2010年11月08日

Jobwebセミナー on 11/10&15

今年も大学生(および大学院生)の就活支援として、研修を行う。


主催はJobweb
彼らが就活のための業種別掲示板を立ち上げたころからの付き合いなので・・・も何年?

ここしばらく、就活講座のお手伝いをしている。
今年はなんと4回。

正しく決める力」を2回(同一内容)。
11/10  1400~1630
11/15  1800~2030

「発想の視点力」を2回。
12/1    1400~1630
12/7    1800~2030

毎回熱心な学生さんが集まるので、楽しみである。
就活生だけでなく、大学4年生や大学院2年生が多いのもいいことだ。

まあそもそも私も就活支援のためにやっているわけではない。
若者を鍛えたいからやっているだけだ。

それが、就活の時しか大学生・大学院生の外で学ぶ意識が高まらないからこうなるだけ(笑)


2時間半で3000円なのだが、それでも毎回「高い!」と文句を言う学生が必ず1人はいる。
来年からは3万円くらいにしようかな(笑)

そういう学生さんの、アンケートでの表現(文句の言い方)には、ある特徴がある。
それはすり替えである。

必ず、
・「みんなそう感じている」「内容が募集情報と違う」「今後はこうせよ」
と言う。

自分個人の感想を参加者全体の感想として表現し、期待とのズレを主催者側の情報提供ミスとする。
また最後は次回への建設的な提案という形で、今回の内容を否定する。


その参加者が期待通りの学びを得られなかったことは事実だろう。
それは不幸なことであり、主催者側としては反省すべきことだ。たとえそれが100人中1人でも。

ただ、本当に不思議なのはその彼・彼女が決して
・他の参加者の感想を確認しない
・研修の途中で改善を求めない
ことだ。

それだけ強烈なクレームを書く(大抵、アンケートの裏まで使ってびっしり書いてある)パワーがあるなら、チーム内で周りに聞いてみればよい。
それよりなにより、講師に途中で言うべきだ。「これでは私には学びがない」と。

研修が終わった後、必ず回収したアンケートをその場で見るようにしている。
10人でも100人でも500人でも。
鉄は熱いうちに打て。その場での感覚が残っているうちに自省したいからだ。
そして、研修のはじめには必ず言う。

「最後に文句を言うのではなく、途中で言おう」
「それが改善と言うことであり、自分の人生に自分で責任を持つということだ」
と。

さて、まずは明後日。
前向きな学生さんたちが集まっていると、うれしいな。


一般社会人で見学希望者は直接、ご連絡を。

2010年11月02日

村上龍の挑戦

ITメディアより

これで出版業界電子化進む?村上龍が電子書籍会社設立 」

龍さんは、すごいや。 


とりあえず「歌うクジラ」はipadで買った。 
明日、読む予定。 

面白かったら紙版も買おうかな~(笑) 
読み比べ。 


ま、どっちにしても12/3の龍さんとの対談講演、頑張んないとねえ~~~ 


それにしても、ソフト開発会社、とはヒドいなあ。新聞にはちゃんと、株式会社グリオ 書いてあったのに~。


ビジネスとしては、大きな挑戦だと思うけれど「ダメで元々、やらなきゃ損」の精神が、エラい。

もちろんそれを支えるコンテンツ資産のなせる技でもある。

グリオの船山浩平さん、ガンバッテねえ~。
正式発表は、4日とか。
刮目して待て。

2010年10月30日

黒猫よ、眠れ

昨夕、三女が大声を上げながら帰ってきた。 

「猫が死んでる!」 「黒猫だよ!」


すぐ外に出ると、玄関には三女の女友だちが数名。 
私たちが出てきたのを見て、安心したように散会していった。 


家から50メートルほど先、歩道の隅に黒い影。 

確かに黒猫だ。真っ黒な、光。 首輪のない猫。


体を三日月に曲げ、眠るように横たわっている。 
でも、動かない。 

触ってみると、まだほんのり暖かい。 
でも、揺すっても起きない。 


一旦家に戻り、小さな段ボール箱とタオルを持ってくる。 

それらで黒猫を包み、家に持ち帰る。 


調べると、区道で見つかったのであれば、区が引き取って供養してくれるらしい。 
よかった。 
(今朝、玉川出張所に電話をしたら、昼前には引き取りに来てくれた) 



その黒猫、実は、三女の前に帰ってきた次女も、見ていた。 
お母さんに報告して、二人で「かわいそうね」と。 

でも三女は友だちみんなで見つけたこともあって、 
「どうにかしなきゃ」となり、私に言ってきたみたい。 
えらかったね。 


黒猫は、おそらくは自動車にはねられたのだろう。 
痛かったろうね。びっくりしただろうね。ごめんね。 

「K」という文字を、箱の中に入れてあげればよかったな。 


黒猫よ、眠れ。 
やすらかに。その黒い毛皮の感触を、ささやかな重さを、私は忘れないよ。


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中学生の頃、家で飼っていた柴犬が家の前ではねられた。 
私のすぐ背後で。 

すぐ抱きかかえたが、動かず、その暖かな体は数分で冷たくなっていった。 
その柔らかな体、なめらかな毛皮、閉じられた目。 

今でも鮮明に思い出す。 





だから私は、犬も猫も飼わない。

2010年10月29日

『お手伝い本(仮)』 執筆スタート、なのだ!

来春に向けてもう一冊、本の執筆が決まっている。

テーマはずばり、子育て。

「ヒマと貧乏とお手伝い」を中核に、これまで各本にばらばらに書いてきたことをまとめつつ、新しい内容を追加するものだ。


今回は、章立てや内容を、目次レベルで編集さんたちと合意してからスタートするという初めての書き方。
メンバーで打ち合わせをしてから一ヶ月弱、待っていたがようやく「目次案」が出てきたので、それを私がまた考え直して・・・と。


この3日、Globis大阪校のレポートフィードバックをやりながら、目次案を詰めていた。

私が追加した部分としては、「三娘鼎談(さんじょうていだん)」
わが家の子育てについて、当事者である娘たちが話し合うというもの。

「お父さんはあんなこと言ってるけどさ~」という爆弾トークが炸裂しそうで怖いが、まあ、私自身、楽しみなことでもある。
これは長女に下請けに出そうかな~。

ただ、文章力が最近メキメキついてきた三女もいいかも(笑)


まあ、ともかく、そう、もう一冊の執筆が始まるのである。

どれくらいで書き上がるかなあ~

2010年10月26日

完璧な涙

言わずとしれた(?)、SF作家 神林長平の代表作の一つである。
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『ルークの冒険』では、「形」がテーマなのだが

「完全なる流線型」

という概念が出てくる。

流線型というのはもともと厳密な言葉ではなく、流れに沿った形ならみんな流線型といえちゃうので、実際には様々な形がある。

自動車だって新幹線だって飛行機の翼だって「流線型」だ。


では「完全なる流線型」とは。

それは涙滴型(るいてきがた)の流線型だ。
翼は普通、上面は丸くなめらかだが下はフラット、しかも横方向にはまっすぐの流線型。
ソーラーカーだと、上面は曲線的だがやっぱり下はフラット。

涙のしずくのような、断面が円形の立体的な流線型こそが、そうなのだ。

かつ、
・前は丸く、後ろに長い
・一番太いところを中心に、前後比は1:6
が最適という。

何が最適?

当然、抵抗の少なさだ。


単なる円盤の抵抗係数(Cd値)は、1.17。球形だと0.47。
水泳選手だと前後にきれいに長いので、0.3くらい。
プリウスが一般乗用車中 最小で 0.28。

それに対して、涙滴型流線型のCd値はなんと

0.04

である。
つまり同じ力で、ヒトの8倍進めるわけだ。

イルカがCd値 0.06と言われているから、海獣たちの水中適応性が如何に高いかよく分かる。ペンギンもしかり。



『ルークの冒険』には、チョーヘイと言うシャチが出てくる。
スピードに命をかける若きシャチだ。

そう。
彼の姿こそが、完璧な流線型、「完璧な涙」なのだ。



ちなみに『ルークの冒険』では、ペンギンのCd値も、問題になる。
でも、だれも研究していないようなのだ。困った。

自分で測るのかいなあ・・・・

2010年10月25日

『創造者』について・・・その1

ビジネス界では普通、独自の大きな変革をイノベーションと言い、その主体者をイノベーターと言う。 

でも今回、創造者、と言ってみた。 
そうしたら、イメージが拡がった。 

破壊と創造、創造と継続、それに創造主。 

いつもはイノベーターから神サマには繋がらない。 
そう、宗教とは創造主を造ってという意味において、革新的だったのだ。 


生物種の上での創造者とは自分自身だが、要は大きな進化を遂げられるかどうかだ。 
本にも書いたが、進化とは退化の反意語ではない。 
進化の反意語は停滞であり、退化の反意語は発達である。 

つまり、進化とは発達と退化とを同時に含んだ発展なのだ。 
そこに意思としての方向性はないが、淘汰の結果としての流れが出来る。 
そしてその流れは、ときおり大きく速くなるように見える。 

それは、なぜか。 
そこに関わるのが環境の断絶的変化による大絶滅と、競合の断絶的強化による淘汰圧の上昇だ。 
そして、ほ乳類は大発展した。その小さく平凡な体と、短い寿命という「武器」を携えて。 


話をビジネスに戻すと、マドンナという創造者がいる。 
昨年度の収入は100億円に上り、世界の全てのミュージシャンのトップに君臨する。

そしてその収入の大部分が、リアル、である。 

つづく。

2010年10月20日

桐製のケーブルボックス 設置

 これまで我が家ではケーブルボックスが2つ設置されていた。 

テレビの後ろとリビングのPCの後ろ。 

いずれも元祖Blue Loungeのもの。 
大型は3200円もする。ただのプラスティックの箱なのに・・・ 

これがデザイン&特許パワーか、と思うが自分で作るわけにも行かないし。 


今回、机の下で見過ごされてきた、書斎PCでも導入することにした。 
で、探したのだが、やっぱりたいした競合品がない。 

サンワサプライが類似品を出しているが、それほど安くもない。 

そうしたら「木製」のものに行き当たった。 
http://www.amazon.co.jp/dp/B003F3HC8C/ 
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これは面白い、と思い早速購入。 


で、小一時間かけて、机の下で奮闘。 
頭を何回ぶつけたことか・・・ 
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まあ、すっきりしたが、接続の無線化、電源の軽量化を早く進めてほしいなと、感じた次第。 
・ディスプレイの無線接続機器は出たがまだ著作権対応されていない 

ただ、今は有線でつないでいる 
・プリンター 
・キーボード 
・トラックボールマウス 
・LAN 
は今すぐにでも無線化可能。 

でもやっぱり電源なんだよね。線太いし。 

省電力性能が劇的に上がって、全部、USBパワーでOKになる、ってのも手なんだけどな。 
ディスプレイもHDMIでつないだら、電源供給もされる、とかね。 

そういう意味で、iPadには価値がある。 


ちなみにこの桐製の箱、かなり華奢である。 
取扱注意。

2010年10月17日

お祭り雑感:ケンカと自転車と三女とゴミ

近所の玉川神社のお祭りは、いつも賑やか。

特に今年は盛況で、神社の境内にはヒトがぎっしり。
本殿のお参りの鈴の前にも、長い人の列。

地元の現役小中学生ももちろんだが、卒業生たちの集いの場でもあるから、子どもたちだらけでもある。いいことだ。


で、昨日見た、ちょっとしたこと、3つ。


1. オニイサンたちのケンカ

ご存じの通り(?)、お祭りはオニイサンたちが仕切っておられる。
その数名間でのケンカがあった。いや、正確にはケンカではなくイザコザレベル。
どうも、目上のオニイサンに対して、ガンをつけたものがいるらしく、オニイサンが激高。
お酒も入っていて、大声出してのもめごとに。

やっちゃったひとは、基本的に謝り姿勢で、オニイサンのお腹への強烈キックもだまって受け止めていた。
仲間たちが10名ほどが取り巻き、年配者の仲裁もあって、徐々に沈静化。

私は至近距離(50cmくらい・・・)で観察しながら、ちょっと牽制。
「ほんとのケンカになったら警察呼んじゃいますよ」という雰囲気を出しながら。

オニイサンの連れの女性は「お酒入っちゃうと止められなくて」「でも大丈夫ですから」
「明日、上司にちゃんと伝えますし」
この世界、上下関係厳しいのである。かつ、一般人は巻き込まない。

ただ、「テメーっが、ガンつけてきたんだろうっ!」「やるんならやろうじゃねえか」
というオニイサンのドスの聞いた声が響き、しばし騒然の、境内下の道路であった。

それにしてもオニイサン、いい男だったなあ。


2. 自転車迷惑

近隣の人が集まると、道に自転車があふれる。
ちゃんと整理の人もいるのだが、かなり遠くまでだし整理が間に合わない。
なんと、人の家のガレージや玄関の前にまで駐めている人がいる。

これはありえんな、と見ていたら、帰り道、車がやっぱり立ち往生。
20台ほどの自転車に阻まれ、自宅ガレージには入れない。
恰幅の良い年配の男性が、車から出て立っていたので
「手伝いましょうか」
と声をかけたら
「いえ、警察を呼びましたから、結構です」
と毅然とした態度。

え、自転車をどけるのに警察を???
それもまた極端な・・・
自転車どければまあ、すむ話だし、そもそもこんな日には家の前にコーン立てるとかするべきだし、とも思ったが、よほど腹に据えかねたのだろう。


3. 友人のゴミ

これだけの人間があふれるにしては、路上のゴミはそれほどでもない。
もちろんコーンの芯だけ道に転がったりもしているが・・・

9時前、お祭りから三女が友達を連れて帰ってきた。
家の前でちょっと立ち話をするだけなのだが、三女がそのとき、さっと友達の持っていたゴミ(プラスティック容器類)を手にとって引き取った。
「えー、自分で捨てるからいいよぉ」と友人が言うのを、いいからいいから、と。

うーん、良い子だ。



おまけ

この直後ご、パトカーが4台、我が家の前に。
そこから警官が神社付近に向かい、さきほどのオニイサンが、「ちょっと話聞かせて」と警官数名に連れられていった。
オニイサン「逮捕しろよっ!」とまたもや激高。まあ、こんなことで逮捕なんて出来ませんが。

警察も、自転車どけるだけじゃ、帰れないよね(笑)

2010年10月16日

『ルークの冒険』 第2ステージへ

本のタイプによって、ステージごとの重みは全く異なる。 

第0ステージ:いわゆる企画を通すまで 
第1ステージ:初稿をあげるまで 
とすると 
第2ステージ:デザイン 
である。 

新書や文庫だと、デザインの余地はあまりなく、「流し込めば終わり」状態である。 
フォーマットがあると言うことは低コスト化には効く。 
カバーのデザインもほとんどいらないから、帯デザインくらいしかない。 

でも、単行本は違う。 

判型もそうだが、紙の材質や厚み、カバーの素材や印刷の仕方まである。 
かつ今回は、中身のデザインがほぼ全ページにわたって発生する。 

図をどんな形にするか、どこにレイアウトするか。 
絵か写真かCGか。スペースの空け具合や書体の種類・・・ 


来週、今回お願いする(と、思われる)ムーブさんのオフィスにお邪魔する。 

確かに「断捨離のすすめ」のデザインはいいなあ、思う。

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9月に出た「30歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)」もスゴイ。ビジネス書には、見えない。 
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いずれにせよ、とても楽しみなことである。 


親向けの本の方も、ようやく「目次案」が編集の方から出てきそう。 
オッとびっくりとなるか、さてさて。これまた楽しみ。

2010年10月16日

Think! 2010秋号 特集巻頭記事!「ハカる考動学」

秋号に『問題発見力』を主題に「ハカる考動学」の記事を書いた。 
特集の、トップバッターである。 

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9ページ。 
自宅での写真付き。 
よく見ると、バックの本棚は、びっしり漫画だったりする(笑) 

内容は「ハカる考動学」と「発想の視点力」の合成。 
でも、新ネタが結構ある。 


1. プロジェクト初期の3つの失敗 

・つまらない初期仮説 
・深まらない初期インタビュー 
・動かない初期分析 


2. サービス満足度調査の深掘り 

・家電量販データから読み取れること 
・個別時系列から因果がわかる 


KIT虎ノ門に見本刷りがいっぱい届いていた(広告主だから(笑)) 
でももって帰るの忘れた・・・ 

今に著者見本が送られてくるだろう~