2010年02月10日

講演3連戦:その1 上志比中 立志式

幕末 福井藩の偉人 橋本左内が14才で「啓発録」を書いた。 
大人になったのだから、甘えの心を絶つ、と。 

今でも福井のほとんどの中学校で立志式が行われる。 

今日は永平寺町の上志比中で、そのお手伝い。 
午前中は授業、午後は立志式での講演だ。 

授業は中学二年全員41名の合同授業。 発想力を80分。 


中心はコップ/紙コップ演習だが新ネタがひとつ。
それは「丸い交差点のナゾ」
フランス等に多いランナバウトと、普通の信号付き交差点との差を考えるもの。

難易度高いかと思ったが、みな、頑張っていた。

午後は2年生による立志式。
1人1人が自らの「立志」を、漢字一文字を書いた色紙を手に宣言する。
みな、声が大きくはっきり出ていて素晴らしい。

その後、全校生に向けての「立志式記念講演」
1時間あまり、声を出してもらったり、クイズを考えてもらったりの、参加型。

こちらもみな、結構ノリも良かったし、集中力も切らさずにいた。
Q&Aでもいろいろな質問や感想が出てきたね。
担当は決まっていたのかもしれないが、ちゃんと、考えて話していた。


終了後、校長の藤田みすずさんと感想戦および雑談。
「教えすぎない」ことの意義と難しさについて。
「勉強しろって言わない」ことの価値と難しさについて。

学校を出るとき、男子たちは玄関内で、女子たちは玄関外で、声を上げたくれた。
「ありがとうございました〜」「楽しかったで〜〜〜す」
「またきてください〜〜〜!」

ありがとう。
私も楽しかった。


みなの心に残る授業・講演になっただろうか。 

2010年02月08日

風と風邪

昨日は風が強かった。
バイクで麹町まで往復したが、途中何度も横風で流されそうになった。
300kgのバイクなのにねえ。
ついでに風邪が治らない。
今はのどに来ていて、咳が止まらずハスキーボイスである。
苦しい・・・
そして今日は本郷まで往復。
東大の工学7号館に西成活裕さんを訪ねた。「渋滞学」の著者である。
お忙しい中、時間を取ってもらい、1時間談笑。

41GCN9BQFWL._SL500_AA240_.jpg
一応、Jの執筆の取材も兼ねて、だったが、かなりタイプが似ていることが分かった。
ヒゲだけでなく(笑)
これは新しい風になるかも。
本郷にいたのでついでに中原淳さんに電話してみたが、残念ながら不在。
さて、風邪に負けず、執筆を・・・
といきたいところだが、まずはグロービスのレポートフィードバック。
これが終わらないと明後日からの講演ツアーへ出かけられない。

2010年02月04日

執筆D&J その6 最終章の作り方

Dの最初の章と最終章を、大幅に書き直している。
最初の章は1/3だけ残して、書き直した。でももったいないので2/3は他の章に吸収(笑)
問題は最終章。
丸3日近く、悩んでいる。
小説では最終章こそが命だが、ビジネス書の最終章って、どうなのよ、ってこともあり(つまり、あまり読まれない)、いろいろ考えた。
珍しく、他書をぱらぱらめくって、最終章のあり方なんてことも調べたりした。
パターンとしては、
・総まとめ
・リアルな実例
・個人的なお話
・将来への課題や未来像
が多く、最近は
・Q&A
とかも増えている。
う~っむ。
昨晩、見えた、と思って構成を考えた。
でも、今日、ヒトに話してみてインパクトが足りないことに気づき、今また考えていた。
そして、さっきまた、見えた!と思って中心メッセージだけ書いた。
今から小見出しで構成を作ってみる。
それで話が通りそうなら、明日中に書き上げちゃおう。
ムリかな(笑)
Jもじわじわ書いている。
こちらも最終章と格闘中。

2010年02月03日

2月の予定:始まりは雪

2月は意外と忙しい。
というか、KIT虎ノ門の講義がない季節なので、そこに講演モノを集中させた感じもある。
2/10 福井県の上志比中学校で授業と立志式講演
・立志式、というのが福井にはあるのだ。12にして立つ。橋本左内の影響
2/11 福井県立図書館での講演
・100人くらい、集まるらしい。藤島高校の同級生たちのお陰。メインターゲットは大学生
2/12 岐阜県美濃加茂市のJCで講演
・どうしても、と頼まれた。一般客の募集は難航か?
2/13 KIT公聴会@虎ノ門
・直後に、修了判定会議も~
2/10 都立目黒高校の生徒さんたち?
・@虎ノ門だがまだ未定
2/24 日経デザイン研修@東京ミッドタウン
こんなとこかな。
おお、もちろん、2冊の原稿の初稿を上げること。
これが、メインだねえ。

2/1深夜の表参道。ほぼ無人
PAP_0436.JPG

2/2の朝、玉川大師の風景。
SA3C0434.JPG

2010年02月01日

長女の入試ライフ

行動 
・昨晩、1時間半ほど次女と「戦国無双 猛将伝」をやり込んでいた。森蘭丸を強くしたいらしい 
・金曜夜は、2週間ぶり!と卓球三昧だった。コーチに誉められて上機嫌だった 
・ほぼ毎日、勉強しに近所のスタバに行っている(らしい)

・三女が心配で、最近交換日記をしている(らしい) 
・部屋の掃除等は当然壊滅的で、部屋がゴミの島状態である(確認済み) 

試験 
・受けるのは大学3校だが、試験回数は10近く? 
・同じ学科でも一般1期、一般2期、センター3期などがある。さらになぜか試験会場が横浜と東京で別日程で両方受けられる、というのすらある 
・最終結果が分かるのはあと3週間くらい? 

途中結果 
・結果はだいたいネットで分かるのだが、先日のは番号を入れた瞬間「残念でした」の文字。レスポンス速すぎてドキドキするヒマもない。システム設計の不備(笑) 
・本日の結果発表はネットで合格者の番号一覧が出る形式で、ドキドキを楽しめた

今後 
・明日も明後日も入試、らしい 


彼女の入試ライフも終盤である。 
はやく部屋がきれいになると良いな・・・

2010年01月29日

修論口述試験@早稲田MBA

早稲田大学のビジネススクールでは、「CRM」を教えているが、ここ一年、ある院生さんの修論副査を務めている。 

手探りでの一年だったが、いよいよ今今晩、その方の「口述試験」なるものがある。 

まあ、自分が見てきて指導してきているわけで、試験も何も無かろうと思うが、それはそれ。 
イベントは必要である。 

なんと2030スタートなのだが、説明もあるから1945には来いと言う。 
お弁当上げるからと(笑) 


それはともかく、ついでに「急ぎ」と言われたメディアの取材もそこで受けることにした。 
どこか部屋あるかなあ。

2010年01月28日

大田区役所若手研修@池上会館

生まれてはじめて、池上駅で降りた。 
駅を出たら、パラパラと雨。 

傘を持ってきて良かった。 


商店街を抜けたら、突き当たりにデカいお寺。 
これが本門寺かあ。見てみたいが時間がない。 

もっと早く家を出たら良かった。 


開始30分前に池上会館に到着。 
参加者の平均年齢は27才。4時間弱のなかなか充実した研修であった。 

やって、良かった。 


終了後、蒲田に移動し参加者・事務局と餃子屋さんへ。 
餃子が蒲田名物とは知らなかった…。早めにスタートして20:00終了。

2010年01月26日

水たまりと空

道ばたの水たまりが、鏡のように空を映し、同時に無限の深さを感じさせることがある。なぜなのだろう。 


子どもの頃から、その鮮やかさと、裏に潜む深さに何度もびっくりさせられてきた。


そう感じるのは、夏が多い気がする。 

真昼と言うより、朝方か夕方? 
いやそれは単に、外を歩いているのがその時間が多いから、だけなのかもしれない。 

昔から疑問には思っていたが、実はちゃんと考え抜いたことがない。 

光の屈折率から来る反射のせいかな、くらいに思っていた。 
もしくは、背景(アスファルト)の暗さの効果か、とか。 


でも、もっとちょっと深そうだ。 

45度の角度で、水中から水面を見ると、全反射状態となる。 
一方、空中から水面を見たとき、その反射率は角度が深い(真上から見るのが0度と定義される)ほど高くなり、80度で35%程度となる。 (偏光方向で全く違うが、その平均)

でもそんなに地面にへばりついて、水たまりを見ているわけではない。 

ふ~っむ。 

また後で。

2010年01月24日

ホームパーティ。

ウィルシードの船橋さん家でホームパーティがあった。 

うちからは歩いて15分くらい。 
小さな川沿いに歩けばすぐである。 

彼の友人たちが6家族ほども集まり、楽しい夕べとなった。 

企業もバックグラウンドもステイタスもさまざま。 

3ヶ月児を初めとして赤ちゃんや子どもたちも一杯。 

あー、楽しかった。 


また、世界が拡がった気がした。 
リアルの力。



議論していたのは、AR(Augmented Reality 拡張現実)の力だったりするが。
先日紹介した『ハーモニー』がARの世界を良く描いていると思う。

2010年01月23日

『ものの大きさ 自然の階層・宇宙の階層』

東京大学出版会のUT Physicsシリーズ。 

9784130641005.jpg


一般のヒトにお薦めする本ではないが、「宇宙は自ずから定まっているのか」を考えたいヒトには、かなりお薦めである。 

ここでは「典型的スケール」という数字を軸に、宇宙の謎を提示していく。 
スケールとは時間や空間、質量等の大きさ(桁数)を指す。 

例えばヒトの典型的サイズは1メートルで、典型的質量は100kg、時間は1秒(典型的サイズ分を動くのに掛かる時間)。 

これが天体になると、 
・恒星 
・銀河 
・銀河団 
・宇宙 
の各々で、これら典型的スケール間の関係が、全く違う。 

銀河内に星は2000億個あるが、星と星の平均距離は星自体のサイズの3億倍。 
一方、銀河団内の銀河同士の平均距離は銀河自体のサイズの20倍しかない。 

つまりヒトが星だとすると、お隣のヒトまで3億メートル(30万㎞)だが、ヒトが銀河なら、お隣の銀河まで20メートルしかないということだ。 

だから星と星の衝突は滅多に起こらない(銀河中心では別)が、銀河は衝突する。 
(われらが銀河系も、あと30億年くらいでお隣の銀河、アンドロメダ銀河とぶつかる予定) 

こういったことが第3章までに書かれている。 
でも、この本の一番面白いのは第4章 「微視的世界と巨視的世界をつなぐ」だ。 

ここでは2つのテーマが議論される。 
・全ては物理法則と初期条件によって定まるが、そのどちらが効くか 
・微視的な物理法則だけから、巨視的なスケールが定まるか 

前者では、対象が宇宙級だと初期条件が効く、ということがわかる。 
だから、今の宇宙の大構造を調べれば、その初期条件、つまり宇宙創世時の記憶が読み取れると言うことだ。 

後者では、基本的な物理方程式から、あらゆる天体のスケールが導き出されていく。 
ガス惑星、岩石惑星、太陽、白色矮星、中性子星(花粉一個の重さが1トン)、そしてブラックホールに銀河、銀河団。 

「微視的世界と巨視的世界はつながっている」、そして「誕生直後の微視的な宇宙の状態を知りたければ、宇宙の最大級の構造を調べよ」ということなのだ。 

そしてここ20年、宇宙最大級の構造がさまざまに調べられた。そこから分かった驚愕の事実とは! 


しかし、この本の最大の価値はその答ではない。新たな問いだ。 

この本は最後に、解くべき謎、答えるべき問いを提示している。 
・宇宙や星、太陽系の年齢は、なぜ大体同じか 
・今の宇宙の密度が、その典型的密度スケールより120桁も低いのはなぜか 

自然というものが如何に当たり前でないか、を示していることに価値があるのだ。 


宇宙は、絶妙なバランスと、奇妙なネジレと、桁違いのズレで出来ている。 
それらは偶然か、それとも・・・