2009年10月20日

ちいさなおんなのこ

江國香織さんの『すきまのおともだちたち』

高3の長女が数日前、帰宅するなり絶賛していた。
「おもしろいから読んでみて!」「すぐ読めるから」
で、土曜日、名古屋からの帰り、新幹線の中で読破。
一時間は掛からなかったかな。
確かに、面白い。
主な登場人物(?)は、私、と、ちいさなおんなのこ、と、お皿。
異世界に滑り込み呆然とする「私」におんなのこは言う。
「つまりあなたは旅人だってことよ。
旅人っていうものはね、旅が終わればいやでも帰らなきゃならないの。
そんなの生まれたばかりのへびの赤ちゃんにだってわかることよ」
変わるもの変わらないもの。
確固たるもの揺れるもの。
自信と不安。楽しさと寂しさ。
また、それらの関係。
集英社文庫。
こみねゆら さんの絵も、素晴らしい。
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