第2戦:田園調布雙葉高校3年生「ほめる力」授業 11/09
第2戦はここ数年、毎年お邪魔している田園調布雙葉である。
小林潤一郎さんの「情報社会学」での講義なのだが、春に「決める力」をやっている。
今年の受講者は8名。
少人数だが、だからこそできることがある。
4名ずつに分けて、まず反省会をしてもらう。
「決める力」を使ったか、役に立ったか、等々。
個人で考え、チーム内でシェアし、チーム内で一人を選んで全体に発表してもらう。
「学校祭の委員会で、話し合いを進めるのに役に立ちました」
これで「ほんとに役に立つんだ」がシェアされることにもなる。そして、私もやってみよう、となる・・・かな(笑)
さていよいよ「ほめる力」演習。
・携帯音楽プレイヤーをほめる
・ヒトをほめる
と進む、携帯音楽プレイヤーは
・iPod 5名
・携帯電話兼用 2名
・ウォークマン 1名
だった。さすがのiPod比率。でも携帯電話の多機能さに、みなが感嘆したり(笑)
まずは自分のモノをほめる、に始まって、相手のモノをほめる、にすすむ。
ただし、ちゃんと何と比べてほめるか、何についてほめるか、を明確に。
そして次はインタビュー。ただほめてもダメだよね。
たとえばイロをほめても、相手がイロなんて気にしてなかったら、ほめたことにならない。
だから、まずは相手にちゃんと聞こう。
「あなたにとってダイジなコトは何ですか」
その上で、もう一回、ほめる。
50分授業の1コマ目はこれで修了。
2コマ目にはヒトをほめる。
同じことを相手をほめることでくり返す。
ただし最後は全員に発表してもらう。
つまり、インタビュー相手を、みんなに対して、ほめるのだ。
彼女らは幼稚園や小学校からの仲間たち。
エピソードも交え、上手にほめてあげていた。
彼女らがバババッと電光石火で打ち込んだfeedbackコメントの一部を。
「改めて見つめると友だちには本当に素敵な部分がたくさんあるのだなと感じました」
「やっぱりほめられるとうれしいし、相手をほめようと考えたときに、私には何が足りなくて、逆にこのヒトには何があるのだろう、それがどういいのだろうと考えるが楽しかったです」
「三谷さんの授業は、ここだけで終わらず、社会に出るにあたってとても勉強になるなと改めて思いました。このような授業は自分の考えるスキルを試すことができる機会でもあると思います」
「相手の長所と自分の短所を見つめ、精進していきたいです」
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おとなしめのクラスだが、実は中はとてもしっかりしている子たちが集まっている。
その力を引き出し、鍛える授業が、できるといいな。
今度は一般社会人と混ぜてやってみよう。
いつも彼女らには、教えられることが多いのであった。
アシスタントを務めていただいた酒屋さん、佐藤さん、ありがとうございました。