カテゴリー: 04 講演・講義

2012年08月09日

芦花小学校サマーワークショップ2012:失敗と成功のサイクルをつくる

世田谷区立芦花小学校は、蘆花公園の近くにある。
あの徳冨蘆花のロカである。

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(こんなひまわり畑もある)

蘆花の死後、私財の管理を任された夫人が、最後に住まいとお庭を東京都に寄贈したもので、公園内には夫妻の小さなお墓が2つ並び、そのいずれにも兄である徳富蘇峰が文を寄せている。

芦花小学校は世田谷区立小学校64校でも珍しく、同じ敷地内に八幡山保育園、芦花中学校があり、幼小中一体の建物になっている。
数年かけた改築工事が一段落付き(まだプレハブ校舎の撤去が残っているが)、4月から子どもたちはピカピカの新校舎に通っている。

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さまざまな特色ある活動をされていて、ボランティア組織であるアシカ隊(芦花だから)が運営するサマーワークショップは、その1つである。
今年は70以上のコマが設定され、算数教室からお菓子作り、ダチョウの卵での料理教室まで、子どもたちのお楽しみがいっぱいなのである。
講師はすべて地域ボランティア(か教員)で、2年半前からその地域運営委員としてお手伝いをしている縁があり、私も昨年から講師の1人を務めている。

その名も「科学教室 ルークの冒険」

イロのフシギ、円柱を探せ、紙コップのヒミツ、そして最後の大実験、と続く90分ノンストップ、休憩なしの発想力授業だ。

低学年向けのワークショップが少ないということで、1~3年生限定としているが、昨年同様、定員いっぱい40人×2回が集まった。
主体は1年生で、3年生が1/3程度。3年生は各班にばらけさせて、班長さんをやってもらう。

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授業内容は昨年とほとんど同じなのだが、少しだけ、変えてみた。
プログラムエウレカで開発した「イロのフシギをつくる」演習だ。

カンガエル、シラベル、ツクル、をやってみたかったからなのだが、今回も面白い発見があった。
本来、白黒のQRコードみたいな図形に、いろいろな色を塗って揺れ方を試すのだが、なんと連絡の手違いから、みな色えんぴつやクレヨンを、もってきていない!

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ダメかと思ったら、そこはさすがの小学生。「赤えんぴつはもってる~」
じゃあ、赤えんぴつで、となったのだが、これがまた発見の元になった。

ささっと手早く塗る子、しつこくジワジワ塗る子。
手早く塗ると、色が薄いのであんまり揺れないのだ。ところが、濃く塗ると、同じ赤でも凄く揺れる。
色の濃さで、こんなに違うんだねえ~。

「濃く塗ったひとは、周りのみんなに見せてあげて」
「色が薄かったひとは、もう1回、濃く塗ってみよう!」

少し時間がかかった分、もう1つの「イロのフシギをつくる」は出来なかったけれど、お陰で別のサイクルを回せた。
それは、「失敗→成功」のサイクルである。試行と思考(ツクルとカンガエル)の中で、是非もう1つ回したいサイクルだ。

まずはインストラクションなしで、やってみる。で、大部分の子は失敗する。
なぜか考えて・調べて、もう1回やっている。そして、成功する。

しかも、こういうときに、始めからしっかりじっくり塗る子は、いわゆるふつうの「成績優秀タイプ」ではない。その子を必ず見つけて、誉めてあげることもダイジである。



アシスタントの沖田クンは、2年前、6年生として私の発想力授業を受けている。
去年からお手伝いをしてくれていて、受付に、子どもたちの誘導に、八面六臂の活躍である。

最後の大実験、でも、大風船にふっとばされる子どもたちを、しっかり支えてくれた。

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修了後に見学された6年生の担任の先生と感想戦。
「1~2分の短いサイクルで回すリズム感が勉強になった」と言っていただいた。

子どもたちのアンケート(後半)は2人だけ3「ふつう」、あとは全員5「とってもたのしかった」、だった。5が95%、かな?

さて、また来年も、がんばろう~

2012年08月03日

プログラム・エウレカ:day11、前半戦を振り返って

新渡戸文化アフタースクールでこの5月から始めた「プログラム・エウレカ」

子どもたちの発想力を鍛えるための、毎週90分授業です。

1学期の3ヶ月間、11回を行った。基本、同一テーマで2週連続やって来ました。
・イロ
・ペットボトルのカタチ
・紙コップのカタチ
・にんげんスゴロクで決める
・プレゼンテーション
そして最後のday11が
・理想のコップ
でした。

毎回、
・カンガエル
・シラベル
・ツクル
のくり返し。

蛙、ベル、鶴、のキャラクターも駆使して、「まずは、カンガエルだ!」「次は、どうする?シラベル~」、と進めます。

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子どもたちに「わかんない~、知らない~」と言われても、めげません。「知ってるか、なんて聞いてないよ」「考えてって、言っている」とさらりと押します。

面白いことに、ウダウダいいながらも子どもたち(2~3年生)は、とても素直なので、なんとか考えようとします。
すると、ひらめいちゃったりするのです。「あ、わかった!」

さらに面白いことに、それがたとえ間違っていても、一度「わかった!」快感を得ると、こちらが「もう時間だから」と急かしても「だめ、まだあと2つ、カンガエル!」って(笑)

もうこうなれば、大丈夫。子どもたちは自分でどんどん考えたり、調べたり、つくったり。
90分授業でしたが、外にも何回か調査に出かけました。
・コンビニエンスストアでペットボトルのカタチを調査
・カフェでコップの調査
後者は、お店の人たちにインタビューも。事前根回しほとんど無しの、ぶっつけ本番でしたが小学生力で、なんとか突破しました。(ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました!)

最終回はそのコップ調査をうけて、理想のコップをつくる回です。
2人1組になり、テーマを決めて、まずは設計図づくりです。

大きな模造紙に、チーム名、メンバー名、テーマ名、コップの設計図、そのコップの素晴らしいところ、を書いていきます。
みんな、どんどん書いていきます。特に絵を描くのは大得意。

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でも「う~ん」が続くと、大人たちが質問します。
「そのお姫さまコップはどんなとき使うの?」
「自慢するとしたら、なにを自慢する?色かな、カタチかな~」
けっして答えは言いません。手助けも最小限。

自らの試行錯誤こそが、ダイジなのです。
そのあと、その設計図をもとに試作です。
紙コップを材料にして、理想のコップを形作り、色を塗っていきます。

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途中、3年女子Yちゃんが「あっ」と小さく声を上げました。「イロ間違っちゃった・・・」
彼女はしばらくの間、がっくり沈んでいましたが、すぐに復活。

「いいや。わざとにして、ハートでひとつだけイロが違うところを見つけてもらうことにしようっと」

素晴らしい回復力(笑)
そして2チーム(3年男子2名、3年と2年の女子)とも、素晴らしいコップをつくり上げました。

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女子チームはとってもかわいくカラフルな「お姫さまコップ」をソーサー付きで2客、男子チームは見事、高さ約63.4cmの「スポーツ用スカイツリーコップ(!?)」を(笑)

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(テレビの取材陣も)

今回の「プログラム・エウレカ」は、初めての試みだらけでした。
・発想力の授業を、毎週11回やること→飽きさせないコンテンツの作成
・子どもたちのスキル向上に資すること→学びのパターンをつくること
・講師育成を同時にやること→リスクを取って隔回で任せる

まずはグロービスの有志を募り、プロジェクトチームを結成。(というより、グロービス生のE氏が言い出しっぺ)
全体構成と各回のテーマやメインコンテンツは私が考えました。全員が日中毎週はこれないので、2回ずつをセットにして、2~3名ずつ担当者をつくりそのセットの責任者にしました。

そして
・基本、隔回は私が授業をやる。有志メンバーは見学して記録し、次回に備える
・裏の回は有志メンバーがやる。その回の準備・コンテンツは自分たちで責任を持つ

さすが、有志(勇士)たち。小学生(しかも低学年のみ)への初めての90分授業というのに、みな、なんとかこなしていました。がんばったねえ~。


前半最終回の最後には、子どもたちへの表彰式を行いました。
プログラムに参加した記念に、2L版の「表彰状」をルークストラップとともに、ひとりひとり手渡しました。

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みな、満面の笑みです。記念撮影もパシャリ。

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「あ~、楽しかった」「コップ、家に持って帰って、お母さんに見せよう!っと」
「2学期も、またやりた~い」

その笑顔、その言葉で、われわれは、満足。
楽しさから好奇心は生まれる。好奇心を思考やカタチに変えるのが、発想力。
さて2学期の後半戦も、がんばりましょ。

2012年07月17日

充電の仕方:その1 読書

6月から始まった研修・授業ラッシュが、ようやく一段落。 
先週は7つ、先々週は6つの研修や授業があった。 

対象は小学校低学年から、社会人大学院生、看護師さんと多彩な顔ぶれである。 

次は来週水曜7/25の飲食関係者向け、までしばし休憩である。 
ふ~。 

ちょっと充電しよう。 

本を読んで、テレビを見て、ヒトと話して、ゲームして。 

いや、いつもしてるんだけど、時間制限無しで思い切り。 


まずは今日は、読書。 
次の次の本に向けて、ちょっとお勉強でもある。 
『アイデアのつくり方』 
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『意思決定のための「分析の技術」』 
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前者はヤング&ルビカムのヤングさんが1940年に書いたもの。超古典である。薄くてかわいいハードカバー。 
後者はマッキンゼーの後さんのもの。分厚くてギッシリ観が凄いソフトカバーなのである。 

今日はこれらを楽しみましょう~。 


そう、次の次の本の予定が決まったのである。 
次の本、は『実例で必ず身につく! 一瞬で大切なことを伝える技術』。明日、見本刷り。来週発刊。 
次の次の本は・・・まだヒミツである。発刊は11月くらいかな~。

2012年07月13日

認定看護管理者制度ファーストレベル研修@AMG 第2回

認定看護管理者を目指す看護師さん、80名が受講する2ヶ月にわたるファーストレベル研修。

初日午後に「決める力・伝える力」研修をやって、昨日は「ほめる力・ビジネス分析」研修を3時間ちょっとやりました。

ほめる力は、「重みと差」の重要思考の、ちょっとした応用です。
相手がダイジと思っているところで、素晴らしいと差を具体的に言ってあげる。

相手のモノ(お財布)をほめ、そして相手の印象をほめました。
2人組、2分ずつ互いをインタビューして、相手(モノやヒト)をチームのみんなにほめる!

大いに盛り上がり、笑い声や歓声があちこちで。

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チーム毎にNo.1を決めてもらい、そのうち何人かに発表をしてもらいました。

「○○さんは、明るく元気、をモットーにされて、仕事をしています」「ご覧いただいてもわかりますよね。ホントに元気な様子、明るい雰囲気が伝わってきますよね!」

素晴らしい。
でも、こうすると、もっとうまく伝わるかも。

私たちの職場で一番ダイジなコトは、明るく元気であることですよね。その点、彼女は明るく元気、そのものです・・・」

おお~~、と感嘆の声が巻き起こります。

相手の価値観を、自分たちみんなの価値であると、言い切っちゃうのです。
それによって、その人の「差」は、みんなにとっての素晴らしさになるんです。


後半はビジネス分析。
日経ビジネスの課長塾でも行った内容で、特に、看護師さん向けにカスタマイズはしていません。

みな、頭をひねりひねり、演習に取り組んでいました。

でも実は、看護師さんたちは、医療過誤の撲滅に向けてさまざまなデータを取り、それを処理することを日常からやっています。
もしくは、患者さんからアンケートを採って、サービス向上に努めるなどしている病院も多いでしょう。

なので、「拡げる」「見通す」「絞る」分析の各演習は、かなりピンときてもいたようです。


合わせて3時間20分、みっちり楽しくやりました。
ホントに楽しい時間でした。講師として何より楽なのは、みなさんの意思や感情がわかりやすいこと。

「休憩は5分!」というとすぐ「え~~~、5分~~」と声が上がります。(なので10分にしました(笑))
集中すれば静かになり、話し合いでは大いに盛り上がります。

女性中心だから、だけでなく、きっとそういう性格の人たちが多い職業なのでしょう。
前向きに、ひたむきに。人をケアしつながる喜び。


途中の「重要思考」経験シェア演習では、多くの方が自らの実践経験を、チーム内でシェアされていました。シーンとなったらどうしよう、と思っていただけに、うれしかったです。
「災害対応マニュアル作成のとき、伝わらなくては意味がない、と思い切りシンプルに絞り込んだ」
「部下への指導で、指示を出すばかり出なく、相手の意思やダイジに思っていることを聞くようになった」
などなど。

これからも、是非、使い続けてくださいね~。

2012年07月05日

プログラムエウレカ:発想力プログラム@新渡戸文化アフタースクールday9。「伝える」だ!

今日は新渡戸文化アフタースクールでのプログラムエウレカday9。前半の11回のうち、残すはあと3回です。 
そして今日のテーマは「伝える」。自分の意見を伝える、プレゼンテーションの練習です。 

もちろん、今日もくり返しです。2回、やります。 

まずは話すテーマを選んで、大きな紙に自分の意見を書きます。 
テーマは「好きなスポーツ・科目」「欲しいもの」「あこがれの職業」から選んでもらいました。発表内容は「なに?」「なぜそれ?」「そのためにどんなことをしている?」です。 

でも早速、Sくんから要望が。「このテーマ以外でもいいですか?」 
もちろん!これに合わなくても、言いたいことがあるなら、それでいいよ。よくぞ聞いた! 

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子どもたちの発表会場をしつらえます。 
椅子15個でお立ち台をつくり、それをみんなが半円状に取り囲むよう椅子を配置します。 
さあ、いよいよ第1回目の発表会です。 

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自信家も、恥ずかしがり屋さんも、います。でもみんな、よい発表でした。 
でもまだまだです。なので「特訓」を行います。みんな中庭に出てください! 
特訓は3つ。 

・特訓1:大声で自分の名前を言う 
・特訓2:前を見てまっすぐ歩く 
・特訓3:2秒間、相手の目を見ながら話す 

8人が3班に分かれて、これらの特訓を順々にこなしていきます。 

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視線が定まらない子、まっすぐの線上を歩けない子、色々です。でも練習です。 
みんな大きな声は出ていたなあ(笑) 

部屋に戻って、もう1回、発表の準備をします。 
さっき書いた紙を改良してもらいます。絵を足したり、言葉を足したり。 
「さっきと違うことでも良いですか?」 
もちろんだ!違うことが話したくなったのなら、それでいい。でも少し急いでね。 

2回目の発表は、みんなとっても上手になりました。 
紙を見ないでも話せる子、もっと理由がはっきり話せた子。 
自信家はより自信たっぷりに、恥ずかしがり屋さんは、私のサポート無しで、しかも聴衆の目をゆっくりしっかり見ながら話せるようになりました。 

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最後にベストプレゼンターを表彰します。 
2位は自信家のSくん。お見事でした。 
そして、1位は・・・・恥ずかしがり屋のOさん。ほんとに上手だったよ~。 

Oさんは3つめのルークキーホルダーを、Sくんは初めてのルークキーホルダーをゲットしました。 
Sくん狂喜(笑) 

子どもたちは、枠をつくってあげると、やりやすい。そしてそれを超えることを憶
える。コツは自由に楽しい雰囲気で、くり返すこと! 

さあ、前半戦、残り2回が締めくくりだ。 
コップを調べて考えて、オリジナルのコップをつくって発表だ!!!!

2012年06月24日

たのしい(´・ω・`)?

6/18~24は怒濤の1週間であった。 

いわゆる講演・研修が6つ。 

・bon voyage有栖川 プレ講座 
・啓文堂書店 全店長会議 
・プログラムエウレカday6 
・bon voyage有栖川 プレ講座2 
・goodfind 大学生講演 
・KIT虎ノ門 公開講座 
・日経新聞 MBAフェア パネリスト 

・・・あれ、7つだ。 

その合間を縫って、本の校正と、ダイヤモンドオンラインの執筆、授業レポートのfeedback。他にAERAの取材、各種打ち合わせがいくつか。 

プラス、早稲田大学ビジネススクールでのCRM 3時間授業。 


久しぶりに目が回りそうだったので、(@_@)」と長女にメールしたら、「たのしい(´・ω・`)?」と鋭い突っ込み。 

基本、自分で選んだ楽しい案件ばかりなので、大丈夫。 
たまたま集中しちゃったのよねえ。この1週間に。 


来週はイベント系は2つだけ。ただし、各々4時間くらいで長いのだった(笑)
・大田区役所 3年目職員研修
・AMG主任初任者研修

ふぁいとー

2012年06月14日

『プログラムエウレカ』もうday6だ!ペットボトルのヒミツ

イロのフシギや紙コップのフシギを発見・探究してきたプログラムエウレカ。

新渡戸文化小学校アフタースクールでの週一プログラムなのですが、いよいよday6です。

前回、コンビニエンスストアで「ペットボトルのカタチ」を調べてきてもらいました。
みなその場で、必死に(床に座り込んだりしながら・・・)スケッチし、観察していたらしい(笑)
(私は2回に1回登場。残りの回はグロービスのメンバー主導でやっています)

day6も、1530からの90分。
参加者は3年生6人、2年生2人、1年生1人。おとなは私を入れて5人です。

やったことは、下記の通り。

1. コンビニエンスストアでの調査情報整理(大きさの大中小を書き入れ、炭酸を区別し、「炭酸は円柱!」を発見)

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2. なぜ円柱かカンガエル。四角柱だと何が困る?

3. 手つなぎ実験でシラベル(4人で四角く手をつなぐ。中に大人が入って圧力をかけると・・・)

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4. つまり四角柱では「圧力」に負けると結論(ここで子どもから「じゃあ、四角柱に炭酸を入れたらどうなるの!」と絶妙なアシスト)

5. しゅわしゅわ実験でシラベル(重曹とクエン酸で炭酸を発生させて、四角柱ペットボトルを丸くする。全員自分で実験)

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6. 炭酸ペットボトルが円柱なのは!でまとめる(2人、円柱ペットボトルに入れていたので「円柱なら変形しない」も言えた)

7. 炭酸以外だと四角柱が多いのはなぜかカンガエル(本当は1.に戻ってやりたかったが時間がないのであきらめた)

8. ペットボトル身体測定実験でシラベル(2人ひと組、円柱・四角柱ペットボトルを渡し、その身長・体重・ウエスト・幅を測定させる。ミリを知らない、整数しか知らない、が盲点・・・)

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9. 身体測定結果から2つの差をカンガエル(結果を聞いて板書する)

10. 最後に2種類のペットボトルを横に並べて、同じ幅でも入る本数が違うことを確認(子どもたちは「同じだろ~」で、数えて(゜д゜)!)

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11. そうすると誰が嬉しいのかをカンガエル。時間がないので「お店のヒトが嬉しいのだ!」と示して終了。

各種実験はとっても盛り上がりました。各種実験自体は今後も使える感じでした。

このプログラムの密かな目標は、「カンガエル、シラベル、カンガエル」のサイクルに慣れること、考動力を高めること、です。

反省点がいくつか。
・ペットボトルはすぐチャンバラに使われる。コントロールが必要
・1.はday5でカバーできればよかった
・身体測定に意外と時間がかかった。なぜなら整数しかしらないから。ハカり方の工夫が必要。電子ノギスとか
・ほんとうはカタチのフシギ全体の振り返りもしたかったが時間切れ

発見!
・ペットボトルのウエストをハカろう!と言ったとき、3年男子はやり方を考えて、すぐ動いて、ゴミ箱から梱包ベルトをゲット
しゅわしゅわ実験では四角柱のペットボトルが基本だが、女子2名が円柱ペットボトルに拘ったために、かえって対照実験ができた

ひょうたんからコマ、でした。
それを見逃さないこともダイジだけどね。

2012年06月06日

田園調布雙葉での「決める力」授業とVenusたち

今日は田園調布雙葉高校に伺っての100分講義。
1045~1235の3.4限でした。

教員の小林潤一郎さんが受け持つ「社会情報論」での講義は、もう6年目。
選択授業での少人数講義を毎年1~3回やっています。

そのなかでも必ずやっているのが「決める力」です。
幼稚園や小学校から、高校までの一貫教育のなかで、進路を決める機会がなかった彼女たち。
彼女らは高校3年生の今、初めて進路の選択に臨んでいるのです。

さて、それはともかく、今日は100年に一度の天体ショウ「金星の太陽面通過」の日でした。
稀少さで言えば金環日食の比ではありません。
なんせ次回は世界中で105年後だというのですから。

ところが台風の影響で、東日本は厚い雲の下。
関東地方は朝から雨模様となりました。

金星の太陽面通過が観察できるのは、7時11分から13時48分まで。
その間に、一度でも太陽がのぞくといいなあと思いつつ、九品仏に向かいます。

小林潤一郎さんは実は、沖縄への修学旅行中でいません。
10名の生徒たちに、サポートの酒屋先生と、AMGの澤野さんを加えての12名を3班に分け、「サバイバル」演習です。

でも最初に宣言します。
「今日一番ダイジなのは、金星の太陽面通過です。陽が差したら授業は中断しますのでそのつもりで!」

南側の窓の外はベランダ兼通路。普段はブラインドが締め切ってあります。
そこを全開にして講義をスタート。
「墜落」「解説」「反省」と進んで、前半修了。

反省のパートでは、点の良かったチームで面白いディスカッションがありました。

「私たちは役割分担とかはしなかったけど、うまく決められていたよね」
私が突っ込みます。「なんでだろうね?」

「チームワークがよかったから!」
もう一回突っ込みます。「チームワークってなんだろう?」

そうしたら別の子がそれを受けてこう言いました。
「私たちは元々、意見が同じだったからうまくいっただけじゃない?」

「実は前提が違っていたけど、気がつかずに流しちゃった」
「アイテムの使い方も、ちゃんと議論しなかったよね」

そうそう。いいねえ。

後半戦、終盤は子育て論です。
育てられている側であり、そして、遅からず育てる側になる彼女らに、語りかけます。
「ヒマとビンボーとお手伝い」こそがダイジなのだと。
「三谷家ではテレビとパソコンとゲームで合わせて1日30分!」の下りでは、生徒たちから悲鳴が上がります。「ヒドイッ!」

いよいよ盛り上がったとき、なんと外の風景に「日陰」が加わりました。
陽が差している!!!
すぐに授業を止めて叫びます。
「ベランダにはどこから出られる!?」
「こっちからです!!」

いの一番に飛び出して、日食グラスで太陽を見つめます。
おお。太陽の端の方に、確かに小さな点が!

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(こちらの「つるちゃんのプラネタリウム」より)

いつの間にか、クラスのみんなもベランダに出ています。
一人ひとり、私の日食グラスをかわりばんこに使って眺めます。
「見えた!」「わかんな~い」

たった数分間の観察会でしたが、一生忘れられないものになったのではないでしょうか。何せ次は105年後なのですから。

授業の感想コメント
には、
「今ちょうど悩んでいることがあり、助けにもなりました。面白かったです。本を読んでみます!」
「判断力は大人になれば自然と身につくと思っていたが、今から養わなければいけない。今からでも意識して、問題を自分の意思を持って解決していきたい」
と。

金星のお陰で、最高の授業になりました。

2012年06月01日

認定看護管理者制度ファーストレベル研修@AMG

87名の看護師さんがズラリ! 

これから2ヶ月間、150時間にわたるファーストレベル研修が昨日、上尾市のAMGキャリアサポートセンターで始まりました。 
埼玉を中心に東京や千葉からも参加者が。 

午前中が開講式と情報検索の仕方。 
午後は任意参加なのだけれど、全員が残って私の『決める力と伝える力』講義を受けました。 

センター長の井上さん始め、スタッフのみなさんも混じって90名超が、「サバイバル」始め、多くの演習にトライしました。 

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5分休みを3回入れた、3時間講義です。 

「重要思考でジコジマン」に頭を抱えていらっしゃる方もいましたが、概して吸収は早く、上手に使いこなしているヒトたちも! 
とにかくノリがよくて盛り上がるので、あっという間でした。

7/13に再会です。 
それまでのみなさんの研鑽を期待しています!! 


AMGでは、主任初任者研修も担当します。多人数なので2回に分けて、6/7と26に。 
医師以外の全職種が対象です。 
楽しみだなあ。 

バイクで行ったら、帰りの時間に豪雨となり、しばらく待って小雨の中、帰宅。 
虹に向かってバイクを走らせることになりました(笑)

2012年05月26日

これから6月にかけての講演・研修予定

少々忙しそうな6月がもうすぐ始まります。明日からで言うと・・・

5/27(日)13時~15時 明石市産業交流センター
・兵庫県ですな。親子数十人への発想力研修

5/29(火)1040~1215 希望ヶ丘高校「おとはな」
・大人と話そう、でオトハナです。神奈川県

6/1(金) 1330~1640 看護師ファーストレベル研修1@AMG
・埼玉県上尾市。看護師さん80名かな

6/4(月) 1800~2000 SNAILS 学芸大学「決める力」
・東京 武蔵小金井、学芸大学のアメフト部から招聘されました。気合い入れてやってきます

6/6(水)1045~1235 田園調布雙葉「決める」
・恒例の高3女子向け

6/7(木) 1400~1700 AMG主任初任者研修A「決める・伝える」
・埼玉県。上尾中央医科グループでの職員研修です。

6/13(水) 930~1130 大伸社 研修day2
・東京 千駄ヶ谷。3回シリーズの2回目は、「伝える・ほめる」

6/14(木) 1030~1200 糀谷児童館 「決める力と生きる力」
・東京 大田区での親子研修。乳幼児連れ限定30組で保育付き。早めに 03-3743-3854 にお申し込みを。

6/14(木) 1530~1700 Program Eureka 6
・東京 中野区、新渡戸文化小学校アフタースクールでのday6。ペットボトルのヒミツを探る~

6/19、21、22にはBon Voyage有栖川でプレイベント~
・エビちゃん監修のペアリンティング・プログラムの一環です
http://bonvoyage-tokyo.jp/


6/20(水) 1700~1730 啓文堂書店 店長会議
・「ビジネス書大賞」をいただきました。店長会議でもお時間いただけるそうなのでバシッとやってきます。(`・ω・´)ゞ
http://bit.ly/KHTOBu

6/21(木) 1530~1700 Program Eureka 7
・同上。

6/23(土) 1000~1230 KIT公開講座「ビジネス発想思考」
・KITの集客イベントでございます。
http://bit.ly/JBBU5l

6/24 (日) 午後 日経MBA EXPO2012
・東京 大手町。パネリストとして話します。日経が主催する初めてのMBAイベント。さてさて集客は~
http://bit.ly/KSyRcK

6/26(火) 1400~1700 AMG主任初任者研修B「決める・伝える」
・大人数なので2回に分かれてます。

6/29(金)大田区採用3年目研修A
・大田区役所の3年目研修、午後いっぱい~

以上です。

なおこの間、KITでは戦略思考特論、グロービスではIST、早稲田ではCRMの講義が並行します(笑)

もし漏れていたら、関係者は至急ご連絡を。
いや、書き漏れているだけだと思いますが・・・