カテゴリー: 04 講演・講義

2012年06月14日

『プログラムエウレカ』もうday6だ!ペットボトルのヒミツ

イロのフシギや紙コップのフシギを発見・探究してきたプログラムエウレカ。

新渡戸文化小学校アフタースクールでの週一プログラムなのですが、いよいよday6です。

前回、コンビニエンスストアで「ペットボトルのカタチ」を調べてきてもらいました。
みなその場で、必死に(床に座り込んだりしながら・・・)スケッチし、観察していたらしい(笑)
(私は2回に1回登場。残りの回はグロービスのメンバー主導でやっています)

day6も、1530からの90分。
参加者は3年生6人、2年生2人、1年生1人。おとなは私を入れて5人です。

やったことは、下記の通り。

1. コンビニエンスストアでの調査情報整理(大きさの大中小を書き入れ、炭酸を区別し、「炭酸は円柱!」を発見)

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2. なぜ円柱かカンガエル。四角柱だと何が困る?

3. 手つなぎ実験でシラベル(4人で四角く手をつなぐ。中に大人が入って圧力をかけると・・・)

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4. つまり四角柱では「圧力」に負けると結論(ここで子どもから「じゃあ、四角柱に炭酸を入れたらどうなるの!」と絶妙なアシスト)

5. しゅわしゅわ実験でシラベル(重曹とクエン酸で炭酸を発生させて、四角柱ペットボトルを丸くする。全員自分で実験)

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6. 炭酸ペットボトルが円柱なのは!でまとめる(2人、円柱ペットボトルに入れていたので「円柱なら変形しない」も言えた)

7. 炭酸以外だと四角柱が多いのはなぜかカンガエル(本当は1.に戻ってやりたかったが時間がないのであきらめた)

8. ペットボトル身体測定実験でシラベル(2人ひと組、円柱・四角柱ペットボトルを渡し、その身長・体重・ウエスト・幅を測定させる。ミリを知らない、整数しか知らない、が盲点・・・)

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9. 身体測定結果から2つの差をカンガエル(結果を聞いて板書する)

10. 最後に2種類のペットボトルを横に並べて、同じ幅でも入る本数が違うことを確認(子どもたちは「同じだろ~」で、数えて(゜д゜)!)

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11. そうすると誰が嬉しいのかをカンガエル。時間がないので「お店のヒトが嬉しいのだ!」と示して終了。

各種実験はとっても盛り上がりました。各種実験自体は今後も使える感じでした。

このプログラムの密かな目標は、「カンガエル、シラベル、カンガエル」のサイクルに慣れること、考動力を高めること、です。

反省点がいくつか。
・ペットボトルはすぐチャンバラに使われる。コントロールが必要
・1.はday5でカバーできればよかった
・身体測定に意外と時間がかかった。なぜなら整数しかしらないから。ハカり方の工夫が必要。電子ノギスとか
・ほんとうはカタチのフシギ全体の振り返りもしたかったが時間切れ

発見!
・ペットボトルのウエストをハカろう!と言ったとき、3年男子はやり方を考えて、すぐ動いて、ゴミ箱から梱包ベルトをゲット
しゅわしゅわ実験では四角柱のペットボトルが基本だが、女子2名が円柱ペットボトルに拘ったために、かえって対照実験ができた

ひょうたんからコマ、でした。
それを見逃さないこともダイジだけどね。

2012年06月06日

田園調布雙葉での「決める力」授業とVenusたち

今日は田園調布雙葉高校に伺っての100分講義。
1045~1235の3.4限でした。

教員の小林潤一郎さんが受け持つ「社会情報論」での講義は、もう6年目。
選択授業での少人数講義を毎年1~3回やっています。

そのなかでも必ずやっているのが「決める力」です。
幼稚園や小学校から、高校までの一貫教育のなかで、進路を決める機会がなかった彼女たち。
彼女らは高校3年生の今、初めて進路の選択に臨んでいるのです。

さて、それはともかく、今日は100年に一度の天体ショウ「金星の太陽面通過」の日でした。
稀少さで言えば金環日食の比ではありません。
なんせ次回は世界中で105年後だというのですから。

ところが台風の影響で、東日本は厚い雲の下。
関東地方は朝から雨模様となりました。

金星の太陽面通過が観察できるのは、7時11分から13時48分まで。
その間に、一度でも太陽がのぞくといいなあと思いつつ、九品仏に向かいます。

小林潤一郎さんは実は、沖縄への修学旅行中でいません。
10名の生徒たちに、サポートの酒屋先生と、AMGの澤野さんを加えての12名を3班に分け、「サバイバル」演習です。

でも最初に宣言します。
「今日一番ダイジなのは、金星の太陽面通過です。陽が差したら授業は中断しますのでそのつもりで!」

南側の窓の外はベランダ兼通路。普段はブラインドが締め切ってあります。
そこを全開にして講義をスタート。
「墜落」「解説」「反省」と進んで、前半修了。

反省のパートでは、点の良かったチームで面白いディスカッションがありました。

「私たちは役割分担とかはしなかったけど、うまく決められていたよね」
私が突っ込みます。「なんでだろうね?」

「チームワークがよかったから!」
もう一回突っ込みます。「チームワークってなんだろう?」

そうしたら別の子がそれを受けてこう言いました。
「私たちは元々、意見が同じだったからうまくいっただけじゃない?」

「実は前提が違っていたけど、気がつかずに流しちゃった」
「アイテムの使い方も、ちゃんと議論しなかったよね」

そうそう。いいねえ。

後半戦、終盤は子育て論です。
育てられている側であり、そして、遅からず育てる側になる彼女らに、語りかけます。
「ヒマとビンボーとお手伝い」こそがダイジなのだと。
「三谷家ではテレビとパソコンとゲームで合わせて1日30分!」の下りでは、生徒たちから悲鳴が上がります。「ヒドイッ!」

いよいよ盛り上がったとき、なんと外の風景に「日陰」が加わりました。
陽が差している!!!
すぐに授業を止めて叫びます。
「ベランダにはどこから出られる!?」
「こっちからです!!」

いの一番に飛び出して、日食グラスで太陽を見つめます。
おお。太陽の端の方に、確かに小さな点が!

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(こちらの「つるちゃんのプラネタリウム」より)

いつの間にか、クラスのみんなもベランダに出ています。
一人ひとり、私の日食グラスをかわりばんこに使って眺めます。
「見えた!」「わかんな~い」

たった数分間の観察会でしたが、一生忘れられないものになったのではないでしょうか。何せ次は105年後なのですから。

授業の感想コメント
には、
「今ちょうど悩んでいることがあり、助けにもなりました。面白かったです。本を読んでみます!」
「判断力は大人になれば自然と身につくと思っていたが、今から養わなければいけない。今からでも意識して、問題を自分の意思を持って解決していきたい」
と。

金星のお陰で、最高の授業になりました。

2012年06月01日

認定看護管理者制度ファーストレベル研修@AMG

87名の看護師さんがズラリ! 

これから2ヶ月間、150時間にわたるファーストレベル研修が昨日、上尾市のAMGキャリアサポートセンターで始まりました。 
埼玉を中心に東京や千葉からも参加者が。 

午前中が開講式と情報検索の仕方。 
午後は任意参加なのだけれど、全員が残って私の『決める力と伝える力』講義を受けました。 

センター長の井上さん始め、スタッフのみなさんも混じって90名超が、「サバイバル」始め、多くの演習にトライしました。 

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5分休みを3回入れた、3時間講義です。 

「重要思考でジコジマン」に頭を抱えていらっしゃる方もいましたが、概して吸収は早く、上手に使いこなしているヒトたちも! 
とにかくノリがよくて盛り上がるので、あっという間でした。

7/13に再会です。 
それまでのみなさんの研鑽を期待しています!! 


AMGでは、主任初任者研修も担当します。多人数なので2回に分けて、6/7と26に。 
医師以外の全職種が対象です。 
楽しみだなあ。 

バイクで行ったら、帰りの時間に豪雨となり、しばらく待って小雨の中、帰宅。 
虹に向かってバイクを走らせることになりました(笑)

2012年05月26日

これから6月にかけての講演・研修予定

少々忙しそうな6月がもうすぐ始まります。明日からで言うと・・・

5/27(日)13時~15時 明石市産業交流センター
・兵庫県ですな。親子数十人への発想力研修

5/29(火)1040~1215 希望ヶ丘高校「おとはな」
・大人と話そう、でオトハナです。神奈川県

6/1(金) 1330~1640 看護師ファーストレベル研修1@AMG
・埼玉県上尾市。看護師さん80名かな

6/4(月) 1800~2000 SNAILS 学芸大学「決める力」
・東京 武蔵小金井、学芸大学のアメフト部から招聘されました。気合い入れてやってきます

6/6(水)1045~1235 田園調布雙葉「決める」
・恒例の高3女子向け

6/7(木) 1400~1700 AMG主任初任者研修A「決める・伝える」
・埼玉県。上尾中央医科グループでの職員研修です。

6/13(水) 930~1130 大伸社 研修day2
・東京 千駄ヶ谷。3回シリーズの2回目は、「伝える・ほめる」

6/14(木) 1030~1200 糀谷児童館 「決める力と生きる力」
・東京 大田区での親子研修。乳幼児連れ限定30組で保育付き。早めに 03-3743-3854 にお申し込みを。

6/14(木) 1530~1700 Program Eureka 6
・東京 中野区、新渡戸文化小学校アフタースクールでのday6。ペットボトルのヒミツを探る~

6/19、21、22にはBon Voyage有栖川でプレイベント~
・エビちゃん監修のペアリンティング・プログラムの一環です
http://bonvoyage-tokyo.jp/


6/20(水) 1700~1730 啓文堂書店 店長会議
・「ビジネス書大賞」をいただきました。店長会議でもお時間いただけるそうなのでバシッとやってきます。(`・ω・´)ゞ
http://bit.ly/KHTOBu

6/21(木) 1530~1700 Program Eureka 7
・同上。

6/23(土) 1000~1230 KIT公開講座「ビジネス発想思考」
・KITの集客イベントでございます。
http://bit.ly/JBBU5l

6/24 (日) 午後 日経MBA EXPO2012
・東京 大手町。パネリストとして話します。日経が主催する初めてのMBAイベント。さてさて集客は~
http://bit.ly/KSyRcK

6/26(火) 1400~1700 AMG主任初任者研修B「決める・伝える」
・大人数なので2回に分かれてます。

6/29(金)大田区採用3年目研修A
・大田区役所の3年目研修、午後いっぱい~

以上です。

なおこの間、KITでは戦略思考特論、グロービスではIST、早稲田ではCRMの講義が並行します(笑)

もし漏れていたら、関係者は至急ご連絡を。
いや、書き漏れているだけだと思いますが・・・

2012年05月24日

プログラムエウレカ:発想力授業@新渡戸文化小学校アフタースクール day3

まだまだ続く、新渡戸文化小学校アフタースクールでの発想力授業。

day1ではイロと円柱の不思議、そしてボールの不思議を大風船実験とともに。
これは私の担当。

グロービス生担当のday2ではその復習で四角柱を探してみたりをやってみた。
ここでは子どもたちが驚異の観察力を発揮して、いろいろな四角柱を見つけたらしい。

なかでもヒットは、
・紙。積めば四角柱になるぞ
・床のタイル。薄いけど四角柱でしょ
のふたつ。

5分かけて美術室内を探検し、24個以上を見つけた猛者もいたと。

かつ、イロの不思議をつくろう、でわかったのは
・問題は簡単すぎても面白くない
ということ。

色を塗れば必ずできるやつは、すぐ飽きてしまった。
でも、イロの組み合わせを考えないとできないやつは「これだめ!」と大人たちが突き返すのに対して、20分あまりも塗り絵を頑張っていた。


そして今日のday3では交差点と紙コップをテーマに実施。
メインは今回ほぼ初物の交差点演習。

まずは中庭の地面にビニールテープで、交差点を2種類つくる。
・2車線道路の信号付き十字路
・信号無しのランナバウト
である。ランナバウトは直径4メートルの大型だ。

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子どもたちは1人6枚の荷札を渡され、各々に書いてあるとおりの経路を通って、その荷札を運ぶ。
A→Cとか。

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運び終えたらそれを一枚ずつ私のところに持ってきて、全部運び終えたら終了というゲームだ。

信号は守らなくてはいけないし、人と接触しても行けない。走ってもダメ。
そういった制約の中で、信号付きの十字路と信号無しのランナバウトの差を体感するわけだ。

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みな、一生懸命。
たったこれだけのタスクでも、楽しいんだねえ(笑)

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結局、3回やった。みな汗かいてたよ。

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でも本当の目的は「考える→やってみる→考え直す」のプロセスを学ぶこと。

まずは事前に2つの交差点を紹介し、そのプロコンを書かせる。
「十字路の便利なこと、困ること」「ランナバウトの便利なこと、困ること」はなんだろう。

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すぐに「わかんない~」「なに書けばいいの~」「どういうこと~」
と音を上げる子どもも。
でもガンバロウと、話しかける。信号がないとどうなると思う?

「わかんない」とむくれていた女の子が突然叫ぶ。「わかった~!」
結局彼女は、「最後まで書く!」と言って、4つの項目全部埋めるまで考えた。えらいね~

そして中庭での演習が終わった後、美術室にもどって、再考の時間。
私が問いかける「どうだった?」「2つの交差点はどう違ったかな?」

ハイ!ハイ!と一斉に手が挙がる。
体感って強いねえ。

そう、ランナバウトって渋滞もしなくて便利だったよね。
でもさ、じゃあ、なんで日本には無いんだろう?

これも男の子が2人、手を挙げて即答。
「日本にはビルがあるからおおきいランナバウトはつくれない!」

大きくつくった甲斐があったよ~(笑)
そのとおり!


紙コップ演習でも同じ。
トップカールのヒミツを、まずはアタマで考えた。
そして問いかける。「わからなかったらどうするんだったっけ?」
そう「比べる」だ!やってみようよ。切って比べてみよう~。

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トップカールを切るの、みんな上手でびっくり。
そして水を注ぎ入れるのを、みんなが自分のコップでやりたがったのが面白かった。

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切ったらすぐわかったね。
トップカールがないと柔らかくなっちゃうこと、口当たりが悪くなること。
そして水を入れたらビックリしたね。
持てなくなるくらいになっちゃうこと。

day4は紙コップの実験・工作が一杯だよ。

お楽しみに~。

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2012年05月19日

東海地区公務員「広域インフォーマルネットワーク」で研修!

5/19、1530から120分ノンストップで「決める力と伝える技術」

そしてその後、やはり120分の宴会(笑)

公務員を中心とした66名のみなさんが参加した、研修でしたが多くのみなさんとお話しできてとても楽しい会でした。
グロービス名古屋校の受講生、それに瀬戸市役所のドンが加わっての企画で、10を超える自治体や国の機関から人々が集いました。

参加者のみなさん、一様にノリがよく、講師としてはとてもやりやすかったです。

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でも、意思決定や議論の時間はみな守らないし、結論出せずに開き直るチームありで、これもまた楽しませてもらいました(笑)

研修のときには名刺交換&サイン会(!)、宴会のときには事務局の仕切りもあって入れ替わり立ち替わりの歓談。数十名の方と直接のお話しもできました。

公務員の役割やキャリアはこれから大きく変わっていくことでしょう。
みなさんが各職場での触媒となり、また異端児となり、大きく活躍されることを祈っています。

2012年04月25日

4/25 横浜市養護研究総会「発想力の鍛え方」@桜木町

昨年9月、横浜市の主幹教諭向け研修の一環として、 「発想の共育法 ~ 子どものの発見・探究力を伸ばすには~」を行いました。

500人が集まる大イベント。「ひとりも寝させない!」というチャレンジングな目標も達成出来た、と思います(笑)

そのときの参加者が「絶対面白いから!」と推薦していただいて実現したのが今回の養護教員さん向けの講演です。
井島先生、ありがとうございました!

養護教諭とは保健の先生。基本的に学校にお一人しかいらっしゃらない。
担任を持つことも少なく、難しい心(や体)の問題を抱えた子どもたちを日々相手にされています。
その専門領域に私が何かお手伝いできるわけではありません。

でも、「子どもたちの心を刺激し考えることを楽しくさせる」技の例は、いろいろお伝えできたかと思います。
100人の保健の先生たちとの「発想力」研修は、とても楽しいものでした。
みなさんプロなので、あとは現場でさまざま使っていただけるでしょう。

すでに何人かの参加者からは「保健室に来た子どもたちにやって見せたら、ものすごくうけました!是非使わせてください」とかの声もいただいています。もっともっと広がっていくといいなぁ。


そして同時に養護教諭のみなさんは、お一人勤務でありながらその専科に留まらず学校全体の活動を主導していかなくてはならないという面で、ご自身たちの発想力や行動力について、多くの学びを得ていただいたようでもあります。
当日のアンケートには、そんな反省や前向きな意見がいっぱいありました。

これからも、みなさんのご活躍をお祈りします。

2012年04月13日

4/13 名古屋女子勉強会

名古屋まで、行って参りました。


「名古屋女子勉強会」なるナゾの集まりにお招きいただき、「発想力研修」とその後の懇親会をご一緒しました。
名古屋と言いながら、遠くは広島からも参加者がいるというもので、意欲あるみなさんが集い、学び、刺激しあう場のようです。

参加者は20名程度。
事務局をされていたのが、アイシンの方だったので車部品関係、そしてリクルートのような人材系が、多かったでしょうか。

夜の集まりでしたが、あっという間の数時間でした。


その日は名古屋に泊まってさらに連泊し、翌日のGlobis名古屋校での授業に。

2012年03月28日

OECD東北スクール 1st@いわき 初日

OECDが、東北の復興支援の一環として、「東北スクール」をスタートさせました。
http://bit.ly/GA3FZP

被災地の中高生約80人を集めて、合宿型のスクールと、週末の活動を2年半続けるもの。
2年半後の目標はなんと、「パリに行って東北をアピールする」ことなのです。さすがOECD。

何を、どう、アピールするのか、をこどもたち自らが考えるだけでなく、そこに行くための旅費調達も含めてのプロジェクトなのです。

さて、その第1回合宿の、初日(3/26)に参加してきました。
1030~1230のコマでの「発想力」「伝える力・決める力」の講師です。
朝5時半に起きて、電車でいわきへと向かいました。

初日はOECDや文科省等々のスピーチに始まり、池上彰さんによる子どもたちの自己紹介セッションが。
ひとり一人が抱負を述べ、それに彼がいろいろ指導をしていきます。どんどん上達する子どもたち。

でもちょっと?時間がオーバーしたので、私のセッションは、ランチを挟む形になりました。
午前は「発想力」演習、65分。
そして午後は「伝える力・決める力」演習、55分。

子どもたちは大いに盛り上がり、前方の事務局席におられた池上彰さんも大いに楽しまれ、そして海外からの講師陣も通訳を介してではありましたが、参加されました。
ああ、こんなことなら事前に英語版をつくっておけば良かったよ。

午後はまた池上彰さんによる「過去に学ぶ」授業。

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私も楽しく拝聴しました。

そして夕食。食堂でのビュッフェ形式です。
見ると少年がひとり、席に着き損ねてフラフラしているではありませんか。
「ふたりで食べようか」

地震のことも話しました。
いわきでは、4/11の余震での揺れが大きく、被害が多く出たこと。
彼の親戚のお寺が半壊したこと。
そして、彼の部屋でも自慢のガンプラが多数落下し被害を被ったこと(笑)

「ユニコーンガンダムのクシャトリヤってわかりますか?」
はい、とは言えませんでした。ビットがいっぱいあるやつかなあ、とは思ったが orz
(悔しかったので、帰宅後、チェック)
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このときの会話が、この旅で一番楽しかったかな(笑)

その後もみんなのようすを観察しながら夜まで会場(いわき海浜自然の家)にいたら、翌日ワークショップをされる、磯崎道佳さんとお話しできました。

これまた刺激的で楽しい会話でした。
アーティストってスゴイや。

2人でいわき市に戻り(四ツ倉駅までタクシーとばして一時間に1本の電車をぎりぎりでつかまえた(笑))ホテルに泊まって、私は翌朝東京に。
そうしたら午後、福島にいる友人からメールが。
「地元紙で紹介されているよ」と。

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アーティスト、ねえ(笑)ま、それもいいか。

2012年03月21日

OECD 東北スクール 3/26スタート!

OECDが、東北の復興支援の一環として、「東北スクール」をスタートさせる。

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被災地の中高生約100人を集めて、合宿型のスクールと、週末の活動を2年半続けるものだ。
2年半後の目標は、パリに行って東北をアピールすること。

何を、どう、アピールするのか。
そこに行くための旅費調達も含めてのプロジェクトだ。

私はそのエンパワーメントパートナーなるものを勤める。
一つのチームの相談役、かな。
ただ、初回のいわき市でのスクール(3/26~30)では、2時間の授業も受け持つことになった。

彼・彼女らが受ける最初の授業だ。

日本がどうだとか、東北がどうだとか、考えはじめる前に、「発想力」と「伝える・決める力」を楽しく着けようよ。
そして、チームのみんなと仲間になろうよ。

それが目的。
なんと、「伝える力」で有名な池上彰さんの授業の直前でもある(笑)

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25日が深夜まで自宅でのお花見パーティで、翌早朝、出発予定。
1泊して火曜に戻ります~