カテゴリー: 09 ニュース

2010年05月19日

5/19 新渡戸文化小学校 アフタースクール授業

本日、中野区の新渡戸文化小学校は保護者会総会。
そのサポートとして子どもたちを放課後預かるお仕事を、放課後NPOアフタースクール、がお手伝いした。

子どもたちに提供されたプログラムは2つ。
・「紙飛行機を飛ばそう」by JALの皆さん!
・「イロとカタチの不思議」by 私

後者は4~6年生対象、但し希望者は3年生でも可とした。
結局、30人あまり(うち3年生2名)が午後、美術室に集まり、私たちと2時間を過ごした。
(友人の正田みわこさん、Indigo Blue代表の平澤慎也さんにもお手伝いいただいた。ありがとう!)

ぱらぱら子どもたちが集まってくる。必須アイテムであるはさみは持ってきたかな?
「持ってない!聞いてないもん」
それは、マズい。教室にあるなら取りに行ってきて~
「え~~~」
っと良いながらも、子どもたちは元気にダッシュε≡≡ヘ( ´∀`)ノ


まずは「イロの不思議」
手元の紙も使いながら、不思議を体感し、そして確かめる。触って動かして、曲げて折って…
「えーーっ、ホントだーーー」
あちこちで歓声が上がる。

そして中盤は「円柱を探せ」
大人向けならあっさり終わらせる、導入的ワークだが、今回はここにも山を作った。
まずは自分一人でじっと考える。円柱のモノはいくつ見つかるかな。
1分後に私がみんなに問う。いくつ見つかった?まずは1つ以上の人~。
結局、最高の子は7つ見つけていた。Good。
他にも数人「これも!」っていう手が挙がったね。

でもこれからだ。座っていないでみんな立とう。美術室の中を探検して、円柱のモノを見つけてみよう。2分でGo!
子どもたちは一斉に席を立ち、美術室の中を歩き回り、駆け回る。そしてまたあちこちで上がる歓声。何人かは私のところに来てそっと聞いていく。
「カーテンのところにあるヒモも円柱、って言って良いですか?」
もちろん!いいもの見つけたね。

席に戻ってもらって、再び私が問う。どんな円柱が見つかった?
「はいっ」一斉に挙がる手。10人以上が私を見つめる。
一瞬悩むがすぐ決断。よ~っし、じゃあ折角だから、みんなに一人ずつ聞いていこう。
「水道管」「ドアノブ」「コード」「マグネット」「壁時計の真ん中の軸」「換気扇の真ん中の穴」「彫像の腕の部分」
凄い。これは、なかなかの観察力、そして視点の良さだ。


後半、グラス演習と紙コップ演習をやる。
大人向けよりは難度を落とし、かつ、ちょっと誘導的ではあった。でも、ここでも子どもたちは驚くべき理解力と行動力を発揮した。

なかでも驚いたのは、一人の女の子が「グラスの最後のヒミツ」を言い当てたこと。
結構難しくて、なぜ?なぜ?を4回も繰り返した後のお話だから、それらを頭の中で繋げられないと、すぐには答えられない。多くの子どもたちが集中力を切らした後の最後の問いだったから、実はあんまり、期待していなかった。
なのにその子は、すっと手を上げて正解を!

自分の、大人の、傲慢さや思い込みを打ち砕かれた一瞬でもあった。


紙コップ演習での「行動」は、水を入れて確かめる、ということ。
ただ見ているだけではダメ。本当に、使って見なきゃ。幸い美術室には水道がいくつか引かれていたのだが、子どもたちは全員、水道に列んで水をつぎ、それをそろそろ机に持ち帰る。
ここが小学生の良いところ。中学生や高校生、そして大人たちのような衒(てら)いがない。行動してみよう、という呼びかけには非常に素直に、嬉々として応じる。
そして色々なことを発見していく。「わかった!」「私は2つ見つけた」「4つ!」
え、そんなに?


終わった後、アンケートに感想や質問を書いてもらった。
「少し難しかったけど、楽しかった!」というものが幾つか。
「もっといろんなふしぎをしりたいです」「なぜ錯覚がおきるのか、もっと知りたい」も何人も。
そして「また受けたいです」も。

うん、また、会おう。ネタ作っておくね~


アンケートの数値評価の軸は「面白さ」。「役に立つ」とか「満足」では、ない。
その5段階評価で、全体として、は平均4.9。
30人中、5(とても面白かった)が26人、4(まあまあ面白かった)が4人。3年生は一人が5で一人が4。
よし、もう一歩、頑張ろう。

2010年05月14日

5/19 新渡戸文化学園 小学校でワークショップ

5/19午後は、理事をやっている「放課後NPO アフタースクール」のお手伝い。 

新渡戸文化学園は歴史ある学校だ。 
2008年、80年間親しんだ東京文化学園から名前を変え、小学校は杉並区和田から中野区の本校に移転した。 

その保護者会に合わせての、子ども向けイベント、である。 
まあ、お子さま預かりサービス、でもある。 

4~6年生数十名向けに90分の授業をやる。(1330~) 

テーマは「イロの不思議・カタチの不思議」としているが、さてさて。 

カタチの不思議の小学生版を、もう一回、考え直そうかな。 
特にコップや紙コップは、流石にそのままでは難しい。 

思案のしどころである。 

例えば

・コップの謎は、作る人チーム、売る人チーム、使う人チーム等に分かれて「便利なカタチ」を考えてもらう 
・紙コップは「フリンジの謎」にだけフォーカスする 

ことで、4~6年生にも楽しめるものになるのでは、ないかなぁ。 

2010年05月12日

『学びの源泉』アーカイブ 51~60号 アップ

本日、学びの源泉の、51~60号をアップした。

第60号は今年の1月に出たもの。毎月連載なので、これで過去5年分、ということだ。

 

51号の理系対文系、はもともと4/6の日経新聞の「インタビュー 領空侵犯」コーナーで作家の鈴木光司さんが書かれた

「理系軽視に異論」

のフォローもの。今は無き日経ネットPLUSで「ちょっとまった 領空侵犯」というのが同時公開されていたのだった。そのインタビューで考えたことをつらつら。

「理系科目でこそ探究心は強く養われる」「そのときの敵は、受験であり親たちだ」等々。

52535455号は発想力系。

5960号は『ハカる考動学』に繋がるものだ。

そして5758号はリフォームに学んだこと。リフォームこそ、自腹の発想力・決める力鍛錬場。「定額」や「おまかせ」に乗ってどうする!

 

お楽しみを。

第51号 理系対文系NEW !
第52号 「ソクラテス人事」の使い方NEW !
第53号 なぜ、どうやって、と問うてはいけないときNEW !
第54号 私的発想力:序論NEW !
第55号 未来を見通すための視点:統計と「その他」NEW !
第56号 フレームワークをちゃんと、理解しようNEW !
第57号 リフォームで育む「考える手足」NEW !
第58号 リフォームで育む「考える手足」2NEW !
第59号 新しいハカり方への挑戦1:ハッブル宇宙望遠鏡NEW !
第60号 新しいハカり方への挑戦2:MEMSNEW !

2010年05月04日

直島から金光学園へ

連休最終日、5/5に直島に向かう。

美術館とベネッセハウスに泊まるために。

一度は行きたいと思っていたのだが、二の足を踏んでいた。

ちょうど、5/6に岡山県の金光学園で授業等をやることになったので、調べてみたら5/5、ベネッセハウスのミュージアム棟に空室がまだあった(もちろん連休中は満室)。
なので、思い切って寄ることにした。

岡山駅から宇野駅まで1時間。
そこからフェリーでわずか20分。直島の宮浦に着く。

宇野に行くのは学生時代、宇高連絡船がまだあった頃、宇野から高松まで往復して以来だから、26年ぶりくらいである。
JR宇野駅は、列車のホームか連絡線の波止場まで、シームレスに繋がっていて驚いた。両方ともJRだったから当然だったのだろうが。
今は、どうなっているのだろう。

金光学園は昨年に引き続いての授業。
先回は高校1年生の「探究クラス」の70余名への「発想力」授業と、教員の方10名弱への「正しく決める力」授業をやった。

今年は同じく高校1年生の探究クラス向け100分授業と、中学3年生向けの50分授業、それに保護者向けの60分講演をやる予定。保護者向けはもちろん「ヒマと貧乏とお手伝い」!


直島を852に出れば、金光学園での授業には十分間に合う。

5/5はお天気なようで、楽しみである。
5/6も多くのヒトたちとお話しできる。これまた楽しみ。

2010年04月30日

「学びの源泉」アーカイブ 41~50号 アップ

キャリアインキュベーションHPで連載中の「学びの源泉」。


過去掲載分のうち、41~50号が、本HPにアップされた。

・トヨタ 対 パワーポイント
・ヒマと貧乏とお手伝い:お手伝い編
・ペンギンをハカる

などなど。お楽しみあれ。

2010年04月25日

『ハカる考動学』、ディスカヴァー干場さんからご紹介

本日、ディスカヴァーの社長室ブログで、ご紹介いただいた。


ひときわ、ヒカる!? ハカる考動学! ●干場

と、題されてのもの。確かに、このカバーの光り方は、尋常ではない(笑)

社長室ブログの題名を見ると、うしろに●名前、が付いている。
ということは、この記事は干場さん自身による、ということなのですなあ。

社長自ら、とはウレシい限りである。

その冒頭に
イトル付けが自慢の私めですが、これは著者によるもの。「考動学」、考えて動く、いいですね。しかも、ハカって動く。
と。そうだったんだ…。いや、ごり押しとかはしてませんよ、まったく。
さらに、
ちなみに、「ビジネスの今と未来を「測る」・「量る」・「計る」」のサブタイトルは、私、つけさせていただきました。
と。知らなかった…。ありがとうございました。

さて、明日はそのディスカヴァーにお邪魔する。
社内の方々向けのちょっとした「研修会」である。
一次情報から何が読み取れるか、分析中(笑)

2010年04月22日

『ハカる考動学』 on 新刊ラジオ 第1108回

4/21 ビジネスパーソンのための厳選ブックガイド「新刊JP」で、紹介いただいた。
DJ風に「音」で新刊を紹介するものだ。

http://www.sinkan.jp/radio/radio_1108.html

担当の高原さんには、
>大変勉強になる内容で、現代のビジネスパーソンには必須のスキルだと思いました!
と。

Podキャスティングでも配信されているとか。
ご興味ある方はどうぞ~

2010年04月20日

教育講演、難関塾講師、引き受けます

4/20は気仙沼。 
生まれて初めての地である。 

知り合いを通じて、気仙沼市の青年会議所の方が声が掛かった。 

今年の活動目標を「教育」とした。 
その年度初めの講演として話して欲しい、と。 

望むところである。 

JCメンバーだけでなく、地域の教育関係者にも声を掛けていただいた。計100名余が参加される会となる予定。 


新幹線を仙台の先、一関で降りる。 
そこまでは迎えに来ていただけるらしい。 

講演は夜、その後、懇親会なので、当然一泊の泊まりである。 
リアス式海岸でも有名な気仙沼。楽しみだ。 


楽しみと言えば、夕方Appleから「出荷されました」メールが。 
Apple Storeで買った「MacBook Pro」がいよいよ届く。 

ここ2日、ついでに買ったアクセサリーや iPod touchだけが届いていたので、いよいよ真打ち登場である。 

ところがメールを見ると「ヤマト運輸が4/19に請け負ったが、配送予定は4/22」と。 
ヤマトなのになんで3日も?と思ってヤマト運輸のサイトに行ってトラッキングデータを見る。 

すると、そこには「上海支店」の文字が。
そうかあ、これから海を渡ってくるのか。無事についてね。 

今日届いた、iPodの裏面上部には 
「Do not search for answers!」「www.mitani3.com」 
の刻印。 

MaBook ProとiPodをどの程度連携させるのか、いや、そもそも何に使うのか、思案中。 
VMware買って、Windowsを走るようにして、PCを1台に統合しちゃう、が一番過激な案。 
でもちと過激すぎ。では、次善の策は? 


最後に今日の取材について。 

ライターさんといい議論が出来た。 (そして知り合いのもと麻布受験生とも)
で、結論としては「学習塾講師」も有効かな、と。 

ちょっと売り込んでみるかあ。

『難関中高目指す人向けの講師、引き受けます』

2010年04月16日

書店回り 第一弾!紀伊國屋、ジュンク堂、BOOK1st

今日は、6店、回った。


新宿に出て、まずは紀伊國屋本店へ。

3階のビジネス書売り場には見当たらず、1階の「話題の新刊」のところのこれだけ。
店頭でネット検索しても該当なし。幸先悪し。
kinokuniya_honten.JPG


お向かいの三越6~8階がジュンク堂。
初めて行ったが科学技術書とか芸術系もえらく充実している。
6階のビジネス書コーナーで、担当者とお話。(遅番だったので、地下でイートインのオムレツを食べて待っていた…)
junku_shinjuku02.JPG

「どんな本と一緒に列べたいですか?」と尋ねられ、やはり「調査力」とか「統計力」とかのとなりかなあ、と。
あいにく隣は一杯だったので、ななめ下に(笑)

ここでは2カ所も『観想力』が面陳。
売れてますよ、とのこと。3年前の本なのに、エライ。
junku_shinjuku01.JPG


さらに新宿南口の紀伊國屋へ。
新刊コーナーに、キレイに列べていただいていた。
kinokuniya_shinjukuminami.JPG

品出し中の担当の方と、挨拶。


代々木まで歩いて、JRで渋谷へ。
渋谷駅地下から繋がるBook 1stにお邪魔する。ここは『発想の視点力』のときも大量陳列をしてくれたところ。
ドキドキしながら店に近づくと、正面にドン。いや、キラキラか。
1st_shibuya.JPG

担当の方と、しばし歓談(笑)
「店頭に列べてみて、初めて感じが分かる」「映える良いデザインですよね」
大きなお店ではないのだが、CRM、crm、観想力、発想の視点力、とこれまでのほとんどの本を置いていただいていた。


その後、二子玉川駅に戻って駅構内のBook 1stへ。
ここは狭いのでどうかなあ、と思っていたが、案の定、ない。
でもよく見たら、ここに!
1st_futako.JPG

明日朝までには、列ぶでしょう~


締めは高島屋SC内の紀伊國屋。
おそるおそる見ると…
kinokuniya_futako.JPG

ビジネス書コーナーのまさにコーナー(笑)
これはウレシい。


他にもみなさんからの発見報告多数。
渋谷マークシティの啓文堂には、ディスカヴァー製の板も。(byぜにがめさん)
keibundo_shibuya20100416.jpg


前回もそうだったが、書店はいまや女性の職場である。
ビジネス書コーナーの担当者の6割以上は女性ではないだろうか。

素晴らしいことだ。

でもこうなると男性陣を応援したくもなる。頑張って下さい~~~

2010年04月15日

『ハカる考動学』本日、発刊! 「はじめに」から

いよいよ今日4/15、書店さんに本が列び始める。


いや、通常だとなぜか出荷および店頭陳列日と、本の公式の(奥付に書いてある)「発行日」はずれているので、ややこしいのだが、ディスカヴァーでは一致しているので文句なく今日が「新刊発行の日」である。

発売日と発行日のズレは雑誌で顕著であるが、本でも通常1~2週間はある。
例えば『発想の視点力』では、8/12発売だが発行日は8/20。8日サバを読んでいる。
みな若く見せたいわけだ(笑)


さて、折角なので本の中から少し、紹介しよう。
————————————————————————-
はじめに
(前略)

2010年4月、脚本家の倉本聰さんが、26年間続けた「富良野塾」を閉じた。
「非力だった」「結果はあまり、出なかった」。75歳の決断だった。

彼は、言う。
今の若者に一番足りないのは「想像力」
情報はネットから入ってくるから自分で考えない。1次情報から類推して考えたり、新しいものを編み出したりすることがない。
「優しさごっこ」の中で、親、教師、子ども、の劣化のスパイラルが回ってしまっている、と。
社会として、これは最も憂うべきコトの一つだろう。
(中略)
一方、個人や組織として開き直ってしまえば、これは大きな機会(オポチュニティ)だ。
みなが当たり前のことをやれなくなってきている。自分で考え、既存の情報をハカり直し、そこから新しい意味を見いだすことが出来なくなってきている。

だったら、その力をちゃんとつけよう。
「ハカる力」を持つだけで、人生や組織の運命は大きく変わるだろう。

————————————————————————–
『ハカる考動学』は、そんなことを目指した本である。

ご一読あれ。