2011年12月10日

コレステロールとオシム

今日KIT虎ノ門大学院に行ったら、日本私学振興会・共済事業団から「QUPIO」というキレイな冊子が送られていた。
QUPIO.jpg

見ると、半年前にやった健康診断についてのものであった。
なんで今頃.。意味ないなあ(-_-;)

ところがよく見ると、単なる数値の羅列と紋切り型の記事が列ぶパンフレットではない!
なんとオンデマンド印刷で、ズバリ私向きのものになっていたのであった。

開いてまず最初は
「ミタニコウジさんは、病院へ行っていただきたい方です。」
との宣告文が。
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そして記事本文はこう始まる。
を歩いている人は、落ちやすい人ですよね。このページを読んでいるあなたは、まさに崖の上を歩いているひとです。」
放置して金をムダにするな、家族を悲しませるなと、ほとんど罪人扱いである。いや、確かに共済からすればゴクツブシ候補に間違いあるまい。共済事業団の執念を感じさせる。

次をおそるおそる開いてみる。するとそこには
「あなたのLDLコレステロールは141mg/dl。今の状態を軽視していませんか?」
と、私の検査値がズバリ見出しに。
QUPIO3.jpg

それより何より、オシムの顔がコワイ。
そして記事にはこうあった。
「オシムは脳梗塞で倒れました」「既にペースメーカーを入れていて、定期的に病院に通っていましたが、それでも倒れたのです」
「早めに手を打って予防に努めておこうではありませんか」

明らかに事例の選定ミスである。
定期的に病院に行ってもダメだった事例で、病院に行けというのは相当、説得力に欠ける。
もちろんオシムが悪いわけではない。選定者がおそらくサッカー好きだっただけである。
でも、われわれ(病院送り予備軍?)の気持ちがまったくわかっていない。
拙著『一瞬で大切なことを伝える技術』を是非、読んで欲しい。

ちなみにその次の頁に、検診数値が書いてある。
LDLコレステロール 141 mg/dl。おお、去年よりは下がったねえ。そして病院に行く目安は・・・140 mg/dl、とな。

う~ん、惜しかった。
でも、こんな面白い冊子を見られたのだからヨシとしよう。

もちろん、来年はもらわぬよう気をつけますけどね。