第6戦:瀬戸市教育フォーラム「はやぶさの奇跡」 11/13
規模的には今年最大なのがこのイベント。愛知県瀬戸市が企画した、「はやぶさ」絡みの大イベントだ。
(公式ブログはこちら)
夏、瀬戸市の29の小中学校から「宇宙」をテーマとした作品を募集することから始まり、11/13日曜日には市の文化センターで約1000人の市民(と近隣のみなさん)が集まる中、講演と表彰式が行われた。
メイン講演は、はやぶさのイオンエンジン開発責任者の國中均 JAXA教授が60分。私はそのマエセツとして、レクチャートークなるものを20分(と子どもたちの表彰式のコメンテーター)。
「はやぶさ」のマエセツなのでいつもと同じ内容というわけにも行かない。しかも20分という短時間。
どうしようかなあと頭を絞ること数ヶ月(ホントに)、前日に思いついたものも含めて、中身の濃い「体験・体感型」講演ができたかなと思う。
・サンプルリターンの価値と難しさ
・圧倒的スピード
・はやぶさの名前の秘密
・空気抵抗と涙滴型流線型
・はやぶさのカタチの秘密
という流れと説明をしつつ、なぜそうなのかを確かめる大実験を3発。
・空気の重さ大実験(巨大風船をどーーーん)
・流線型大実験(ロケット風船をびしゅっ)
・サンプルリターン大実験(会場3チームに分かれてロケット風船を後ろまで往復させる)
特に3番目は事前に練習もできない、一発モノ。会場の1000人全員が参加して、3本のロケット風船を前から後ろに、そして最後部のスタッフに渡して、また前にリターン!
これが意外と簡単ではない。あっちへ飛んだり、こっちへ飛んだり、戻っちゃったり。
早く早くと会場は大人も含めて大興奮。
でも、途中のプレゼンテーション部分も、とってもうまい会場との掛け合いになって、よかった。
「はやぶさの名前は、もともと何の名前~?」
「トリー!!!」と何人もの子どもたちが叫ぶ。
「じゃあ、他にはどんなはやぶさって名前の付いたものを知ってる?」
「新幹線!!!!」男の子中心の声が飛ぶ。
「大当たり。でもこんなのもあるよ」とスズキ隼を見せ「時速312kmだ!」
「おーー。すげー」と感嘆の声。
「こんなのもある。一式戦闘機
隼だよ。時速560km」
大人向けのネタだったが、2階席から男の子の声が飛ぶ。
「かっこいいーーーー」
子どもたちは、1000人に囲まれても、臆さず、大声を張り上げていた。
大風船に触りたいヒト!という呼びかけにも、「はーい!!!」と何百人もの手が挙がったね。
たぶんこのノリは、トークの一番最初の「大声競争」で生まれたもの。
こんにちは~と言えば、会場はこんにちは~と答える。そしておもむろに私は騒音計を取り出す。
みんなの元気をこれでハカるよ!
はやぶさは、とっても「元気」だった。どれだけの元気があったか見せましょう。
会場にはこれを大音量で流す。みんなその音の大きさにビックリする。
「みんな、はやぶさと大声競争だ!」「4チームにわけますよ」
「まずはスタッフチーム!市職員や教育委員会関係の方立ってください。少数ですが模範演技をお願いします」
最前列の関係者席に座る議員さんたちが「俺たちも?」という顔だったので、笑顔で促す。「そうです」
せーの、こんにちは~!
おお、見事100デシベル超え!
次は小学生とそれ以下の子どもチーム。3~400人が「はやぶさーーー!」
中学生・高校生チーム。10人?(笑)が「イトカワーーーー」
その他の大人チームが数百人で「こんにちはーーー!」
最後、全員で「はやぶさーーーっ!」と叫んでまたまた100デシベル超え。
ああ、大声出すって気持ちいいねえ。
みんなの元気もワカッタよ。
じゃあ、これからはやぶさの話をしよう。
そんな風に始まった、レクチャートーク。
1000人との20分は一瞬で過ぎた。(よく20分で収まった、というべきか(笑))
最後にみなに語りかける。
「はやぶさは、宇宙で孤独だったでしょうか」
「いや、一杯の星に囲まれて、きっと楽しかったと思います」
「みなさんも、星空を見上げてください」
「そしたら宇宙がもっと好きになります」
数百人が出してくれたアンケート。
・たいへん面白い 75%
・面白い 22%
・普通 2%
・面白くない 1%
(未記入を除く比率)
表彰式では私独自に「三谷賞」を2組に。賞品は『ルークの冒険』
そのせいか、会が終わったあと片付けのとき壇上で、小学生女子からサイン攻めに(笑)
みんな、また会おう。
写真は当日配布の素敵なパンフレット。
それにしてもよくぞ1000人、集めたものだ。感服。