執筆日記P3: オーバーハングの向こう
今回の本の最大のチャレンジは、サイドストーリーの面白さ。
ペンギンのルークが、主人公。
私は本が好きなので、いっぱい読んできたが、それはあくまで消費者として。
いちいち内容を分析なんかしないし、ストーリー作りを学んだこともない。
ただ、いっぱい読んできたから、面白いのと面白くないのはわかる。
書いたものを、自分で読んでつまらなかったら、そりゃダメである。
ただこれも怪しくて、自分で書いているから先入観だらけで客観的とはとても言えない。
それでも、『ルークの冒険』のときはストーリーを一応最後まで考えてから、書き始めた。怖かったからだ。
でも今回は、ほんの途中までしか答えをつくらず、見切り発車でスタートさせた。
5月末という〆切りのためでもあるが、なんとなくそんな書き方をしたかったせいもある。
サイドストーリーだから、あんまり分量はかけられない。
でも浅くちゃ、ツマラナイ。
書き始めてから2週間ちょっと。
ここ数日は、サイドストーリーに集中して、書き続けた。
登り切れるかどうかわからない断崖絶壁を、フリークライミングしている気分で、特に今朝くらいは、最後のオーバーハング(出っ張っている斜度90度以上の部分)を登っている気分。
これできてまとまりがつかなかったり、答えがつまんなくちゃ大落下である。
でも、さっき、なんとかそれを越えた。
ストーリーが膨らむ中で出てきたものが起点になって、アイデア自体が3つも出てきた。
たとえば
「ペンギンにかわいい以外の取り柄はないの!」と突っ込むヒトあり。
それに頑張ってルークが答える。あげた特殊能力『個体識別能力』が・・・。
どちらも自分だけになんだか面白い(笑)
問うのも、答えるのも。
あー、気分が良い。
明日はサイドストーリーの最後、『名前をつくろう』だ。
明後日は編集さんと打ち合わせ。彼女はまだ、このサイドストーリーの存在を、知らない・・・はず?