2012年01月21日

東京事変、放送終了間近。『color bars』

東京事変のファンである。

もちろん椎名林檎さんの歌もスタイルも素晴らしいが、ベースとプロデューサーの亀田誠治さんには著作の帯コメントをお願いしたこともある。

先日初めてライブを見に行った。
東京国際会議場のそれ『Tour 2011 Discovery』は、素晴らしいパフォーマンスだった。
浮雲の『某都民』、感動したなあ。

それがなんと解散すると言うではないか!?
1/11のニュースだった。
同日、最後の新曲アルバムであろう『color bars』を即、予約したのはもちろんである。


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color barといえば、テレビ番組の終了、テレビ放送の終わりを示すもの。そういえばライブでも使われていたなあ・・・。あれが予告だったか。


アルバムがAmazonから届き、ここ数日ずっと聞き込んでいる。
曲調が、バラバラだなあ。なんで5曲なのかなあ、と思っていたら、5人のメンバーが各々作ったというではないか。

1.今夜はから騒ぎ/作詞・作曲:椎名林檎
2.怪ホラーダスト/作詞・作曲:伊澤一葉
3.タイムカプセル/作詞・作曲:亀田誠治
4.sa_i_ta/作詞・作曲:浮雲
5.ほんとのところ/作詞・作曲:刄田綴色

だそうだ。

1はそうかと思っていたが、3はまったく外れた。
はっきり言って名曲である。でもベースゼロのバラードだよ、亀田師匠。まさかと思った。


「もうすこし もうすこし あともうすこし 生きぬく心がほしい

ふるわせる ふるわせる この声に 明日を映してみるよ

手探りでも 孤独きりでも 空を鳴らして今は 走り続けよう」


椎名林檎さんに「あともうすこし 生きぬく心がほしい」と歌われると、どきりとする。
そこまで走って、でももう一つ先へ進もうとする者の「孤独」を、感じる。ふ~。

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最後の「ほんとのところ」は、ナンの曲か、なぜ最後なのか、すべてがナゾな曲である。

出だしはいきなり
「たぬきが死んだら」

参りました。


もともと椎名林檎さんが「一人では辛すぎる」と感じで始まった東京事変。
その集大成であり、一人一人の旅立ちのアルバムなのだろう。

color barは、終わりの印であり、始まりの場所でもある。

『color bars』、必聴の一枚。
亀田誠治さんのブログはこちら