カテゴリー: 08 執筆生活

2010年03月01日

執筆D&J その10 D初稿編集中!@二子玉川 高島屋SCのスターバックス

夕方、Dの編集 Hさんから電話。
相談事があるという。
電話でも直接でも、ということであったが、会うなら今日明日@二子玉川でいつでもOKと伝えたら、しばしの逡巡の後、
「では、今から二子玉川に行きます」
とのこと。

おー
要は、至急直接会って、話さなくてはいけない状況だと言うことだ。
通常、それ自体があまり良い知らせではない。
1930に高島屋SCの南館7Fスタバで打ち合わせスタート。
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途中、参考にする書籍を家から運んでもらったりしながら、編集方法やデザイン方針についての議論を2時間あまり。
一応、Hさんの懸念や問題意識に対する答え(合意)には至ったのではないかな。
彼のセンスも信じつつ、私のこだわりも織り交ぜて、新しいフォーマットを作れた気がする。
発展的議論、という感じ。

さて、これからわずか2週間で校了まで持って行くという力業。
楽しみでもあるが、ドキドキでもある。
図も29枚、まだデザインに入っていないし(爆)
これがD流?
お付合いしましょう。良い本にするためになら、なんだって。


高島屋SCのスタバは、長女の受験勉強場でもあった。
そして最近は、ミツヤマネジメント(私の個人事業主としての屋号)のサテライト・オフィスともなっている。

広いし静かだし。とっても良いのである。

2010年02月19日

執筆D&J その8 もうすぐ初稿完成!

Dは数日前、初稿としてD社に送った。 
来週火曜に、担当者さんと話し合い。 


Jもここ数日頑張って、最終章も完成。 
おわりに、を書いていて、それが出来たら、序章=全体のまとめ、を書く予定。 

今週末中に、初稿完成か!! 






ちょっと、寂しかったりも、する。



2010年02月08日

風と風邪

昨日は風が強かった。
バイクで麹町まで往復したが、途中何度も横風で流されそうになった。
300kgのバイクなのにねえ。
ついでに風邪が治らない。
今はのどに来ていて、咳が止まらずハスキーボイスである。
苦しい・・・
そして今日は本郷まで往復。
東大の工学7号館に西成活裕さんを訪ねた。「渋滞学」の著者である。
お忙しい中、時間を取ってもらい、1時間談笑。

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一応、Jの執筆の取材も兼ねて、だったが、かなりタイプが似ていることが分かった。
ヒゲだけでなく(笑)
これは新しい風になるかも。
本郷にいたのでついでに中原淳さんに電話してみたが、残念ながら不在。
さて、風邪に負けず、執筆を・・・
といきたいところだが、まずはグロービスのレポートフィードバック。
これが終わらないと明後日からの講演ツアーへ出かけられない。

2010年02月04日

執筆D&J その6 最終章の作り方

Dの最初の章と最終章を、大幅に書き直している。
最初の章は1/3だけ残して、書き直した。でももったいないので2/3は他の章に吸収(笑)
問題は最終章。
丸3日近く、悩んでいる。
小説では最終章こそが命だが、ビジネス書の最終章って、どうなのよ、ってこともあり(つまり、あまり読まれない)、いろいろ考えた。
珍しく、他書をぱらぱらめくって、最終章のあり方なんてことも調べたりした。
パターンとしては、
・総まとめ
・リアルな実例
・個人的なお話
・将来への課題や未来像
が多く、最近は
・Q&A
とかも増えている。
う~っむ。
昨晩、見えた、と思って構成を考えた。
でも、今日、ヒトに話してみてインパクトが足りないことに気づき、今また考えていた。
そして、さっきまた、見えた!と思って中心メッセージだけ書いた。
今から小見出しで構成を作ってみる。
それで話が通りそうなら、明日中に書き上げちゃおう。
ムリかな(笑)
Jもじわじわ書いている。
こちらも最終章と格闘中。

2010年01月21日

twitter公開と執筆と

一昨日、これまでClosed設定にしていたtwitterを、Openに変えた。
いちいち承認しているのが面倒になったこともあるが、この世の流れに1回身を任せてみるかと思ったこともある。
Open化のお知らせを、何人かがRT(ReTweet つぶやき返し?)で広めたせいもあって、2日でフォローする人が150人くらい増えた。でもその程度とも言える。
Openにしてつぶやき始めると、そのコメントに対する返信やらで、相当時間が取られるが、執筆も終盤で苦しんでいるところだから、まあ気分転換と言うことで。


まだ実験だから、HPとリンクさせることとかはしないでおこう。
ところでなぜ執筆の終盤が(私の場合)苦しいかと言えば、書きたいことでなく書かなくてはいけないことを、書くフェーズだからだ。
連載モノではないので、中盤までなら書きたいことを書いて、全体を再構成すれば済む。
しかし終盤はそうはいかない。
再構成しようとすれば全体を書き直さなくてはならなくなる。
構成が要求する書くべきコト、は自然と決まってくるので、それを書かなくてはいけない。
例えば、ここ2日困っていたのは「試作力を上げるためのトレーニング」
たった2頁だが、良いネタを思いつかなくて2日彷徨った。
さて、次だ・・・

2010年01月20日

学びの源泉 通算60号 「新しいハカり方への挑戦2:MEMS」

学びの源泉も、通算60回目を迎えた。

このまま続ければ、4年後には100回となるのだろうか。

まあ、そんな先まで考えても仕方がない。

今回は、「新しいハカり方」の第2回目で、テーマはMEMS(メムス)。
Micro Electro Mechanical Systemsの略
である。

市場規模1兆円に達する、この技術の正体は?
そして、そのハカる力がもたらしたインパクトとは?

以下、一部。

#ジャイロスコープも内蔵したWiiモーションプラス
 もう一つ、常識を変えたMEMSがある。リモコンへのアタッチメントとして開発されたWiiモーションプラスに組み込まれた「ジャイロセンサー」だ。 


 これを取り入れたことで「回転」がハカれるようになった。 
 加速度センサーは直線的動きをハカるには強いが、ひねり(回転)がわからない。だからゲームで言えば、ゴルフクラブのフェースの開き具合がわからない、ラケットでスピンがかけられない。

 ジャイロセンサーはもともと、ロケットや航空機の姿勢制御用に開発されたもの。超高速の「地球ゴマ」が内蔵された数十キロの代物だった。 
 ところがMEMSで作られるようになり、さらにデジタルカメラの手ぶれ防止回路に使われて、爆発的に小型化と低価格化が進んだ。半導体技術で作られているので、量が出れば価格は劇的に下がる。

 でも、カメラ用のままではゲームには使えない。結局「ピンポン」での利用などを考えて、性能を5倍に上げた。これで1秒間に4回半、腕を回しても大丈夫だ。 
 その他幾多の困難
(*3)を乗り越えて、Wiiモーションプラスはリリースされ、既に1千万台近くが売れたという。 
 これにより、多くのソフト会社に「奥の深いスポーツゲーム」「より直観的な操作」の可能性を提供した。

 「Wiiスポーツリゾート」のみならず、より革新的なゲームの登場を待とう。

(*3)任天堂のWii専用HPに、社長が訊く『Wiiモーションプラス』があり、詳しい

2010年01月19日

話すように書く

一般的に言って、話し言葉はいい加減である。
文章として完成していないものが多く、起承転結や論理構成も適当だ。
でも、ヒトは文章を読むとき、聞くように読む。
つまり、短い分量を、感覚的にささっと読み流していく。
だから、書くように書いた文章は、読むのにツラい。
初めて本を書き始めたとき、長い文章など書けないと思った。
それまで10余年、やってきたのは限りなく短い文を書く練習。
プレゼンテーション用のスライドでは、一行に30文字も使わない。
書いてみたら、それが役に立った。
話すように書く。
プレゼンテーション用の「おしゃべり」の用に書くことで、話は伝わりやすくなる。
同じことを3回話す。
・事例で
・抽象言語で
・日常語で
それで、ようやくヒトに伝わる。
さて、伝わる本であるのはいいとして、どうやったら「感動を生む」本になるのか。
これはまだまだ修行が必要かも。
DもJも、八合目付近まで来た。
最終章を残すのみ。
もちろん、まだ初稿なので、大幅な手直し等は発生するだろう。
そこからが感動への峠坂か。

2010年01月15日

『CRM 顧客はそこにいる』累計4万部突破!

98年末に初版、2001年に増補改訂版を出した『CRM 顧客はそこにいる』がまた、増刷されることになった。

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通算では19版目。累計ではついに4万部を突破した。 

CRM関連の本では、おそらくNo.1。 
だが、何より、初版からは12年、増補改訂版からも8年半経って、なお世に必要とされているということが、うれしい。 

私が、最初に(中心になって)書いた本であるが、最初に「絶対、本書くなんてムリ!」と思ったのが、懐かしい・・・ 

巻末の執筆者12名中、なおアクセンチュアで活躍しているのは2~3名。 

初版のとき、みなのあまりの筆の進まなさに、中核執筆者2名をホテルに缶詰にしたこともあったなあ(笑) 

あのときの椿山荘 会議室からの眺めはいまでもくっきり目に。 



早く、この本を越える本を書かないと、いかんねえ。 
しかもこの本、税抜き2400円もするし。

2010年01月08日

スーパーコンピュータが速いわけ

本を書いていて、調べ始めた。

もともと学生時代から興味があったので、少しだけかじったことがある。

クレイ社が世界一高価なイスと言われたCray-1を作ったのが1976年だから・・・小6の頃。
Cray X-MP/4が出たのが83年で大学1年生。
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物理学を学ぶものとしては、その計算能力と、それらが作り出した「計算物理学」の世界はなんだか結構衝撃だった。

方程式がキレイに解けなくても、計算でムリヤリ解いてしまえ!
と言いながらその裏では、エレガントな計算方法がそれを支えていたりする。

ハードウェアも斬新だった。パイプライン処理や並列化。
創造的な手法がどんどん投入されていった。

いまやそれらはワンチップに収められ、一個数万円で手に入る。
・Cray X-MP/4   0.9GFLOPS 1500万ドル
・Intel Xexon     40GFLOPS   200ドル

これはLINPACKベンチマークによる性能測定値だが、現代のCPUチップは、当時世界最速だったCrayの45倍速く、価格は7万分の1ということだ。

恐ろしい・・・

それはともかく。
現代のスーパーコンピューティングの鍵は、超並列化と分散処理だ。

現在世界最速は昨年末出たCrayのJaguarだが、それまではIBMのRoadrunnerだった。
価格は100億円。
でもそこで使われていたCPUは、PS3に入っているCellと、AMD製のOpteron。
どちらも数万円で手に入る。

これを数千個並列で動かす技術が超並列化だ。

1000個の数字を足し算するとして、電卓をもった人が1人で黙々とやれば、999回足すことになる。でも、500人が並んで2つずつ足せば、10回 しかかからない。
約100倍のスピードだ。


そしてもう一つの技術が分散処理。
似た技術だが、もっと多くのCPUに処理をばらまく。例えば家でお暇にしているパソコンにも。

宇宙からの電波をみんなで解析しようというSETI@homeプログラムでは、世界中のパソコンの空き時間を提供してもらうことで(つまりタダで)、700TFLOPSというとてつもない計算能力を実現している。

これはRoadrunner級の性能だ。世の中、いろいろ考えるもんだねえ。


さて、これがどう本に繋がるのか・・・
お楽しみに。

2010年01月04日

執筆D&J その5 beBit取材

インターネットサイトの改善支援のベンチャーであるbeBitに行ってきた。 


九段下、角川書店本社の近く、とても洒落たビルに入っている。 
内装のデザインも素晴らしい。 

今度書く本の、取材の一環だ。 

ユーザビリティ(使い勝手)をどう評価し、どう改善していくのか。 
その具体的事例などを伺った。 

他にもプロトタイピング手法の導入のコツ、とか。 
簡単でもあり、また、難しくもあり。 

・1人がやり始めれば自然と拡がる
・まずは紙でやらせる
・上司が必ず突っ込む「みんなに聞いてみたか?」

今日はDの方の取材目的だったが、Jにも繋がる部分が結構あった。


beBitには元アクセンチュアの同僚が何人も。 
若林さんと、磐前さん。それに武井さん。 

皆、頑張っているようでそれもうれしかった。 


バイクで行ってきたが、ウインドシールドのお陰で快適だった。 
首都高もびゅんっ