2013年12月08日

『経営戦略全史』がダイヤモンドHBR読者が選ぶベスト経営書2013 第1位に!

12月5日夜、表参道某所でダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)の読者会が開かれました。

50余名のHBR読者が集まったパーティでは、「HBR読者が選ぶベスト経営書2013」の投票結果が次々と発表されていきます。

10位 『コトラー8つの成長戦略』フィリップ・コトラーほか
 9位 『LEAN IN』シェリル・サンドバーグ
 8位 『イノベーション・オブ・ライフ』クレイトン・クリステンセン
 7位 『経営は何をすべきか』ゲイリー・ハメル
 6位 『戦略読書日記』楠木建
 5位 『不格好経営』南場智子
 4位 『MAKERS』クリス・アンダーソン

メジャーどころが次々読み上げられ、会場は徐々に盛り上がります。でもざわざわ。
「自分が投票したアレはどうなったんだ!?」

発表は続きます

 3位 『世界の経営学者はいま何を考えているのか』入山章栄
 2位 『採用基準』伊賀泰代

そして!

 1位 『経営戦略全史』三谷宏治

ここで、会場の外でしばし待機してた、われわれ著者陣が登場します。
伊賀泰代さん、入山章栄さん、私の3人です。
まずは表彰式が行われ、読者代表から花束と、なんとこんなサプライズギフトが!

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特大の『経営戦略全史』いちごケーキです。これほど見事に再現できるんですねえ・・・
とても美味しかったです。

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その後、会場ではジャンケン大会や懇親が続き、最後には記念撮影も。

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そして深夜12時を過ぎ、12月6日になったところで、ダイヤモンドHBRのHPで正式に発表されました。(12月10日発行の『ダイヤモンドHBR』1月号でも!)

1位は、歴史書のような経営戦略書


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12月10日以降、全国の主要書店では、ダイヤモンド社 及びディスカヴァー・トゥエンティワンによるフェアが行われます。
もしかしたら、こんな特装オビ

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こんなパネルが、

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みなさんの近くにも見つかるかも!


翌日、ディスカヴァーから大きな荷物が届きました。
開けてみると何と

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『経営戦略全史』韓国語版です!メガブックス社による見本刷りが送られてきました。
なかなか格好良いぞ!

専門家によれば、書題の意味は『経営戦略 論戦史』だとか。
ところどころ、「東亜ビジネスレビュー」編集局長のキム・ナングックさんによる解説文「Practitioner’s Tips」が入っていて親切です。

でもとにかくこの本、大きくて重いのです!
・ページ数:460頁 対 432頁 で6%増
・大きさ:厚みは同じで縦10%、横18%大
・重さ:951gと512gでなんと86%増!!!

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『経営戦略全史』は軽い紙を使っていて、持ちやすくしているとは聞いていましたが、普通の紙だと1kg近くになるんですねえ。ビックリでした。
ずっしりの重厚感です。

2800ウォン。

さて、新年1月には東京・大阪・名古屋で「HBR読者が選ぶベスト経営書2013」の受賞記念講演が行われます。日程や場所は、またHP上でお知らせしますので、ご興味ある方は是非。


今年2013年を締めくくる、大きなプレゼントでした。

2013年11月29日

面白いものたち 2013秋号「はっきりしろ!」

1. 今は一体どこなのか?

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2. 駐めて良いのか悪いのか?

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3. 車は通って良いのか悪いのか?

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4. オートバイと自転車は・・・・なんなのか?

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5. 直すつもりがあるのか、ないのか?

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6. 本当に貸しているのか!?

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7. 何が出るのか!

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2013年11月23日

日経ビジネスの常識 その1 :就活に黒スーツは社会・企業のルール

2013.8.23号の「女性昇進バブル ~わが社の救世主か 疫病神か」で、世のほとんどの女性(と相当数の男性)を敵に回した日経ビジネスであったが、2013.10.28号でも面白いコトを言っている。


日経ビジネス曰く「企業の採用担当者は、学生が黒のリクルートスーツを着ているかどうかで、社会人としてのマナー、ルールを遵守(原文では順守)できるかどうかを見ている」のだそうだ。

p78~81は「連載 企業と学生のシューカツ革命 4」、取材班2名の連名記事である。

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記事本文は、日本企業が海外の学生や、日本に留学する外国人学生を採用するようになってきたことに焦点を当て、その成功のためには人事制度改革にまで踏み込まなくてはならない、とするもの。

それほど斬新でも深くもないが、一部をのぞけばおかしなコトも書いてはいない。

でも、欄外のQ&Aコーナーに凄いことが書いてあった。
「大学生読者のギモンに取材班が答える」ということで、「Q リクルートスーツの色は黒で無くてはダメですか?」との問いが立てられている。
へ~、黒なんだ、と思いつつアンサー欄を見てみるとまずは、はるやま商事のコメント。

・2006年頃までグレーやネイビーも売れていましたが、ここ1~2年はほとんど黒しか売れていない

と紹介している。ここまでは、事実であるから別にいい。しかし、ここから、編集班(上記お二人)の文が続く。

・男性は黒無地・2つボタンのスーツに模様のない真っ白なシャツが基本で、ネクタイはえんじ色、紺色が主流
・女性も黒のスーツです。基本はスカートです。スカートの方がフレッシュな印象を与えます。ストッキングは肌色が基本です

まあ、記事本文中の写真に写る学生たち(某社内定式)のネクタイ4本のうち、ひとつも「えんじ色や紺色がない」のはご愛敬としよう。
でも、ここからが酷い。まず取材班は、はるやま商事コメントを借りてこういう。

・スーツやシャツの色で個性を出したりするのは「外資系、アパレル、マスコミといった業界を除き避けた方がいいでしょう」(はるやま商事)

まず、なんで、はるやま商事にそんな判断が出来るのか、まったくわからない。学生の追跡調査でもしているのか?もしくは、業種別の人事部にアンケートでもとったのか?

で、ここからが編集班の純粋コメント。

・採用担当者は就職活動の服装をきちんと守るかどうかで、社会人としてのマナー、ルールを遵守できるかどうかを見ています

一体どこの企業が「就職活動中の服装は黒のスーツ」というルールを示しているのだろうか。私は寡聞にて知らないが、取材班によればそれが「守るべき社会人としてのマナー、ルール」なのだという。しかも、2006年まではグレーやネイビーも売れてたんでしょ? それが数年で「黒がマナー」ってなんなの?ネイビーを着ていったら、企業の採用担当者が「こいつはルールを守れないヤツだ。落とそう」って思うの? 本当に?? 昔はみんな紺ばっかりだったじゃない!

取材班が言っていることは要は「お前らは空気を読んでそれに従え」「私たちはマスコミだから関係なかったけどね」ということだ。
記事本文は「日本企業は外国人に頼らなくてはならないほど追い詰められている」「先進企業は人事制度改革まで踏み込んでいる」というトーンなのに、欄外では「日本人らしく空気を読め」「出る杭は打たれるよ」との本音が全開である。

これを矛盾と思わないのか? この部分だけ誰かに外注したのか? 誰も内容をチェックしていないのか?

最近、本当に「日経ビジネスって大丈夫なのか」と思ってしまうのであった。

ヒトと違うことの気持ち悪さに耐えられるヤツじゃないと、いい発想なんて出るわけがない。
ヒトと違うことの怖さに耐えられるヤツじゃないと、自ら意思決定なんて出来るはずがない。
なのに、ヒトと同じであれと、大人がしたり顔でアドバイスしてどうする!

でもきっと、はるやま商事の言う「最近は黒しか売れない」は事実なのだろう。
せめてそれが「紺と違って、あとから礼服としても使える」という学生たちの合理的判断による
ものでありますように。

2013年11月21日

宇宙人。問題はいるいないではなく、会えるか会えないか

昨日は神奈川県の希望ヶ丘高校にいってきました。
総合学習の時間に、7人の生徒さんとのお話しです。

いつものように「決める力」や「発想力」のスキル研修をしてもよかったのですが、趣向を変えて
・私の好きな話をする
・質問を考える
・それについて議論する
を2回転することにしました。

で、選んだのが「恐竜・地球・ヒト・宇宙人」

前半、恐竜の話をいっぱいして後半、宇宙人と地球の話をしました。
宇宙人の話は短くて、スライド2枚でこんな感じです。(内容を一部修正)

1枚目:合理的推論に基づく2つの前提
————————————————————–
1. 宇宙人(地球外知性体)は存在する
・地球型惑星は多い。銀河系だけでも恒星2000億個×8%×22%=40億個
・その1%に知性が生まれるとすれば4000万!

2. しかし光の速度は超えられない
・もし超えられるなら、タイムマシンが可能。となると宇宙の歴史はガタガタに
・銀河間の交流はほぼ不可能(アンドロメダ銀河まで片道239万年)
————————————————————–

地球型惑星の発見はここ数年の天文学のトピックスでした。
そしてこの11月4日には、UCLAバークレー校のチームが驚くべき発表をしました。
「太陽に似た恒星の22%に地球型惑星が存在する」

8月に運用を終えたケプラー宇宙望遠鏡の観測結果では、調べた42000の恒星のうち、地球型惑星(サイズが地球と同じか2倍程度で、公転距離が太陽と地球との関係に近い惑星)を持つのはたった10個でした。
しかし、ケプラー宇宙望遠鏡は、恒星と惑星の食(重なって恒星の光が暗くなる)を利用して観測するため、惑星の公転面が地球からの方向と一致しないと観測にかかりません。
それを補正すると、上記の結論になるというわけです。

すると恒星はわれらが銀河系だけでも2000億個あるので、440億個もの「地球型惑星」が存在することになります。いや本当は「太陽に似た恒星」なのでそれがG型主系列星のことだとすると、その8%弱で40億個。
その1%に知的生命体が生まれるとすれば、4000万になります。

この銀河系は、4000万種もの知的生命体で溢れている!!!


ころが話はそう簡単ではありません。
文明の存続期間、種の存続期間が問題になります。

たとえば地球自身が「知的生命体が生まれた星」なわけですが、宇宙人が1億年前に訪れていたら、どうでしょう?宇宙人たちは恐竜の群れを見て帰っていったことでしょう。

10万年前でも大差ありません。われわれはコミュニケーションできずに終わったでしょう。
じゃあ、10万年後だったら?

人類は果たして10万年後も、今の文明を維持してるのでしょうか?
もう種として滅んでいるかもしれません。

4000万の知的生命体は、その文明の存続期間によって隔てられているのです。

ゆえに、もし各文明の存続期間が10万年の長きにわたったとしても、銀河系の中に同時に存在する文明は、1000足らずになってしまいます。


光の速度を超えられるなら、問題ありません。
宇宙戦艦ヤマトのようにワープをくり返して、14万8000光年先のイスカンダルまで1年で往復です。
1000の知的生命体(宇宙人)と自由に交流を楽しめるでしょう。でも前述の通り、それは多分ムリ。光速はきっと超えられない。

そうするとまず、銀河系外の知的生命体との交流は絶望的です。お隣のアンドロメダ銀河でも239万光年離れているので、最速でも往復で500万年かかります。文明がもちません。

直径10万光年の銀河系内でも、1000の文明が均等に散らばっているとすると、最寄りの文明まで3000光年以上の距離があります。

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今のわれわれの科学水準では、光速(秒速30万km)の0.02%(秒速60km)にしか達していないので、先は遥か遠いですがなんとか亜光速航行ができるようになったとして、やっぱりお隣まで3000年以上かかります。
われわれの文明が滅びるまでに、果たしていくつの文明と出会うことができるでしょうか。

そう、問題は宇宙人が「いるいない」ではないのです。
地球型惑星はありふれており、おそらくそこで多くの知性体が生まれているでしょう。そしてその中には圧倒的なテクノロジーで、亜光速航行を実現し、宇宙への旅を実現する者も出てくるでしょう。
でも、時間の壁が立ちはだかります。
その文明自体がどれだけの期間もつのか、訪問先の文明がどれだけもっているのかが問題なのです。われわれが真に宇宙人との邂逅を望むのであれば、この文明を10万年はもたせないと、ならないのです。

2013年11月11日

『伝わる書き方』(PHP)刊行です!11/08/2013

先週末に、PHPから『伝わる書き方』が刊行されました。
その名の通り、相手に伝わる文章を書くための本です。

伝わる文章のヒミツは「よいプレゼンテーションのトークのように書く」ことです。

そしてそれは、
・短く書く
・構造化する
・波をつくる
こと。

この本のウリはでも、そのやり方というより「事例の面白さ」にあるかもしれません。
・小林秀雄の随筆「鐔」
・日本国憲法前文
・いろは歌
・マイケル・ポーターの業界分析
・各国の少子化対策
などなど。

書店でも列び始めました。
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丸善オアゾ店と八重洲ブックセンター

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いずれも三省堂有楽町店

三省堂名古屋高島屋店20131109 03.jpg
そして三省堂名古屋高島屋店。

Amazonでも500位前後と、よい滑り出し。

さてさて、ここから。
上手く波に乗って、多くのみなさんに読んでいただけますように。

2013年11月07日

『伝わる書き方』今週末(11/8)発刊です!

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Amazonにもやっと書影が上がりました。
今週末、いよいよ「書き方」の本、出ます!


決める力、発想力、整理術、ハカる力、伝える技術、と進んできましたが、今回は「書き方」がテーマです。

結局私が辿り着いたのは「プレゼンテーションでしゃべるように書く」という方法でした。
聴くことは読むことより難しいから、わかりやすくしないと伝わりません。
だから伝わるために、
・短くする
・構造化する
・波をつくる
を頑張るのです。の3つをしっかりやることが、伝わるビジネス文章のすべてです。

この本では、小林秀雄、マイケル・ポーター、日本国憲法、いろは歌、などなどの面白い事例が満載です。(ここに時間がかかった……)

また、私のダメダメ物語も少し(笑)

ぜひ、ご一読ください。

2013年10月22日

『経営戦略全史』オーディオ版が10/22 18:00より配信開始!

10月22日『経営戦略全史』のオーディオブック版が配信されました。
プロのナレーターさんによる、「音で学べる電子書籍」です。

耳だけしか使わないのでちょっとしたスキマ時間を学習時間へと変えることができます。
よろしければ、『経営戦略全史』をオーディオブックでもお試しください。
また、このオーディオ版には、私が録音した特別メッセージも付いています~。

オーディオブック配信サービスFeBeにて試聴・ダウンロード可能です。

★『経営戦略全史』ダウンロードはこちらから
※ページは10月22日(火)の18時よりオープンいたします

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2013年10月22日

ミツヤの森のブランコノート2:お土産編


昨日また、いつもの2人の女の子が遊びに来てくれたそうです。
そうしたら母になんと、こんなお土産を。

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自分たちのおやつだったのでしょうが、そのお裾分けです。

母はお返しに先日大阪でゲットしてきた「面白い恋人たち」(北海道土産の「白い恋人たち」をもじったもの(笑))をあげたとか。

ブランコノートは、つながりを生んでいくのだなあ。不思議なことです。


女の子たち、昨日はブランコを「2人乗り」で楽しんだそう。
雪が降ってブランコが使えなくなるまであと2ヶ月弱。楽しんでね。

2013年10月09日

ミツヤの森のブランコノート

福井の母からの報告。
・今日からブランコノートを始めた。常連の女の子が2人(小4/5)、4.5歳の弟たちを連れて、やってきた。
・いつもちゃんと挨拶する女の子たちに「お名前書いてね」と渡したら、感想も書いてくれた。
・「このブランコで立ち乗りをすると、風が来るので、自然の中で鳥のように羽ばたいたようで楽しかった」

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詩人の彼女らは、弟のことも書いてくれました。
・「弟たちは保育園ではブランコに乗れないので、落ちそうになったのに、元気よく、楽しかったと言いました。また連れてきたいです」

そうそう、母からのメールには、昨日来た少年のことも。
彼はひとりで来て「ウッドデッキに座っていいですか?」と言ったそうな。

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多分小学生なんだけれど、これも詩人だねえ。夕陽を楽しんだかな。

明らかに家の一部だけれど、明らかに入ってもいい「ミツヤの森」

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これからも、ヒトを集めるといいな。

2013年10月08日

ONKYOの良心とその納期・品質:DS-2000HRからD-77MRXへ

これまで書斎(兼オーディオルーム)では、スピーカーとしてDIATONE DS-2000HRを使っていました。1台の重さが42kgある、大型ブックシェルフ型スピーカーです。どう考えても「本棚(ブックシェルフ)」には入りませんので、机の下が定位置です。


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そうでした、このスピーカーを書斎机(OPUS)の下に入れるために、わざわざOPUSの背を、4cm高くしたのでした。それからもう5ヶ月。私はDS-2000HRの買い替えを決意しました。


このサイズのもの、最近では国産品をとんと見かけなくなりました。それは単純に、買う人がいないからなのですが、海外製となると1本50万円、左右セットで100万円とかいう途轍もない値段になるので、とても手が出ません。しかし1988年製のDIATONE DS-2000HRをいつまでも使っているわけにもいきません。いくらDIATONEの名器、当時のフラッグシップと言えど、もう25年選手です。
なのでほぼ同型のONKYO D-77MRXに買い換えることにしました。

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もちろんこの選択に至るまでには、価格コムを筆頭とした、ネットでのクチコミ情報に大変お世話になりました。時間も、3ヶ月間は掛けたでしょうか。

そして結局、現物の試聴には行かずONKYO DIRECTという直販サイトで買いました。こんなの試着もせず、20万円のスーツを買うようなものです。なぜそんな無謀なことをしたのでしょう? 

理由(言い訳)はいろいろあるのですが、
・耳にそんな自信がない。このレベルだと自分の耳よりネット上の「賢者」たちの声の方が確か
・高級オーディオショップに試聴に行っても、自宅と環境が違いすぎて参考にならない
・現行のスピーカーと聴き比べたいが、家から持ち込まない限りムリ
という感じでしょうか。

そもそも今回は大きさ(大型が欲しい)や予算上、選択肢がほとんどなく、買うかどうかの見極めはひとえに「現行のスピーカーDS-2000HR に匹敵する音が出るか」に依っていました。そしてそれが、試聴してもよくわからないとなれば、ネット賢者たちの声に頼るしかなく、そうであればそのまま通販で買ってしまえばいい、ということです。

価格コムの書き込みに、こんなのがありました。
「D-77MRXはONKYOの良心と呼ばれている」

こんなこと書かれちゃ、買うしかありません。

ONKYOは、それほど需要のない大型ブックシェルフ型スピーカーを2000/02/15に発売後、13年半の間、廃番にもせず良心的な価格で(2011年に72000円から110000円に改定)作り、売り続けています。
DS-2000HRよりはもちろん(価格的に)1~2ランク落ちるわけですが、設計時期の違い(13年分 新しい)、生産時期の違い(25年分 新しい)に期待です。

DS-2000HRの後継として「なに」を買うかは決まりました。そうしたら次は「どこで」買うかの問題です。
視聴しないのでネットでそのまま買えばいいのですが、選択基準として

・納期
・保証
・対応
・価格

がありました。
価格コムでは定価が1本11万円に対して、最低価格のお店だと81000円(送料込み、10/8/2013時点)。庫品ありで、即納可の店でも82000円だったりします。保証はメーカーの1年保証で、5年保証を付けたら価格の5%増しになります。
対して、メーカー自身の直販サイトであるONKYO DIRECTでは「納期未定」「価格は99800円」「ポイントが13972pt付く」「3年保証」でした。

つまり、一般のオーディオ通販サイト vs. メーカー直販サイトは、

・納期:即納 vs. わからない
・保証:5年で5% vs. 3年無料
・対応:不明
・価格:82000円 vs. 85828円(ポイント分引いて)

でした。
流石に納期が知りたかったので、ONKYO DIRECTのHPで問い合わせました。そうしたら・・・・返事がありませんでした。残念。

・対応:直販いまいち

やっぱり納期は気になるので、コールセンターに電話しました。
そうしたらちゃんと調べてくれて「11月になります」と。

・対応:直販まあまあ

う~~~ん、でも11月かあ。ところが、直販サイトには「9/16までならWポイント」の文字が!
それなら、

・価格:84460円(保証3年分加えて) vs. 718568円!(ポイント分引いて)

と大逆転。もちろん、このポイントは直販サイト内でしか使えないので、この後ONKYO製品で気に入ったものがなければただ数字です。楽天ポイントとは違います。
でもこれで踏ん切りが付きました。どうせなら、直販サイトで買おう!と。

ONKYOの良心を応援したかったのと、この後のサイトの対応を知りたかったからです。
製品の品質を直接語れる相手として選んだという感じだったでしょうか。

ただ納期については、さらに急遽の変更がありました。
10月初めに「商品が確保できたので送りました!」と。
朗報ではあったのですが、DS-2000HRの行き先も決めておらず、だいぶバタバタすることになりました。納期って早けりゃいいモノじゃ、ないのです。(その苦情については、すぐ対応いただいた)

・対応:下がって戻る

翌日は、42kgのものを2基、25kgのものを2基、長女と2人でえっちら運び、無事に設置できました。
そして、音を鳴らしました。最初で最後、DS-2000HRとD-77MRXの音の比較ができる瞬間です。
結論で言えば、音の差はありました。D-77MRXも十分に低音をしっかり鳴らしていますが、DS-2000HRほどのソリッド感・透明感はありませんでした。(そもそも定価で倍以上違うものを比べるのがおかしいのだが)

でも、高さに少し余裕が出来たので、スピーカーの下にインシュレーターを置いてみました。
オヤイデのインシュレーター INS-SPとスパイク INS-USを2セットで、6800円也。ステンレスの削り出し。1個耐荷重が200kgなので、4組で800kgに耐えられます(笑)

これで少し、低音のキレが改善しました。

今のところ、D-77MRXは快調です。馴らしが進めばもっといい音を鳴らすようになるでしょう。とても楽しみです。「ONKYOの良心」の品質を、じっくり確かめたいと思います。
そして、これからのONKYO DIRECTの対応も。