えって言われるし」
「でも今はまったく平気。いつから平気になったかは覚えてないけど、中学生過ぎてからかな」
「今、知らない大人と話すのが苦手じゃないのは、お花見パーティのお陰かな」
今のところ、「挨拶できる若者を育てる」ためのキーワードは3つ。
・中学生の壁
・携帯電話の壁
・ホームパーティ
これについては、もっと考察と調査を進めたい。
2012年01月02日
2010年末から2011年末のメディア掲載(一部)
これまでブログに書いていなかったらしいものも含めて再掲を。
雑誌
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『お手伝い至上主義でいこう!』のお陰か、子育て系での取材が多かったのが、やっぱり特徴でしょう。
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2012年01月01日
2012 新年にあたり
2011年は本当に激動の一年でした。
昨年からの原稿が、3月に2冊の本となり、上旬に発刊となりました。(『お手伝い至上主義でいこう!』『ルークの冒険』)
その直後の東日本大震災。
その直後の東日本大震災。
私自身は被災地への直接支援ではなく、間接的な支援を選びました
私は、自分に出来ることをこれからも精一杯続けようと決めました。
8月には『ペンギン、カフェをつくる』を、そして11月には『一
これらひとえに応援いただいたみなさんのおかげです。あらためて感謝します。ありがとうございました。
その激動の2011年は、本当に綺麗な夕焼けと紅白歌合戦ともに去っていきました。
2012年はいつも通り、田舎での初詣からスタートです。
娘1、3、甥、姪を連れて行ってきました。まずは村の中の日吉神社、次が町の柴神社、最後がお寺。
福井には珍しい晴れの大晦日で、放射冷却が起きて道路が凍りまくり。受験生(娘2)がいるので、いきなり滑っちゃあ、縁起が悪い(笑)
慎重に歩きました。
そうそう、こういうときは意外と残雪の上の方が、歩きやすいのです。少し不便なところの方が、便利ででも滑りやすいところの方が、いいってことですな。
行く先々で御神酒をいただくのですが、ハタチになった娘1は果敢にも「少しだけ」とチャレンジ。合計5ccくらいで「酔う・・・」とか言ってます。でも、折角ハタチになったのだからやってみたいのでしょう。
まあ、いいです。何事も、まずは経験ですから。
初詣、5人でゆっくり1時間半ツアーでした。ちなみに私のお祈りの基本内容は、いつも同じです。「みなが健康でありますように」です。
神サマにお願いすることがあるとすれば、それ以外には、ありません。
さて、2012年はどのような年になるでしょうか。
といっても予測や予言には興味がありません。どのような年になるか、ではなく、どのような年にするか、であり、この一年をどう生きるか、だけが問題なのです。
それはまた、正月三が日でゆっくり考えることとしましょう。
まずは、また一年、2012年がみなさまにとって良い年でありますように。そして、復興と革新への年となりますように。
2012年1月1日 午前2時
2011年12月26日
2011 クリスマスの夜と朝
イヴは前日という意味ではありません。Eveningですが前夜という意味でもありません。
教会暦では、日が落ちたらその日の終わり。すなわち翌日です。
そう、クリスマス・イヴとは、まさにクリスマスの夜、という意味なのです。
なので敢えて訳するなら前夜でなく聖夜でしょう。
今年も、弟家族も集まってのイヴのパーティをしました。
ワインと麦茶で乾杯して、あとは食べ続け・・・。
私は弟に録画してあった「坂の上の雲」と「塚原卜伝」の必殺シーンを見せたり、もしてましたねえ。
その夜、弟たちが帰ると次女三女は早々に寝てしまい、残りの者どもでサンタの準備です。
こそこそ、ガサガサと。
朝、起きたらツリーの下にプレゼントがいっぱい、です。
三谷家史上最大のプレゼント量!
それは今年は長女サンタがいたから。
ハタチになった長女は、マックでのバイトに燃えてます。お陰で彼女は最近チョットお金持ちで、いろいろ服などを(通販で)買っています。
でも「あんまり自分で買いたいモノ無い」そうで、プレゼントを選んで贈ってあげることに走っているのです。
おっとそうしたら、お父さん宛にもサンタ袋が・・・?
長女が開けろと催促します。
中にはカラフルな缶。
そしてその中にはなんとミニミニラジコンカーが。
紐付きではありません。無線操縦のラジコンです。
説明書によれば、2分の充電で6分稼働するようで、ちゃんと前後左右に動きます。
ウルトラマンの倍とは・・・恐るべし。
前進時にはLEDヘッドライトが、後退時にはブレーキランプが真っ赤に輝きます。ただし、赤ランプは片方切れており、今後の耐久性に若干の不安を残しては、いるのでした。
それにしても、こんなクリスマスプレゼントをもらったのは、40年ぶりか!?
2011年12月21日
甥っ子のつぶやき
今日は二子玉川ライズのカタリストBAで、慶應の学生さんたちによるプロジェクト発表会があった。
ちょっと協力したので、拝聴に。
ついでにヒマしていた近所の甥っ子(中1)を連れて行った。
発表の途中、小声で「ランドスケープってナンですか?」とか聞いてきたりで、まあ、理解は辛かったかもねぇ。
でも、厳しい質疑応答が終わった後、「会社の会議ってこんなんですか?」と。
なかなかシビアでしょ(笑)
その後、ライズと玉川高島屋SCの中を二人でうろうろ。
私がプリンターのインクを買うために売り場に行ったら、彼はずらりと並ぶインクを見て「インクって高いんだなぁ」と言う。
すかさず私は尋ねる。「どうして高いんだと思う?」
彼は「作っている会社が暴利をとってるから?」
私「まあ、そうなんだけど、そんな簡単じゃないよ」
「プリンターとインク、の関係は、自動車とガソリン、かな。じゃあ、ガソリンはどこがつくって売っている?」
甥「えーっ。マークはわかるけど、名前が出てこない・・・」
私「エネオスとか、出光とかだよね」「それはどういう会社?」
甥「石油会社」
私「うん、自動車会社じゃないよね。自動車とガソリンは、違う会社がつくって売っている」
「じゃあ、インクは?」
甥「キャノンとかエプソンとか・・・電機会社?」
私「電機会社だけど・・・プリンターの会社だねえ。つまり同じ会社がつくってる」
「特許で守って、それしか使えないようにしてるんだ」
甥「えー、なんだか卑怯だなあ」
私「そうかい?そのお陰でプリンター自体は安く買えているのかもよ」
「インクで儲けるから、プリンターは安く売れる」
甥「ふ~ん」
私「そういうものは他にもあるよね」
甥「あ、携帯電話!」
私「ピンポン!他には?君んちにもいっぱいあるよ」
甥「う~ん、なんだろう」
私「ゲームさ。あれも本体はもっと高いのに安く売っている。その替わりにゲームからロイヤリティをとって儲ける仕組みにしている。任天堂がつくった仕組みだよ」
甥「そうか~」
てな会話を、歩きながら何回かやっていた。
交差点での別れ際に彼がぽつり。
「宏治さんからの質問に、ほとんど答えられなかったなあ」
私は彼の髪をくしゃくしゃしながら「さび付いてるんじゃないの~」と笑った。
彼も「う~ん、ほんとだ~」と笑った。
君がそこに気がつき、そしてそれを悔しがることが、最高だ。
少年よ、ガンバレ!
注:私は弟のところの甥姪に、宏治さんと呼ばれている。姉のところの甥姪には三谷のおじちゃん、だったかな(笑)
2011年12月20日
日経夕刊と、さとまいも
今日の食卓での最初の話題はこれ。
先日の日経新聞 丸の内キャリア塾のレポート記事。なんと3面に渡って掲載されている。
2面目には『ルークの冒険』と『一瞬で大切なことを伝える技術』の広告も!
これのお陰か、またAmazonランキングで上昇している。
さて、その後、三女が食卓で、ホワイトクリームのかかった芋のことを、みんなに説明しようとして
「このさとまいもが、もごもご・・・」
隣にいた長女がすかさず突っ込む。
「なにっ!今なんて言った?」
三女は流そうとするが、次女が許さない。
「今、間違えて、さとまいもって言ったでしょ」
開き直った三女
「だって昨日は里芋だったのに今日はサツマイモだったから間違えたのっ(`へ´)」
そして私。
「残念。それジャガイモだよ」
ホワイトソースがかかっていてわからなかったのだろうけれど、そう、それは立派なジャガイモくん。
「なんだ。イモしか合ってなかったのかぁ(T-T)」
今日は長女が予定外の帰宅。
2時間滞在して、埼玉に帰っていった。
その間、えらく騒がしかった(かしましい)わが家であった。
みんなが「面白かった話」を互いに披露合戦。
バイト先のマックでこんなコトがあった。
学校で○○先生がこんなことした。
コリオリの力は地球の真ん中で・・・。
はいはい。ちゃんと聞いてますよ。姉妹って楽しいねえ。
長女の求めで『一瞬で大切なことを伝える技術』のサイン本をあげた。
ダイジな卓球仲間のクラスメイトに贈りたいらしい。
「はっとまへ、って書いて」といわれて書いた。「はっとま、はひらがなだよ」
はいはい、仰せの通りに。
最近の次女の勉強場所はダイニングテーブルの下である。
床暖がいいらしい。そしてそのままお昼寝したりしている。
三女はもうすぐ冬休みというだけでハイテンションである。
でも、宿題と、先日の期末試験の反省勉強がどーーんと待っているのであった。
3姉妹それぞれの冬。
2011年12月17日
ほめる力演習の力と、新聞広告の力
12月14~16日、麹町にあるかんき出版で、3日連続のランチセミナーを行った。
・お昼の40分
・テーマは日替わり。バラ参加OK
・本を持参もしくは購入のこと
大した告知もせずどうかと思ったが、毎日10数名が集まった。
うち皆勤賞2名、2日参加が5名。
よく知っている相手も、もちろん何名か。
KIT虎ノ門大学院やグロービスの生徒さん、友人たち。
でも初めての人も多数。
そして「ほめる編」に参加された方から、こんなメールが。
「貴書を読んだ際、苦手意識を持っていることもあり「ほめる」の項はさらりと流してしまったのですが、セミナーに参加して目からウロコが文字通りポロリと落ちました。
初対面の方とお互いに褒めあうことで芽生えた有り得ないような信頼感、親密感。中高を共にした同級生にも分かっていないような長所を口に出してもらい、しかも他人に伝えてもらうことの照れくささと嬉しさの同居。久しぶりに衝撃を感じました」
本だけで、これらを伝えられたら最高だけれど、やっぱりこれはリアルな研修の力なのだろう。
田園調布雙葉の高3女子のためにつくった「ほめる力演習」が、どんどん世の中に広まろうとしている。
メールにはlこうもあった。
「誤解を恐れずに言えば、この「ほめる編」の習得だけに集中するだけで、ビジネスでもプライベートでもものすごいパワーを生み出せると感じました。ポジティブシンキング、コーチング、セールストーク、パーティトーク、子育てなどなど何にでも応用できますね」
その通りかもしれない。われながら「ほめる力演習」を見直したのであった。
さて、今朝の日経朝刊に出た広告。
思ったよりおっきくて、びっくり (゚д゚)!
しかも1面を開いた、2面目のすぐ下だし。
さらに開いて4面目の下はばーーんと池上彰さんの「伝える力2」
まるで「伝える」特集のようでよかった(笑)
おかげでAmazonランキングをぐんぐん上がり、夕方には総合100位を突破。
ここ数時間、100位以内に留まっている。(最高は86位かな)
リアルな書店さんでもこの週末、多くの人たちに手にとってもらえるといいな。
そして年末商戦を乗り切るのだ!!
明日は大阪で「出版記念講演」である。
グロービス大阪校の有志が主催してくれたもの。100名余が集まる予定。
http://www.facebook.com/events/178429395580653/
ついでに紀伊國屋梅田本店でものぞいてくるか~。
上記、余席は少しあるようなので、大阪近辺の方、よろしければ飛び入りでもどうぞ。
2011年12月10日
コレステロールとオシム
今日KIT虎ノ門大学院に行ったら、日本私学振興会・共済事業団から「QUPIO」というキレイな冊子が送られていた。
見ると、半年前にやった健康診断についてのものであった。
なんで今頃.。意味ないなあ(-_-;)
ところがよく見ると、単なる数値の羅列と紋切り型の記事が列ぶパンフレットではない!
なんとオンデマンド印刷で、ズバリ私向きのものになっていたのであった。
開いてまず最初は
「ミタニコウジさんは、病院へ行っていただきたい方です。」
との宣告文が。
そして記事本文はこう始まる。
「崖を歩いている人は、落ちやすい人ですよね。このページを読んでいるあなたは、まさに崖の上を歩いているひとです。」
放置して金をムダにするな、家族を悲しませるなと、ほとんど罪人扱いである。いや、確かに共済からすればゴクツブシ候補に間違いあるまい。共済事業団の執念を感じさせる。
次をおそるおそる開いてみる。するとそこには
「あなたのLDLコレステロールは141mg/dl。今の状態を軽視していませんか?」
と、私の検査値がズバリ見出しに。
それより何より、オシムの顔がコワイ。
そして記事にはこうあった。
「オシムは脳梗塞で倒れました」「既にペースメーカーを入れていて、定期的に病院に通っていましたが、それでも倒れたのです」
「早めに手を打って予防に努めておこうではありませんか」
明らかに事例の選定ミスである。
定期的に病院に行ってもダメだった事例で、病院に行けというのは相当、説得力に欠ける。
もちろんオシムが悪いわけではない。選定者がおそらくサッカー好きだっただけである。
でも、われわれ(病院送り予備軍?)の気持ちがまったくわかっていない。
拙著『一瞬で大切なことを伝える技術』を是非、読んで欲しい。
ちなみにその次の頁に、検診数値が書いてある。
LDLコレステロール 141 mg/dl。おお、去年よりは下がったねえ。そして病院に行く目安は・・・140 mg/dl、とな。
う~ん、惜しかった。
でも、こんな面白い冊子を見られたのだからヨシとしよう。
もちろん、来年はもらわぬよう気をつけますけどね。