2011年05月15日

リアル熟議@愛知教育大学

愛知教育大学はお山の上にある。

田畑に囲まれ、鎮守の森に隣接する、ひろいひろい丘の上の大学だ。
そして駅からは、シンジラレナイくらい遠い。
でもこここそが、愛知県の教育のメッカ、だという。

その巡礼の地で、昨日、文科省後援の「リアル熟議」が行われた。
主催である「誰でもヒーロー」の林さんに招かれ、第一部60分を担当した。
ズバリ『発想力』の講義である。

第二部の教育議論の前に、自らの頭を柔らかくすることと、教育に欠けていることを実感してもらうため、ということにしておこう。
参加者は教育関係者と院生さん、それに誰でもヒーロー経験者とグロービス経験者(笑)

60人ほどが「イロのヒミツ」や「紙コップのナゾ」に取り組んだ。
熟議2011.jpg

はっきり言って、ノリはものすごく良かった。大人向けでは過去最高レベル。
これほどみなが大声で笑った授業があっただろうか。
これほどみなが悔しがった授業があっただろうか。
子どもたちの教育に取り組もうというヒトたちの、熱さと素直さを実感した60分だった。あ、伸びたので70分か。


外は穏やかな風の吹く、ぽかぽかな1日であった。

次には見るぞ、カキツバタ。

2011年05月14日

執筆日記P4: ペンギン、カフェをつくる

作る、造る、創る 

どれもつくる、で、使い分けはそれほどは難しくない。 

制作、製造、創造。 

いや、本当はちょっと面倒くさい。創造的な製造や制作はあるし、制作と製造の間もグレーだ。 

本の中で企画したペンギンカフェは、結構、面白いモノになったと思う。 
なので、逆に使い分けがややこしくなり、つくる、とすることにした。 

などと考えていた、新聞などでも、そうしているのが目につくようになった。 
こんな簡単な漢字なのに、ひらがなにするなんて!(笑) 

本を書くたびに、ひらがなにするのか漢字にするかは悩むところ。 
業界用語?ではひらがなにすることを「開く」というらしいのだが、その前につく単語の具合によっては、読みづらくなるモノもあり、気を遣うのであった。 


さて、まあ、こんな制作裏話はいいとして、ペンギンカフェである。 

一昨日、東洋経済新報社の編集さんと二子玉川で打ち合わせをやった。 
企画の相談以来だから、数ヶ月ぶりなのだが、企画段階では 
・カフェ 
・ペンギン 
などは全く入っていないので、そのお披露目でもあった(笑) 

玉川高島屋SCのスタバの大きな長テーブルに、原稿を広げて、 
概要を説明した後、しばらく読んでもらった。 

私は周辺をうろうろ。ときどき遠目にその後ろ姿を眺めてみたり・・・。 

10分後、戻ってみたら 
「おもしろいですね、これ!」 


よかった。 
早速、今後のスケジュールや方針を打ち合わせ。 

夏休み前を目標にしているので、実はかなり急がなくてはならない。 
・原稿の完成 
・デザイン 
・イラストや図表 

レイアウトとページ数に合わせて、原稿を仕上げても行くのだが、それはデザインが決まらないと確定できない。 
また、図表の量も然りである。 

なので、早々にデザイナーを手配してもらって、デザインをつくり、図表の場所を決め、そこから原稿の増減を考えることにした。 

つまり並行作業である。 

あと数週間。 
ここからがクオリティをあげるためには、とても重要な作業となる。 

がんばろう! 


仮書題を「ペンギン、カフェをつくる」とした。 
元は「発想力講座」みたいのだったから、ジャンプである。 

でも、「もし」とかはつけない予定(笑)

2011年05月13日

閑話休題7:長女の独り言

家のリビングで、 

たまたま夜、父のいないとき、ぼそぼそと独りで。 


「やった! 今日、『BOSS』だ」 


「・・・・・・、不用意に心躍ってはいけないのである」 

「お父さんの邪魔が入ると、見れない」 


高度な、Expectation Control、でした。

2011年05月12日

音楽日記 ペンギンカフェと高木正勝

ペンギンカフェオーケストラのことを調べていたら、数年前に日本ででた
トリビュートアルバムにぶつかった。

その一曲が、高木正勝によるPerpetuum Mobile
(意味は多分、永久機関。常動曲)


たまたま原曲を知らず、こちらだけ聞いたのだが、驚愕した。
なんとシンプルで、かつ叙情的、叙景的な。

ペンギンカフェオーケストラによる原曲はこちらだが、これまた、お見事。


でも、高木正勝恐るべしと思って、CDを一枚買ってみた。

AIR’S NOTE
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その最終曲が、この one by one by one
是非、お聞きあれ。


ひとつずつ星が消えていった。

そして雨はやみそうにない。


この小さな小さな手が、ぼくたちをしっかり掴んでくれていたから。

ぼくたちは・・・。

2011年05月10日

執筆日記P3: オーバーハングの向こう

今回の本の最大のチャレンジは、サイドストーリーの面白さ

ペンギンのルークが、主人公。

私は本が好きなので、いっぱい読んできたが、それはあくまで消費者として。
いちいち内容を分析なんかしないし、ストーリー作りを学んだこともない。

ただ、いっぱい読んできたから、面白いのと面白くないのはわかる。
書いたものを、自分で読んでつまらなかったら、そりゃダメである。

ただこれも怪しくて、自分で書いているから先入観だらけで客観的とはとても言えない。

それでも、『ルークの冒険』のときはストーリーを一応最後まで考えてから、書き始めた。怖かったからだ。

でも今回は、ほんの途中までしか答えをつくらず、見切り発車でスタートさせた。
5月末という〆切りのためでもあるが、なんとなくそんな書き方をしたかったせいもある。

サイドストーリーだから、あんまり分量はかけられない。
でも浅くちゃ、ツマラナイ。

書き始めてから2週間ちょっと。
ここ数日は、サイドストーリーに集中して、書き続けた。

登り切れるかどうかわからない断崖絶壁を、フリークライミングしている気分で、特に今朝くらいは、最後のオーバーハング(出っ張っている斜度90度以上の部分)を登っている気分。
これできてまとまりがつかなかったり、答えがつまんなくちゃ大落下である。


でも、さっき、なんとかそれを越えた。

ストーリーが膨らむ中で出てきたものが起点になって、アイデア自体が3つも出てきた。

たとえば
「ペンギンにかわいい以外の取り柄はないの!」と突っ込むヒトあり。
それに頑張ってルークが答える。あげた特殊能力『個体識別能力』が・・・。


どちらも自分だけになんだか面白い(笑)
問うのも、答えるのも。


あー、気分が良い。


明日はサイドストーリーの最後、『名前をつくろう』だ。

明後日は編集さんと打ち合わせ。彼女はまだ、このサイドストーリーの存在を、知らない・・・はず?

2011年05月07日

電車の女王

土曜の朝、田園都市線に乗った。
虎ノ門へ向かうための10時頃の各駅停車だ。

数メートル先に、お化粧をしている女性の姿が見えた。
あら、土曜と言うに珍しい。

「今日は寝坊したの!」
という感じではなく、ヒザに載せている化粧ポーチといい、手鏡の動かし方といい、堂に入ったもので、毎週もしくは毎日の日課と見た。

おっと、ビューラーに続いて、マスカラの登場。
みるみる、遠目にもわかるくらい、まつげが巨大化していく。

電車は結構混んでいて、席は全て埋まっている。
立っている人も、多い。

桜新町で彼女の隣が空いた。でも誰も座らない。
あれれ。


化粧を完成させた彼女は、頭のゴムを外して髪型を整える。
念入りに、念入りに。

しばらくしてまた鏡を取り出して、厳しい目で再チェック・・・。
自分に見惚れていただけかもしれない。


そうしたら三軒茶屋で逆の隣が空いた。でもやっぱり誰も座らない。
あれれ。

3人掛けのイスの真ん中に、堂々と座る彼女はもちろんいささかも動ずることなく、マスクを取り出し装着する。
当然、鏡を出して再チェック・・・。

そして渋谷で降りて立ち去った。


彼女は両隣だけが空いていたことをどう感じていたのだろう。
それだけが、いささか気になった、朝の出来事であった。

いや、きっと、気付いてなど、いなかったのだろう。うん。

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2011年05月02日

執筆日記P2:ジャンプスタート

ここ数日やったこと。 

・友人に相談して、ペンギンカフェのアイデア作り 
・カフェのストーリー作り 
・過去や現在のもので当てはまるものをとりあえずコピペ 
・外国人旅行者が撮った写真、をYouTubeで確認 
池井戸潤とのランチで気分転換(笑) 

サイドストーリーの出来が、この本の勝負だと思うけれど、まずは埋められるものを埋めても見ようかな。 
ということで、今のところ、3万文字くらい。 

本のコンセプトを考えれば、6~7万文字だと思うので、もう半分! 

ここからが、長いのだけれど(笑) 


これから3週間で一旦書き上げて、1週間で再構成して、5月末に初稿提出、が大スケジュール。 


できるかな~~~

2011年04月30日

東日本大震災からの学び1:伝達でなく判断に問題あり

ウェザーニューズ社が行った調査結果が公表された。対象は全国の8.8万人。


調査では、 

「警報を知るまでに平均16.4分かかっており、伝達に課題がある」 

と分析しているが、大地震があって、沿岸部にいて、それでなぜ津波警報を待つ必要があるのか。 
そうでなく、すぐさま高台に逃げよ、が「教え」だったのに。 

盛り土をして全部高台に変えろとか、 
もっと高い防波堤・防潮堤をとか、 
いろいろ津波対策が言われているが、それでは結局同じこと。 

「津波警報が伝わらなかった」といってまた犠牲者が出る。 
「あの防潮堤が壊れるとは思わなかった」といってまた犠牲者が出る。 


ヒトを守るのは、ハードでなくソフト(ヒト自身)。 

今回の大震災の最大の学びはそこにある。
そしてそれは、座学を超えた訓練によってのみ可能になる。

その件はまた明日。

2011年04月27日

吹き抜けには登り綱!

必須アイテムですよね、もちろん(笑)

昨日、元同僚からメール。
新築の家を設計中、吹き抜けに登り綱設置を依頼したが、工務店さんがイメージわかない、と。
なので三谷家の写真を送って欲しいとのこと。

実は福井の実家にも登り綱はあり、まったく違う付け方をしている。
そして新築ならこっちの方が簡単。

要は、天井近くに梁を出して、それに綱を結んじゃえばよい。
福井の家の場合は
・構造に関係ない化粧梁を追加
・青色に彩色
・綱引き用の綱をネットで購入
・庭師さんがほどけない結び方、で結わえてくれた
で完了。
新居 039.jpg 新居 013.jpg

二子玉川の家の場合は、改修だったので
・天井裏の梁に特注金具装着
・S字の金具で連結
・O字の金具(船の係留用)に綱を固定
というやり方。
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いずれにせよ、子どもたちには大人気のアイテムである。
新居 006.jpg

それほどお金はかからないので、是非みなさんも(笑)

2011年04月25日

執筆日記P1:ペンギンカフェ

ここ数日、うんうん唸っている。

次の本の構成を考えているのだが、さすがに簡単には出ないのである。

もともとは簡単で、『観想力』のライト版、というもの。
当然、東洋経済新報社からなのだが、なぜか5月末初稿、ということに決まったのが3月、という・・・。

今、ダイヤモンドオンラインに書いているものも使えるし、と高を括ってもいたが、いやいや、そんな簡単ではない。
なんたってライト版である。

ライトバンなら四角くして大きくすればすぐ出来るが、ライト版というからには顧客層の飛躍的拡大を目指すモノでなくては意味がない。
そのための工夫は何だ?

『観想力』以降何をしてきたかといえば、
・テーマの平易化と一般向けの書き方:『正しく決める力』『発想の視点力』
・テーマの絞り込みと見開き完結:『ハカる考動学』『コンサルタントの整理術』
・リアルキャラの導入:『お手伝い至上主義でいこう!』
・架空キャラとストーリー:『ルークの冒険』

そう、今回も、キャラとストーリーの導入を狙っている。
『もしドラ』の圧倒的不可思議さは、ビジネス書なのに部活動のことしか語っていない点にある。それで、ビジネスパーソンに売れるのだ。

かといって、二番煎じじゃつまらない。

どんなストーリーが、面白いだろうか・・・
これをずっと考えていた。

そして今日遂に思いついたのが、Caféである。
面白いCaféを作るのだ!

もちろん?キャラはルーク。

だから、とりあえずは『ペンギンカフェ(仮称)』なのである。



今、The Penguin Cafe Orchestraを聞きながら、書いている。
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さて、これは本当に実現するだろうか。
ルークはいったいどんなCaféを創り上げるだろうか。


〆切りまであと35日(爆)