2009年12月26日

フジファブリック 志村さん 追悼

おどろいた。 

フジファブリックのボーカル&作詞作曲の志村正彦さんが、亡くなった。 
享年29。 

たまたまつい数日前、昔のアルバムを数枚買ったばかりだった。 
『アラモード』『アラカルト』『FUJIFOX』 

今年出た『CHRONICLE』、2008年の『TEENAGER』、2004年の『フジファブリック』 
いずれも秀作だった。 
歌の作り手として、そして歌い手として、既に巨大な才能であり、まだまだ進化していく過程であったと思う。 

アルバム収録曲ながら、シングル『Sugar!!』を買ったのはおまけDVDに「大地讃頌(だいちさんしょう)」とあったから。

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長女たちが通った瀬田中学校の合唱課題曲でもある。 

ところが実はこのDVDは、志村さんが故郷の富士吉田市に凱旋しての公演風景だったのだ。 

Openingの大地讃頌の合唱が終り、幕が開く。 
ペダル、TEENAGER、と続き、最後の曲に。 

演奏前、彼はとつとつと言う。まっすぐ前を向いて、目を見開いて。 


「15歳のときの夢。それは、この市民会館でコンサートを開き、そしてチケットをソールドアウトしたい、ということでした。今日、その2つの夢が叶いました」 


「18歳から東京に出て9年、プロミュージシャンを目指すということは、楽しいだけではなかった。 
喜びを感じるのは何かを成し遂げた一瞬だけ。 
普通の大人になりたくなかったから始めた音楽だけれど、それを不安視している自分がいて、片や、なりたくなかった大人になっていく人たちが妙にすごい幸せそうで、その人たちが羨ましかったりして、また不安になったりして・・・」 

「そういう気持ちを全部含め、いろんな出会いや別れや、いろんなコトや物があって、今日の日がある。 
だから今日ライブが出来て、その今までは、そういう自分は報われたかなと思ってます。ありがとうございます」 

「この曲を歌うために、僕はずっと頑張ってきたような気がします。18歳のときに初めて上京してそのとき作った曲で、茜色の夕日、をやります」 


その、茜色の夕日を聞きながら、一人、彼を偲ぼう。 


茜色の夕日 
陽炎 
赤黄色の金木犀 
ペダル 
若者のすべて 
東京炎上 
まばたき 
バウムクーヘン 
Sugar!! 
エイプリル 
タイムマシン 
Stockholm 

私の★★★★★曲たちだ。 

志村さん、さようなら。