2010年09月27日

海外名作SF~17冊発注した理由

アーサー・C・クラークの『幼年期の終り』を第一のものとしてみなにはお勧めしている。
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でも・・・、私が幼年期にまずはまったのは、
宇宙のスカイラーク号』と『合成脳の反乱』だった。

特に後者は、今思い出してもあまりに切ない、深い話だった。
改題されて『合成怪物の逆しゅう』となっているが、殺され脳だけで生かされた科学者の、反撃のお話しなのだ。
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エージェントとして人工生物「ゴセシケ」を作り、目を与え、口を与え・・・

しかし最後には。

この2冊はもともとが、ジュブナイル版。つまり子ども向け。


『幼年期の終わり』でクラークに目覚め、アシモフを知り、E.E.スミスに拡がった。
アシモフの『ファウンデーションシリーズ』は銀河帝国の数千年にわたる崩壊と再生を描き、E.E.スミスの『レンズマン・シリーズ』は本当に血湧き肉躍る超人たちの戦いだった。
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でも手元にあるのは、茶色に染まった一部の本だけ。
昔は本は借りて読んでいたし、買っても酸性紙だし、仕方がない。


でも、これではいかん。
絶版になる前に、手元に揃えなおさねば。名作SFをヒトに語る資格がない(笑)

ということで、計17冊、先ほどAmazonにて発注。


本棚、一段、埋まりましたな、これで。

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追伸: あまりの懐かしさに、重複にもかかわらず中古の本も買ってしまった。
そうそう、当時は『銀河帝国の興亡』と言う名の3冊シリーズだったのだ。
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カバーのデザインが、カッコいい!

2010年09月26日

ABSのお陰・・・

今日はとても気持ちの良いバイク日和。

KIT虎ノ門の入試日であったので、10時頃、高速をびゅーーーん。


そこそこの交通量はあったので、時速80km前後で巡航。



でも、平べったいベンツやら、背の高いベンツやら、がんがん車線変更してケッコウ危険。あのマーク、きらい。ときどき真ん中走るし (-_-;)

まあ、それも想定の内で、走っていた。


私も左車線が開いたので、すっと移って加速した。
そうしたらその瞬間、右前にいた4トントラックがウィンカー一発で(つまり形だけ)強引に左車線へ進路変更。

そのままなら確実に横からぶつかられる状態だったので、急ブレーキ。
かけた瞬間は半分、ぶつかるかも、と思ったくらいのタイミング。

ハンドル操作などしたら(前みたいに)転ぶし、転んだら後続車が何十台もいるのでただではすまない。
とにかく減速。前後輪ブレーキをパニックにならない程度に、ぎゅっ!とかける。

直後にABSの振動が伝わってくる。がががっ。


トラックは猛然と(減速中の)私の20cm右を走り去っていった。
ホーンを鳴らしたがもちろん完全無視。

その後も後から見ていたら、環状線への合流で、一気に二車線横切って入り、追い越し車線上の後続車が、慌てて急ブレーキをかけるなど、ものスゴい危険運転だった。


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許せんなあ。
というか、車運転させちゃいかんよ、あのドライバー。

今に事故る。でもトラックだから、相手が怪我する。


1年半前、BMWが突然目の前に進路変更し、パニックブレーキ、即転倒で全損事故をやった。
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それで07年式から08年式ナイトロッドに買い換えたわけだが、だからABSがついている。

長い目で見れば、あの事故のお陰でイロイロ助かっていると・・・

2010年09月23日

三女のジャンプ

1. いきなり大人の本を読むようになった。 

これまでは「若女将は小学生」シリーズとかだったのが、最近は「告白」とか・・・ 
これは、友人の影響らしい。 

本人も『ライブ』の感想文で「山田 悠介の本には残酷な場面が多い」と自覚しながら、 
「友情の強さを感じた」「多くのことを学んでいる」と書いている。 

(ちなみにAmazonでの大人による評価は、必ずしも高くない。実は子ども向けの本??)


また、書く文章も、上手になった。びっくり。 
上記感想文の評価は「A-」(マイナスは漢字間違い(笑)) 

夏休み終盤ごとに「感想文なんて書けないっ」て、困っていた子が、どうしたの? 


2. キーボード入力が速くなった 

ここ1年、劇的に。 
イータイピング コメット級の長女に比べればまだまだだが、人差し指級だったのがいまやチャカチャカと。 

原因は・・・隠れてやっていたブログ。 
これも友だちに誘われて、ちゃっと的に。 

別の友人のお母さんから「三女ちゃんから招待がきた」と報告があり、止めさせたが、まだ隠れてやっている感じ。


さてさて。 


3. しゃべるようになった 

友だちとはしゃべるが、姉たちや親たちとはあんまり、という感じだったのが、突然しゃべるように。 

長女がいなくなって「おしゃべりスペース」に空きが出たからなのか、そういうお年頃なのか。 
いろいろ報告してくれる。 
ただ、ケッコウ、級友や先生たちへの批評が多い。これは次女と同じ(笑) 


4. 嵐にお熱 

これは従来通り。お小遣い(月1000円)のほぼ8割は、嵐に消える。

2010年09月22日

『ルークの冒険』 B5版の試作品

今日は午前中、実務教育出版の堀井さんと打ち合わせ。

進捗の報告とこれからの進め方を議論した。
一番の問題は、膨大な量のイラストと、全体のデザインを誰にお願いするかと言うこと。

場所が高島屋SC南館のスタバだったので、そのまま5Fの紀伊國屋に行って、二人で売り場をうろうろ。

中学生向けのワークブックに、ちょっと気に入ったイラストが見つかり、その会社と担当者をチェック。


もう一つの問題は、「大きさ」
いわゆる判型である。

ふつうのビジネス書は四六判、といわれ、127×188mm。
これだとワークブックとしては小さいので、どうしようかと。

既存の子ども向けの本をいろいろ見てみる。

受験コーナーにある問題集やワークブックは、B5判 – 182×257mm(週刊誌程度の大きさ)が多く、大きいのだとA4版もある。

ただ、ストーリーものだと、四六判より一回り大きなもの(菊判?)が多いが、その程度であってB5とかはない。

さてさて。


とりあえず家に帰って作ってみる。

1章分だけA4原稿を二倍に引き延ばして印刷し、その周りを切り取って、B5版のものを試作。
28ページの小冊子。
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手に取ると、なかなか良い感じである。

ただ天地の余白が少ないので、そこは要調整。


1ヶ月前、初期のバージョンを見せたら評価が低かった、中一三女。
この形態で1章分を読んでもらったら、

「面白かったよ」

とボソリ。


よっしゃー (ノ^^)ノ

2010年09月21日

長女と親友との真剣議論:part 1

長女は親友と二人、専業主婦願望が強い。 
良い妻、お母さんになり、ボランティアでみんなを助ける、が夢である。 

そんな二人の最近の中心話題は「どうやって、良い結婚相手を見つけるか」だとか。 


で、議論の結果 
「そういう男性(含む高収入)のいる世界は、限られている」 
「そこに自分たちが入っていかないとダメ」 
「だから、自分たち自身が手に職を付けてがんばらないと」 
となったとか。 

まあ、良いんじゃないでしょうか(笑) 


たまたま、プレジデント社に打ち合わせに行き、受付にある本を手に取った。 
セレブ妻になれる人、なれない人』 

ぱらぱらめくったらプレジデントによるアンケート結果が。

曰く、 

「年収800万円以上の妻の無収入率は18%に過ぎない」 
「上流男性ほど高収入女性と結婚する」 

そうな。ほー。 



編集のN女史が一冊くれたので家に持って帰ったら、その副題 
『 ― 年収1000万円以上の男性と結婚できる人の小さな習慣』 
を見て、次女がつぶやいたとさ。 

「年収1000万円でセレブなの???」 

鋭い(笑) 



かつ、幸せは、お金ではありません。 
余裕があることは、いいことですが、君たちだって前のマンションでの「5畳間に子ども3人」生活、楽しかったでしょ。

2010年09月16日

『ルークの冒険』 最終章と・・・

ストーリー部分の最終章、それは「ルークの冒険日記」だ。

これをどう書くか。

これまでのまとめと、次への布石と。


語り手はルークと決まっている。
でもどう書くか。


それより考えているのが、あとがき。
あとがきファンもいるようなので、がんばっている。


これは、そもそも、三谷として書くのか、ミタニ教授として書くのか、そして、誰向けなのかがあり、さらにはその形式は自由である。

時点すら。10年後から振り返って書いたって良い。


最後の、創作の楽しみ、と、苦しみ。



つまったら本読もうかな。

手元には『ペンギンになった不思議な鳥』『量子回廊』『デザイン思考が世界を変える』『とめはね!』など。

2010年09月14日

本棚もう1本!

組み立てと、多少の造作と。


2階の私の書斎の前には、ちょっとした踊り場がある。1畳半くらい。

トイレの入り口前のスペースでもあるのだが、昨年、そこに2本、本棚を入れた。
組み立て式の、浅い、天井までの突っ張り式のやつだ。

浅いと言っても奥行き17cmでこれでたいていの本は収まる。
文庫も単行本も。


で一昨日、買ってはおいたが組み立てていなかった本棚をもう1本組み立てた。
この棚は、日本人作者のSF専門とする。
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一番多いのは、神林長平 16冊! 
次が小川一水、宮部みゆき(のSF)、6冊。光瀬龍5冊・・・。
子どもの頃読んだモノは借りて読んだから手元にないのだけれど、神林長平16冊は、我ながらビックリ。小松左京もこんなには読んでないなあ。


これで2階トイレ前は、三面本棚。トイレの中もそうだから、まさにここは、トイレ図書館(笑)
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なぜかこの商品は棚が少なく、2枚分くらい足りない。
これまでは既存の棚で余っているやつを半分に切るとかで対処していたが、使い果たし、今回は棒でどうにかした。

余っていた棒を適当な長さに切り、錐とドリルで穴を開け、ねじで留めるとできあがり。
これで十分用は足りるはず。
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本棚を増設するスペースは、家中探せばもう2カ所だけあるが、それをつぶしたら後は、階段室の壁を全部本棚にするという力業が必要である。

そうならないよう、ちょっと考えますかねえ。
もちろん、いらないのは実家に送ったりしてるんだけどね。


でも、好きな本が開架されるのは、結構、気持ちいいのであった。

2010年09月13日

『ルークの冒険』のキャラクターたち

これまでの本で、キャラクターを造ったことは、ない。 

前著での「フクダくん」くらいだ。 
とはいえ、フクダくんは実在し、実名であり、ほぼあんな感じだった。(ただし、彼がやらかしたことはあの6割くらい) 

だから、純粋なキャラクターではない。 

今回のメインキャラはもちろん、ルーク。 
イワトビペンギンの子どもで、人語を解す。 

最初から決まっていたサブキャラは、ミタニ教授のみ。 
大学院の先生で、日中ヒマらしくほぼ毎日ルークの相手をしている。 

次に決まったのが、ミライ。 
うちの次女である。 
役柄未定のまま、登場だけが決まっていた。まあ、突っ込み役でしょうねえ。 


そして次が、じいちゃん。 
ルークの祖父で、イワトビペンギンの長老である。 
ルークに古の秘密を伝える。ルークはよく、じいちゃんに手紙を書く。 

もうひとり?長老。 
オーストラリアのフィリップ島に棲むコガタペンギン(=フェアリーペンギンと呼ばれる)の長老だ。じいちゃんの友人でもある。 


そして昨日、私の指先から突如登場したのが、チョーヘイ。 

海の覇王シャチである。 
彼は海中での世界最速を目指して、バショウカジキを研究している。 
それが縁で、ルークと友達になる。 



ストーリー部分は9割方、彼・彼女らによる独白である。 
じいちゃんへの手紙であったり、ルークへの挑戦状であったり。 

でも実は、全員が協力し合うのは、3巻目のでのこと。 



古の秘密の半分は、第1巻目『ルークの冒険』で解かれる。 
残り半分が2巻目。 
そして、3巻目では、いよいよ・・・ 


いや、まあ、ともかく。 
1巻目を仕上げないとね。 

進捗度合いが測りにくいが、ストーリーの8割は完了。 
ワークブック部分は枠はできたのであとは頑張って埋める。こっちはまだ2割。 


それにしても、シャチってやっぱりスゴい。 
最大体重10トン。ホッキョクグマを、捕食することもあるらしい・・・。

2010年09月10日

『THE21』10月号 本日発売

PHP出版の『THE21』10月号。 

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特集第2部の「成果が出ない人のための処方箋5」に登場している。 

行動科学で有名な石田淳さんら3名のインタビュー記事で構成されたものだ。 

1. 無計画型 
2. 思考不足型 
3. コミュニケーション不足型 
4. 反省不足型 
5. 早期あきらめ型 

の5タイプの「成果が出ない人」に向けた処方箋が、いろいろと(笑)


p34~48、ご笑覧あれ。
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私のコメントはあちこちに出現するが・・・
p42
「なかなか成果が出ないと、他にもっと自分に合った方法があるのではないかと思ってしまいます。実際にあるかもしれないしないかもしれない。結局は”青い鳥”なんです」

「成果を出すには、まずは一つのことを繰り返さなくてはいけないのに、身につく前に次へと移ってしまうことが問題です。勉強熱心な人ほど」

それでも目移りしてしまう人には?

「あきらめましょう」「結局は、どの方法を選んでも、それほど変わりません」
かな。
要は「勉強しすぎるな!」ということ。
自己啓発型メディアでは、禁句か(笑)

2010年09月07日

「見る目」から「見られる目」、「見せる目」へ

『ルークの冒険』を書く上で、改めて「目」に関して調べていた。
おっとそうそう、ハカる考動学の時、論文集を買ったんだった。

『読む目・読まれる目』東京大学出版会 2005年
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副題は
「視線理解の進化と発達の心理学」
という。

ここに小林洋美さん(現 九州大学 学術研究員)らによる
「コミュニケーション装置としての目」
が収録されている。

彼女が世界で初めて「サルの目」を測定したひとだ。(たぶん)

愛知県にある日本モンキーセンターで
「顕著な表情表出のない正面顔でカメラに視線が合っている画像を収集」
したのだが、その数、88種874個体というから、同センターにいるほとんどすべてのサルの正面顔写真を撮影したことになる。

いったいどうやって、漏れなくダブり無く、900頭弱の写真を撮ったのやら・・・


彼女が2002年に書いた論文の題名は
「「見る目」から「見せる目」へ」
だった。

測定したのはサルの白目の色、と目の縦横比。そして
 ・ヒトを除いてすべてのサルの白目は(事実上)黒い
 ・ヒトが例外的に横に開いた目を持っている
ことなどを証明した。

のみならず、各サルの大脳新皮質率(つまり知能が発達したサルかどうか)と比べることで、
・横に開いた目を持っているサルほど知能が発達している
ことを示した。

そして知能の発達したサルほど群れのサイズが大きい。
より強く安定するために。

しかしその群れを統率するために、どうコミュニケーションをとるのかが問題だった。
サルお得意の毛づくろい(グルーミング)だけでは、足りない。


そこで出てきたのが「ボーカル・グルーミング仮説」だった。
特別弱く、特別知能が発達した「ヒト」は、声や言葉によって群れの維持を図ったのだと。
これはおそらく正しい。

でも、それだけなのか。言葉の獲得までには、長い時間がかかる。
他に有効なコミュニケーション手段はなかったのか。


「「見る目」から「見せる目」へ」で示されたのが「ゲイズ・グルーミング仮説」だ。
白目を白くし、目を横長に開くことで、「視線」を際立たせ、コミュニケーション手段とする。

それは、見るための目ではなく、自分の視線を見せるための進化だ。
ゲイズ= gaze=見つめる

ある意味ではとても安上がりで、価値のある、かつ素早い進化だっただろう。
白目が白くなる突然変異が起こったとき、目は相手を見るものから相手に見られるものになり、見せるものとして強く機能し始めた。
それによる統率力の獲得・向上が図れ、群れの安定性が増し、その遺伝子の生き残る確率が格段に高くなる・・・


残念なのは、白目の色が化石では証明できないこと。
でも研究者はあきらめない。ヒトやサルの幼児期の発達段階を追うことで、それらをまた証明しようと、試みる。


研究者たちによる本を読んでいて、改めて、その探究心、そして発想力に感心した。
負けないよう、頑張りましょう。


論文の概要はこちらに。
http://www.ieice.org/jpn/books/kaishikiji/199906/19990601.html