直島 日記2 「イエプロジェクト」
地中美術館は次回にして今回は直島の、町中の話。
島は、基本的に三分され、工業地区、観光地区、居住地区となる。
工業地区には三菱マテリアルが工場を構え、
観光地区はもちろんベネッセハウス、地中美術館が陣取る。
そして本村が、居住地区である。
こういった直島の基本プランを作り、実行したのが前町長の三宅親連(故人)さんだ。
1959年から9連続36年間、町長を勤め、福武書店の創業者・福武哲彦さんを口説いた。
「子どもたちが思う存分遊べる場所を作りましょう」
急逝した父の遺志を継ぎ、それを発展・拡大させたのが、福武總一郎さんだ。
ベネッセハウスも凄いし、地中美術館も素晴らしいが、一番は本村でのイエ プロジェクトではないかと、思う。
居住地区への芸術の浸潤だ。いや、浸潤と行った密かなものではないかも知れない。
大いなる侵略かも。
空き家を借り上げ、もしくは改築し、現代アートの恒久展示を行う。
しかしその作成や運営に、出来る限り、島民を巻き込む。
他にも「のれん作り」や「屋号付け」といった活動を通じて、各家そのものに個性と主張を植え付けていく。
各家には独自の屋号を刻んだ表札と、オリジナルなのれんが玄関を飾る。
空き家を借り上げ、もしくは改築し、現代アートの恒久展示を行う。
しかしその作成や運営に、出来る限り、島民を巻き込む。
他にも「のれん作り」や「屋号付け」といった活動を通じて、各家そのものに個性と主張を植え付けていく。
各家には独自の屋号を刻んだ表札と、オリジナルなのれんが玄関を飾る。
今や本村は、昔風の焼き杉板の家並みに加え、現代アートや洒落たCafeの集積地となりつつある。
歩いていて、とても、面白い街だ。
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![1481414813_200.jpg](/blog/assets_c/2010/05/1481414813_200-thumb-150x112-926.jpg)
![1481414813_79.jpg](/blog/assets_c/2010/05/1481414813_79-thumb-150x112-929.jpg)
写真は左が、焼き杉板と白い土塀の町並み。
真ん中が空き缶アートのお店の案内板(?)。
右はイエ プロジェクトの一つ、護王神社。階段の材料はガラスの塊。地下から見上げられる、らしい。
全国平均よりはるかに少子高齢化が進む島を、再生する力にきっとなるだろう。
これほどの芸術パワーがあって、それが出来ぬはずがない。