投稿者: mitani3
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2009年07月14日
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投稿者: mitani3
2009年07月24日
中央区 教員夏期研修「発想力と決める力」
100人の幼小中学校の教員の方を集め、3時間。
多くの個人ワークとチーム議論。
基本的には参加の皆さんの乗りも良く「眠くならなかった」と賞賛(?)頂いた。
でも、終了直後の、自己採点は70点。
もっと、出来たハズ、感動まではまだまだ足りない、と。
ただ、書いていただいた独自アンケートを見るともう少し良かったかな。
4段階評価で、4「とても」、をどれだけ取れるかが、勝負。最高評価は日本人相手になかなか取りにくい。
でも、4「とても」が
・役に立ちそうか「サバイバル」、では75%
・役に立ちそうか「紙コップ」、では60%
そして
・面白かったか、では98%
に達した。
幼稚園の先生方にとっては、直接子どもたち向けに使えるものではなかったために、どうかなとちょっと心配していたが、むしろコメントを読むと前向きだった。
「幼稚園でも子どもたちに自分で考える機会を多くつくったり、いろいろなフシギを経験できるようにしたいと思います」
感想では「クラスで使う」「子どもにやらせる」といった「行動」を表明いただいたものも多く、ウレシかった。
「本校でも講演を」と書いていただいた方もいて、まずは、よし。
なにより、都の教育委員会の集まりでも取り上げていただけそうなので、来年へのよい種まきかな。
私の学びで言えば、100名規模でのワークショップ運営(体験型研修)のコツは、結構分かってきた気がする。
一言で言えば、「細かくちょこちょこ、個人とチームの繰り返し」かな。
やっぱり、なにごとも実践と想像力。
2009年07月23日
『発想の視点力』出版記念イベントについて(続)
紛らわしい書き方をしてしまった。
昨日の日記で募集したのは、イベント企画者、主催者。
参加希望の方たちからお問い合わせを多数頂いたが、それは個別の主催者にお伝えいただきたく。
m(__)m
なお、今のところ5本ほどの企画が走り初めている。
・学生さん向け
・特定地域向け
・アカデミーヒルズ系
等々
決まり次第、本サイトでもお知らせする。
しばし、お待ちを。
2009年07月21日
『発想の視点力』出版記念イベントについて
本日、日本実業出版社にて再校原稿を読み合わせ。4時間!
同時にカバーデザインとオビも校了となり、出版までの私の作業はほぼ終了。
題名は「発想の視点力」
副題は「いまは見えないものが見えてくる」
「正しく決める力」の発想力版とも言える内容で、発想を、発見と探究に分け
・比べる
・ハカる
・空間で観る
という3つの視点で説くものだ。
今のところお盆直前の8/11配本予定で進んでいる。
さてここからは皆さんへのお願いゴト。
本の出版に合わせて、『発想の視点力』研修を、行いたいと思います。
企画のご希望あれば当サイトの「問い合わせ」よりご連絡下さい。
(参加者ではなく、企画者を募集しています)
参加者、参加人数は問いません。予定の合う限り、対応したいと思います。
では
2009年07月20日
ダイキンの底力
居間のエアコンが壊れた。連日、10時間以上除湿に頑張っていたエースである。
しかも、1階はこの天井埋め込み型一機でカバーしていたからたまらない。
早速、ダイキンのコールセンターに電話する。
自慢の24時間365日対応のコールセンターだ。日曜だったが問題なく掛かる。
故障検知の方法を教わって、やってみる。すると「ガス漏れ」らしい。いわゆる冷媒ガスが抜けちゃったのね。
休日だが翌日の月曜朝一に修理担当者が来てくれるという。
月曜には時間通り担当者が来て色々見てくれる。
結論的には本体内部でのガス漏れであり、交換となるという。
幸いなことに、これは保証範囲内らしい。
で、すぐさま部品の確認・手配が行われ、休み明け22日午前に交換作業となる。
コールセンターだけでも凄いと思ったが、休み中なのに部品の手配まで出来ることにビックリ。
しかもリードタイムが1日半。
現場はとっても大変だろうけれど、少しもそんなことを感じさせないスムーズさ。
大したもんだ。
幸いなことに窓全開+扇風機の生活で1階はなんとかしのげている。
鳥たちの声もかまびすしい。
こんな生活も良いなと思いながら、時々エアコンのある部屋に逃げ込んだりもして。
2009年07月18日
KIT虎ノ門大学院:公開講座と説明会
本日は、朝から校務。
8時からゼミfor6期生。10時からゼミfor5期生。
1115からコンサルティング要論。今日は発表会の初日。
いつもの全員発表でなく、各チームごとの勝ち抜き戦に、した。
発表者は4名。
生々しいもの、論理的なもの、夢のあるもの、厳しいもの。
発表者の感想の一つ。「B3Cは、自分に色々なことを突きつけてくる」
さて、メインは午後のイベント。
来期に向けての、公開講座と説明会だ。
客員教授の山田英二さんにお願いして、「ビジネス論理思考」という90分ものの講義を作っていただいた。
まずはこれを。
その後、ビジネスアーキテクト専攻の説明を私が。
そして在校生による「真実」の吐露。
最後に事務室長による、入試の説明。
今回はこれで終わらず、グループごとでの小懇談会を続けた。
各テーブルに2~4名参加者がいて、そこに教職員が1~2名ずつフォロー。
全体で質問を受け付けても出ないが、こうなると一杯出てくる。
これを30分ほどやってお開き。
終了は1830頃だったかな?
真剣に自分のキャリアや今後を考える人たちが集まり、話していて楽しかった。
第一回の願書受付期間は8月25日(火)~9月7日(月)だがそれまでにも、何回か公開講座と説明会が続く。
おっと次の8月19日(水)は私か。
2009年07月17日
CM『コロ・チャー』分析@Jobwebオンライン講座
7/2のブログでも紹介したが、Jobwebのサイト上で行っているオンライン講座、初回、6月の問題は
「カップヌードルのCM、コロ・チャー マーチ編の大戦略や効用を述べよ」
だった。
今日はその解説発表日。
100近いまじめな回答が寄せられ、その中で特に良かったもの、面白かったものにコメントも付けた。
模範解答として、
「ダイジなこと:
ロングセラー商品における味の変更は、コカ・コーラの例を引くまでもなく、非常にリスキーなものである。今回のカップヌードルにおける肉具材の変更(ダイスミンチから角切りチャーシューへ)は、それに類するものと考える。
その場合、いたずらに商品の変更や、味の向上を謳うよりも、ポジティブなイメージを作ることが第一となる。
同時に、知名度100%のNo.1ブランドにおいて、競合製品との差別化はあまり意味がない。市場全体を活性化させること、最近食べていないヒトに食べてもらうことで市場を拡大することが自社の売り上げアップに繋がる。
ゆえに、今回の広告でダイジなことは「潜在・ライトユーザーに対し、具材変更のポジティブなイメージを伝えること」である」
から始まる、長文を作ってしまった。
ちょっとやり過ぎか。
でも、最初なので、「ダイジなこと」「大戦略」「効用」「方策」のレベル感をちゃんと出したかった。
これで、学生さんたちが『正しく決める力』読まなきゃ、と感じてくれれば良いが。
7月の問題は7/28発表予定。
2009年07月16日
2009年07月16日
終末のフール
伊坂幸太郎さんの作品は、これまで「重力ピエロ」「魔王」「オーデュポンの祈り」と読んでいる。
「魔王」は評判通り面白かったがあまりに中途半端な終わり方に思え、しばらく間が空いたのだが、「オーデュポンの祈り」には驚かされた。
こんな物語が、あるのだなと。(これがデビュー作)
数週間前、店頭で「終末のフール」が何面も平積みされていて手に取った。
裏カバーには、8年後小惑星が衝突し地球が壊滅すると分かっている中での、ある街での日常・非日常を描く、とある。
ふーっむ。面白そう。
ということで買って帰り、読んだ。
レインツリーの国、のあとだけれど。
終末のフール、太陽のシール、籠城のビール、冬眠のガール、鋼鉄のウール、天体のヨール、演劇のオール、深海のポール、と続く短編集、オムニバスだ。
主人公は変わるが、街と登場人物は重なり、一つの世界を描いていく。
これまた、面白い手法・状況設定での、刺激的なお話し。
あと数年で地球が壊滅的打撃を受けると分かっていて、子をなすのか?
等々のテーマが、圧倒的非日常の中での日常的テーマとして「人の真実」を、照らし出す。
他のも読んでみようかなあ。
2009年07月14日
2009年07月14日
臓器移植法案と経営理論
参院でA案が可決された。衆院で多数を持って可決された法案だ。
・脳死を人の死と認める
・臓器提供は家族の意思だけでも可能
・年齢制限はない
とするもので、現行法から大きく変更するものだ。
現行法は3年後の見直しが謳われていながら10年放置された。
それは政治の不作為以外のなにものでもない。
衆院では基本のA案に対し、ほぼ現行法通りとするものまで含めて4つの案が提出された。
そして、最初にかけられたA案が賛成263、反対167でいきなり可決となった。
ただ参院では、「脳死は人の死」に対する拒絶感への緩和案として「臓器移植時に限る」と現行法通りにした修正A案が提案され、基本先送りのE案(子どもの臓器移植について1年かけて検討する子ども脳死臨調設置法案)と合わせて3案が、議論された。
A案以外が可決されれば、衆院での再議決が必要で、政治日程上ほぼ廃案と同じことにもなる。
共産党は修正A案への賛成を決め、他党は個々人に判断を委ねた。
さて、ようやく本論。採決の順番の話だ。
今回は、修正A案、A案、E案、の順番で採決が行われた。
結果で言えば、
・修正A案 →賛成 72で否決
・A案 →賛成138 反対・棄権82で可決
だった。
採決の順番次第で、この結果は変わっただろうか?
修正A案賛成の72名の内、18名はA案賛成に回らず棄権か反対。残り55名はA案賛成へと回った。
修正A案には賛成せず、A案のみに賛成したものが83名。合計138名による大差の可決だった。
採決順を逆にしたら、どうなっただろう。
A案でないとダメ、が83名しかいないとすると、可決に至らない。
次に修正A案に賛成するものが少なくとも72名。そこにどれだけこの83名から流れてくるかだ。
それが83名の半分弱、38名いれば可決となる。
廃案よりはまし、という現実的判断は十分あり得ただろう。
つまり、A案可決に至ったのは、この採決順による部分が大きい、ということだ。
経営学で言う、ゲーム理論的な分析がもっとなされるべきだろう。
更に言えば、このA案類似の、修正A案があったがために、E案対A案という決定的対立の中での二択でなく、修正A案賛成を経てのA案賛成という「段階的受容」のプロセスがとれたのかもしれない。
これは近年注目されるマーケティングでのアンカリング効果に似ている。
比較しやすい対象物により、あるモノの価値が(不合理であろうと)定まる、というものだ。
採択順、修正案のあり方について、初めてその重要性を考えさせられた。
いずれにせよ、これで国内での臓器移植がよりスムーズに行くことを願う。
脳死状態の子どもを抱えた親御さんには戸惑いもあるだろう。しかし、臓器提供者が増えることによって、逆に変なプレッシャーは掛からなくなるものとも思う。
脳死を死と認めたい人も、認めたくない人も、共存できるようになる。
これまでの関係者のご苦労に感謝の意を表したい。