2009年06月19日

THE21 「灼熱」 5:手段と効用

手段は下記にあるアイテムたちだ。それに優先順位をつけるのがこのケースの目的だった。
大戦略に沿って、正しいアイテムを選ぶために、第2段階の「中目標・ 効用」はある。
 
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効用って何だろう。これはUtilityの日本語訳でもある。
「何の役に立つのか」ということでもある。

家電量販大手のエディオングループの中核であるデオデオは、創業当時から
「我々が販売しているのはモノではなく効用だ」と看破し、
「しかし、故障時にはその効用はゼロとなる」「ゆえに、迅速な故障修理に全力を尽くす!」
として究極の故障修理態勢である『Zサービス』を創り上げた。

その詳細は別紙に譲るものとして、つまり、炊飯器は手段であって、その効用は「ご飯が炊けること」だということだ。

「水」はモノである。ではその効用は?
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当然この場合なら「飢えを癒す(水分補給)」ということになろう。

「タイヤ」もモノである。ではその効用は?
もともとは「車を支える」であろうし「パンク時のスペア」であろう。炎上している車を前に、それらの効用は、多分、虚しい。
でも、他にも大きな効用があり得る。

それは「発見の目印」だ。
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燃やすことによって、相当明確な目印となり得るだろう。さて、これは目指す大戦略にとって重要だろうか?

手段が限定されている場合には、大戦略の後、効用をいきなり考えるのではなくまずはアイテムの効用を考え、分類してみる。そういったボトムアップ的なやり方も有効だ。

但し、一つのアイテムは、一つの効用しか持たないとは、限らないので注意すること。

さて、手段と効用を自身で整理してみよう!