国宝 阿修羅展 最終日(その三)八部衆
第一会場に入り直し、改めて八部衆に対面する。(阿修羅も本来その一つ)
まだ人はそれほどでもない。八部衆を眺める人半分、奥の阿修羅へと急ぐ人半分だ。
今回はもともと全てが来ていたのだが、4月中に戻られたので見られたのは
・迦楼羅(かるら)・・・ご存じガルーダ。インド神話での神の乗り物、聖なる鳥
・沙羯羅(さから)・・・幼児のようなお顔。でもヘビが頭から肩に巻き付いている
・乾闥婆(けんだつば)・・・獅子のかぶり物。音楽神。ほとんど閉じた目を手元に向ける
・緊那羅(きんなら)・・・額に第三の目。角有り。
・五部浄(ごぶじょう)・・・胸より上のみ。象のかぶり物
なんだかかぶり物をさりげなく着こなしていたり、見ているだけで楽しい。
ただ一様に表情は引き締まり、眉を寄せる具合は阿修羅に通ずる。
今回の発見の一つは、五部浄の黒い顔が、実は元々青だったということ。
見てみたい!
天部を代表する五部浄が、象を被り、顔を青に染め、目も異国の色をたたえる。
う~っむ。
それにしても各半神たちの甲冑姿のなんとあでやかなことか。
前垂れ一つ見ても、そのカーブは現代最先端のデザインと拮抗する。
なぜ、1300年前にそういう「モダン」が存在したのか・・・
さてさて、第二会場にも回ったが、こちらの四天王像も素晴らしい。
特に持国天と増長天。体の動きが実にダイナミック。
衣装の模様も残り、元来の艶やかさを感じさせる大きな四天王像たちだ。
そろそろ混み始めてきた。
土産物コーナーでT-shirtやお香を購入して、平成館を後にする。
本館にも回ってこちらも1階のみぐるっと一周し、地下でgoods調達。
さて、次の(その四)では・・・上野の森の芸術的爆発状況を!