2013年05月14日

inspired by Starbucks 1号店@二子玉川 探訪

もうすぐ日本で1000店舗を突破するというスターバックス。(北米では12400店舗、その他の地域で6500店舗。日本では鳥取県を除く全都道府県に展開)

1996年に、北米以外ではじめて出店されたお店は、なんと東京の「銀座松屋通り店」だそうです。
当時「夏の日本であたたかいコーヒーを出す店をオープンさせるなんて信じられない」と言われていたCEOのハワード・シュルツさんは、出店セレモニーに来日して、「日本の暑さ、湿度の高さを体感して『冬にすればよかった』と後悔した」とか。
でも、初日、お客さんは列は、隣のブロックに届くほどのものになりました。この日本での大成功が、スターバックスのその後の国際展開への弾みとなったのです。

さて、ここからが本題。

この4月に東京・世田谷の二子玉川に 「inspired by Starbucks」ができました。スターバックスのいわゆる新業態店で、日本では第1号店とか。海外ではすでに存在するそうですが、さあ、日本ではどうでしょうか。

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スターバックスがカフェをやったらこうなる!って感じのお店で、特長としては、
・お酒が飲める(昼以降。私には関係ないけど)
・スタッフが制服でなく私服
・メニューが、違う!

ハンド ドリップHOT / ICED ¥450~
クローバーHOT / ICED¥550~
カフェラテHOT / ICED ¥500
シェケラートICED ¥500
シェイクン オレンジ ラズベリーICED ¥600
エスプレッソ ジェリー & アイスクリーム¥650
etc…

クローバーというのは日本に数台しかない特別なマシンだそう。
今回はハンドドリップだったので、次だなあ。

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店員さんはお客さんと、極めてフレンドリーなコミュニケーションをとっていました。ある意味、近所の喫茶店のノリです。
「どちらからいらしたんですか」「え!そんなお年には見えませんよ~」と女性店員さんは、成城からのおばあさんを喜ばせていました。
でも何より違うのは立地でしょう。

駅からは徒歩7分。商店街から続く遊歩道「谷川緑道」の先、バス通りに面したところにあります。
新しくできたマンションの、1階部分ですね。

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谷川緑道は商店街の西河製菓店(ここの豆もち、豆大福は絶品…)の左手から入っていくのですが、地元の人しか使わない道ですねえ。でも短いながら、緑イッパイで、スターバックスの直前には小さな公園もあったりします。

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ガメラ!ではありません。おそらくウサギです。

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そしてこれが公園。白い馬が、シュールです。

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なぜこういう所につくったかは謎ですが、住宅街立地の実験、という意味では正解でしょう。
二子玉川は、消費だけの街ではなく、人が多く住む住宅街でもあるので。
そして、いろいろなヒトが住む街でもあります。古くから住んでいるヒト、新しいマンションに越してきたヒト、社宅のヒト、都営住宅のヒト、駅からちょっと遠くに戸建てを建てたヒト。その多様なヒトたちの接点があの場所、なのかもしれません。(ちなみに成城学園方面からのバスも停まる場所)

そう言えば二子玉川にはいろいろな形態のスターバックスが存在しています。
玉川高島屋SCの新南館7Fに2003年9月に竣工とともにオープンした玉川高島屋SC店は、非常に広いお店で、半分近くを「子連れの家族」向けにつくってあります。
南側を占めるトドラーズラウンジ(トドラーとはよちよち歩きの子どものこと)には絵本もいっぱい置いてあり、読み聞かせイベントまであります。
地下にはコーヒー豆や粉を売るショップが。

そして2011年3月にオープンした駅隣接のライズ ドッグウッドプラザ1Fには、小型のスターバックスが。
07:00~23:00営業で、その利便性を活かして通勤客から待ち合わせ客、おしゃべりママさんまで幅広い客層を集めています。

さらにライズタワーの奥、元東急自動車学校だった場所が、この4月に世田谷区の二子玉川公園として一部オープン。そこに近日、スターバックスができるとか。公園型、でしょうか。

二子玉川は、スターバックスにとっての、「実験の街」になっているのかもしれません。
家族連れを中心とした幅広い客層が集まり、動いている街だからこそのスターバックス5形態(もうちょっとで)そろい踏み、です。

その成否を、じっくり観察していきたいと思います。
とにかく、谷川緑道、お奨めです(笑)