カテゴリー: 03 生きる力

2015年07月27日

2015年6~8月の講演・研修実績と予定+豊田と上尾報告

2015年6~7月の講演・研修実績と8月の予定です。

今年は企業研修的なものはなるべく絞って、子ども向け・親向けを優先してきました。
その中で、子ども向けではルネサンスのスイミングスクールに通う子ども(とその親)向けの「科学教室ルークの冒険」が始まり(6/21のブログ参照)、テスト版を拡げています。
親や教員向けでは自治体と組んでのものが増えました。豊田市ではまずは市役所職員を対象にした親向け「ヒマと貧乏とお手伝い」研修で300人が集まり(!)ました。上挙母駅までMIRAIがお出迎え。

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明後日、京都市でも教職員参加の親向け「発想力」研修に200人が参加予定です。
いずれも時間外の自主参加のものです。動員なし!

恒例となっている看護師さん向け研修も好調です。上尾駅前のAMG主催「認定看護管理者教育課程ファーストレベル研修」では私が2回登場します。160時間研修の冒頭と中盤です。
7/24は2回目。重要思考実践のシェアから始まり、ほめる演習、数字分析演習と続きます。
特にほめる演習は盛り上がります。まずは2人ひと組の2分間インタビューなのですが、本当に楽しそう。

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その笑顔を職場や家庭でも(^_^)
看護師さんたちは多く、お母さんでもあります。これからも続けていきたい研修です。

明日はジャクエツ主催の保育園・幼稚園関係者向け研修です。さてさて、どうなるかなあ。

6月
6/5 1330~1640 AMG認定看護管理者教育課程ファーストレベル1
6/7 900~1200 決める力親子研修@西麻布
6/7 1730~ルネサンス@港南中央「科学教室ルークの冒険」
6/21 930~1200 ルネサンス@富士見台「科学教室ルークの冒険」
6/23 1330~1645 東京都主税局 新任ライン係長研修「決める伝える褒める力」

7月
7/2 1000~1200 放課後NPOアフタースクール「決める力」
7/4 1500~ 浦安市立志塾「決める力伝える力」
7/8 KIT プロフェッショナルフォーラム
7/9 海上自衛隊幹部学校1
7/10 1800~2000 豊田市役所 子ども教育課「ヒマと貧乏とお手伝い」
7/11 900~1300 MUFG大阪「伝える力」
7/11 1530~ 名古屋 マナビ場3親子研修「生きる力」
7/18 1600~1800 日本赤十字 ボランティア研修「発想力」@松島 
7/24 1330~1640 AMG認定看護管理者教育課程ファーストレベル2
7/28 930~1630 ジャクエツ講演会「決める力と伝える力」(←これが明日)
7/29 1300~1715 京都市役所 係長研修「重要思考」
7/29 1830~2030 京都市教職員自主勉強会「発想力」
7/30 1000~1230 広島OECDキックオフ「決める力」@江田島

8月
8/3 芦花小 Summer Workshop
8/4 1900~2100 ふくい産業支援 「”発想力”と”決定力”の鍛え方」
8/6 芦花小 Summer Workshop
8/7(金)①1000~1100、②1115~1215 ルネサンス経堂「科学教室ルークの冒険」
8/10(月)同 両国
8/14(金)同 港南中央
8/23(日)同 新所沢
8/20 1300~1530 富士フ
イルムHD若手幹部研修@三島
8/24 930~1130 横浜市鶴ヶ峯小 教職員研修「発想力」

以上です。

2015年01月22日

2015年1~2月の研修・講演予定

まずは予定でなく、実施報告から。

・1/10(土)900~1200はサービス・フロンティア・ジャパン 経営者フォーラムでの講演でした。
日本のサービス業を牽引する企業トップたちの勉強会なのですが、特別会ということで、その社員のみなさんなども参加できるものでした。
参加は160名。大手町サンケイホールの会場はぎっしり満員です。

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講師は私と一橋大学の楠木さん。そしてモデレーターに藤川さん。
私講演、楠木さん講演、鼎談、会場とのQAで3時間だったのですが、楠木さんの講演が絶品で、抱腹絶倒、素晴らしいものでした。こっちの方向には決して進むまい、敵わないから、と思ったことでした。

質問勝ち抜き戦によるQAも、とても楽しかったです。2人とも、絶対、ふつうの答えは返さないという(笑) 

さて、1~3月は隔週日曜日、グロービス経営大学院 大阪校での講義です。イノベイティブ・ストラテジーというクラスで、私が開発したもの。
今回は参加者からどんな「大逆転戦略」が出てくるか楽しみです。

その西行きスケジュールに合わせて企画されたのが、名古屋での以下2講演。

・1/25(日) 15:00~19:00 @名駅前みどりビル5F
定員60名(←満席御礼)

・2/22(日) 1500~1730 @MY CAFE 名古屋伏見店 
定員30人

子育て、教育に興味のある方、自分の決める力や発想力を伸ばしたい方、必見です。ひご参加ください。
なんだか東京が無くて地方公演(違った、講演)が中心ですね。
2月初には、青森県八戸市にも!青森での講演は初めてです。

・2/6(金) 1400~1530 @八戸グランドホテル
八戸市教育委員会
定員300名!!!びっくり
参加料無料・要申し込み・先着順・託児あり、です。


あとは特定組織でのクローズドなもの。
・1/24 900~1300 MUFG@東京「伝える力」
・2/11 900~1300 ISL「イノベーションとビジネスモデル講義」

・・・抜けは無かろうな ( ̄^ ̄)ゞ

2014年12月23日

11月後半の講演記録。順天学園、若狭図書学習センター、東京都児童館第二ブロック

11/18 火


今年からSGH(Super Global High School)にも指定された順天学園 高等学校。
その中高一貫クラスで「発想力」講義を行いました。高校1年生30名ほどに2時間!

なんとか2時間という長尺を、飽きさせずやりきりました(笑)


11/23 日

福井県立図書館若狭分館と福井県生涯学習センター若狭支所が合わさった、若狭図書学習センターで講演。
福井ライフ・アカデミー現代的課題講座「人間力発見」~人人とのつながりを~④
『発想力と決める力の鍛え方~子どたちの未来のために』

年配の常連さんあり、若いお母さんあり、いろいろな参加者のみなさんとの90分でした。

小浜は遠く、片道5時間弱でしたが、初めて降り立った街は秋の盛り。

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真ん中上は、解体新書の杉田玄白先生。
下は焼き鯖寿司がとっても美味しかった「すし政」でした。


11/26水

文京区のシビックセンターで、東京都児童館等連絡協議会第二ブロック、の研修でした。(台東区、荒川区、北区、文京区)
参加は児童館職員さん中心に40名ほど。
演題は「生きる力を育む~ヒマと貧乏と脱ワンワード」でした。

冷たい雨の水曜午前中でしたが、みなさん、和やかに演習に取り組まれていました。

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いつも子どもたちを相手にされている仕事のせいか、女性の比率が高いせいか、やっぱり演習でも話が弾んでやりやすかったです。

全国の児童館職員のみなさん、是非お呼びください~。

2014年11月17日

30年ぶりの高知。高知大学医学部→RyomaBase →01高知Booster

11/12~13と1泊の高知出張でした。

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スタートは雨の羽田空港。11/12の朝です。
珍しく早く着きすぎて、ラウンジでひと休み。

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高知龍馬空港に到着してすぐに高知大学医学部に移動。
そこでランチタイム講演をしました。

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こんな恐ろしい題の講演です(笑)
しかし、大学の力添えで「無料ランチ付き!」になり、それが奏功したか、なんと満員御礼に!!

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1時間のほぼ時間いっぱいを使って、お話ししました。
途中、会場でもいろいろ考え、挙手し、話し合ってもらいました。なかなか活発で、よかったです。

一部はこちらで紹介されています。


終了後、校内のTully’sでランチ
すぐに市内のRyoma Baseに移動して、次のイベントです。

高知から医療を変える、「学び」と「ネットワーキング」のための秘密基地、であるRyoma Baseのメンバーたちとの交流会でした。子育て論で大盛り上がり。

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新高(にいたか)梨を使ったスイーツ、絶品でした~。

その後、日航ホテルでひと休み。高知城くらい行こうかと思っていましたが、あえなく気持ちの良いベッドで爆睡。そのまま夜の部に突入です。

夜の部は、01高知Boosterでの「決める力研修」+懇親会
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今回、私が学生時代以来 30年ぶりに高知に来れたのは、ひとえに01高知Boosterの都築さんのお陰です。グロービスつながりですが、「いつか高知に呼びますので」がついに本当になりました。

参加は25名。ほとんどがそのまま懇親会にも参加しました。
年齢層も幅広く、大変楽しい会でした。
地元の本屋さんの協力で、著作の展示即売もありましたが、20数
冊ほとんど売切っていた様子。すばらしい。

あとはホテルからの風景と、帰り道の様子です。

早朝、鏡川から浦戸湾を望む。
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市内の路面電車。運行頻度も高く便利そう。ごめん行き。
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空港のお土産。小夏というらしい。
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その下にこやつ。名前は不明。
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大きなウイングレットのB737。空港のボーディング・ブリッジにはすべて絵が。
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楽しく充実した高知出張でした。

が、次回は、高知城と桂浜、行きたいな (T-T)

2014年06月16日

5~6月の講演・研修報告

この5~6月、親向けの講演・研修をいくつかやりました。

5/10の順天学園PTA講演と5/12の金光学園 保護者向け講演については前回報告しました。

5/15にお邪魔したのは、本木ヒルズにオフィスを構えるゴールドマン・サックスです。
社内のボランティアスタッフで運営されているWorking Parent Forumで90分講演です。
1600~1730という就業時間中でしたが、70名もの皆さんが集まられました。テーマは「生きる力」です。
南麻布あたりに居を構えるゴールドマンの社員のみなさんに「ヒマと貧乏とお手伝い」をオススメしてきました(笑)

5/27 930~1220は中曽根陽子さんが主催されるMother Questのオープニングイベントでした。
・発想力研修
・トークセッション・Q&A
場所は二子玉川のカタリストBA。
これも40名もの「Mother」たちが集まり、皆さんとても熱心に「紙コップ演習」などにチャレンジ!

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これは小1から経営者まで楽しめる(みなレベルが同じ)プログラムなのでした~。

6/5は小平市中央公民館です。
以前にも若者向けお邪魔しましたが、今回は親向けの「お手伝い」講演。

小雨だったのですが、お母さんたち30数名が大集合!
この研修会の特長は、10回もののシリーズで無料であることと託児サービス付きなこと。乳幼児をかかえたお母さんたちが参加しやすい形になっています。

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ヒマと貧乏とお手伝い、みなさん、頑張りましょう~~~。
「○○ちゃんが、かわいそう」に負けないように!

さてこの数週間は、上尾に3回、という期間でもありました。
5/21 1345~1700 AMG主任初任者①
6/11 1345~1700 AMG主任初任者②
はAMG(上尾中央医科グループ)の「今年主任になった人」向けの半日研修で、約100人ずつが参加されました。2月にももう一度あります。

6/6 1330~1630 AMG 1st
はAMG学習館が主催する153時間に及ぶ「認定看護管理者教育課程ファーストレベル」研修の初日です。
研修中、私はもう一度、中盤でお邪魔するのですが、これも80名以上が参加され、熱気溢れる会でした。なんせ80名の中堅看護士さんたちなのですから(笑)

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次回は「経営戦略全史」系の講演についての報告です。
その予告編として、7/1に六本木ヒルズで行われるこれのご案内を!

アカデミーヒルズライブラリー×ビジネス書大賞2014 記念トークセッション
「ビジネス書から読み解く これからの”学び”」

無料です。参加ご希望の方はこちらから。

2014年04月08日

2014年4~6月の講演予定

4月になり、KIT虎ノ門大学院でも講義が始まりました。
まずは『戦略思考要論』。これは入学式直後の午後6時間講義と、平日2回の3時間講義で1単位終了というクラッシュ・コース。
明日がもう最終回ですが、みな、必死で食い付いて…いるはず。

今のところ決まっている、4~6月の子ども・親・教員向け研修は、こんな感じです。

4/30(水) 1045~1235 田園調布雙葉高校3年 「決める力」
5/12(月) 終日、金光学園 中・高・親向け
5/15(水)1600~1730 ゴールドマン・サックス 「子育て」
6/5(木)1000~1200 小平市中央公民館 家庭教育講座「お手伝い」

小平市の講座は、全10回の5回目のみ担当ですが、定員20名で保育付きという、超絶お得な親向け講座です。小平市にお住まい、もしくは勤務の方、是非どうぞ。申込期限は4/23です。


そして、下記は企業向け。ほとんどがリピートですね。

4/14(月)1600~1730 NRI 主任昇格時研修「発想力」
4/19(土)9:00~13:00 MUFGエクステンションカレッジ@東京「決める力と伝える力・ほめる力」
5/21(水) 1345~1700 AMG主任初任者A
6/6(金)1330~1630 AMG 看護管理士1stレベル①
6/11(水) 1345~1700 AMG主任初任者B
6/26(木) 午後 東京都主税局 新任ライン係長研修

AMGとは上尾中央医科グループのことで、日本最大級の医療グループです。
職員数は1万5千人。その(医師を除く)主任昇格者向けの研修が、主任初任者A.Bです。
150~200人が対象となるのですが、春2回、冬1回のどこかに参加することに。
事業や勤務地、職種を超えたコミュニケーションの場となってもいます。

看護管理士 1stレベルは、AMGキャリアサポートセンターが主催する公的研修(多くは看護協会がやっている)で、全体では百数十時間に及ぶものなのですが、半日、2回のコマをいただいています。
これはベテラン看護師さんが、関東中から(たまには九州から、という方も・・・)集まって、なかなか壮観かつ活発で楽しい研修です。

さて、新年度も胸を張って、空を見上げて!

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2014年02月18日

「昔はマナー守った」は幻想 by 大倉幸宏さん

今日の朝日新聞朝刊15面は、「道徳に成績?」をテーマに3氏のオピニオンが掲載されました。


なかでも、「『昔はよかった』というけれど」の著者でもあるコピーライターの大倉幸宏さんのオピニオンが秀逸でした。

・道徳教育の話になると保守系の人たちは、よく「昔はマナーが守られ、モラルも高かった」「しかし戦後を境に低下していった」という図式で語りますね。だけど、それは幻想です。戦前の公衆道徳はひどい水準でした。

・いまの道徳教育に当たるものは明治の初期から授業科目となっています。しかし、知識としては身についても実戦に結びつかない、と教育界で問題になっていました。

・公衆道徳を向上させるうえで、教育の役割は限定的でした。例えば、落書きをなくそうという啓発活動が行われてもなかなか効果は上がりません。むしろ大事なのは、法やインフラの整備でした。

・道徳教育によって若い人たちを導こうなどと、あまり考えるべきではないと思います。せいぜい「こういう場面ではどうしたらいい?」と考えさせるにとどめ、それ以上のことは教育に期待しない方がいい。

・「昔はよかった」という図式で考えると、戦後の努力を否定することになります。理想像を戦前の教育に求めるような短絡を起こす。

特に付け加えることはありません。まさにこの通りでしょう。
たとえば、戦後の数十年、一貫して(究極の反道徳行動である)殺人件数へ減り続けています。増加しているように感じるのは、メディアによる誇張や自分の常識に目が眩んでいるに過ぎません。

「昔はよかった」には何の根拠も、未来への価値もないのです。

2014年01月19日

1/20 NHKあさイチで「脱ワンワード週間」が紹介されます

いよいよ明日!NHKあさイチ「脱ワンワード週間」が紹介されます。

番組内では、あるご家庭にお邪魔して…。
NHKホームページをみたらその様子がちらりと。

楽しみです。

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放送は9時前後になるでしょう(多分)。
そして、「脱ワンワード週間」の詳細は、『親と子の「伝える技術」』で!


放送終了後、まとめがこちらにアップされるのではないかな~。

2013年12月27日

TV視聴時間と成績との相関関係について:その本当の答え

昨日、12/26の日経朝刊記事です。

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平日のTV・ビデオ・DVD視聴時間と全国学力テスト成績に、面白い傾向が出ました。

1. 成績が最も良いのはTVは見るけど1時間未満の子
2. TV視聴時間が延びる程、成績は下がる
3. TVをまったく見ない子の成績は振るわず、TV3~4時間視聴の子、程度

さて、ここから何が読み取れるのでしょうか?

2.はまあ、当たり前の気がします。
でも、1.3.はちょっと意外な気もします。

文科省担当者は「TVも節度を守ってみれば知識の習得に役立つ」との見立てです。
ネット依存専門家は「子どもたちが無目的にだらだらとネットを続けることのないよう、家庭や学校で時間を制限する指導が必要だ」と話されたとか。
ネット利用時間と成績との相関に関する 東京新聞記事

あなたは、どう思いますか?
ネット依存専門家の答えでは、視聴ゼロの子の成績が低い理由になりません。
文科省担当者の答えでは、1時間未満が最も成績が高い理由がわかりません。

新聞を読んで「フシギだねえ」とつぶやいた私に、高1三女があっさり言い放ちました。

「意志が強いからだよ」

う~っむ。確かに。
TVを見るけれど、1日平均で1時間未満に抑えられるということは、本人の意志力の賜です。
意志の強い子どもは勉強にも打ち込める。
しかし、視聴ゼロの子は?
憶測ですが、視聴ゼロはきっと本人の意志ではないのでしょう。親の強制です。それに素直に従う子どもの学力は…。もちろん逆かもしれません。成績が悪いのでTVを禁止している、のかも。

ともかく、私には文科省担当者やネット依存専門家のコメントより、100倍納得性の高い説明でした。さすが、当事者(笑)

注:全国学力テストの対象は小6と中3。科目は国語と算数・数学。

2013年11月23日

日経ビジネスの常識 その1 :就活に黒スーツは社会・企業のルール

2013.8.23号の「女性昇進バブル ~わが社の救世主か 疫病神か」で、世のほとんどの女性(と相当数の男性)を敵に回した日経ビジネスであったが、2013.10.28号でも面白いコトを言っている。


日経ビジネス曰く「企業の採用担当者は、学生が黒のリクルートスーツを着ているかどうかで、社会人としてのマナー、ルールを遵守(原文では順守)できるかどうかを見ている」のだそうだ。

p78~81は「連載 企業と学生のシューカツ革命 4」、取材班2名の連名記事である。

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記事本文は、日本企業が海外の学生や、日本に留学する外国人学生を採用するようになってきたことに焦点を当て、その成功のためには人事制度改革にまで踏み込まなくてはならない、とするもの。

それほど斬新でも深くもないが、一部をのぞけばおかしなコトも書いてはいない。

でも、欄外のQ&Aコーナーに凄いことが書いてあった。
「大学生読者のギモンに取材班が答える」ということで、「Q リクルートスーツの色は黒で無くてはダメですか?」との問いが立てられている。
へ~、黒なんだ、と思いつつアンサー欄を見てみるとまずは、はるやま商事のコメント。

・2006年頃までグレーやネイビーも売れていましたが、ここ1~2年はほとんど黒しか売れていない

と紹介している。ここまでは、事実であるから別にいい。しかし、ここから、編集班(上記お二人)の文が続く。

・男性は黒無地・2つボタンのスーツに模様のない真っ白なシャツが基本で、ネクタイはえんじ色、紺色が主流
・女性も黒のスーツです。基本はスカートです。スカートの方がフレッシュな印象を与えます。ストッキングは肌色が基本です

まあ、記事本文中の写真に写る学生たち(某社内定式)のネクタイ4本のうち、ひとつも「えんじ色や紺色がない」のはご愛敬としよう。
でも、ここからが酷い。まず取材班は、はるやま商事コメントを借りてこういう。

・スーツやシャツの色で個性を出したりするのは「外資系、アパレル、マスコミといった業界を除き避けた方がいいでしょう」(はるやま商事)

まず、なんで、はるやま商事にそんな判断が出来るのか、まったくわからない。学生の追跡調査でもしているのか?もしくは、業種別の人事部にアンケートでもとったのか?

で、ここからが編集班の純粋コメント。

・採用担当者は就職活動の服装をきちんと守るかどうかで、社会人としてのマナー、ルールを遵守できるかどうかを見ています

一体どこの企業が「就職活動中の服装は黒のスーツ」というルールを示しているのだろうか。私は寡聞にて知らないが、取材班によればそれが「守るべき社会人としてのマナー、ルール」なのだという。しかも、2006年まではグレーやネイビーも売れてたんでしょ? それが数年で「黒がマナー」ってなんなの?ネイビーを着ていったら、企業の採用担当者が「こいつはルールを守れないヤツだ。落とそう」って思うの? 本当に?? 昔はみんな紺ばっかりだったじゃない!

取材班が言っていることは要は「お前らは空気を読んでそれに従え」「私たちはマスコミだから関係なかったけどね」ということだ。
記事本文は「日本企業は外国人に頼らなくてはならないほど追い詰められている」「先進企業は人事制度改革まで踏み込んでいる」というトーンなのに、欄外では「日本人らしく空気を読め」「出る杭は打たれるよ」との本音が全開である。

これを矛盾と思わないのか? この部分だけ誰かに外注したのか? 誰も内容をチェックしていないのか?

最近、本当に「日経ビジネスって大丈夫なのか」と思ってしまうのであった。

ヒトと違うことの気持ち悪さに耐えられるヤツじゃないと、いい発想なんて出るわけがない。
ヒトと違うことの怖さに耐えられるヤツじゃないと、自ら意思決定なんて出来るはずがない。
なのに、ヒトと同じであれと、大人がしたり顔でアドバイスしてどうする!

でもきっと、はるやま商事の言う「最近は黒しか売れない」は事実なのだろう。
せめてそれが「紺と違って、あとから礼服としても使える」という学生たちの合理的判断による
ものでありますように。