金曜の折り込みチラシで勝負に出た3社とは?
7都府県に緊急事態宣言が出て最初の週末。自宅に届いた金曜日の朝刊は、これほどの非常事態というのにえらく薄かった。
それもそのはず、チラシがほとんどなかったから。いつもなら、金曜は折り込みチラシの方がぶ厚いくらいです。食品、ドラッグストア、住宅展示場にカーディーラー。今の時期なら塾や予備校、バイトの募集も含めてチラシがわんさか入ります。
それがたった3枚だけ!日経と朝日と合わせて3社だけだったのだです。さて、その3社はどこだったでしょう?
①マクドナルド
報道によれば、苦戦する外食産業の中でもっとも善戦しているとか。もともとテイクアウトが多かったせいかもしれないけれど、ただ1社、販促のチラシを入れたのは凄い。
しかも、アルバイト・パートさんの募集広告付き!真っ先にアルバイトがくびになるこのご時世に、これは素晴らしい、というか底力を見せたというか…。
②イエローハット
2社目はカー用品店のイエローハット。創業者の鍵山秀三郎さんは、社員による清掃活動や収益の社会還元活動でも有名です。でもきっと今は店舗に出向く人も少ないはず…。で打ったチラシのキャッチコピーが秀逸でした。
「ロングドライブを快適サポート」
確かに公共交通機関(電車やバス、タクシー)をみんなが避けるなか、自宅カウチポテト以外の週末の娯楽といえば「ドライブ」くらいのもの。それをうまく狙い打ち。素晴らしい。
③ジーニアス世田谷校
中学受験専門塾ジーニアスの世田谷校の独自チラシ。
世田谷区は東京都の中でもっともCOVID-19感染者が多く、かつ塾に対しては休校要請も出ています。ただ、避けるべきは塾に行くことでありそこで長時間密集すること。当然のように「全教科オンライン対応」を謳っています。
でも面白いのは「算数国語は1クラス9名限定」だから感染リスクが少ないこと、そして「学校登校日がある状況」になれば即、通塾授業を開始すると宣言していること。
「受験は1年待ってくれない」とかプレッシャーをかけてもいるけれど、 自分たちの特長を上手に強みとする訴えかけ方ですねぇ。
3社3様。まったく異なる業種のチラシだったけれど、 、3枚それぞれ楽しめました。