大阪日記
ほんの30分の間に起きた、2つの出来事。
1. パン屋での日常
大阪、本町駅近くのパン屋さん。
5才くらいの可愛い女の子がお母さんとお買いもの。
手持ちぶさたな彼女はトングで自分のほっぺを挟んでた。
顔の下からV字に、両のほほをぷにゅ。
それを見つけたお母さん、
「そんなことしないの!」
すかさず女の子、
「なんでや!」
と言い返す。
う~ん
大阪的日常
2. 駅での日常
三連休中日の新大阪駅。ホームを多くのヒトが行き交う。
一人立っていたらガチリと音がしてホーム上を乾電池が転がる。
荷を引っ張りながらスタスタ歩く60代の男性が、落として行ったらしい。
よく見ると携帯の充電器らしく、いろいろ部品も散らばっている。
でも男性は気が付かない。スタスタ。
拾おうと動きかけたら年配の女性が、立ち止まって拾い始める。
奥さまらしい。
拾い終わって追いつこうとする彼女を、少し離れた男性が不満げに立って待っていた。
何をしとるんだと。
女性も、あんたこそ何してんのよ、という勢いで男性に向かってズンズン。
そのとき私の目に飛び込んできたのは、やはりホーム上の、緑色の紙。
5メートルほど先でよく分からないが、薄い冊子のようにも見える。
なんだろう。
さっきは無かった気がする。
もしやと思って、歩み寄って、拾ってみる。
あまり踏まれた感じはない。
切符をいれるような封筒タイプの厚手の紙で、表面にはJTBと。
まさか切符かと思って中身を確認すると、なんと商品券がザックザク。
あらま。
さらに5メートルほど歩いてくだんの夫婦に追いつく。
ちょうど奥さんが旦那を小声で責めているところだ。
「あんたはいつもXXX」
こちらに顔を向けていた旦那さんに緑の封筒を示して単刀直入に尋ねる。
「これも、落とされてませんか?」
あっと言う顔の男性。
女性も驚いた様子。
すぐさま私に向かって「ありがとうございます!」と頭を下げたのは男性。
女性は・・・私に背を向けたまま「アナタ、ホントに何やってるのよ!」と男性にさらに追い討ち。
大阪における、大阪人による、大阪的日常。
あの子もこうなるんかなぁ。