2011年06月20日

PricelessでCost lessな父の日の夜

昨日の夕食は、次女・三女と3人で食べた。

途中で「今日父の日だね」との話もあったが、会話はさらっと流れ、まあワイワイと。

そして終わり頃、次女が急に箸袋だかお神籤だかという細く巻いたノートの切れ端を「はい、父の日」と。
すかさず三女も「私もあるんだ~」と4つ折りの、やはりノートをちぎったお手紙を。

食事後、部屋でゆっくり読んだ。


次女の手紙は、ものすごい悪筆で、途中から漢字がなくなり、さらにへろへろに。
そのまま読み進めたら、
「私が今回学んだことは、横がきを左手でかくと、たとえボールペンであろうとも、手がよごれるということ」
「父さんもきをつけて」
だと。
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あはは。そういうことですか。なんだかわからないけど努力賞だね。


三女は最近、ロゴのデザインに凝っている。
Thank you!とかが、見事にデザインされているのであった。
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手紙の内容は、自分の近況を述べる日記みたいだったけど(笑)、文章としてはとてもしっかりとしていて、感心したのであった。字も諦念で綺麗だしね。
彼女の美意識が、よく現れている。


夜、携帯電話を見たら、長女からも長文のメールが入っていた。
携帯に来ていると言うことは、携帯で打ったのであろう。
さすがに2ストロークの鬼である。これくらいの長文、ものともしない。

「父の日は何したら良いか分からなーい」
から始まり、
「これからもちょくちょく家に帰るけれどよろしく☆」
で終わり、メールの題名は
「支離滅裂\(^_^)/」
だった。


誕生日もそうだけれど、彼女らから私へのプレゼントは、まことにPricelessでCost less。
ダイジにとっておきましょう。

2011年06月19日

logicoolのK800

新しいキーボードを買った。
LogicoolのK800。去年出たものだが、人気がありロングセラーとなっている。
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これまで使っていたHP純正品に比べてどこが良いのか?
これから使い込まないと本当のところは分からないけれど、キーの押し間違いが少ない感じ。

キートップが全体として丸みを帯びており、隣を引っかけることが少ないからかも。
イルミネーション付きなので、真っ暗な中でも大丈夫!・・・・節電用か・・・(但し、10日に一回充電、というのは面倒!)
他には、立てられる、キー打音が静か、という特長もある。

ワイヤレスなので、マウスも一緒にスッキリ。

私のはマウスと言うよりはトラックボール、なのだが、これはもうlogicoolのM570で決まり。
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とても使いやすいし、メンテナンスも楽ちん。4台持っている。


それはともかくキーボード。

これまで10台以上使ってきたが、ダントツに使いやすかったのはエルゴノミクスデザインのモノ。
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大きく膨らんでいて、キーが左右に分かれているので手の形そのままで本当に打ちやすい。
手って、素直に置くと八の字でしょ。それに合わせた生体設計というわけ。

でも人気がないらしく、新しいのがあんまり出ないのと、大きすぎて置き場に困るのが難。
なのでここしばらくは、デザイン重視で薄型などを使ってきた。
でもやっぱ商売道具だしなー。

ということで、このK800がダメだったら、マイクロソフトのエルゴノミックに戻るかも。

2011年06月17日

武雄の子どもたちのつぶやきと発見

武雄ツアー報告の続きである。

今回、武雄市 3小学校の授業の際、教育委員会の方が何名か同席された。
(初日は樋渡市長と教育長も)

そのお一人が、iPad片手に「子どもたちのつぶやき」を蒐集して下さった。
その一部は、方言のため私には(耳に入ったとしても)分からなかったもの。

例えば
・「水のこぼるっごとしてえすか」

トップカールを切り取った紙コップに水をたっぷり入れて、持ち上げようとしたときのつぶやき(叫び?)だ。
意味は、「水がこぼれるようで持つときに怖い」

注:えすか=怖い

である。
これこそが驚きの瞬間であり、体感経験であり、この授業の「真実の瞬間」であるのだろう。


担任の教員のみなさんにも、「子どもたちの様子を観察していて下さい」「いつもとは違う子が活躍するかもしれません」とお伝えした。
その感想も、いつか伺えたらと思う。


他にも全員に短い「感想や質問」をその場で書いてもらった。
その中で鋭い質問がいくつか、

「トップカールがあるとなぜ、あんなに強くなるのか」(5年男子)

これは授業後、餃子会館でのランチ中に、私に樋渡さんが発したのと、全く同じ質問であった。素晴らしい。これはほぼイコール「円柱はなぜ強いのか」ということでもある。
ぜひ、探究してみて欲しいなあ。

さらに極めつけは、

「ペットボトルはなぜ四角いのがあるんですか」(4年男子)
「ペットボトルはなぜ四角いの?」(4年女子)

これはたまたま若木小で、すべてのテーブルに載っていた水入り500mlペットボトルが、四角柱のモノだったからでもあろう。
それにしても、見事である。円柱は持ちやすい。だからコップは円柱だ!とさんざんやったあと、その疑問がちゃんと出るとは。

『ルークの冒険』には、そのなぞの答えだけでなく、「解き方」が、あります。
読んでみてね。

もうひとつ、

「ペットボトルの底はみんな凹んでる!」

西川登小ではテーブルに、2Lペットボトルが列んでいた。
そこでそのカタチのヒミツをいろいろ話したのだが、その直後、出たつぶやきである。
これまた素晴らしい。

言われたことだけでなく、すぐ他のヒミツに目が行ったね。


あ、東川登小の5年男子からはこんな質問も

「紙コップは紙でできているのに、なぜ漏れないのですか」

これも答えは簡単ではないねえ。
切ったり作ったりしてハカって見て欲しい。

紙コップの底の構造とは!
普通の紙で紙コップを作ったら!


私もさっそく日曜にでも、やってみようっと。


子どもたちの様子はこちらの 武雄市長物語 と 市役所HP で。

2011年06月16日

『特別講義ルークの冒険』@武雄市 報告!

昨日の若木小に続き、今日は東川登小、西川登小にお邪魔した。

若木小は四五六年だったが、今日は五六年。
なので、若干落ち着いている。

それでも、校長先生が、「こんなに生き生きしているのを見たことがない!」という盛り上がりを、ゲット。

雰囲気を見て3校で、若干変えた部分もあるのだけれど、うまくいったと思う。

若木小では樋渡市長も、参戦。元気に手を挙げられていた。詳しくは彼のブログで。


「最高だ!」と叫んだ彼の指示により早速、8月に再訪か(笑)


学校教育課の皆さんとのランチの後、市立図書館へ。そこには蘭学館なるものが!
なんと、武雄は江戸時代、蘭学の都でもあったのだなあ。
休館日にもかかわらず、ご案内いただき深謝。

武雄市の子どもたちは、みな元気だった。これからも、動き調べ、考え続けて欲しい。
それが科学する心。それが生きる力。

2011年06月15日

名古屋でMESセミナーとジム・ダイン

今日は名古屋の金山駅隣接のANAホテルで講演。
中部地区の若手経営者のみなさん、80名が集まられた。

テーマは「決める力」
90分で、サバイバル!2本なので大忙しではある。

終わった後の休憩時間中、数名と名刺交換をしたが、なんと福井から参加された方も。
そして、講演中 話題にもした福井経済同友会での講演にもいらしたとか。なんという奇遇。

私の次の演者は岩松正記さん。仙台から来られた税理士さんで、本も出しておられるのだが、私の『ハカる考動学』をご愛読いただいていたそうで、わざわざご挨拶いただいた。(お土産も・・・)
「この本を読んだときには、やられたっ!て思いました」とはうれしい言葉。


金山駅には予定より少し早めについたので、名古屋ボストン美術館で「ジム・ダイン」展を見た。
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20分でざっと回っただけだったが、長く、かつ、独自のモダンアートを追究し続けているジム・ダインの強さが伝わってきた。

モダンの旗手として評価され、それをある種裏切って次の境地へ。当然批判される。でも負けず、それを繰り返してきた彼の強さ。

こうありたいものだ。


いよいよ明日は、佐賀県武雄市。
648発の特急に乗って中部国際空港へ。福岡空港からは車でびゅん、の予定。

特別講義 ルークの冒険 60分バージョン。
さてさて楽しみなことである。
武雄の子どもたち、どんな子たちかな~~~。

2011年06月13日

甥っことSF

甥が2人いる。1人は姉のとこの長男でもう就職している。 
もう一人は弟の長男で、中1である。 

ちょっとおもしろい子で、小学時代は「問題児」とされたこともあったらしい。 
まあ、狭量な先生には扱いづらい、独自性を持っていたということだ。 

彼の家にはマンションだが、小さな図書室がある。 
廊下とベッドルーム3つのデッドスペースを寄せ集めた2畳ほどの空間に、本棚がぎっしり詰まっている。そこには、親子の本がだーっと列んでいる。 
ちなみに、「こうじさん(と甥姪には呼ばれている)の本のコーナー」もある(笑) 

彼はとても本好きで、それを助長したいなと思って、私が作ったもの。 


最近は話す機会も増えたので、じわじわと「私のオススメ本」を渡している。 
もちろんSFである(笑) 

まずはアーサー・C・クラークの「幼年期の終り」 
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昨日、返しに来たので感想を聞いたら「おもしろかったが、こわかった」と。 
そうだよね、進化とは断絶である、を説いた本だから。 


ということで次はハードSFの巨頭 J・P・ホーガンの「星を継ぐもの」 
加藤直之さんのカバーイラストが、すばらしい。 
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ある日、月面で真紅の宇宙服を着た遺体が見つかる。分析結果が示したのは、彼は5万年前に死んだ人類である、ということだった。 

これは、楽しめるかな~。なぞときはちょっと複雑だが、「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」などに続く、秀作である。 
そして何より、近未来の「そこにあるドキドキ」を与えてくれる。 


いやいや、甥っこ自身の感想を、待とう。

2011年06月10日

執筆日記T1 「伝える」をテーマに

『ペンギン、カフェをつくる』のデザイン作業が進んでいる。 

ルークも登場するのでそのイラストとか、アサオさんとミナ子さんのイラストも~(笑)

図版とDTPは『ルークの冒険』や『ハカる考動学』でお世話になったムーブの新田由起子さんだ。

そしてデザインはデジカルの荻原弦一郎さん。
デザインされた『もしドラ』の大ヒットもあり、相当お忙しいようだが、どんなカバーになるのか、まことに楽しみである。 


そして、昨日から次の本へと始動開始である。 
まずは目次案から、なので詳細の予定はどうなるかわからないが、秋を目指して書いていく。 

テーマは『伝える』なのだが、もちろん池上彰さん流でもなく、養老孟司さん流でもない、私なりの「伝える」力を考えたい。 
で、内容もそうだが、表現形式をどうするのか・・・・。 

ターゲットはビジネス初心者、学生たちなので、わかりやすく。 
いや、きっとわかりやすいだけでは足りない。もっと面白さや、刺激が必要だ。 

流石にマンガは書けないが、う~~~ん。 


閑話休題:『海皇紀』
 
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全45巻、そろえた!川原正敏さんのものはみな好きだが、海皇紀はベストだ。 (修羅の門、もちろんいいんだけど・・・)
かぎりなく帆船の操船技術の話が出てくるし、それの素養は全くないのだが、実に面白い。 
近所の文教堂さんで5冊ずつ買っていたのだが、昨日で全巻そろった。 
次女も受験勉強の合間に読んでいるが「もっと書けば良いのにねえ」と言っていた。でも、完結まで10数年。これくらいが良いのでしょう。後は外伝、期待しよう~。

2011年06月08日

カメラを写真撮影機と呼ばせるお国柄:フランス

ロイターの記事でこんなものが。
「twitter」や「Facebook」は特定のブランド名だから、「詳しくはFacebookをご覧ください」でなく「SNSを見てください」とかに言い替えろ、と。
(もちろん、twitterをニュースで取り上げるのはOK)

フランスでは1992年以降、メディアの広告枠外で商品名などを視覚的・聴覚的に放送することを禁止している、のだそうだ。


フランスは言葉にうるさい。多分世界一。

フランス人とは人種的集まりではなく、フランス語を話す者たちの集まりだから、と聞いたことがある。
そしてときどき外来語排斥運動が起こる。主に政府によって。

20年前、カメラ、も禁止された。外来語だから。
・カメラ camera→写真撮影機 appareil-photo(アパレイユ フォト)

ついでにカメラマン、も。 photographe という言い方もあるが正式には多分
・写真撮影機操作者 Opérateur d’Appareil-photo(オペラター ダパレイユ フォト)
である。

政府がやることなので、テレビ局は民法も含めてこれで規制される。
フランス留学中、ある日を境に言い方が変わったので驚いた。


今回の「特定ブランド名の回避」、NHKも見習うのか?

2011年06月06日

戦略ゲーム

前回の日記と、つながりは、ない(笑)

英語で言うところの Strategy Game、日本語ではシミュレーションゲーム、かな。
もちろん、「電車でGo!」のことではない。それはシミュレーター。

「信長の野望」や「三國志」、もしくは「ファイナルファンタジータクティクス」のことである。

ここ半年くらい地道にやっていたのは「クリスタルディフェンダーズ」
PS3版とiPad版の両方を持っている。
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スクウェア・エニックスの小品で、ファイナルファンタジーの世界観を元に、クリスタルを守るべく戦うもの。
守ると言っても、要は押し寄せる敵を、倒すだけなのだが、出来ることが限られていて、面白い。

出来るのは、どこに自軍の兵を置くか、と、溜まった経験値を誰に振り分けてレベルアップさせるかだけ。
自軍の兵は、ソルジャー、モンク、弓兵、魔法使い、シーフ(泥棒)などに分かれ、おのおの得意不得意がある。

これが、絶妙な組み合わせで、絶妙な場所に置いて、絶妙な資源配分をすると、驚くほど強くなるだ。まさに異能の組み合わせと資源配分という「戦略」の極致。
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全12面を、何ヶ月も掛けてクリアした。
その後また何ヶ月も掛けて、全面をパーフェクトクリア(クリスタルを1つも失わずにクリア)した。
そして最後の?挑戦が、ノーシーフクリアである。

泥棒の近くで敵を倒すと経験値が多く溜まる。それを利用せずにクリアするものだ。
言うと簡単だが、これが超絶的に難しい。

もう3ヶ月間、試行錯誤を続けているのであった(笑)


そして昨日、弟が悪魔のささやき。
「似たので三國志版もあるよ」

早速、無料のLite版を今日、やってしまった。数時間も掛けて。
その上、フルバージョンを、買ってしまった。450円出して。

普通、難しい、に加えて、地獄、というレベルもあるこの「三国TD」
クリスタルディフェンダーズのパクリものであるが、よく出来ている。
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ささっとクリアできる代物か、それとも・・・。


ストラテジーゲーム、それはヒトの戦略性を鍛えるもの。
そして、自制心を鍛えるものく(だいたい負けるけど・・・)。

2011年06月03日

政局ゲーム・・・星0個

「民主 小沢氏ら15人処分先送り」というニュースが流れた。 

(参院がダメだから意味ないけど)衆院での絶対安定多数には問題ないから、15人くらい除籍すれば良い。 

とはいかんのだろうが、まったくもって中途半端。 

まあ、「時期を明言しない辞意表明」でひっくり返るくらいだから、小沢・鳩山同盟もその程度の覚悟だったと言うこと。 
そりゃそうだ、本気で造反して離党したら最も価値なくなるのはこのお二人。 


それにしても、改めて思う。鳩山由紀夫とは不可解な人だ。 

首相としてはただ沖縄と日米関係を混乱に陥れただけ。 
金がらみで退陣する際には盟友小沢シを道連れにし、 
菅シが総理になると反菅に回って小沢シと蜜月。 
そしてまた勝手に菅シと手打ちして・・・。 

なんのポリシーも深謀も見えない。 


なんだかバカらしくて、この「政局」ゲームについては書くのも虚しい。 われわれは大枚はたいてこんな茶番を見たいわけではない。

政治とは、トレードオフを明確にし、代替案を戦わせ、痛みのある決断をするための仕組みに他ならない。全員を満足させることは出来ないし、お金も降ってわいては来ないのだ。
すべてを先送りにし続けるだけなら、ネコにだって出来る。政治家など要らない。


民主党よ、はよ仕事せんかいな。 

自民党だって、今回の危機の大部分を作りだしたのは、自分たちの政権時代だったという反省を深くしつつ、行動してもらいたい。 
谷垣シも何を期待しとるんかいな。棚からぼた餅とか考えてないで、ちゃんと国を動かさんかいな! 


国民として確かに選挙で選んだわけだが、こんなに言うこともやることも支離滅裂では、今後どうやって選べば良いのか、途方に暮れる。


(初稿では一部不穏当な表現があったので、ちょっと修正。でも氏とか言う気にならないのでシに)