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2010年10月16日

Think! 2010秋号 特集巻頭記事!「ハカる考動学」

秋号に『問題発見力』を主題に「ハカる考動学」の記事を書いた。 
特集の、トップバッターである。 

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9ページ。 
自宅での写真付き。 
よく見ると、バックの本棚は、びっしり漫画だったりする(笑) 

内容は「ハカる考動学」と「発想の視点力」の合成。 
でも、新ネタが結構ある。 


1. プロジェクト初期の3つの失敗 

・つまらない初期仮説 
・深まらない初期インタビュー 
・動かない初期分析 


2. サービス満足度調査の深掘り 

・家電量販データから読み取れること 
・個別時系列から因果がわかる 


KIT虎ノ門に見本刷りがいっぱい届いていた(広告主だから(笑)) 
でももって帰るの忘れた・・・ 

今に著者見本が送られてくるだろう~

2010年10月06日

iCollege「知の最前線」『発想の行動学~演習編』本日開催

サンケイビジネスアイ主催の「知の最前線」も3年目。

今年は『発想の行動学~演習編』として行う。

場所はKIT虎ノ門で1900~の90分間。

なぜ「知の最前線」なのに演習なのか?
その疑問も解き明かしながら、ミニミニ演習でいっぱいの90分を過ごしてもらう。

・直列演習 vs 並列演習
・満足度データ分析
・紙コップアトラス

いずれも、新作の演習たちだ。
飛び入り参加可能なので、ご興味ある方は直接、虎ノ門までおいであれ。参加費1000円。

2010年09月10日

『THE21』10月号 本日発売

PHP出版の『THE21』10月号。 

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特集第2部の「成果が出ない人のための処方箋5」に登場している。 

行動科学で有名な石田淳さんら3名のインタビュー記事で構成されたものだ。 

1. 無計画型 
2. 思考不足型 
3. コミュニケーション不足型 
4. 反省不足型 
5. 早期あきらめ型 

の5タイプの「成果が出ない人」に向けた処方箋が、いろいろと(笑)


p34~48、ご笑覧あれ。
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私のコメントはあちこちに出現するが・・・
p42
「なかなか成果が出ないと、他にもっと自分に合った方法があるのではないかと思ってしまいます。実際にあるかもしれないしないかもしれない。結局は”青い鳥”なんです」

「成果を出すには、まずは一つのことを繰り返さなくてはいけないのに、身につく前に次へと移ってしまうことが問題です。勉強熱心な人ほど」

それでも目移りしてしまう人には?

「あきらめましょう」「結局は、どの方法を選んでも、それほど変わりません」
かな。
要は「勉強しすぎるな!」ということ。
自己啓発型メディアでは、禁句か(笑)

2010年09月01日

『ルークの冒険』執筆、本格スタート

暑い暑い夏休みが終わった。
そして『ルークの冒険』を、本格的に書き始めた。

図や絵がとっても多いので、パワーポイントで作っている。あとで文章の編集に苦労しそうだが仕方がない。

まずは全ページを仮に作って台割りをすることから始めるつもり。
200ページにわたって、章立て、小見出しを決め、ページごとの構成を決めること。
まあ、これはコンサルティングの報告書を作るのと変わらないから、慣れてはいる。

ただ、こここそが勝負でもある。
今日明日、これに取り組もう。


なのだが、まずはプロローグを書いている。

題は「ペンギンたちの遠い記憶」


この本の半分は発想力ワークブック。半分はルークのストーリー。
いずれも初の試み。

うまく、書けるかな。

2010年08月16日

二子玉川花火大会 on 8/21@home

恒例の二子玉川花火大会が、8/21土曜日に開催される。 


実は8/22開催と勘違いしていて、お誘いの告知をしていなかった。 
8/22と8/23は芦花小のお招きで烏山研究会にお邪魔するので不在である。 

ともかく。 


8/21は花火である。 
お天気を祈ろう。 
そして・・・我が家の屋上に集え。
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音と光と、酒と歓声が、みなを青春の坩堝へと巻き込むであろう。 
(森見登美彦の「四畳半神話大系」を読むとこんな口調になる(ウソ))


2010年08月12日

ISL U18リーダーズキャンプ 今日が最終日

44名の高校生を中心とした若者たち(中学生も数名)が、紀尾井町のISLに。 

文字通り全国から集まった「社会に対して行動する」子どもたちだ。 

U18 リーダーズキャンプ」と称して5泊6日の合宿を行っている。 
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世界について学び、日本について議論し、体を動かし表現する訓練をし、スピーチで大人たちにぶつかっていく。 

昨日が5日目、「自分ビジョン」スピーチの日だ。夜には150人の大人たちを前に、代表者たちがスピーチをする。 


私の役割はそのスピーチ改善のお手伝い。 
「コツ解説」と「個別指導」と。 

でも、流石に5日目でみんな疲れているし、眠いし(笑) 
「コツ解説」は発想力演習を流用してのおもしろ系で、やることにする。 
「イロの不思議」とか「なぞなぞ」とか。 

ただ、個別指導をしても思ったが、みんな立派なもんである。 
問題意識、行動、向上心。 

自分と比べても仕方ないが、高校時代の自分に「もっといろいろやれたんじゃないの?」と突っ込みを入れたくなるほどである。 


数名のチーム内で互いにフィードバックもするのだがそれもしっかりしているし、みな、少しでも自分のスピーチを良くしようと、食らいついてくる。 
もちろんヒトによってデコボコはあるが、それで良いのかな、とも思う。 

互いに刺激し、刺激され、学び、支え合った5日間だっただろう。 
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今日は6日目の最終日。 
午前中だけだが、有意義に、過ごして欲しい。 


ISLスタッフの皆さん、夏休みを全て投入された大人サポーターの皆さん、後輩たちのために頑張った大学生サポーターの皆さん、協力頂いたJCの皆さん、そして多くの講師の皆さん、ごくろうさまです。 

この活動が、より多くのヒトたちの支援を受けて、これからも続きますように。

2010年08月07日

日経プラスワン 2010/08/07 掲載

土曜日の日経朝刊、プラスワン9面「常識点検」に、コメント出ました~。

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「仕事を先送りしないコツ」と題して、『特別講義 コンサルタントの整理術』の内容を紹介しています。

上田真緒さん、取材ご苦労さまでした!

2010年07月30日

『ルークの冒険』執筆スタート!

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今日会議があり、企画が正式決定されたとのこと。 

編集者は「3巻同時刊行」という恐るべきことを考えていたらしいが、まずは1冊しっかりと、ということに落ち着いた。 

十分である。 


行動的ワークブックであり、 

楽しいキャラがいて、 

紡がれる深いストーリー。 


小学生に楽しめて、 

親も一緒に引き込まれ、 

親子で話したくなる本。 



そんな本に、是非したい。 

今年最大のチャレンジが、始まる。いや、人生最大、か。

2010年07月28日

7/28日経朝刊 2面に広告!『特別講義 コンサルタントの整理術』、そして…

さっき、気がついた(笑)

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そしてまた、何気なくAmazonをみたら、なんと総合ランキングで400位台に上がっていた。
仕事術・整理法のカテゴリーでは7位!

さらに今(11:00)見たら、総合242位、仕事術・整理法カテゴリーの5位に。


実は最近、「新聞広告は本の拡販に繋がらない」というのが、感じとしてあったのだけれど、今回は違った。
やはり、発刊時でなく、重版時に出したのが良かったのだろうか。


ともかく、売り切れていた書店さんにも増刷分が回り、またちゃんと列べていただけるようになった。
店頭でも動くと良いな。

今回は、多くのヒトに手にとってもらい、読んでもらうための工夫をいっぱいした本、なのだ。

2010年07月26日

ロウソク問題の解答例~『特別講義 コンサルタントの整理術』重版記念!

『特別講義  コンサルタントの整理術』の重版が刷り上がってきた。
これまでお買い上げいただいた皆さんのおかげであり、また、全国の書店さんが扱っていただいているお陰である。

さて、もう独自に調べられた方も多いだろうけれど、予告通り、こちらのHPでも「ロウソク問題」の解答例を示そう。
(以下は先日、「学びの源泉」で書いた内容と一部を除いて同じである)


#難しい問題、の存在

通常、日々取り組む作業テーマには、さまざまな難易度のものがある。

超簡単:誰でも出来るが、振る相手がいないか、暇つぶしでやるもの(大抵前者…のハズ)
超難問:全く解決策が見えないが、振る相手がいないか、一攫千金狙いでやるもの
難問:頑張れば出来そうだが、新しいアイデアと労力が掛かりそうなもの
簡単:労力は必要だが解決策は見えているもの

問題は、難問、の扱いだ。

超難問は基本的に避けるべきで、よほどの余裕があるときに取り組めばよい。でも、難問クラスにトライしないと、儲けたり稼いだりしたりはしにくい。
簡単な問題の解決で儲けられるほど、世の中は甘くない。いや、甘くなくなってきた、というのが正しい表現だろう。
でも、その扱いがみな、上手ではない。ただ頑張ったって、ダメなのだ。

#ドゥンカーのロウソク問題

心理学者のKarl Dunkerは、ある実験をした。被験者に図を見せて「マッチと箱一杯の画びょうがあります。テーブルに蝋がたれないようにロウソクを壁に取り付けてください」と尋ねたのだ。

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被験者たちはなかなか正解に辿り着けない。この問題は、ちょっとした発想の転換を必要とする(でも労力は要らない)、結構な難問なのだ。
この実験では、もう一枚の図が用意されている。大きな差はない。パーツは全て同じだ。
でもその図(下図のA)では、画びょうが箱の外に出ているものだ。テーブルの上にあるのは、マッチと画びょうとロウソクと、箱。
これで同じことを被験者に求める。「テーブルに蝋がたれないようにロウソクを壁に取り付けてください」
こうすると、被験者たちは易々と正解に辿り着く。(下図のB)

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もともとの問題が解けない理由は「機能的固着」のためだとされている。
人々は、画びょうが入っている箱の存在に気がつかない。気がついてもその真の価値に気がつかない。「箱」の機能を無意識に固定してしまっているからだ。画びょうの入れ物、と。

#グラックスバーグのロウソク問題

17年後、ニューヨーク大学 の大学院生だったグラックスバーグ氏は、同級生たちを集めて実験を行った。
「この『ロウソク問題 』を解いて欲しい」
示したのはドゥンカーのもともとの図だ。

< font class="Apple-style-span" style=" ">彼は被験者たちを2グループに分け、こう説明した。
・グループ1 「この問題をどれくらいの時間で解けるのか平均を知りたい」
・グループ2 「速く解けた人には5ドル払うよ。一番だったら20ドルだ」

片方には無償で問題を解かせ、片方には報酬を出して急かしたわけだ。被験者たちは校訓に従いこの難問に、屈せず立ち向かった。

グラックスバーグは、被験者たちが何分で正解に辿り着くかを、ハカっていった。
結果は、
・グループ1(無償) 平均7分
・グループ2(有償) 平均10.5分
だった。なんと金銭的報酬を約束された方が、3分半、5割も余計にかかったのだ!

#なぜ「ご褒美」が効かないのか

この結果は、こう説明されている。
「答が明らかでない問題の場合、解くには試行錯誤や発想の転換が必要になる」
「しかし、報酬や〆切りに急かされると、ヒトは一つの考えに固執し、離れようとしなくなる」
「結果的に、気軽に取り組んだ方が早く答に辿り着く」
と。

ドゥンカーがロウソク問題で機能的固着を示したのが、1945年、そしてグラックスバーグがこの実験で難問における報酬系の失敗を示したのが62年。もう50年近く前だ。
そしてまさに今、世の中は「答が明らかでない問題」に満ちている。

故に、「早めにやる」ことが大切なのだ。
〆切り間際の追い込みは、あなたの意欲を高めるかも知れないが、創造性は抑圧する。

また、チームを叱咤激励やアメとムチだけで引っ張ることもリスクがある。それも、チームの柔軟で自由な発想を阻害するからだ。
アメとムチでなく、楽しさと自由でこそ、難問に立ち向かえる。そういった自分とチームを作り上げよう!