ピンポン
連休、私と長女だけが東京に残っている。
高3の長女は毎日部活動三昧。6月末までは卓球を頑張りたいと。
同時にテレビでは世界卓球が連日放映されている。
私も、もと卓球部である。きらいなはずもない。
二人で録画をじっくり見ている。
今回は、日本男子選手の活躍が、素晴らしい。
中でも松平健太選手。
世界二位の中国選手を相手に、臆せず、正面から、堂々と戦いきった。
相手が強くなれば、自分もどんどん強くなれる
。
そして、相手の本気や実力を引き出す、そういう強さをなんと言うのだろう
。
それはまさに松本大洋さんの名作『ピンポン』の主題でもあった。
孤高の高校覇者 風間に挑むペコこと星野。
星野は次第に調子を上げ、最後は風間をすらその高みに引き上げる。
風間は感じる。
「全身の細胞が歓喜している」「加速せよ、と命じている」
「全力で打球している」「全力で反応している」
「怯える暇などない」「怯える必要などないのだ!!」
「此処はいい・・・・」
松平健太選手の、まるで居合いのように振り抜くバックハンドドライブは、本当に美しい。
全盛期のジャンパー船木選手、体操の冨田選手、そしてイチローを感じさせる。
前人未踏の世界に、是非、行って欲しい