カテゴリー: 01 発想力

2011年07月29日

7/28芦花小で低学年向けに『科学教室 ルークの冒険』を実施!

ついに7/28、世田谷区立芦花小学校で、低学年向けの「科学教室」授業を行った。

(芦花小HP その1その2その3その4その5その6

応募人数が多かったので、900~1030で40名、1100~1230で40名、プラス保護者10数名の参加。
家庭科室で5人ずつの8グループ。
構成は1年生が半分、2、3年が残りの半分ずつ、である。

90分で
・イロのフシギ
・ミューラー・リヤの逆襲
・円柱を探せ
・紙コップ、トップカールの意味
・ボールの衝突
・最後の大実験、空気の重さ(ジャイアントバルーン)
を一気にやる。

最後の大実験、は場所を変え、広い場所で直径2m近くのジャイアントバルーンを子どもたちにぶつける、というもの。
全員ひとりひとりにぶつけていくのだが、これが、一番ウケた(笑)
roka6.jpg

運営上工夫したのは、各テーブルをチームにして、バラバラに座らせた3年生を「リーダー」に任命したこと。立っての自己紹介もしてもらった。

あとはすべて、3年生主体で回したのであった。
2年生が「リーダーだけやって私たちにはやらせてくれないんです」と訴えてきたこともあったけれど、ま、なんとか。


途中何回も、フシギの見つけ方、を復唱してもらう。

・座って悩ままず動いて考える
・動くって、きる、かさねる、はなす、はかる、くらべる、こと!


90分休み無しの授業。
脱落者無く、最後は副校長先生に促されて「ありがとうございました~」で終了。

去年6年生として「ルークの冒険」授業をうけた沖田クンが手伝ってくれた。
主催の芦花小ボランティア団体 あしか隊のみなさんもしっかりサポートしていただき感謝。


発見!
1年生は家庭科室にたどり着けない(使ったことがないし、3階にほとんどこないから)
・1年生は、ワークシートに最初に名前を書くだけで一苦労(笑)

・3年生でも「紙を6つに切って」がうまくできなかったりする
・でも3年生は高学年に混じるとついていくだけだが、1.2年生とだと中核になれる
・つまり、3年生がいれば低学年だけでも「ルークの冒険」授業は成立する

すごい発見をした子が、1人いた。気が弱そうな2年生の男の子。授業の後にそっと教えに来てくれた

2011年07月27日

生き残るための「小さい作戦」

という記事があった。小笠原の体長2mmのノミガイだ。
殻の口に膜を張って・・・という防御手段もとるのだが、要は極端に小さいから可能なのだ。
これで生息圏も広がっていく。

小さいことには、緊急時、大きな価値がある。 

恐竜を含め多くの種が絶滅したKT境界の大絶滅。哺乳類は生き残った。小さくて少ない食糧でも数を保って繁殖できたから。 

ミジンコだって、敵がいないと大型ミジンコが強いが、プランクトン食の魚がいると小型ミジンコが栄える。小さくて敵に見えないから。 


SFの「青い紐」を思い出した。
 
pai.jpg

なんと人類を約1/3に縮小して危機を乗り切ろうというものだ。 
名づけて「π-1プロジェクト」(πのマイナス一乗、つまり1/π) 

大きさがπ分の1だと、体積・質量で30分の1になる。大人で体重2kg。 
必要な食糧も、スペースも、大幅に減る。 

そうすればこの地球上に100億人の人類を収用できるはず。 


これは1978年の作品で、中学の頃、図書館に入れてもらって読んだのだけれど、とっても面白かったのを覚えている。 
そしてそれが今、洒落にならない時代が来ている。 

車だけでなく、ウォークマンだけでなく、ヒトそのものを・・・

2011年07月18日

7/27芦花小サマーワークショップ 1~3年が87名!の予定

7/28に行う芦花小学校でのサマーワークショップ。 
「科学教室 ルークの冒険」という。 

ボランティア団体である「あしか隊」(芦花の読み替え)が主催されているのだが、隊長さんから 
「低学年向けが例年少なくて~」と言われて、 

「では、1~3年限定コースとしましょう。人数制限無しで!」 
と安請け合いした。未経験なのにね。 

先日、隊長さんから電話があって 
「応募が87名もいます。午前中に2回、できませんか?」 

「では、90分x2で!」 
と即答。大人も十数名いるそうな。 


それにしても、半分が1年生というこの集団をナントカできるのか。 
これまでの技を駆使するとともに、最大限の想像力を働かせて企画しよう。 

5~6人でまとめれば各チームに1人ずつ3年生がいるはずなので、彼・彼女らを最大限活用する予定。 
さてさて、どうなるやら。 


そうしたら、私のファンである芦花小OB(芦花中1年)のオキタくんからメールが。 
「妹と母親が出席します」 

あ、妹さんが何年生か、聞くの忘れたや。

2011年06月21日

「大人と話そう」神奈川県立希望ヶ丘高校3年生

神奈川県立希望ヶ丘高校には、岩田晴之さんという吹奏楽の鬼がいる。

いや、ふだんは柔和な先生なのだけれど、きっと鬼に決まってる。
そうでなきゃ、逗子高校時代にあんなに吹奏楽が強かったわけがない(笑)

それはともかく。
彼の担当する3年生の総合学習の時間のテーマは「大人と話そう」
彼がいろんな「面白い」大人を連れてくるから、そのヒトと話してみよう、というもの。
もちろん生徒たちもただ聞くだけではすまない。

事前の連絡から当日の運営、お土産準備にお見送り。
いろいろなことを体験することになる。

一人は事前の連絡で「連絡内容が不親切」と私に怒られ(笑)、一人は頑張って発言したのに「考えてないな」と返される。そう、これが大人と話すと言うことなのだ。


もちろん授業自体は楽しんでもらった、と思う。
なぜか女生徒が9割なのだけれど、授業後のランチも含めて、楽しい2時間でした。

2011年06月17日

武雄の子どもたちのつぶやきと発見

武雄ツアー報告の続きである。

今回、武雄市 3小学校の授業の際、教育委員会の方が何名か同席された。
(初日は樋渡市長と教育長も)

そのお一人が、iPad片手に「子どもたちのつぶやき」を蒐集して下さった。
その一部は、方言のため私には(耳に入ったとしても)分からなかったもの。

例えば
・「水のこぼるっごとしてえすか」

トップカールを切り取った紙コップに水をたっぷり入れて、持ち上げようとしたときのつぶやき(叫び?)だ。
意味は、「水がこぼれるようで持つときに怖い」

注:えすか=怖い

である。
これこそが驚きの瞬間であり、体感経験であり、この授業の「真実の瞬間」であるのだろう。


担任の教員のみなさんにも、「子どもたちの様子を観察していて下さい」「いつもとは違う子が活躍するかもしれません」とお伝えした。
その感想も、いつか伺えたらと思う。


他にも全員に短い「感想や質問」をその場で書いてもらった。
その中で鋭い質問がいくつか、

「トップカールがあるとなぜ、あんなに強くなるのか」(5年男子)

これは授業後、餃子会館でのランチ中に、私に樋渡さんが発したのと、全く同じ質問であった。素晴らしい。これはほぼイコール「円柱はなぜ強いのか」ということでもある。
ぜひ、探究してみて欲しいなあ。

さらに極めつけは、

「ペットボトルはなぜ四角いのがあるんですか」(4年男子)
「ペットボトルはなぜ四角いの?」(4年女子)

これはたまたま若木小で、すべてのテーブルに載っていた水入り500mlペットボトルが、四角柱のモノだったからでもあろう。
それにしても、見事である。円柱は持ちやすい。だからコップは円柱だ!とさんざんやったあと、その疑問がちゃんと出るとは。

『ルークの冒険』には、そのなぞの答えだけでなく、「解き方」が、あります。
読んでみてね。

もうひとつ、

「ペットボトルの底はみんな凹んでる!」

西川登小ではテーブルに、2Lペットボトルが列んでいた。
そこでそのカタチのヒミツをいろいろ話したのだが、その直後、出たつぶやきである。
これまた素晴らしい。

言われたことだけでなく、すぐ他のヒミツに目が行ったね。


あ、東川登小の5年男子からはこんな質問も

「紙コップは紙でできているのに、なぜ漏れないのですか」

これも答えは簡単ではないねえ。
切ったり作ったりしてハカって見て欲しい。

紙コップの底の構造とは!
普通の紙で紙コップを作ったら!


私もさっそく日曜にでも、やってみようっと。


子どもたちの様子はこちらの 武雄市長物語 と 市役所HP で。

2011年06月16日

『特別講義ルークの冒険』@武雄市 報告!

昨日の若木小に続き、今日は東川登小、西川登小にお邪魔した。

若木小は四五六年だったが、今日は五六年。
なので、若干落ち着いている。

それでも、校長先生が、「こんなに生き生きしているのを見たことがない!」という盛り上がりを、ゲット。

雰囲気を見て3校で、若干変えた部分もあるのだけれど、うまくいったと思う。

若木小では樋渡市長も、参戦。元気に手を挙げられていた。詳しくは彼のブログで。


「最高だ!」と叫んだ彼の指示により早速、8月に再訪か(笑)


学校教育課の皆さんとのランチの後、市立図書館へ。そこには蘭学館なるものが!
なんと、武雄は江戸時代、蘭学の都でもあったのだなあ。
休館日にもかかわらず、ご案内いただき深謝。

武雄市の子どもたちは、みな元気だった。これからも、動き調べ、考え続けて欲しい。
それが科学する心。それが生きる力。

2011年05月17日

女子栄養大で「企画力」授業x2

女子栄養大の人気講師でもある浅尾貴子さんにお招きいただいて、女子栄養大で講義をしてきた。

食文化栄養学科における1年生(および編入の3年生)の必修で、食文化栄養学総論Ⅰという科目だ。

110名を55名ずつに分けて、90分講義を2コマ連続で。

各教員が各回を担当する学科紹介的な科目で、シラバスには「学際的な分野である食文化栄養学科での学びへのいざないの科目である」とある。つまり、内容は自由だと言うことだ。
なので、商品企画に絡めた発想力講義をすることに。

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風邪でノドの調子が悪く、マイク無しではやりきれないか?と途中思ったがなんとか乗り切った。欠席者もなく、最後までみなの集中力を保てたのではないかと思う。


講義の前、お昼は「女子栄養大学の学生食堂」や「女子栄養大学のカフェテリア」でも有名な学食で、浅尾さんと長女と。

結構ボリュームがあるのであった。
ごちそうさまでした。


行き帰りはバイクで。
関越高速にたどり着くまでが大変なのと、帰りは雨模様でビビったが、なんとか無事生還。

2011年05月15日

リアル熟議@愛知教育大学

愛知教育大学はお山の上にある。

田畑に囲まれ、鎮守の森に隣接する、ひろいひろい丘の上の大学だ。
そして駅からは、シンジラレナイくらい遠い。
でもこここそが、愛知県の教育のメッカ、だという。

その巡礼の地で、昨日、文科省後援の「リアル熟議」が行われた。
主催である「誰でもヒーロー」の林さんに招かれ、第一部60分を担当した。
ズバリ『発想力』の講義である。

第二部の教育議論の前に、自らの頭を柔らかくすることと、教育に欠けていることを実感してもらうため、ということにしておこう。
参加者は教育関係者と院生さん、それに誰でもヒーロー経験者とグロービス経験者(笑)

60人ほどが「イロのヒミツ」や「紙コップのナゾ」に取り組んだ。
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はっきり言って、ノリはものすごく良かった。大人向けでは過去最高レベル。
これほどみなが大声で笑った授業があっただろうか。
これほどみなが悔しがった授業があっただろうか。
子どもたちの教育に取り組もうというヒトたちの、熱さと素直さを実感した60分だった。あ、伸びたので70分か。


外は穏やかな風の吹く、ぽかぽかな1日であった。

次には見るぞ、カキツバタ。

2011年03月17日

『ルークの冒険』@丸善本店さん

今日は有隣堂 グランデュオ蒲田店さんにお邪魔してから、丸善本店さんに伺った。

3階の教育書コーナーに行くと、奥のエンドにドン。
平積みになっている一番上の一冊が見本で、下がキーホルダー付き!
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担当の方に声を掛けたら
「はじめは、どうかな?って思ったんですけど、読んでみたら面白くて」
とウレシイ言葉。

「だから、新学期フェアの所にも置いてます!」

確かに!
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うれしいなあ~~~。

ただ、こちらには見本がなかったので、お願いをしたら、こちらにも見本も置いて下さるとのこと。
でないと、キーホルダー付きは中身が立ち読みできないからねえ~。


こちらではもちろん、『お手伝い至上主義でいこう!』も平積みに。
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その後、銀座の教文館にも行ったが・・・。

これはまた。

2011年02月19日

横浜市立つつじヶ丘小学校で4~6年生に『ルークの冒険』授業!

今日は放課後NPOアフタースクールさんのお招きで、青葉台のつつじヶ丘小学校に行ってきた。

土曜日に開催される土曜学級?の一環として、4~6年生を対象に『ルークの冒険』授業を。
参加者は15名くらい。14名が女子!

だいたい学年ごとにテーブルに座っている。

10時。自己紹介抜き。おもむろに授業を始める。
いきなりイロの話。

「フシギを見つけよう」と言われて、最初は「え~~、めんどくさい~~」とか「わかんない」とか言っていた子たちも、どんどん集中していく。
そりゃ、ログヴィネンコ錯視とか、面白いよねえ。
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でもそれを、手を動かして確かめるのが『ルークの冒険』。


そして、本題であるグラスのカタチへ。

どんどん探究を続けて、そして最後に質問する。
「これを全部繋ぐと、どうなる?グラスはなぜ円柱なの?」

色々な声が上がる。

そしてしばらくして「あ!わかった!」と正解が聞こえた。
これは4年生の女の子からもの。

その通りだねえ。大正解。


最後が紙コップ演習。

少人数なので、ひとつひとつテーブルを回って「水を入れてごらん」、「あ、持ち方、変えちゃってるよ。同じにしなきゃ!」とか。

みんな、楽しそう。
これは5年生が一番しっかり出来ていたかな。

でも、「紙コップのイトコは?」に最後、答えられたのは、それまでちょっと斜に構えていた6年生。
顔がぱっと輝いたね。


全体として活発で、質問をすると、必ず何人も手を挙げる。
ただ一回だけ、まず話してから!と受け付けなかったら「子どもに発言させてくださ~い!」「その方が覚えます!」と声を出す子も(笑)

正しい!

でも、考えてからね。知識で答えちゃダメ。


最後に、円柱探索で最多だった子に、ルークストラップを進呈した。
そうしたら大騒ぎ。

「私も欲しい!」
「100円じゃ、ダメですか」
「どうして全員分持ってこないの!」


『ルークの冒険』のおまけで、ついてくるかもしれません・・・、と言ったら、「じゃあ、必ず、青葉台駅前のBook1stに置いて!」と詰め寄られた(笑)
はーい。

なぜかその後、「サインして」と。「私も!」と言う感じで、7~8名にサインしたよ。
紙の裏にとかだけど(笑)


また、会いましょう。
楽しかったよ。