2010年08月08日

マッカーサーとKIT虎ノ門

週末、工事現場はお休みになる。 
蒼天に延びるクレーンは、未来の遺跡のようにも見えた。 

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KIT虎ノ門の傍らでは今、大規模な再開発が行われている。 

第一京浜、日比谷通り、桜田通り、外堀通りを東西に結ぶ地下道路だ。 
正直言って、地下道路と既存の幹線を、どう結ぶのやら見当もつかないが、昨年末、着工し、大規模な工事が始まっている。 

この道路、計画されたのは戦後すぐの1946年。64年前だ。 
幻のマッカーサー道路、とも言われていたらしい。 
それがいよいよ着工となった。それには理由がある。 


KIT虎ノ門の真向かいの部分だけは、道路の数倍の巾で工事が進んでいる。 
我が青春の森17ビルも取り壊され、今は真っ平らだ。 

ここには森ビルが、247m、53階建ての超高層ビルを建てる。 
地下道路のま上に! 

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「立体道路制度」により建築物の中を環状2号線が貫通する計画です。特定建築者は、東京都建設局の委託により、地下トンネルの整備も行います。」 
http://bit.ly/aLyP8n 

つまり、道路の上の地上権をもらう代わりに、地権者用のフロアを提供し、地下の道路も森ビルが作りましょう、という方式だ。 
森ビルが支払う額は370億円とか。(因みに総事業費は2000億円弱) 

地下道路なので、その一体は幅広の歩道&公園になる予定。 


KIT虎ノ門からは、工事現場が日々楽しめる。 
超高層ビルが出来あがっていくのを眺めるのも、面白い。
東京なので、まずは江戸時代の遺構の調査発掘だらけになるのも、よく見渡せるのだった(笑)