カテゴリー: 01 発想力

2015年04月09日

ダイヤモンド・オンライン記事「三谷流発想法」の歴代いいね!ランキング

ダイヤモンド・オンラインというWebマガジンで発想法の連載(隔週木曜日)を始めて丸4年が過ぎました。年間26回くらいですからもう100回を超えています。自慢は一度も「落として」いないこと(笑)

雨の日も風の日も、お正月もGWも関係なく、隔週連載を続けてきました。

img_fb30b7135238078a1adb2056a8d0700457386.jpg

これまでもっともアクセスを集めたのは、2012年の2月、大雪の日に高速バスに乗って大変な目に遭ったときの奮戦記、
だったのですが、この記事にアクセスが殺到したのは、公開日にまた大雪が降り、その「大雪」というキーワードでみなが検索しまくっていたからでもあります。

私が最近重視しているのは、記事の前後に表示される「Facebook いいね!」の数です。
記事の読者が「この記事イイナ」と思ったら、(そしてFacebookユーザーなら)ポチッとやってくれるわけです。それをその「友だち」が見て、、、というSNS的な拡散効果も期待できる優れもの。

さて、これまでの109本の記事の中で、もっとも「いいね!」を集めた記事は、どんな記事なのでしょうか。ランキングをつくってみました。

歴代ランキングTop152014.04.08時点〉(末尾の数字は「Facebookいいね!」数)

1109日本の桜は2度死んだ。迫る3度目の危機!
1288

2108福井県は北陸新幹線開業で幸せになれるか?頑張れ、フクイラプトル!
976

3【第87講】「当日配送可」は物流だけの差なのか~ヨドバシ・ドット・コムで冷蔵庫を買ってみた758

4101子どもの発想力・自立心の鍛え方(3「貧乏」にする~ママ友の「かわいそう」攻撃やジジババ軍団とどう戦うか558

5【第91講】 なぜ、黒髪より茶髪の若者の方が席を譲るのか?~電車で学ぶイマドキの若者事情【期待編】487

6【第78講】 歴史は変わる、作られる~伊勢神宮、出雲大社、遷宮のナゾ447

7【第95講】 CBSは”広告モデル”を、どうやって創造したのか~「ビジネスモデル全史」【後編】403

8【第45講】 「身の回り」データからの発想(2)~iPhone5でソフトバンクは100億円分の回線収入を失った!? 310

9【第94講】 ジレットの”替え刃モデル”は、ただのアイデア一発ではない~「ビジネスモデル全史」【前編】
300

10100子どもの発想力・自立心の鍛え方(2「ヒマ」をつくる~携帯電話やテレビをどう制限するか262

11【第52講】 航空事故調査から学ぶ【1】~離着陸時にはクツを脱ぐな262

12【第63講】 1分スピーチ合戦」でヒトは変わる~話す・聴く技術、感情知能(EQ)を鍛えよう248

13【第70講】 今を生きるためのスマホ節食6ヵ条~プチネット断食のススメ[6]237

14【第92講】 男性が「赤ちゃんの気を惹く」ための3つの壁!~電車で学ぶイマドキの若者事情【母子編】215

15【第56講】 首都直下地震に備える~避難訓練をやって初めてわかること209


赤字が2014年度に書いた記事なのですが、なんと15位中8本がそうでした。なんと当たり年だったことでしょう。特に、2位の

108福井県は北陸新幹線開業で幸せになれるか?頑張れ、フクイラプトル!

は、北陸新幹線開業(3/14)の5日後にぶつけた甲斐があり、断トツの976いいね!を集めることになりました。

NEWS000000125301.jpg


少しでも郷里福井のアピールになったのなら嬉しいです。

「金沢のコバンザメ作戦なんて志が低い!」とか「表の所用時間が1分違う」とかのお叱りも受けましたが(笑)


しかし、そんなフクイラプトルの頑張りを、最新号の

109日本の桜は2度死んだ。迫る3度目の危機! 

は軽々と抜いていきました。空前の1288いいね!です。

2度の絶滅危機(明治維新と第二次世界大戦)を乗り越えた日本のサクラは、いま「ソメイヨシノの絶滅危機」に瀕しているのです。並木が特に問題で、樹齢60年を越すとほとんどがダメになってしまいます。

その代替として期待されているのが、東京調布の神代植物公園で見つかったワシントン帰りの新種、ジンダイアケボノです。

2015-04-03 12.20.46.jpg


2015-04-03 12.21.02.jpg


さて、2015年はどう過ぎていくでしょうか。

もちろん、どうしようとするかの自分の意思の問題なのですが、当たり外れは時の運。一喜しても一憂しないように、過ごしていきたいと思っています。

2015年03月11日

3/10 恒例の小6向け「科学教室 ルークの冒険」@芦花小学校

3月10日、世田谷区立芦花小学校の6年生向けに、「科学教室 ルークの冒険」を行いました。

今年で5年目、通常の45分授業の中で、6年3、2、1組と3連チャンです。

20150310 1.jpg


芦花小では、夏休み期間中、「サマーワークショップ」という大イベントがあり、そこでは数十人の社会人講師が、さまざまなテーマでワークショップを行います。
そちらでも、この5年間、低学年(1~3年生)向けの授業をやっていて、延べ600人以上の子どもたち(100人以上の保護者たち)と接してきました。

小6の各クラスで、授業の冒頭、まず尋ねました。
「私のこと知っているヒト!」
30名強のうち、2~3名が手を挙げてくれました。サマーワークショップ以来の再会です(笑)

「キミたちには復習かもしれないけれど、しっかり取り組んでね」

もちろん、少しだけ難易度は上げています。
紙コップ演習も、トップカールの秘密だけでなく、上げ底の秘密にも挑みます。

今回、面白かったのは、3クラス中2クラスで、これまでより「動き」が良かったこと。
「座って悩むな、動いて考えろ!」をすぐ実践できたのです。

たとえば、突然スクリーンに映される画像。
「これはいったい、何でしょうか?制限時間、30秒~」

スクリーンショット 2015-03-08 22.10.59.png
〔Google Earth 2015〕

席に座って、見つめるだけではなかなかわかりません。
オトナ向けだと、いったんここで「時間切れ!」「わからないなら座ってないで動こうよ」というステップを踏んで、次に進みます。
でも今回は2クラスで、子どもたちがすぐ、動き始めました。席を立って、ぞろぞろ前に押し寄せたのです。

しばらく見ると、わかる子が出てきます。
でも、わからない子向けにちょっとヒントを出して見ましょう。
「良く見て見ようよ。これな~んだ?」

スクリーンショット 2015-03-08 22.10.59hint.jpg
〔Google Earth 2015〕

あっ!という声がいくつも上がります。
わかった、野球をするところだ!

これは米国シカゴ郊外の風景です。
さすが、真っ平らな土地に街をつくるとこうなる、って感じですが、拡大すると、こんな素敵な街並みだったりします。

スクリーンショット 2015-03-08 22.16.56.png
〔Google Maps 2015〕

発想力は、発見と探究です。単なる発散と収束ではありません。
まず発見によって、世界を広げないといけないのです。そして、収束などさせず、選択して探究をすることです。

まずは、発見力。
座って悩んでいない行動力こそがその源泉です。

芦花小のみんな、なかなか良い感じ。
これからも、がんばろ~~~!

2014年12月23日

12月前半の講演記録。海上自衛隊幹部学校、日経コンピュータ、KIT虎ノ門、文教大学、Squet大阪、名古屋大学

12/3 水


目黒の海上自衛隊幹部学校で、「幹部高級課程 管理演習:戦略思考」を朝から夕方まで7時間強。
夏にやったものと同じです。中身はちょっと改良しましたけど(^・^)

終了後にこんな素敵なスポットで参加の方々と記念撮影。左手には「坂の上の雲」の秋山真之像がドドン。
受講生は海自の一佐二佐。交換留学?で1名ずつ、陸自と空自の方が混じってます。

Scan108mini.jpg

隊の広報の方に記念写真を撮っていただきました m(__)m


12/3 水

海自講義終了直後、公用車で送っていただいて、雅叙園での「第2回日経コンピュータ・サミット」の締めの講演を40分。間に合った~。

テーマは「イノベーションとビジネスモデルの本質!」
IT絡みで、というご要望には「ムリ」とお断りをして、いつものネタで挑みました。

nikkeiBP.jpg

なんと本会場に250名、サブ会場3つを合わせると600名の参加者があったとか。
さすがにのどが痛かった~。


12/4 木
夜はKIT虎ノ門大学院の公開講座。発想力をテーマにやりました。
千客万来。6人掛けでギッシリ埋まる大盛況。50名弱。

2014-12-04 21.23.02mini2.jpg

何人、入学するかな~(笑)


12/11 木

毎年恒例、文教大学 湘南キャンパスでの講義です。中條さんに呼ばれての90分講義です。
講座の最初に投票が行われ、私に何をやらせるかを決めているそうです。
今年は僅差で「発想力」となったとか。去年は「決める力」だったかな。

2014秋.jpg


12/15 月

MURC(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)主催の会員・一般向け講座です。
名古屋、東京、とやってきて、最後が大阪でした。

2014-12-15 10.28.11.jpg

綺麗な富士山を見ながらの、日帰り出張でした。
参加者16名は社長(2名)さんから新入社員までの幅広さ。はじめて耳の不自由な方の参加(2名)もありました。
手話通訳者が3名、15分刻みくらいでどんどん交代で通訳を務められていました。
お二人の間は手話で意思疎通が速いので2人組の演習はOK。
4人組のディスカッションなどは大変なようでしたが、あえて、それらの制限時間は変えずに様子を見ました。
途中、何度かご本人たちに確認をしましたが「なんとかなる」とのことだったのでそれで最後まで。

どきどきでしたが、評価もよく、よかったです。


12/16 火

昼過ぎに東京をでて名古屋大学です。冷たい雨の日でしたが傘を忘れ、大学キャンパス内の地下鉄出口から、会場までとぼとぼと。
名古屋大学学生向けの、セミナーでしたが国際教育交流センターのキャリア支援部門主催、ということで、留学生も数名参加していました。

2014-12-16 16.50.28mini.jpg

テーマは発想力。
みんなのかた~い頭を、柔らかくできたかな?

さてとりあえずここまで。
後半は12/25の新潟県 見附市での講演で締めくくり、のハズ(笑)

2014年12月23日

11月後半の講演記録。順天学園、若狭図書学習センター、東京都児童館第二ブロック

11/18 火


今年からSGH(Super Global High School)にも指定された順天学園 高等学校。
その中高一貫クラスで「発想力」講義を行いました。高校1年生30名ほどに2時間!

なんとか2時間という長尺を、飽きさせずやりきりました(笑)


11/23 日

福井県立図書館若狭分館と福井県生涯学習センター若狭支所が合わさった、若狭図書学習センターで講演。
福井ライフ・アカデミー現代的課題講座「人間力発見」~人人とのつながりを~④
『発想力と決める力の鍛え方~子どたちの未来のために』

年配の常連さんあり、若いお母さんあり、いろいろな参加者のみなさんとの90分でした。

小浜は遠く、片道5時間弱でしたが、初めて降り立った街は秋の盛り。

obama01.jpg

真ん中上は、解体新書の杉田玄白先生。
下は焼き鯖寿司がとっても美味しかった「すし政」でした。


11/26水

文京区のシビックセンターで、東京都児童館等連絡協議会第二ブロック、の研修でした。(台東区、荒川区、北区、文京区)
参加は児童館職員さん中心に40名ほど。
演題は「生きる力を育む~ヒマと貧乏と脱ワンワード」でした。

冷たい雨の水曜午前中でしたが、みなさん、和やかに演習に取り組まれていました。

2014-11-26 10.54.46mini.jpg

いつも子どもたちを相手にされている仕事のせいか、女性の比率が高いせいか、やっぱり演習でも話が弾んでやりやすかったです。

全国の児童館職員のみなさん、是非お呼びください~。

2014年11月17日

30年ぶりの高知。高知大学医学部→RyomaBase →01高知Booster

11/12~13と1泊の高知出張でした。

2014-11-12 09.08.50 2.jpg

スタートは雨の羽田空港。11/12の朝です。
珍しく早く着きすぎて、ラウンジでひと休み。

10751948_867661916607539_715142967_n.jpg

高知龍馬空港に到着してすぐに高知大学医学部に移動。
そこでランチタイム講演をしました。

10743105_722363911184569_2055878553_o.jpg

こんな恐ろしい題の講演です(笑)
しかし、大学の力添えで「無料ランチ付き!」になり、それが奏功したか、なんと満員御礼に!!

高知大学医学部01.jpg

1時間のほぼ時間いっぱいを使って、お話ししました。
途中、会場でもいろいろ考え、挙手し、話し合ってもらいました。なかなか活発で、よかったです。

一部はこちらで紹介されています。


終了後、校内のTully’sでランチ
すぐに市内のRyoma Baseに移動して、次のイベントです。

高知から医療を変える、「学び」と「ネットワーキング」のための秘密基地、であるRyoma Baseのメンバーたちとの交流会でした。子育て論で大盛り上がり。

10808289_867781163262281_1016280544_n.jpg

新高(にいたか)梨を使ったスイーツ、絶品でした~。

その後、日航ホテルでひと休み。高知城くらい行こうかと思っていましたが、あえなく気持ちの良いベッドで爆睡。そのまま夜の部に突入です。

夜の部は、01高知Boosterでの「決める力研修」+懇親会
10688301_357362254438210_1167776591913956786_o.jpg
今回、私が学生時代以来 30年ぶりに高知に来れたのは、ひとえに01高知Boosterの都築さんのお陰です。グロービスつながりですが、「いつか高知に呼びますので」がついに本当になりました。

参加は25名。ほとんどがそのまま懇親会にも参加しました。
年齢層も幅広く、大変楽しい会でした。
地元の本屋さんの協力で、著作の展示即売もありましたが、20数
冊ほとんど売切っていた様子。すばらしい。

あとはホテルからの風景と、帰り道の様子です。

早朝、鏡川から浦戸湾を望む。
2014-11-13 06.17.35 2.jpg

市内の路面電車。運行頻度も高く便利そう。ごめん行き。
2014-11-13 08.54.462.jpg

空港のお土産。小夏というらしい。
2014-11-13 09.26.53 2.jpg

その下にこやつ。名前は不明。
2014-11-13 09.26.56 2.jpg

大きなウイングレットのB737。空港のボーディング・ブリッジにはすべて絵が。
2014-11-13 09.31.442.jpg

楽しく充実した高知出張でした。

が、次回は、高知城と桂浜、行きたいな (T-T)

2014年08月07日

芦花小学校で低学年向け科学教室「ルークの冒険」!

8/5は1年生50名向けに、7/22は2.3年生50名向けに、科学教室「ルークの冒険」を行いました。


・8/5の様子はこちら
・7/22の様子はこちら

特に8/5は1年生だけの90分授業だったので、どうなるかなあ、と思っていましたが、楽しく過ごすことができました。

イロのフシギから円柱を探せ、そして最後の大実験 空気の重さまで。
2014-08-07 08.44.56.jpg

2014-08-07 08.45.19.jpg

ノンストップの90分間でした。

1年生は字を書くのに時間がかかるので、それだけでも大変です。
でも、とっても前向きで柔軟なので、多くの課題を次々クリアしていきます。

負けず嫌いの女の子。
恥ずかしがり屋の男の子。
とりあえず動く子。まず考える子。
じっくり塗る子。手早く塗る子。

頭だけでは決して到達できない楽しい答えに、みんなでチャレンジしていました~。

毎回いろんな発見がありますが、今回の発見は「親が相当楽しんでいる」「1年生だけでもどうにかなる」でしょうか。
特段、教員や親のサポートもなく進めていくので、放っておけば一瞬でカオスなのですが、なんとか楽しく終わりました。参加されていた方からは「サポートがないからこそ子どもたちが自由にできる」との指摘も。確かに。

イノベーションはカオスの縁の綱渡り。

3月には6年生向けの上級編です。

2014年07月15日

1枚の写真からシリーズ:その1(解答付き)

公開の日時指定ミスでした m(__)m

以下、公開します。

#これはいったい何でしょう?

ある夜、HDDレコーダーに録りためた番組を見ていたら、こんな光景が目に飛び込んできました。

Assen0.jpg


一体これがどこの何の風景だか、わかりますか?

わからなければ、なにかしてみましょう。

クリックして拡大してみる、なんて素敵です。

 

もう少し拡大すると、こんな感じ。

フォームの始まり




フォームの終わり

Assen2.jpg


今度は、わかりましたか?

そう。これは、芝生の駐車場にズラリとならんだオートバイの姿です。

場所はオランダのアッセン・サーキット[1]。今年のMotoGP 8戦での様子です。フォームの始まり

フォームの終わり

最終土曜日の観客は9万人でした。私がビデオで見たのは、ヨーロッパ中から押し寄せた数万台のバイクがつくり上げた風景でした。

 

#本当の「問題」は、なんでしょう?

さてところで…...

ここでの本当の「問題」は、なんだと思いますか?

問題として出したら面白そうなことが、この①や②の写真から何か引き出せますか?

 

最初にこの写真を見てどう感じたでしょうか? 多分それでいいんです。そう、問題は、

「なぜ何万台ものバイクが、こんなに綺麗に整列しているのか?」

です。

不思議だと思いませんか?

②を見ても、白線など引いてある風ではありません。見えるのは、通路と芝生。それだけです。なのに、究めて整然と並ぶ数万台のバイクたち。

なぜこうなっているのか? が「問題」なのです。

 

#ヒント!

この問題、この①②の写真だけでわかったら天才級です。ぜひチャレンジしてみてください。

でも、丸1日考えてわからなかったら、諦めましょう。「天才ではなかったか」と。

ではここで、私と同じく①②だけではわからなかったみなさんのために、もう1枚、ヒント画像を見せましょう。

Assen1.jpg


このアッセン・サーキットのバイク駐車場の中で撮影されたものです。この写真に、答えが隠れています。じっくり探してみてください。


#答えは・・・ブリヂストンの山田宏さんより

バイクに乗ったことのあるヒトであれば、そもそもバイクの駐車場が「芝生」であることに違和感を持たれるかもしれません。正しい、違和感です。

芝生だと、駐車のためのスタンドが潜ってしまって、うまく立てられないからです。

そこに気がつけば、この問題、解けるかもしれません。もう一度、④の画像をよく見てみましょう

芝生の辺りに何か、見つかりませんか?

Assen11.jpg


白い部分だけが、コンクリートになっています。

ライダーたちはご自慢のバイクを芝生の上に駐車するのに、ここにスタンドを立てるしかありません。だから自動的にバイクが真っ直ぐに列ぶのです。

白線も誘導員も要りません。


この答えは実は、私が見つけたものではありません。公式タイヤサプライヤー[2]であるブリヂストンのモーターサイクルレーシングマネージャー 山田宏さんが、TV番組解説の中で話されていたのです。

MotoGPの中継番組中、①②の絵が画面に映されたときに彼は言いました。


「すごい綺麗に列んでますよね」

「オランダ人って、そんなに几帳面なのかと思ったけれど、駐車場に確かめに行ったんです」

「そうしたらスタンドを立てる場所だけコンクリートだったんですよ~」


流石、ブリヂストンの現場マネージャー。気になれば、ゴチャゴチャ言わずにすかさず行って調べる。

まさに「座って悩まず、動いて考える」の典型です。

その力こそがきっと、2002年のMotoGP参戦後、圧倒的存在だったミシュランを打ち破り、ケイシー・ストーナー(当時DUCATI)を2007年ワールド・チャンピオンにし、その後のワンメイク体制(タイヤ供給は1社のみ)を支えてきたのでしょう。

ブリヂストンの2015年でのMotoGP撤退は本当に残念です。

欧州で「尊敬される」数少ない日本ブランドのひとつなので……。



[1]
Assen Circuit
。アムステルダムの北東約200kmにあり、現在開催されているGPの中で最古。1949年から65年もの歴史がある。

[2] 2015年度末での撤退を決めた。

2014年05月12日

5/10順天学園@東京・王子と5/12金光学園@岡山での講演・授業

5/10 土曜

東京都北区、王子駅から徒歩数分の順天学園にお邪魔。
今年からSGH(Super Global High school)に選ばれた私立先進校です。
中高合同の親向け講演に呼んでいただき「ヒマと貧乏とお手伝い」で90分お話ししました。

100名近くの出席者でしたが、非常に積極的で熱心でした。
途中の「ほめる演習」では、互いの話が止まらなくなるくらい(笑)

事後のアンケートでは、
「私は(子どものために)『転ばぬ先の杖』をいかにたくさんついているか。しかもそれは効果が出ていないにもかかわらず、大きく変えようとはしていませんでした。(これまでは)なるべく問題が起きないよう、潜在的に行動していました。これからは意識的に少しずつ、自分の行動をコントロールできるようになりたいと思います」
といった過干渉への反省と行動変革の声が!

他にも会場ではいろいろな感想や声が上がっていたそう。
「子どもがまだ親の話を聞く可愛い小学生の頃にこの話きけたら、失敗しなかったのになぁ。もうひとり産もうかしら」
これは、ナイスな発言(笑)。一緒に参加してた友人が教えてくれました。

講演後、懇親会にも少し参加しました。また多くの出会いが生まれ、次に続きそうで楽しみです。


5/12 月曜
岡山県金光町の金光学園にお邪魔するのは昨年に引き続きでもう4回目。
日曜の夕刻、岡山に入り倉敷のアイビースクエアに前泊。
入ったのが遅かったので、町を散策し、倉敷ラーメンと倉敷餃子を食べたくらいでしたが(笑)、アイビースクエア自体が、よかったです。

2014-05-12 07.45.58.jpg

2014-05-12 07.45.38.jpg

さて翌朝、金光町に移動し、
・保護者向け「ヒマと貧乏とお手伝い」
・高1向け「発想力」
と3連チャンの講演・授業を行いました。

2014konkogakunen-2014-05-12T13-22-58-1.jpg
(金光学園 HPより)

中3向けはちょっと新ネタで、まだまだの出来ではありましたが、ブラッシュアップしていきたいと思います。

終了後、電車に飛び乗って、4時間半かけて帰りました。


そうそう、行きの日、岡山の手前で山火事を見ました。
赤穂の山火事だったのですが、山火事を実際にのは初めてでビックリしました。

2014-05-11 17.18.06-2.jpg

出火から鎮火まで約21時間半、焼損面積は約70ヘクタールだったとか。
私が見たのは出火直後だったのでした。
原因はバーベキューの火の不始末だそうですが、明日はわが身。
みな、気をつけま
しょう~

2013年11月29日

面白いものたち 2013秋号「はっきりしろ!」

1. 今は一体どこなのか?

2013-11-28 10.17.06.jpg



2. 駐めて良いのか悪いのか?

2013-10-13 19.01.00.jpg

2013-10-13 19.00.40.jpg


3. 車は通って良いのか悪いのか?

2013-10-23 11.22.11.jpg


4. オートバイと自転車は・・・・なんなのか?

2013-06-23 08.47.56.jpg


5. 直すつもりがあるのか、ないのか?

2013-11-28 10.19.31.jpg


6. 本当に貸しているのか!?

2013-05-09 11.12.43-1.jpg


7. 何が出るのか!

2013-04-29 15.17.03.jpg



2013年11月21日

宇宙人。問題はいるいないではなく、会えるか会えないか

昨日は神奈川県の希望ヶ丘高校にいってきました。
総合学習の時間に、7人の生徒さんとのお話しです。

いつものように「決める力」や「発想力」のスキル研修をしてもよかったのですが、趣向を変えて
・私の好きな話をする
・質問を考える
・それについて議論する
を2回転することにしました。

で、選んだのが「恐竜・地球・ヒト・宇宙人」

前半、恐竜の話をいっぱいして後半、宇宙人と地球の話をしました。
宇宙人の話は短くて、スライド2枚でこんな感じです。(内容を一部修正)

1枚目:合理的推論に基づく2つの前提
————————————————————–
1. 宇宙人(地球外知性体)は存在する
・地球型惑星は多い。銀河系だけでも恒星2000億個×8%×22%=40億個
・その1%に知性が生まれるとすれば4000万!

2. しかし光の速度は超えられない
・もし超えられるなら、タイムマシンが可能。となると宇宙の歴史はガタガタに
・銀河間の交流はほぼ不可能(アンドロメダ銀河まで片道239万年)
————————————————————–

地球型惑星の発見はここ数年の天文学のトピックスでした。
そしてこの11月4日には、UCLAバークレー校のチームが驚くべき発表をしました。
「太陽に似た恒星の22%に地球型惑星が存在する」

8月に運用を終えたケプラー宇宙望遠鏡の観測結果では、調べた42000の恒星のうち、地球型惑星(サイズが地球と同じか2倍程度で、公転距離が太陽と地球との関係に近い惑星)を持つのはたった10個でした。
しかし、ケプラー宇宙望遠鏡は、恒星と惑星の食(重なって恒星の光が暗くなる)を利用して観測するため、惑星の公転面が地球からの方向と一致しないと観測にかかりません。
それを補正すると、上記の結論になるというわけです。

すると恒星はわれらが銀河系だけでも2000億個あるので、440億個もの「地球型惑星」が存在することになります。いや本当は「太陽に似た恒星」なのでそれがG型主系列星のことだとすると、その8%弱で40億個。
その1%に知的生命体が生まれるとすれば、4000万になります。

この銀河系は、4000万種もの知的生命体で溢れている!!!


ころが話はそう簡単ではありません。
文明の存続期間、種の存続期間が問題になります。

たとえば地球自身が「知的生命体が生まれた星」なわけですが、宇宙人が1億年前に訪れていたら、どうでしょう?宇宙人たちは恐竜の群れを見て帰っていったことでしょう。

10万年前でも大差ありません。われわれはコミュニケーションできずに終わったでしょう。
じゃあ、10万年後だったら?

人類は果たして10万年後も、今の文明を維持してるのでしょうか?
もう種として滅んでいるかもしれません。

4000万の知的生命体は、その文明の存続期間によって隔てられているのです。

ゆえに、もし各文明の存続期間が10万年の長きにわたったとしても、銀河系の中に同時に存在する文明は、1000足らずになってしまいます。


光の速度を超えられるなら、問題ありません。
宇宙戦艦ヤマトのようにワープをくり返して、14万8000光年先のイスカンダルまで1年で往復です。
1000の知的生命体(宇宙人)と自由に交流を楽しめるでしょう。でも前述の通り、それは多分ムリ。光速はきっと超えられない。

そうするとまず、銀河系外の知的生命体との交流は絶望的です。お隣のアンドロメダ銀河でも239万光年離れているので、最速でも往復で500万年かかります。文明がもちません。

直径10万光年の銀河系内でも、1000の文明が均等に散らばっているとすると、最寄りの文明まで3000光年以上の距離があります。

銀河系.jpg

今のわれわれの科学水準では、光速(秒速30万km)の0.02%(秒速60km)にしか達していないので、先は遥か遠いですがなんとか亜光速航行ができるようになったとして、やっぱりお隣まで3000年以上かかります。
われわれの文明が滅びるまでに、果たしていくつの文明と出会うことができるでしょうか。

そう、問題は宇宙人が「いるいない」ではないのです。
地球型惑星はありふれており、おそらくそこで多くの知性体が生まれているでしょう。そしてその中には圧倒的なテクノロジーで、亜光速航行を実現し、宇宙への旅を実現する者も出てくるでしょう。
でも、時間の壁が立ちはだかります。
その文明自体がどれだけの期間もつのか、訪問先の文明がどれだけもっているのかが問題なのです。われわれが真に宇宙人との邂逅を望むのであれば、この文明を10万年はもたせないと、ならないのです。