席替えにおけるクラス自治
今朝の朝日新聞朝刊 社会面でクラスの席替えが大きな記事になっていた。
小見出しには「学級運営の生命線」と。
記事自体は先日の横浜私立清心女子での傷害事件の流れ。
(席が2回連続 隣になった女子高生が、相手を「友人の悪口をいった」とナイフで刺した。相手は意識不明の重体)
なのだが、ちょうど昨日、三女からクラスでの面白い席替え方法について聞いていたので、改めて勉強になった。
まずは記事内容から。
・失敗例:生徒に自由に席を選ばせたら、友だちのいない子がはっきりしてしまった
・私立女子校の例:中学の1学期、毎週2回(多分ランダムに)席替えをする。これにより友人を作る機会が増えて、イジメの際にもSOSを伝えやすくなる
・小山准教授(東京福祉大)の提唱:週1回、くじ引きで席替え。相性が悪くても1週間なら深刻にならない
・因みに、ベクターでは「席替えスロット」ソフトが月150~250回ダウンロードされているらしい
(特定の何人かの席を予め指定することも可)
いずれも納得できる方法である。
中一の三女のクラスは、もっと手が込んでいる。
席替えと言うよりは、クラス内での班構成と一体化した「クラス自治」の取り組みといってもいいかもしれない。
・まず無記名投票で「班長」を決める。(各人が男女3名ずつ、班長を推薦。それを集計して5人を選ぶ)
・班長が副班長を指名する
・班長・副班長と教員が、話し合って、班員を決める(これが一番タイヘン。くじ引きも使う…)
・班構成が決まったら、班ごとに席の場所を決め、その中で班長中心に各人の席を決める
・なお、決定内容は決して途中で口外してはならない、尋ねてもならない、というルールがある
議論にはもちろん常時、教員が関わるが、基本的には「代表者による議論で決める」という方式であり、大変面白い。
代表者たち10人にとっては、非常によい経験であろうし、その他の20名にとっても納得性が高い。
お互いのことが理解できた入学2ヶ月後の今頃やるというのも、良いタイミング。
後は席替え頻度かな。
班自体はこの後、学期単位くらいで維持されるよう。(議論に時間も掛かるしね)
ただ、席替え自体は毎月くらいで、ランダムにやってもいいかも。
班の中は毎週、とかね。
あれ、会社の場合って・・・どうなってたっけ?
そんな自治は存在していなかったような・・・
そんな自治は存在していなかったような・・・