2010年04月19日

麻布中学の入試問題を解く

ある雑誌の取材を引き受けた。 

親たちに「言語力」や「問題解決力」の向上を呼びかける特集だという。 
そして、依頼されたのが、有名私立中学の入試問題の模範解答だ。 

正確には答えそのものだけでなく、「解答法」を示すこと。 

知識だけでは解けない問題が、徐々にだが増えている。 
昨年度の大学入学のセンター試験においても、そういった「思考力を問う」問題が増えて話題になった。 
新聞記事は言う。 「平均点は下がったが、思考力のある上位の点数は変わってない」 

私に送られてきたのは、麻布中学の国語の入試問題。昨年度の最新のものだ。 
5ページ、数千文字に及ぶ長文の問題文に対し、13の設問が列ぶ。 

最後の設問が、私の解くべきもの。 120~140文字で自分の意見を述べる論述問題だ。 

難易度や普通の考え方を探ろうと、とりあえず高2の次女にやらせてみる。 
20分ほど掛かってなんとかかんとか書いている。 

ふむふむ、こんなもんね。 

この問題は、はっきり言って、難しい。 それは、問題を読んだだけでは大した解答が出来ないという面において、そして、解答方法の自由度の高さにおいての難しさだ。 

問われているのは「XX計画」の提案。 
問い自体は一般的だが、大人だからと言って、良い答えが書けるとは限らないものだ。 
次女の答えを私が採点したら10点満点で4点かなぁ。 

自分でもやってみる。 
基本的な作法は簡単だ。 
『ハカる考動学』でいうところのトップダウン式ハカる、ボトムアップ式ハカると同じである。 

・問題文の前に設問を読んで、トップダウン式にハカる。つまりは答えに求められる構造や要件を明らかにする。 
・そして問題文を読んで、そこからボトムアップ式にハカっていく。一次情報からのインサイトの抽出だ。 
・それを組み合わせて足りなければ、自分の考えで補って答えの原案を作り、それを推敲して140文字に収める。 

解答案を作った後に、考え方のプロセスも書き下す。 
ああ、楽しい(笑) 

それにしても、これを読み、かつ答えるのが小学6年生だとは恐るべきコトである。学問だけでなく社会常識にあふれ、かつ、論理性やセンスが無くては、決して満点は採れない。 

生まれて初めて麻布中学の入試問題を解いた、私の感想はそれに尽きる。 
スゴい。 
なのになぜ、その卒業生たちは、必ずしもその延長線上にいないのか(爆)

2010年04月16日

書店回り 第一弾!紀伊國屋、ジュンク堂、BOOK1st

今日は、6店、回った。


新宿に出て、まずは紀伊國屋本店へ。

3階のビジネス書売り場には見当たらず、1階の「話題の新刊」のところのこれだけ。
店頭でネット検索しても該当なし。幸先悪し。
kinokuniya_honten.JPG


お向かいの三越6~8階がジュンク堂。
初めて行ったが科学技術書とか芸術系もえらく充実している。
6階のビジネス書コーナーで、担当者とお話。(遅番だったので、地下でイートインのオムレツを食べて待っていた…)
junku_shinjuku02.JPG

「どんな本と一緒に列べたいですか?」と尋ねられ、やはり「調査力」とか「統計力」とかのとなりかなあ、と。
あいにく隣は一杯だったので、ななめ下に(笑)

ここでは2カ所も『観想力』が面陳。
売れてますよ、とのこと。3年前の本なのに、エライ。
junku_shinjuku01.JPG


さらに新宿南口の紀伊國屋へ。
新刊コーナーに、キレイに列べていただいていた。
kinokuniya_shinjukuminami.JPG

品出し中の担当の方と、挨拶。


代々木まで歩いて、JRで渋谷へ。
渋谷駅地下から繋がるBook 1stにお邪魔する。ここは『発想の視点力』のときも大量陳列をしてくれたところ。
ドキドキしながら店に近づくと、正面にドン。いや、キラキラか。
1st_shibuya.JPG

担当の方と、しばし歓談(笑)
「店頭に列べてみて、初めて感じが分かる」「映える良いデザインですよね」
大きなお店ではないのだが、CRM、crm、観想力、発想の視点力、とこれまでのほとんどの本を置いていただいていた。


その後、二子玉川駅に戻って駅構内のBook 1stへ。
ここは狭いのでどうかなあ、と思っていたが、案の定、ない。
でもよく見たら、ここに!
1st_futako.JPG

明日朝までには、列ぶでしょう~


締めは高島屋SC内の紀伊國屋。
おそるおそる見ると…
kinokuniya_futako.JPG

ビジネス書コーナーのまさにコーナー(笑)
これはウレシい。


他にもみなさんからの発見報告多数。
渋谷マークシティの啓文堂には、ディスカヴァー製の板も。(byぜにがめさん)
keibundo_shibuya20100416.jpg


前回もそうだったが、書店はいまや女性の職場である。
ビジネス書コーナーの担当者の6割以上は女性ではないだろうか。

素晴らしいことだ。

でもこうなると男性陣を応援したくもなる。頑張って下さい~~~

2010年04月15日

『ハカる考動学』本日、発刊! 「はじめに」から

いよいよ今日4/15、書店さんに本が列び始める。


いや、通常だとなぜか出荷および店頭陳列日と、本の公式の(奥付に書いてある)「発行日」はずれているので、ややこしいのだが、ディスカヴァーでは一致しているので文句なく今日が「新刊発行の日」である。

発売日と発行日のズレは雑誌で顕著であるが、本でも通常1~2週間はある。
例えば『発想の視点力』では、8/12発売だが発行日は8/20。8日サバを読んでいる。
みな若く見せたいわけだ(笑)


さて、折角なので本の中から少し、紹介しよう。
————————————————————————-
はじめに
(前略)

2010年4月、脚本家の倉本聰さんが、26年間続けた「富良野塾」を閉じた。
「非力だった」「結果はあまり、出なかった」。75歳の決断だった。

彼は、言う。
今の若者に一番足りないのは「想像力」
情報はネットから入ってくるから自分で考えない。1次情報から類推して考えたり、新しいものを編み出したりすることがない。
「優しさごっこ」の中で、親、教師、子ども、の劣化のスパイラルが回ってしまっている、と。
社会として、これは最も憂うべきコトの一つだろう。
(中略)
一方、個人や組織として開き直ってしまえば、これは大きな機会(オポチュニティ)だ。
みなが当たり前のことをやれなくなってきている。自分で考え、既存の情報をハカり直し、そこから新しい意味を見いだすことが出来なくなってきている。

だったら、その力をちゃんとつけよう。
「ハカる力」を持つだけで、人生や組織の運命は大きく変わるだろう。

————————————————————————–
『ハカる考動学』は、そんなことを目指した本である。

ご一読あれ。

2010年04月14日

『学びの源泉』31~40号 アップ

引き続き、過去の分をアップ。


今回は31~40号まで

キャリアインキュベーションHPでの最新号は、通算63号なので、追いつくまでもう少し。

2010年04月13日

福井市立 至民中学校 見学。新しいカタチとナカミ!

昼前、小松空港に着き、バスとタクシーで福井の家に。 

母とお昼。なぜかステーキ。 

15時から福井市立至民中学校を見学。 
建物も教え方も学級編成も、ものすごく斬新。 
bunka35-4-1.jpg SA3C0542.JPG

・異学年クラスター
・教科センター方式
・70分授業

新しいナカミのために、新しいカタチを実現している学校だ。
30604539.jpg

すべてが子どもたちの自主、自立のために。 
そして、先生相互の学びとスキルアップ・支援に向けて。
内容は後日、また書こうと思う。

その後、PTA連合会の打ち合わせ。 


途中でお暇し、家で不動産屋さんとお話。 
直後に友人一家が、家の見学に。 子どもたちにはやはり登り綱と室内ブランコがうけていた(笑)

その後、ハモネプ見ながら、母と夕食。 


明日は大阪へ。

2010年04月12日

Venus & Braves

昨日、ビーナス&ブレイブスで、カンテツした。2200から0630までやった。


2003年にナムコからでたPS2用のRPGで、100年間、魔物と戦い続けて、滅びの予言を覆していくもの。
p_image.jpg

仲間を育てても、その力のピークは3~10年。それを超えると急速に力が落ちる。
だから、どんどん入れ替えていかないといけない。

必然的に発生する旧友・戦友との別れ。
そしてその子供らとの再開。


不老不死を得てしまって300年を無為に生きた主人公の、最後の聖戦だ。

友を守り、町を守り、世界を破滅から救う。決して独りの力でなく。

ということで、今、85年目
もう少しなんだけど…

なぜ今頃やり始めたかは、不明。

2010年04月11日

小室淑恵さんの『ワークライフマネジメント特論』受講のチャンス!

KIT虎ノ門大学院には「科目等履修制度」というものがある。

その第2期の募集が4/7から始まった。


大学院の科目を、外部の人間でも一つから受けられる、いわゆる単科生というやつだ。

かなりお得で希少なもので、
・1単位6万円(90分講義が8回)(但し、最初に検定料が1万円)
・12単位までは大学院の単位に算入される
・大学院のほとんどの科目が受講可能

そのなかでも、6~7月の2期には小室淑恵さんのワークライフマネジメント特論がある。
昨年度から開講された科目で、ワーク・ライフ・バランス論の第一人者である小室さんの、総括的な講義が8回受けられる。
個人としてのワーク・ライフ・バランスではなく、企業戦略としてのワーク・ライフ・バランス論が学べるものだ。

実際の導入企業のご担当者など、ゲストスピーカーも充実している。

小室さんのこういった講義はKIT虎ノ門大学院でしか受けられない。
関心ある方は、是非、HPで確認を。
今期は6/15~8/3の火曜 18:45~20:15となっている。

第2期募集は4/21まで!

2010年04月09日

早稲田大学ビジネススクール 「CRM」初回

早稲田大学ビジネススクールで、5年前から受け持っている「顧客関係性マネジメント」 
いわゆるCRMだが、今日が今期の初回だった。 

早稲田の履修方式は、普通の大学式なので、初回はお試しである。 
これを受けてから、履修届を出せばよい。 

講師としては初回に何人来るのか分からないし、次回以降、初回来なかったヒトが来る可能性すらある。 

なので、普通は初回を「オリエンテーション」的にやるのだが、もちろんそんな勿体ないことはしない。初回からほぼトップギアである(笑) 

事務室が初回は20分早めに来いと言うので、早めに行ったら話は5分で終わった。 
まあ、いつものこととは言え、講師の「時間」をどう思っているのか疑問である。 

そのまま講義室に行ったら、数人が既に来ていた。 
定刻までにじわじわ増えて、最終的にはなんと29人に。 

これはヤバい。 

次回どうなるか見極めて、対応方法を考えねば・・・ 



明日はKIT虎ノ門大学院で「戦略思考要論」の後半戦。一挙4コマ、6時間(笑)
早く寝なきゃ。


今日の収穫 
・いっぱいのCRM担当者(マジ受講生) 
・私の授業で居眠りするヒト(久しぶり) 
・首都高さえ空いていれば早稲田まで25分!

2010年04月08日

『ハカる考動学』重版決定!

4/15の発売前ながら、書店さんの反応やAmazon等での予約状況がよく、重版が決まった。


ディスカヴァーの営業のみなさん、ごくろうさまデス。

「発売前の重版」というのは初めての経験で、うれしい半分、ドキドキ半分である。
ディスカヴァーの社としての決断なのだけれど、やっぱりねえ。


アマチュア作家の強みは、とことん質にこだわって書けるところだろう。量より質、〆切りより質、だ。
かつ、執筆の印税で生活しているわけではないので、部数に一喜一憂することもないはずだが、そこは違う。

他に本業がありながら、時間や労力を割いて何のために書いているのかと言えば、みなに伝えたいことがあるから。少しだが、貴重な何かが。
だから、一人でも多くのヒトに、読んでもらいたい、と思う。


『ハカる考動学』に関しての、講演等々のご依頼あれば、お気軽にこちらまで直接お問い合わせを。
時間の許す限り、全国どちらへでも参りますので。

因みに関連の一般講演・研修は、今のところ;
         ハカってジャンプする3つの方法–まずは基礎から
である。

2010年04月07日

4日連続 入学式!

日曜は桜田門の法曹会館で、KIT虎ノ門大学院の入学式だった。

月曜は長女の大学の入学式で( ゚∀゚ )(さいたま、を変換するとこうなる)。

昨日は世田谷区立芦花小学校の入学式に来賓として。
環状八号線を自転車で行ったら、30分くらいで到着。
素晴らしい入学式だった。特に2年生の歓迎が秀逸。
帰りは桜舞い散る芦花公園をのんびり。

そして今日は、三女の入学式。
地元の区立中学校だから、徒歩5分で近いもの。


4日連続で、小学校、中学校、大学、社会人大学院の入学式に立ち会うわけだが、変わらないのは未来への指向。
振り返らない。
視界にあるのはただ、未来だけ。


さてさて、出かけましょうか。

写真は、KIT虎ノ門大学院の研究室からの4/2の風景。
眼下の愛宕山も、ソメイヨシノが満開だった。
SA3C0503.JPG

こちらは、長女の入学式の日、( ゚∀゚ )まで遊びに来た三女の髪型。
SA3C0506.JPG

次女が作ったらしい。妹二人、お姉ちゃんのアパートにお泊まりである。
楽しかったろうね~