みつやのもり ~ブランコこうえん
わが家には屋号があって、みつや、といいます。
実家の八百屋の電話に出るときも「はい、みつやです」ですし、お客さんも三谷(みたに)酒食料品店などという正式名称は使わず(知らず)、みつや、だとと思っています。
ややこしいことに近所には、みたに、も、みつやもいっぱい。
ふつう屋号は同姓の親戚だらけで紛らわしいからつけるのでしょうに、なんだか変な話です。
でも私や母にとって、「みつや」はとっても愛着のある名前でもあります。
「はい、みつやです」
って何回言ったことでしょう。
アクセンチュアを辞めて個人事業主となったとき、申告書類に屋号を書く欄がありました。
ちょっと考えて「ミツヤマネジメント」って書きました。
登記も何もしていないけれど、個人の名刺をつくるときにも添えました。
もらったヒトは、そっちに引っ張られて「みつやこうじさん、ですか?」と。
ローマ字ではMITANIとあるのに、何回も尋ねられて往生しました(笑)
10年前に新築した実家に、庭をつくりました。
コンセプトは森。みなが集う森です。
大きな山桜を植えてもらいました。岐阜からはるばる来たそうです。
ソメイヨシノにクスノキやカシの木もあります。下は一面の玉竜。
石のベンチはすでに近所のおばさんたちの雑談場。
奥には福井平野を西に望む、能舞台ならぬ、広いウッドデッキ。
そしてまんなかには高さ5メートルのブランコ。
なかなか強烈です。ハイジのブランコとも言われていますが、知り合いのおばさんには「ブランコ教授」と呼ばれました。
庭の入り口には看板をつける場所もあります。
近所の子どもたちが呼びやすいように「みつやこうえん」、と名付けようと思います。
みつやこうえんに行ってくる~
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って言ってもらえるといいなあ、と。
でもやっぱり、ただ「ブランコこうえんに行ってくる!」って言われちゃうかな(笑)
「みつやのもり ~ブランコこうえん」
もいいか。