靴屋の夢 ~月と地球と小天体
月は地球から、徐々に離れて行っている。その距離、年4cm。
笑っちゃうくらい小さいが、10億年を掛けるとどうだろうか。
4cm x 10億 = 40 億cm = 4000万m = 4万km
これは結構な数字である。
月が地球の衛星となったのは45億年前だから、単純に掛ければ18万km。
今の、月・地球間 38万kmの半分だ。
月が生まれた頃、月は今よりずっとずっと地球に近かったのだ。
実際には半分どころじゃなくて、2万kmくらいのところからスタートしたらしい。
今の、20分の1の距離だ。
と、いうことは巾が20倍で面積が400倍の月が、45億年前の地球の空には浮かんでいたのだよ。
こりゃ、びっくり。
小惑星や彗星が地球に衝突する危険を訴え続けていた、ユージン・シューメーカー。
彼らがたまたま見つけたシューメーカー・レヴィ第9彗星が1994年、木星に激突して高さ2000kmのキノコ雲と、地球サイズの衝突痕を残したことで、彼の夢は叶った。
地球近傍の小天体を発見・追跡するシステムが地球規模で整備されたのだ。
その翌年、交通事故死した彼は、人類史上初めてその遺灰が月に送られた。
月葬だ。
月の上を歩くのが、もうひとつの彼の夢だったから。
小惑星や彗星が地球に衝突する危険を訴え続けていた、ユージン・シューメーカー。
彼らがたまたま見つけたシューメーカー・レヴィ第9彗星が1994年、木星に激突して高さ2000kmのキノコ雲と、地球サイズの衝突痕を残したことで、彼の夢は叶った。
地球近傍の小天体を発見・追跡するシステムが地球規模で整備されたのだ。
その翌年、交通事故死した彼は、人類史上初めてその遺灰が月に送られた。
月葬だ。
月の上を歩くのが、もうひとつの彼の夢だったから。