三女と自転車2:GIANT直営店にて
『銀輪の巨人』を読んでいる。
台湾の自転車メーカー、GIANTの物語である。
正式社名は、巨大機械工業。台湾の片隅で、38名の社員で立ち上げたときからこの名前だ。
そして40年後の今、安かろう悪かろうのイメージを覆して、世界最大の自転車メーカーとなった。
本には知らなかったことがいっぱい書いてあった。
OEMから始まって、途中から自社ブランドを立ち上げたこと。
製品単価を低価格から中価格帯へ、どんどん上げていったこと。
サービス品質を維持するため、量販店では売らないこと。
私の地元、二子玉川にはそのGIANTの直営店がある。
駅から多摩川に下る道の先に、東急電鉄が高架下(正確には脇の土地)活用のために、数年前誘致した。
ガラス張りの白い建物で、なかなか未来的な建物である。
もともと三女と自転車探しをしたとき、ここにも寄っていた。
1階が男性向け、2階が女性向け。
各デザイン毎に、フレームサイズがXXS、XS、Sとか数多く用意されているのが印象的だった。
小柄な三女にはうれしいことである。
で、シンプルな形のものを、彼女は「この中で選ぶならこれ」と気に入っていた。三色の色の中では青がいいとも。
でも、一番は無印良品の自転車だったわけで、でもそれが撃沈したのは、前回書いたとおり。
その後、地元のブリヂストン特約店にも行ったが、もう一歩。
そうこうするうちに1週間。
このままでは自転車無しで夏休みが過ぎていきそうである・・・。ま、私はいいんだけどね。
と、この『銀輪の巨人』を読むまでは、思っていた。
う~ん、どうせなら1回、GIANTの製品とお店を試してみたいなあ、と思ってしまったのだ。
三女に聞いてみる。「GIANTにしない?」
そしたらあっさり「うん、いいよ~」
その足でGIANT直営店に向かい、まずは欲しい自転車を改めて選ぶ。
これもあっさり前回のと同じのを選ぶ。
私は本当は、これが格好いいと思ったんだけどなあ・・・。三女的にはダメらしい。
ま、いいや。
彼女のお気に入りは、フレームはシンプルな形。色はブルー。
これに真っ白い泥よけを合わせて、黒の網カゴ、黒のスタンドをつける。
すると・・・、おお、なかなかナイスな配色じゃないの。
店頭在庫があるものばかりだったので、その日のうちに組み立て上がり、ニコニコしながら乗って帰ってきた。
最初の感想は「すーーーっと進んじゃってコワイ(笑)」だった。
そりゃ、11kgの軽量型だからねえ。
GIANTは軽量が売り。5~6万円の中価格帯のものでも、10~11kgである。(14万円を超える高価格帯だと8~9kg)
大事にしなよ。
ちゃんとメンテナンスしなかったら没収しますので、そのつもりで。