2010年11月13日

『お手伝い本(仮)』 と伊東四朗さん

第1章では、子どもたちにお金を与え過ぎちゃ行けない、等々のことを書いている。 

そこで使おうと、昨年末放送のNHK『坂の上の雲』での伊東四朗さんの台詞を確認した。 

超貧乏だった伊予松山の秋山家。 
しかも子だくさんで、何人かは養子に出されたりお寺に預けられたり。 
秋山兄弟(三男 好古よしふる、五男 真之さねゆき)は、そこで必死に生きていた。 

でも父である、久敬(ひさたか=伊東四朗)は少しも悪びれない。 
ある夏の日、縁側に座る子どもたちに向かって言い放つ。 


「古今東西、英雄・豪傑(ごうけつ)はみな貧乏の中から生まれている。 

わしに稼ぎがないのはみな子どものためじゃ。親が偉いと子どもは偉(えろ)うならん。 

食うだけは食わせる。それ以外のことは自分でおしっ」
 


真之の反応は確か「なーに、言ってんだよ」くらいの感じだったが(笑) 

ただ、この言葉通り、好古は藩校で学びながら銭湯の薪割り・風呂焚き・番台で家計を助け、16歳で大阪師範学校に入って教員資格を取り、小学校で教えて自活した。 

そして翌年にはお金の要らない(給料のもらえる)学校ということで陸軍士官学校へと進学する。 



兄弟ともに人生の目標として掲げていたのが、「自分で稼いで食べること」だった。 
そこがまず第一、と。 


本にもこの話、取り入れよう、っと。